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2009年10月30日

住民挙げてエコしよう

環境に配慮したまちづくりにつなげようと、山形県大江町は、住民参加型の独自事業に乗り出した。

施策の企画、決定、実践の各段階で協働する取り組みで、これまでに資源の有効活用を柱とする地元・大江中学校の企画の採用を決定。

住民との役割分担などについて検討を加え、来年度からの実践を目指す。


名称は「みんなでチャレンジまちづくり」で、町制施行50周年記念事業の一環。大江中の企画「エコな大江町が大好き!!」は今月18日の発表会で、参加者約60人の「住民投票」で選ばれた。

企画は
(1)不用品の交換会を定期的に開催し、資源の有効活用につなげる
(2)マイバッグ持参の買い物客に対し、商店街の買い物ポイントを加算する
――など4項目。


このうち「雨水再利用計画」と題した提案では、町役場など公共施設への雨水タンクの設置をアピールした。
タンクにためた雨水を、花の栽培などに生かすというエコな考え方に基づく。


さらに、町民の環境意識を高めるため、春から秋の花の季節に合わせて「ごみ拾いの日」を制定。
月1回の清掃活動への参加特典として花の種をプレゼントし、花のあふれる環境の町づくりにつなげる。


事業開始に当たり、大江町が4月、広報誌などで提案を呼び掛けると計30件の応募があった。
この提案を事業として具体化する企画者を募集した結果、大江中のほか地元・左沢高や、西村山地方特産の西山杉を活用した森林保全に取り組む市民グループなど5団体が手を挙げた。

企画書やプレゼンテーションに磨きをかけてもらおうと、町は7月、都市環境を専門とする東北芸術工科大(山形市)の三浦秀一准教授を講師に迎え、この5団体の研修会を開催した。


大江町は「従来の行政からの一方通行の環境施策では住民はついてこない。
貴重な提案の予算化を検討し、できることから着実に実行したい」(総務企画課)と前向きにとらえている。


河北新報より

投稿者 trim : 2009年10月30日 11:52