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2011年08月23日

滋賀の校庭や園庭で芝生化進む

滋賀県の小中学校と保育園・幼稚園で校庭や園庭の芝生化が進んでいる。

普及に適した新たな芝生化の手法が開発され、県サッカー協会や自治体が力を入れているためで、開始4年で24カ所にまで増えた。

外で遊ぶ児童が増えるなど効果も現れている。

県内では、2008年の湖南市の石部保育園を皮切りに、2009年以降、草津市の笠縫東小などに広がった。

現在では県内の4小学校、2中学校(一部のみ含む)、18保育園・幼稚園に達している。

芝生化が進んだ背景には、成長力が強い芝のポット苗を利用者自身が植える「鳥取方式」と呼ばれる低コストの手法の登場がある。

鳥取大で開発され、滋賀県サッカー協会や芝生化に取り組むNPO法人が県内各地で導入を働きかけている。

取り組みに熱心な近江八幡市では、安土小のほか、今年6月には北里小の校庭と北里幼稚園の園庭を全面芝生化した。

保護者や地域住民も水まきなど維持管理に参加する。

安土小は昨秋、校庭約6千平方メートルを芝生化した。
休み時間に外で遊ぶ児童が昨夏に比べて1.5倍に増えた上、転んですり傷を負う子がほとんどいなくなり、はだしで走る子も増えた。
5年の樫田崚(りょう)君(10)は「思いきり走ったり、寝転がったりできる」とサッカーに熱中していた。

芝生化は猛暑対策にもなっている。
土の地面に比べて表面温度が5度ほど低く、照り返しも少ない。

元滋賀県サッカー協会副会長で今もNPO法人グリーンスポーツ鳥取で芝生化に取り組む松木栄一郎さん(68)は「芝生は子どもの運動環境を劇的に良くする。面倒に思われがちな維持管理も地域住民と交流するきっかけにしている学校が多い」と話している。

京都新聞より

投稿者 trim : 2011年08月23日 18:36