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2014年07月08日

麓から電力供給へ

世界遺産富士山須走口5合目の電源が10日、発電機から、電線による麓からの電力供給に切り替わる。
電線化は静岡、山梨両県で初めて。

関係者は二酸化炭素(CO2)削減による環境負荷軽減やコストの削減などを期待する。

町は安定電源を有効活用し、情報発信設備の整備を検討していくという。


現在、富士山の山小屋やトイレなどの電力は発電機で賄われ、重油やガソリン、軽油などの燃料は麓から重機で運搬している。
燃料費や輸送コストは多額に上るほか、騒音やCO2排出などの環境負荷も懸念されている。

小山町は、富士山測候所の電源として御殿場口から山頂まで斜面に埋設された電線に着目。
総工費5,500万円をかけ、電線を本線から分岐させて須走口5合目まで約2.5キロ延伸し、地中に埋設する敷設工事を行った。
7日までに工事が完了し、同日、検査官の立ち会いで、現地の変電施設や埋設場所の検査が行われた。

電線からの電力は5合目の町営トイレと山小屋2軒で活用する。
町によると、町所有の発電設備だけで年間10トンのCO2削減につながるほか、維持管理費など年間約170万円削減されるという。
2軒の山小屋の電源切り替えで年間50トンのCO2削減効果を見込む。
町の発電設備は停電時の代替電源などとして活用される。

静岡新聞より

投稿者 trim : 2014年07月08日 10:07