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2009年10月24日

竹材マットで雑草繁茂防止


竹を素材にしたマットを敷き雑草が茂るのを防ぐ取り組みが、京都府南丹市八木町玉ノ井の京都縦貫道南丹パーキングエリア(上り線)でこのほど始まった。

花壇などの雑草駆除が不要になるほか、竹材の有効利用で荒れた竹林の整備にもつながるという。

マットを開発したのは、京都市右京区京北のNPO法人(特定非営利活動法人)「きょうと京北バイオマス・デザイン」。
屋上緑化や放置竹林の整備を手掛けており、竹材の有効利用の一環でマットを作った。


縦貫道を管理する西日本高速道路では、芝生やのり面に生える雑草の駆除が課題になっていたため、環境に優しい同法人のマットに着目し、設置を決めた。

マットは、竹を細かく砕き特殊な接着剤で固めて作る。
フェルト生地のような手触りで、通気性や透水性に優れ、地面に敷くと草が生えないという。
厚さは2㌢ほどで、1本の竹から約1平方㍍を作ることができる。
竹繊維と同じ薄黄色で、景観を壊すこともないという。

このほど、芝生や花壇に計約800平方㍍を敷いた。
花壇のマットは小さな穴を開けて花を植え、花だけが育つようにした。

同法人の山森清博理事長は「竹林の荒廃が問題になる一方、竹材の利用法はあまり確立されていなかった。マットは竹を多く使うので、竹林整備につながる」と話し、西日本高速道路は「今後も取り組みを広げていきたい」としている。


京都新聞より

投稿者 trim : 2009年10月24日 16:46