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2009年05月30日

“都会のミツバチ”

横浜の都心のビルの屋上で養蜂(ようほう)を行う「HAMA Boom Boom!プロジェクト」が進行中だ。

世界中でミツバチが急減する事態が起きているが、横浜では元気に飛び回り、せっせと働いている。

同プロジェクトは、「都市の環境を感じ、養蜂を通じて人と人が結びつき、ハチミツを活用して街を活性化させる」ことを目的として、平成20年9月にスタートした。

現在、セイヨウミツバチの巣箱を、中区北仲通の旧帝蚕倉庫の屋上に3箱(約3万匹相当)、中区元町の個人商店の屋上に1箱(約1万匹相当)設置。

口コミで集まった有志約20人で地元養蜂家の指導を受けながら飼育している。


飼育されているミツバチは、野毛山公園や山下公園など半径2~3㌔を飛び回り、みつを持ち帰る。
みつは多い時で1つの巣箱で2週間に約10㌔も採れ、参加者は「横浜でこんなに採れるとは」と驚くという。

採れたハチミツは近隣の商業施設などに提供して使ってもらうほか、地元企業などと提携し横浜ブランドの商品も開発していく予定だ。

8月には横浜開港150周年記念テーマイベント「開国博Y150」のヒルサイド地区でイベントを実施。
プロジェクトを知ってもらうワークショップなどを開くほか、ハチミツを使ったビールもお目見えする。

同プロジェクト事務局の岡田信行さんは、「生活の中で自然と触れ合える動機付けとなるようなことをやっていきたい。今後、巣箱の設置場所を増やすなど、プロジェクトの幅を広げていきたい」としている。

同様の取り組みは東京・銀座などでも実施。
農林水産省関東農政局も興味を示しており、「養蜂の経験のない人が指導を受けながら農業の一部に携わるのはいいこと。食育にもなる」としている。


産経新聞より

投稿者 trim : 2009年05月30日 17:04