2014年08月27日

未来技術遺産に登録

国立科学博物館は8月26日、2014年度の「重要科学技術史資料」(未来技術遺産)に登録する49件を発表した。

このうちスチルカメラでは、「マビカ試作機」(ソニー)と「フジカラー 写ルンです」(富士フイルム)の登録が決まった。

選定理由は以下の通り(引用)。


世界初の電子スチルカメラ「マビカ試作機」(ソニー、1981年製作)
世界初の電子スチルカメラである。
銀塩カメラにおけるフィルムの替わりにCCDと呼ばれる半導体撮像素子を用いた初めてのカメラで、ビデオカメラ技術を用いて1フレームをアナログ信号として2インチの専用フロッピーディスクに磁気記録した。
新聞社と契約し、ロサンゼルスオリンピックの取材に用いられ、後に市販された。
画像の即時再生、記録媒体の再利用、通信機器を介した画像伝送に道を開き、「化学」機器であったカメラを「電子」機器として位置付けた革命的な機器である。
後のデジタルカメラ技術の創造に寄与したものとして貴重である。



世界初のレンズ付きフィルム「フジカラー写ルンです」
(富士フイルム、1986年製作)
1986年7月に発売された世界初のレンズ付きフィルムである。
簡単カメラではなく、写真の撮れるフィルムという発想から開発された。
それまで写真撮影には高価なカメラが必要で、手軽に万人が写真撮影を楽しめるものではなかった。
この製品の登場により、大人は勿論、子どもでも手軽に写真を撮ることが一般になり、写真文化の裾野を一気に広げた。

本製品の開発には、既に市場導入されていた110フィルムカートリッジを用い、徹底的にシンプル化したシャッター、レンズ、巻き上げ機構、安価かつ高性能プラスチックレンズの導入、カメラボディーへの軟質プラスチックの採用など、当時の革新技術が数多く詰め込まれている。

レンズ付きフィルムは、135フィルムへの変更、簡易ストロボ機構や簡易AE機構の導入などの数多くの進化を経て、これまでに世界累計で17億本以上を出荷するという大ヒットを飛ばした日本発の商品となった。

リサイクル、リユースも実施し、環境保全にも配慮した製品設計であった。
デジカメに置き換わった現代においても、安価で、軽くて、操作が簡単というメリットから、修学旅行用途や海水浴用途など、依然として根強い需要が存在している。

未来技術遺産は、科学技術史資料のうち「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」に該当するものを登録している制度。
【デジカメ Watch,武石修】

Impress Watchより

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2014年08月15日

飛灰セシウム大幅減

廃棄物を焼却する際に発生する飛灰から、福島第1原発事故の影響により高濃度で含まれている放射性セシウムを効率よく分離回収する技術を、福島高専(いわき市)と長岡技術科学大(新潟県長岡市)、配管設備製造のカサイ(新潟市)が共同開発した。

実用化されれば、福島県内の自治体などで行き詰まっている飛灰処分の促進が期待できるという。

飛灰を高圧の水蒸気で処理してセシウムを水に溶出させる。
その水を、研究グループが開発した繊維状の吸着材に通すことで、セシウムを安定した状態で回収する。

グループによると、研究室での実験では飛灰のセシウム濃度が約70%低減した。
7月に、1日最大100キロの飛灰を処理できる装置を造り、福島県広野町の企業敷地で実証実験を続けている。
いわき市の飛灰を処理した結果、セシウム濃度が最大で約90%下がり、飛灰の容積も20~40%減っているという。

放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8,000ベクレル以下の焼却灰は、自治体などが処分すると定められているが、放射線への懸念から行く先が見つからず、焼却施設などにたまり続けている。

技術の実用化には、大量の飛灰に対応するため、連続的に自動処理できる装置の開発などが課題になる。

福島高専の内田修司教授(物質化学)は「セシウムの濃度が一定レベルより下がれば、飛灰を原発事故前のように、コンクリート原料にリサイクルしたり、埋め立てたりすることも可能になる。実用化されれば、保管が必要な飛灰の量を大幅に減らすことが期待できる」と説明している。

【飛灰】
廃棄物を焼却した際に発生、浮遊し、集じん装置などに付着したばいじん。
飛灰にはダイオキシンなどが多く含まれ、埋め立てには固形化などの処理が必要。
放射性セシウムは飛灰に濃縮され、水に溶け出しやすいとされる。
廃棄物の燃え殻は「主灰」と呼ばれる。

河北新報より

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2014年08月01日

再生可能エネ展示会

東京・有明の東京ビッグサイトで開かれている「再生可能エネルギー世界展示会」で、太陽光や風力以外の再生可能エネルギー源が関心を集めている。

日立造船は茨城県常陸太田市で来年の完成に向けて建設中の出力5メガワット級木質バイオマス発電所事業を紹介。
地元の林業組合や材木業者からの未利用材の提供を受け、細かく裁断した後、ボイラーで燃やす。
太陽光や風力などと違い、天候に左右されずに、安定して電気を供給できる。

担当者は「この事業を通じて、日本の林業の活性化につなげたい」と話している。

一方、水力発電関連装置開発製造のイームル工業(広島県東広島市)は水中タービン発電機を展示。
水力発電は水車と発電機を別々の場所に置くのが一般的。
同社の水中タービン発電機は水車と発電機を一体化させたことで、発電機の建屋が不要になった。

一番小さなもので高さ1.6メートル、重さ100キロと、農業用水や工業用水での小出力発電に適している。
東日本大震災後、同社に問い合わせが殺到しており、担当者は「今年度は30件程度の受注が見込める」と話す。

SankeiBizより

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2014年07月31日

花火大会のゴミなんとかならない?

夏の楽しみのひとつといえば花火大会。
全国各地で大会が開かれては、鮮やかな写真や映像が新聞やテレビで報じられ夏本番を感じさせる。

だが、その反面、ツイッターなどSNSで「花火大会のゴミがひどい」といった書き込みも多くみられる。
主催者側にとっては頭の痛い問題だろうが、ゴミ問題に真っ向から取り組む花火大会運営本部が大阪市にあった。

なんと60万人が来場する大会で会場内外にゴミ箱を設置し、翌日にはボランティアを募り徹底的に片づけるという。「これまでの経験からそうしている」という本部長の考えとは?

同市の中心地である梅田などに近い会場で、毎年60万人もの見物客が訪れる「なにわ淀川花火大会」。
市民ボランティアによる手づくりの花火大会としてスタートし、今年は8月9日に26回目の大会を実施するという、なにわ名物の大会だ。
それだけの見物客が訪れるとあってゴミの量も多いはず。
だが、同大会運営本部本部長の山中泰英さん(68)は「私はゴミを持ち帰る言うのは無理だと思う。だから、自分たちで片づけている」と話す。

聞けば、7年前から見物人にゴミを持ち帰らず、会場のあちこちに設置された数々のゴミ箱に捨ててもらうようにしているという。
なぜ、持ち帰りを呼びかけないのかを聞くと、これまでやってきた経験から決めたという。

同大会は大阪の中心地に近いこともあり、最寄り駅がたくさんある。
だが、会場までは住宅地も多く、過去には住宅の庭、路上に捨てられることが多かったという。
そうした苦い経験を重ね「会場から外へゴミを出してもらいたくない」という考えから、関係者ですべてのゴミを処分すると決めたという。
もちろん、費用は運営本部がねん出する。

ただ、60万人が各最寄り駅から一挙に会場の河川敷へ集まるため、それぞれの道にもゴミ箱や集結ポイントを設置。
これは人が通ればゴミは落ちるという考えからだ。
会場でも各地にゴミ箱や集結ポイントを設置しているが、捨てる際には分別を呼びかける。
そして、大会終了後、人ごみがなくなると、各集結ポイントにはゴミの山が築かれるという。

これらのゴミの片づけは、翌朝5時から実施。
まずは手配した清掃会社のパッカー車がゴミ山をくずしつつ回収。
そして、運営本部で募った清掃ボランティア2,000人が、河川敷の中や周辺道路などの外に散らばり、一気に片づけをはじめる。
集めたゴミは再びパッカー車が回収。
「一応ボランティアを『ゴミ拾い 隊』と呼んで、みなさん一生懸命作業してくれる。それぞれが大変だが楽しくやってくれている」と山中さんは話す。

こうした取り組みから、今ではボランティアのほか、周辺住民も一緒になって片づけを行っているという。
このほか、ゴミは分別されてないケースもあることから分別の担当者も用意し、清掃会社がスムーズに持って行ける形もとっている。

「これだけの人数で集められたゴミの量は?」との問いに、山中さんは「具体的な数字は出していないが、4トンのパッカー車60台以上分だね。たぶん大阪におけるゴミ運搬量はいちばんと聞いてる」と答える。
回収したリサイクルゴミは資源としてお金に換え、恵まれない世界の子どもたちへの寄付金としているとい う。

山中さんは「ゴミを持ち帰るよう呼びかける大会が多いけど、それを持ち帰って電車に乗るのも無理でしょ。安全対策・誘導・後始末、日本一の花火大会にします」。
この方式を取って7年がたち、今では「自分たちで片付け」がすっかり定着。
これによって地域とのコミュニティも生まれつつあるとか。

夏の思い出づくりの場でもある花火大会。
だが、ゴミが多いなどのツイートが多いのも現状だ。
それを自らの手で解決していくスタイルは、今後、全国にも広がっていくだろうか。

THE PAGEより

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2014年07月30日

「挑む」農家には情報が第一

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)による輸入品との価格競争や農業就業者の減少などの問題に直面する中、30~40代の農業生産者で組織する振興団体「新潟県農業士会」が、肥料、農薬、農機具の製造・販売会社約40社と情報交換会を燕三条地場産業振興センター(三条市)で開いた。

会員約90人は競争力向上につながる農業資材や新技術を取り入れようと情報収集に余念がなかった。

県によると、県内の平成24年産米の10アール当たり生産費に占める主要3資材(肥料、農薬、農機具)の割合は約37%。

TPPや人口減などに加え、原油価格高騰に伴う農機向け燃料代の増加や米価の低下傾向も経営を圧迫しており、「いかに費用対効果の高い資材を使いこなし付加価値の高い農産物を作るか」(同会の渡部允循(みつゆき)会長)との視点で現場のニーズを企業に伝えることが急がれる。

情報交換会は、事前に生産者から疑問や要望を集め企業に伝えることで効率的に進めた。

注目された一つが、田植え前にまくと段階的に効き、追加散布が要らない「元肥一発肥料(もとごえいっぱつひりょう)」の使いこなし方。
「肥料や農薬の大型化で価格を下げてほしい」「長期間の薬効がある除草剤がほしい」などの要望もあった。

要望を受けたバイタルグリーン(新潟市中央区)やネイグル新潟(同東区)などの参加企業は「生産者の声を資材開発につなげ高品質と多収穫を支援したい」と口をそろえた。

十日町市でコメやナスを中心に作る大津貴夫さん(40)は「TPPなどのピンチをチャンスに変える攻めの農業が必要。自ら圃場(ほば)に適した肥料や農薬などを選び『生産資材を含め差別化する時代』になるだろう」と話した。

県農業士会は、知事が県農業の将来を担う人材として認定した「青年農業士」で構成される団体で、現会員は256人。

産経新聞より

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2014年07月25日

但馬の豊岡劇場

2年前に閉館した但馬唯一の映画館「豊岡劇場」(兵庫県豊岡市元町)が、早ければ年内にも復活する。

有志でつくる「豊劇(とよげき)新生プロジェクト」が、映画上映だけでなく、音楽や芸術の発信・創造拠点としての空間づくりを計画。

インターネット上で小口の投資を広く募る「クラウドファンディング」で改装費を集める計画だ。


豊岡劇場は、市街地が焼け野原となった北但大震災(1925年)の2年後に、復興建築群の一つとして建てられ、オープン時は芝居小屋だった。
「豊劇」の愛称で親しまれたが、近年はレンタルビデオの普及などで赤字が続いた。
映画配給のデジタル化が決定的となり、2012年3月に閉館した。

劇場再開のプロジェクトは、同市日高町の不動産業石橋秀彦さん(45)が代表を務める。
2012年11月には一日限定の上映会も企画した。
妻未来子さん (29)がデザインなどを担当し、野外音楽イベントを開いてきた伊木翔さん(27)がプロジェクトリーダーとして加わっている。

構想では、約200席の大ホールはそのまま活用し、小ホールは無料で使える多目的スペースとする。
ロビーはカウンターを設けてカフェバーに様変わりさせる。
経営断念の要因となったデジタル化への対応は中小企業庁からの助成を申請し、映写機などを導入できることになった。

さらに、兵庫県立大経営学部と協力し、ビジネスモデルの提案や市場調査を進める。
地元だけでなく、全国各地から音楽や芸術に取り組む作家たちが集まることを目指している。

石橋さんは「中学生のころに映画を見たこの地で、再び見たいという思いが強い。大衆文化のシンボルだった貴重な豊劇を、新しいものづくりの拠点にしていきたい」と話している。

「クラウドファンディング」は、芸術分野などの取り組みの資金調達を仲介するホームページ「モーションギャラリー」で呼び掛けを始める。
小ホールの改装費用を主な寄付対象として11月まで募る。
【若林幹夫】

神戸新聞より

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2014年07月20日

解体船舶の再利用

老朽化した船舶の解体の事業化や国際動向を学ぶ「瀬戸内シップリサイクルセミナー」(えひめ東予シップリサイクル研究会主催)が18日、愛媛県新居浜市八雲町の新居浜工業高等専門学校であり、県内外の造船や運輸業などの関係者や学生ら計約110人が参加した。

同研究会は船のリサイクル研究のため、2011年に新居浜市に設立。

旧青函連絡船「羊蹄丸」の無償譲渡を受け、香川県多度津町の業者に委託して解体した案件が2013年に、日本海事協会(東京)から国際基準に適合する世界初の事例と認証されたのを受け、船舶リサイクルへの理解を深めようと、初めて同セミナーを開いた。


国土交通省の上園政裕国際業務室長が国際動向を説明。
シップリサイクル条約は2009年に採択されたが、発効には、15カ国以上の批准や批准国の商船船腹量が世界の船腹量の4割以上であることなどの要件が必要。
「現在の批准は3カ国だが、今後は欧州で批准国が増えると思う」との見通しを示した。

愛媛新聞より

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2014年07月13日

漆喰一新「本来の姿」

姫路城が白過ぎ!?
世界文化遺産・国宝姫路城の「平成の大修理」で、化粧直しを終えた大天守が全容を現し、地元住民からも予想を超える「白さ」に驚きの声が上がっている。

その理由は真新しい漆喰(しっくい)。
「昭和の大修理」から半世紀を経て黒ずんだ壁や瓦の継ぎ目の漆喰が塗り替えられ、屋根までもが白く映えるためだ。

「この姿こそが白鷺(しらさぎ)城」と修理担当者らは胸を張る。

「うわっ、白い」。
姫路城の大手門前で観光客らは驚き、陽光を浴びて白銀に輝く大天守にカメラを向ける。
大天守を覆う素屋根(工事用建屋)の解体で、6月中旬に全5層が現れた。

大天守の漆喰は、平壁から垂木まで塗り込め、さらに瓦の継ぎ目(目地)にも施す。
目地漆喰は盛り上がっており、見る角度によって黒瓦を隠し、屋根を白色に変える。

漆喰はカビの繁殖や汚れで黒ずんでいくため、純白の姿が現れるのは「昭和の大修理」が完了した1964(昭和39)年以来50年ぶり。
むしろ、少しくすんだ重厚な外観が親しまれてきたことから、インターネット上などでは白亜の姿に対する「違和感」を訴える声もある。

こうした“白の衝撃”は、実は大修理担当者らの狙い通り。
「真の姿」を少しでも長く守るため、新技術も導入していた。

大天守に先立ち漆喰が塗り直された小天守は約1年半で黒ずんでしまった。
今回、大天守の覆いが取れ始めてから公開までは1年以上あり、公開時には純白がくすんでしまう恐れがあった。
そこで、漆喰全面に防カビ剤を塗布。
3年ほどは白さを保つ効果が期待できるという。

昭和の大修理直後も大天守の白さは市民に強い印象を残したようだ。
当時、東京の大学から姫路へ帰郷した中元孝迪(たかみち)・播磨学研究所長(74)は「城が真っ白で驚いた。
こんなにきれいなものなのかと思った」と振り返る。

「夏の日差しが強くなるにつれ、さらに白さが引き立つ。
白鷺にたとえられる真の意味を体感してほしい」と姫路市城周辺整備室の小林正治さん(52)。

大天守の内部公開は来年3月27日からだが、素屋根が取れて間もない今が、最も美しい姿を目に焼き付ける「半世紀に1度の機会」となる。
【仲井雅史】

神戸新聞より

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2014年07月09日

「朝型勤務」普及へ

政府は、午前8時前の早朝から夕方までの「朝型勤務」の普及に向け、導入に関心を持つ企業を対象にした無料相談窓口設置の検討に着手した。

深夜残業を抑制し、労働生産性を向上させるとともに、女性の仕事と子育ての両立を後押しする狙いがある。

厚生労働省が関連予算を2015年度予算の概算要求に反映させる見通しだ。


6月に閣議決定された新成長戦略には、働き過ぎを防止し、仕事と生活の調和のとれた働き方を推進するため、朝方の働き方の普及に取り組む方針が盛り込まれた。
政府は今秋再開する政労使会議や、厚労省の労働政策審議会などで朝方の働き方普及に向けた課題や必要な施策などを議論する方針だ。

無料相談窓口は各地の労働局に開設し、労務管理に詳しい専門家を「働き方・休み方改善コンサルタント」として配置。
早朝勤務導入の成功事例を紹介するほか、業種に応じた適切な労働時間の見直しについて相談に乗る。
政府は今後、国内外の成功事例の調査も始める方針だ。

経済産業研究所が2011年3月に公表した調査によると、午前8時前に仕事を始める正社員の割合は日本の7.0%に対し、ドイツは46.7%、英国は20.6%。
一方、午後5時前に仕事を終える正社員は日本が3.7%に対し、ドイツは51.1%、英国は36.7%となり、日本の正社員は欧州に比べて残業が多いことが裏付けられた。

国内では伊藤忠商事が昨年10月に試験的に実施した「朝型勤務シフト」の結果、残業代は約5%減少。
保育所への送迎が楽になるなど「子育てがしやすくなった」といった声も寄せられたという。

同社は5月からこの勤務体制を本格導入。
午後8時以降の深夜残業を原則禁止とする一方、午前5~8時の早朝勤務に割増賃金をつけている。
ただ、日本で全社的にこうした取り組みを行う企業はわずかだ。

政府は朝型の働き方普及による働き過ぎの防止を労働分野の改革の重要施策と位置づけており、窓口での相談を適正な労働環境確保につなげたい考えだ。

SankeiBizより

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2014年07月04日

「環境ビジネスコンテスト」

「どうして地球のために、みんなのためになることをしているのにお金がもらえないのか?」――そんな疑問から結成されたインカレ団体em factoryは、今年で創設11周年を迎える。

「環境問題をビジネスという切り口で解決していこう」という思いで、東工大、早大、慶應大、明治大、千葉 大、日本女子大などの学生たちが所属し、活動を続けている。

毎夏、彼らは全国から大学生・大学院生・短大生を集め、チームに分かれて企業から出された課題を解決するビジネスプランを考える「環境ビジネスコンテスト」を開催してきた。

今年も9月15~20日に5泊6日の日程で東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで実施し、同団体の公式サイトから参加を呼びかけている。

東工大工学部4年生でem factoryの代表を務める針谷秀夫さんによると、「課題を提供する企業は、その年の運営メンバーが企業に打診します。新規の企業の場合は、協賛を獲得する営業から始まって課題を設定するミーティングを設けます」と言う。

em factoryでは、ビジコン開催によって得られた課題解決プランをスポンサー企業に提供する。
昨年は、アサヒビール、コーセー、清水建設、日清製粉グループ本社、日本グリーンパックス、ブリヂストン、ミダックの7社が協賛。
40人以上の学生が参加した。

「このビジコンで生まれた環境問題の解決モデルは実際に企業に採用されることもあり、課題を提供してくれる企業側の社会人の方が応援してくださっています。課題を提供してくれた環境系の企業にビジコンに参加した学生が就職したり、ゴミ拾いアプリを開発するベンチャーの創業に参画した人もいます」(針谷さん)

かつてはスタッフもビジコンに参加する学生も「4対1で男性が多かった」そうだが、去年から急速に女子学生の参加が増え、「今年のスタッフは1対1」。
年間スポンサーの獲得など団体活動上の課題はあるが、「今後はビジコン以外に継続的な事業収入を得る活動を始めたい」という。

環境問題にビジネス視点で取り組む学生には、大企業もベンチャーも期待している時代だ。
「我こそは」と思う学生は、挑戦されたし。
【今一生】

オルタナより

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2014年06月22日

ゴールライン・テクノロジー

旋風が止まらない。
D組のコスタリカがイタリアを1-0で破る番狂わせで ー連勝し、決勝トーナメント進出を決めた。

前半終了間際にFWブライアン・ルイス (28=PSV)が頭で決めて先制。
その1点を最後まで守り抜き、24年ぶり2度目の1次リーグ突破を果たした。

過去4度優勝のイタリアは、勝ち点3で並ぶ前回4位のウルグアイと最終戦で突破を争う。
イングランドは敗退が決まった。


誰がこの大番狂わせを予想しただろうか。
コスタリカの下克上を告げる終了の笛が鳴ると、ピッチ上もスタンドも優勝が決まったかのような大騒ぎ。
選手はユニホームを脱ぎ捨てて抱き合い、唯一の得点をアシストしたディアスはその場でうずくまり、号泣した。

イタリア、ウルグアイ、イングランドとW杯史上初めて優勝経験のある3チームがそろった「死の組」で“1弱”とされたが、2戦連続の大物食いで1次リーグを真っ先に突破。
今大会最大のサプライズを起こしたピント監督は「まだ試合は残っているが、今は喜びに浸りたい」と何度もガッツポーズを繰り返した。

3-1で逆転勝ちした初戦のウルグアイ戦に続き、格上のイタリア相手に堅守速攻を貫いた。
均衡を破ったのは前半44分。
カウンターから左サイドバックのディアスのクロスに主将ルイスが飛び込み、頭で得点した。
バーに当たって落下し、ラインを割ったかどうか微妙に見えたが、新技術のゴールライン・テクノロジー(GLT)によって主審はすぐにゴールと告げた。

その虎の子の1点を5バックを中心に組織的守備で守り抜いた。
イタリアの司令塔ピルロがボールを持つと数人で取り囲む。
1メートル89のバロテッリは1メートル92のゴンサレスら対人プレーに強いDFがマーク。
5人が連係した最終ラインは積極的な押し上げで11回のオフサイドを奪った。

1990年イタリア大会以来となる2度目の16強進出。
くしくも歓喜の瞬間は24年前と同じ6月20日に訪れた。
ルイスは「死のグループとなり、多くの人々は我々を信頼しなかった。しかし、死ぬことになったのは他のチームだ!」と胸を張る。
大会直前の親善試合で日本に1-3で敗れた姿はもうない。
次のイングランド戦で、引き分け以上で首位通過が決定。
日本がC組2位で突破を果たせば、決勝トーナメント1回戦で再戦が実現することになる。

◆コスタリカ共和国◆
中央アメリカ南部に位置する共和制国家。
首都はサンホセ。
スペインの植民地時代があり公用語はスペイン語。
コスタリカは「豊かな海岸」の意。
チリやウルグアイとともにラテンアメリカで最も長い民主主義の伝統を持つ。
食文化はトウモロコシ文化圏で米、豆、トルティーヤなどが主食。
主な輸出品はコーヒーとバナナ。
人口は約458万人(2008年)。
通貨はコスタリカ・コロンで1コロンは約0.184円。

スポニチアネックスより

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2014年06月19日

シップ・オブ・ザ・イヤー

日本船舶海洋工学会は、シップ・オブ・ザ・イヤー2013の部門賞を発表した。

大型貨物船部門が「SHOYOH(翔遥)」(ジャパン・マリンユナイテッド)、漁船・作業船部門が「第五十一開洋丸」(三保造船所)、が「新青丸」(三菱重工業)がそれぞれ選ばれた。小型客船部門は授賞なしとなった。


大型貨物船部門賞を受賞した「SHOYOH」は、二重反転プロペラを大型ばら積み貨物船に世界で初めて搭載し、新開発の船尾付加物と合わせて約16%の燃費向上を実現した。
主機関の排気ガスを利用する排ガスパワータービン発電機により、航海中の発電用燃料と環境負荷を半減したほか、荒天時用のバラスト水専用タンクにより、環境負荷、作業負荷を軽減し、運用性および構造信頼性を向上した。

漁船・作業船部門賞を受賞した「第五十一開洋丸」は、国内で四半世紀ぶりに建造された遠洋底曳き網漁船。
北欧型漁船を模範とし、最新の漁労機器による効率アップ、加工場の高度衛生管理と徹底した機械化、安全性の向上、乗組員の生活環境の改善により、収益性と労働環境の向上を図った。
日本の漁船漁業が、いかにあるべきか今後の方向性を示す漁船と評価された。

特殊船部門賞を受賞した「新青丸」は、多種多様な観測機器・研究設備を装備し、効率的、効果的に海洋環境観測、海底地形調査、海洋気象観測など、総合的研究観測を行うことができる世界最新鋭の調査研究船。
東日本大震災で地震・津波が東北沿岸域の海洋生態系に与えた影響とその回復過程を、科学的に明らかにすることで東北地方の新たな発展に寄与するともに、東北復興のシンボルとしての活躍が期待されている。

シップ・オブ・ザ・イヤーは、毎年日本で建造された船舶の中から、技術的、芸術的・社会的に優れた船を選考して与えるもの。

授賞式は、日本マリンエンジニアリング学会のマリンエンジニアリング・オブ・ザ・イヤーの表彰と共に、海事三学会合同表彰式として7月30日に海運クラブで行われる予定。

レスポンスより

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2014年06月18日

雨が降ると3千本増える

東京・飯田橋にある警視庁遺失物センター地下には、まさに“雨後の筍(たけのこ)”のごとく、次々と傘が生えて……いや、運ばれてくる。

400平方メートルの倉庫に、常時3万本近くがあり、“ひと雨で3千本”増えるとか。

昨年、めでたく持ち主と再会できた傘は1863本。
返却率、わずか0.5%……。
残った傘は鉄道会社などに戻され、リサイクル品として売られることも。

梅雨の季節、電車や店から出るときは“傘”ねて、ご確認を

週刊朝日 2014年6月27日号より

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2014年06月11日

校庭を芝生化

静岡県島田市の県立島田工業高(服部康雄校長)の生徒がグラウンドを全面芝生化する挑戦に取り組んでいる。

県環境ふれあい課と県芝草研究所(磐田市)の協力を受け、7月中旬までに約5千平方メートルの広さにわたって芝生の苗を植え、定着を図る。

校庭の砂ぼこりが地域住民の迷惑にならないよう全面芝生化を模索していた同校が、より丈夫で低コストな芝生作りのためのデータを求める県と連携した一大プロジェクト。


県は2011年度から2013年度までに幼稚園や保育園など20カ所で芝生化実験を試み、2014年度も10カ所でモデル事業を行う。
高校では初の試みとなり、施工面積も最大級という。

9日に行った1期目の施工には、運動部の生徒ら約100人が参加し、県芝草研究所が用意したポット苗を50センチ間隔で植える作業に励んだ。
工業高校らしく自分たちで溶接して作った「ちょんちょんぐわ」を使用した。

1期目は半分の約2,500平方メートルに苗を植えた。
2期目は7月中旬をめどに、生徒らが育てたポット苗を使って施工する予定。
県は今後、2年ほどかけて生育状況や施肥量などのデータを収集する。

服部校長は「地域のための砂じん対策になるだけでなく、見た目の良さや涼しさなどさまざまな効果が期待できる」と意義を話す。

県の担当者は「マニュアル化して他の学校にも芝生化の動きを広げるためにも何とかうまく根付かせたい」と成果を心待ちにする。

静岡新聞より

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2014年06月05日

富士山見るなら金時山

箱根外輪山の最高峰、金時山(1,212メートル)の2013年度の登山者数が約14万人だったとの推計を、環境省が発表した。

前年度比約14%増で、推計を始めた2010年度以降で最高。

同省は「山頂からよく見える富士山が世界遺産に登録されたことが要因では」と分析している。

調査は登山道3コースで行われており、2013年度の推計値は、「公時神社・矢倉沢峠コース」(箱根仙石原側)が約7万8千人、「乙女峠コース」(箱根・御殿場境側)が約2万9千人、「足柄峠コース」(南足柄側)が約3万3千人となり、全ての登山道で前年度を上回った。

月別では11月、5月、10月の順に多かった。
一方、大雪に見舞われた2014年2月は前年度比4割弱に落ち込んだ。

同省では、登山者数を把握することで登山道やトイレの適切な維持管理につなげようと、2010年度から調査を実施。
三つの登山道の山頂付近に赤外線カウンターを設置し、その数値を基に推計している。

同省は「周辺は国立公園内の特別保護地区にもなっている。ごみを捨てない、植物を取らないといった通常のマナーを守りながら、登山を楽しんでほしい」と呼び掛けている。

神奈川新聞より

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2014年06月04日

安倍政権の女性登用推進

6月2日、安倍政権が今月中に策定する成長戦略に盛り込まれる女性登用促進策の内容が明らかとなった。

国や地方自治体、企業に対し、女性登用の目標や行動計画の策定、公表を義務化することなどが盛り込まれ、政府は来年の通常国会に関連法案を提出することを目指す。


4月26日、連合が開催した第85回メーデー中央集会に来賓として出席した安倍晋三首相は、「2020年に約3割の指導的な立場に立つ女性を育てたい」と女性登用を推進していく意向をあらためて明らかにしたが、実は一部の中小企業で、女性登用推進策が早くも利権化の動きをみせているという。
その舞台は、「中小企業新戦力発掘プロジェクト」という、育児などで一度退職した女性の再就職を支援する事業。
この事業は、主婦をインターンとして受け入れた中小企業に対し、国が5,000~7,000円の技能修得支援助成金を払うというものだ。

プロジェクトの実務は民間に委託されている。
2014年度はキャリアバンク、マイナビ、ヒューマンタッチ、パソナ(パソナ・グループ)、アソウ・ヒューマニーセンター、りゅうせきビジネスサービス、ビー・スタイルの7社が受託しており、受託額は非公開である。

パソナ・グループ(以下、パソナ)の会長は現在、政府の国家戦略特区諮問会議の民間議員を務める竹中平蔵氏、アソウ・ヒューマニーセンターは麻生太郎副総理兼財務相の弟・麻生泰氏が代表を務める麻生グループの人材派遣会社である。

竹中氏が小泉純一郎内閣の経済財政担当相だった2003年、製造業にまで派遣対象業種を拡大した改正派遣法が成立した。
これにより、2000年に約33万人だった派遣社員は2008年には約140万人にまで増え、非正規労働者が労働者全体の3分の1を占めるまでになった。
パソナの売上高は2003年5月期の1,356億円から2008年5月期には2,369億円と1.75倍に伸び、パソナは竹中氏が推進した規制緩和の恩恵を受けた会社といわれている。
ちなみに安倍首相は小泉政権では官房長官として当時、竹中氏と小泉首相を支えた間柄である。

この規制緩和が非正規派遣労働者を増大させ、格差増大をもたらしたとの批判も多く、2009年秋の衆議院議員選挙で自民党が歴史的大敗する一因になったともいわれている。

2007年2月、そのパソナの特別顧問に竹中氏が就任し、アドバイザリーボードの一員となった。
そしてその翌月の3月、パソナは総務省の「試行人材バンクに おける民間業者による求人開拓等に係る共同検証」の実施企業に選定された。
省庁による官僚の天下り斡旋を全廃する代わりに、総務省の人材バンクから人材情報の提供を受けたパソナが、求人開拓など国家公務員の転職を支援するというものだ。第一次安倍政権下でパソナが受注できたのは“竹中効果”だともいわれた。

そしてその2年後の2009年8月26日、株主総会の取締役会で竹中はパソナの取締役会長に就任。
パソナは「南部(靖之・会長)と竹中は20年来の友人であり、(今回は)南部が竹中に声をかけた」と、竹中の会長就任の経緯を説明した。

また、アソウ・ヒューマニーセンターは福岡市中央区に本社がある総合人材サービス会社であり、九州で業界トップクラスのシェアを誇る。
麻生グループは現在57社あり、会長の麻生泰氏が経営の舵取りを担っている。

以上みてきたように、安倍政権が推進する女性登用策をめぐっては、政府と関係の深い企業がさまざまなかたちで関与しており、新たな利権が生まれているとの批判が広がりつつある。

Business Journalより

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2014年06月02日

「白すぎ城」

世界遺産・姫路城(兵庫県姫路市)で、平成の大修理に使った工事用建屋の解体が進み、姿を見せた真っ白い大天守が観光客らを驚かせている。

愛称「白鷺(しらさぎ)」通りの優美さは「昭和の大修理」(1956~64年)完成以来。

数年後には黒みを帯びて落ち着いてくる。
市の担当者は「今なら白鷺城と呼ばれることに納得してもらえるはず。50年に1度の機会」としている。

姫路城は「白漆喰総塗籠造(しろしっくいそうぬりごめづくり)」と呼ばれる工法が特徴。
5重で地上6階、地下1階の大天守は防水防火のため、壁や窓の格子、瓦の継ぎ目「目地」にまで漆喰を塗っている。
目地は盛り上がっており、眺める角度によって灰色の瓦を隠し、屋根全体を白く見せる。

市立城郭研究室によると、江戸時代までの天守が残る全国12城のうち、屋根の目地に漆喰を使っているのは姫路城と松山城(松山市)。
村田和宏室長は「壁の一部が板張りの松山城とは異なり、全て真っ白に見えるのは姫路城だけ」と強調する。

平成の大修理では2年半かけ、カビや風雨で黒や茶に変色した外壁、屋根の古い漆喰をはがして塗り直したり、上塗りしたりした。
防カビ剤も塗布。
瓦は約8万枚のうち、約6万4,000枚はカビや苔(こけ)、ほこりを洗い落として再利用した。
3年半ぶりに姿を見せた大天守は、屋根の白さが際立つ。
姫路城から約1キロのJR姫路駅北側の眺望デッキでは、観光客が「うわ、真っ白」と驚きの声を上げる。
インターネット上の掲示板には「あれじゃあ、白すぎ城」という書き込みまである。

読売新聞より

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2014年05月31日

「冷却ベスト」

独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が展開する「JAXA COSMODE」(JAXA 宇宙ブランド)より「冷却ベスト」が販売されている。

日本が得意とする先端素材や縫製などの国産技術を集約し進めてきた「次世代先端宇宙服の研究」で培った冷却下着の成果を活用したもので、JAXA オープンラボ公募制度を通じて開発された。

過酷な環境でも対応できるよう宇宙服内は密封されているため、宇宙飛行士が発する熱を冷却しないとどんどん温度が上がる問題があった。

宇宙服用の冷却下着は、身体を効率良く冷却するよう設計され、汗を短時間で吸収・蒸発させて残存汗によるベタツキをなくせるような仕様になっている。

以前から研究に参画していた公益財団法人日本ユニフォームセンターが帝国繊維らの協力のもと開発した。
冷却ベスト」は、チューブを張りめぐらせたベスト本体と冷却水を循環させるポンプユニットからなっており、備え付けのタンク内で氷で冷却された水が、ポンプによってチューブ内を通りベスト全体へ届けら れる仕組み。
4度前後の冷水が全体にまわり上半身を冷やす。
1リットルの冷却タンク使用で約30分間持続する。まずは1,000着限定で5月30日から販売されている。
価格は6万円(税別)。

ねとらぼより

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2014年05月28日

国立競技場の遺産

2020年東京五輪・パラリンピックに向けて建て替えられる国立競技場の座席や備品が、全国各地の自治体のスポーツ施設の一部に生まれ変わる。

国立競技場を管理運営する日本スポーツ振興センター(JSC)が備品の無償提供先を公募し、10を超える自治体からの申請があった。

提供先は28日に発表される。

提供されるのはスタンドの椅子や、観客を誘導するプラスチック柵、ラウンジの備品など。
グラウンドの芝や余った椅子などの有償提供も検討している。
1964年東京五輪やサッカー、ラグビーなど数々の名勝負が繰り広げられた場所とあって、JSCの担当者は「国立の歴史を未来に残したい。再利用できるものは、出来るだけ有効活用していきたい」と話す。

岩手県北上市は6,500席の椅子を申請した。
2016年岩手国体の主会場となる北上総合運動公園北上陸上競技場が老朽化し、座席の取り換えに再利用するためだ。
新品をそろえると1億5千万円かかるが6千万円で済むという。

朝日新聞デジタルより

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2014年05月20日

復興事業資材に震災廃棄物活用

地盤工学会(東京)は19日までに、東日本大震災の災害廃棄物の約6割を占めると推計される土砂とコンクリートの破片を適切に処理し、復興事業の資材として積極的に利用するよう勧める提言をまとめた。

提言などによると、岩手、宮城、福島の被災3県では計約2,800万トンの災害廃棄物(津波堆積物含む)が発生。

このうち土砂とコンクリート片が約3分の1ずつ含まれるとみられる。


廃棄物から適切に分別された土砂の多くは、通常の土砂と同品質の「分別土砂」として再利用することができる。
コンクリート片も適切に処理すれば「再生砕石」として扱える。

復興事業では資材不足が深刻化しており、提言は「適切処理した土砂やコンクリート片を復興資材として有効に利用することが重要。土取り場の拡大を抑制し、廃棄物最終処分場への負荷を軽減することにつながる」と指摘する。

その上でストックヤードの整備や運搬費負担の問題を解決するため、関係機関が連携して制度づくりに取り組むよう求めている。

提言は学会の復興資材提言委員会が定めた。
勝見武委員長(京大大学院教授)らが19日、宮城県庁を訪れ、担当者に説明した。

河北新報より

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2014年05月19日

過疎地域の魅力発掘

過疎地域の活性化に連携して取り組む小矢部市南谷地区と富山県立大の交流事業が18日、同市岩尾滝の岩尾滝くつろぎ交流館で行われた。

県内7高等教育機関でつくる「大学コンソーシアム富山」の地域課題解決事業の一環で、同大の学生ら7人が山菜採りなどを体験した。

小矢部市は昨年、大学コンソーシアム富山を通じて県立大工学部環境工学科の九里徳泰教授に、過疎地域活性化のための調査研究を依頼。
同地区をモデル地区とし、九里教授と研究室の学生、住民が地域の課題や要望について検討してきた。

今回の交流事業は、学生が住民と活動をともにし、若者の目線で地域の魅力を発見するのが目的。
県立大のほか、富山大と富山福祉短大の学生も参加し、同交流館そばの山で、住民と一緒にフキや山ウドなどを収穫した。

学生らはこの後、近くの市教育センター調理室で、地元の特産品直売所「山の店」の関係者に教わりながら、収穫した山菜できゃらぶきや漬物を作った。
県立大の金桝千寛さん(4年)は「たくさんの山菜があって驚いた。この山は宝箱のよう」と話した。

きゃらぶきなどの加工品は「山の店」に出品し、学生も販売を手伝う。
「山の店」を運営するNPO法人の木村鉄雄事務局長は「さまざまな体験を通して、活性化につながるアイデアを出してほしい」と期待した。


北日本新聞より

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2014年05月13日

進化する緊急消防車両

東日本大震災は津波やがれきの影響で被災者の救援活動が思うように進まず、大規模災害時の救助態勢に多くの課題を突き付けた。

この教訓を生かすため、総務省消防庁は新型の消防車両を開発し、大震災3年を機に全国へ本格配備を開始した。


「大震災の最大の反省点は、隊員が能力を最大限発揮するための環境整備が不十分だったことだ」と、総務省消防庁広域応援室の杉田憲英室長は話す。
大震災では岩手、宮城、福島の3県に全国から延べ約11万人の緊急消防援助隊員が駆け付け、88日間にわたって救助に取り組んだ。

だが、3月の東北はまだ寒く、津波浸水域での過酷な活動などで隊員の疲弊は激しかった。
これほど大規模で長期の活動は想定していなかったため、作業を終えても温かい食料やシャワーが不足し、薄っペらな野営テントでは震えが止まらず眠れない。
これでは、いかに鍛え抜いた隊員たちでも士気が上がらない。

そこで開発したのが「拠点機能形成車」だ。
普段は巨大なトレーラーのような外観だが、被災地に到着すると、荷台部分がせり出して広さ約40平方メートルの空間が出現し、隊員の休憩所や指揮本部になる。

冷暖房を完備した大型エアテントと簡易ベッドを搭載し、隊員100人の寝泊まりが可能。
調理器具やシャワー、トイレも備え「これなら十分に英気を養える」(杉田室長)。
1台1億1千万円で、3~4月に全国に6台配備。
今年度さらに3台追加する。

災害発生時、人命救助には最初の72時間が重要とされる。
これ以後は生存率が急激に下がるからだ。
だが大震災の被災地は津波の水とがれきに覆われ、被災者のいる場所に急行するのが困難だった。

この教訓から、水陸両用のバギー(荒れ地走行用の車両)が開発された。
車体左右に4個ずつ幅広の極太タイヤを備え、全輪で駆動するため荒れ地での踏破性は抜群。
最大30度の急斜面も登坂可能だ。
左右のタイヤを逆回転させ、その場で進行方向を変えることもできる。

また、極太タイヤにたっぷり詰まった空気のおかげで水に浮き、タイヤの深い溝で水をかいて水上を時速4キロで航行する。
これを使えば、がれきも浸水域も踏破できるというわけだ。

一般道の走行は効率が悪いため、専用運搬車両とのセットで4千万円。
今春、全国に15台配備し、さらに今年度中に2台追加する。

現行車両は、救助が必要な人の所に駆け付けて、より安全な場所に運ぶ「救急車型」だが、今後は消火活動ができる「放水車型」や、水源からポンプで水を供給する「給水車型」など、さまざまなタイプに進化。
これらを連携させて、より効果的な救援活動を目指す。

東日本大震災では被災地での活動だけでなく、全国規模の機材・人員輸送も大きな課題となった。
巨大地震や大津波で交通網が広域に寸断され、救助を妨げたからだ。

緊急消防援助隊の出動人数がピークの6,835人に達したのは、震災から1週間後。
杉田室長は「もっと早める必要がある。人が足りず、機材もなければ現地での救援活動が進まない」と語る。

これを受けて、総務省消防庁は自衛隊との連携を強化。
昨年10月、台風26号の影響で伊豆大島(東京都大島町)で起きた大規模な土砂災害では、発生から4日後までに、航空自衛隊の輸送機で緊急消防援助隊員57人、救助工作車をはじめとした消防車両13台の輸送を完了するなど、すでに実績を上げている。

このほか、高い精度の遠隔操作で被災地の様子を調べる情報収集ロボットや消火活動に当たる放水ロボット、搭載した高性能カメラで被災者を捜索する無人ヘリコプターなど、さまざまな研究が進んでいる。

杉田室長は「最悪の事態を想定すれば、やるべきことはまだ多い。さらに装備を充実させ、首都直下地震や南海トラフ巨大地震に備えなくてはならない」と話している。
【伊藤壽一郎】

産経新聞より

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2014年05月11日

「農家所得倍増論」


発酵学、食文化研究の第一人者で東京農大名誉教授の小泉武夫さん(小野町出身)の「移動塾 天下無敵の食談義」の第4回講演会は10日、只見町の季の郷湯ら里で開かれた。

「農家所得倍増論」と題して、全国の先進事例を踏まえ、農産物を使った商品作りやブランド化の重要性について講話した。

多様な食文化を紹介し、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興に向かう県民に元気を与えたい-と小泉さんが発案した。

福島民報社が復興戦略事業に位置付けて主催し、只見町が共催、東邦銀行が協賛した。
講演に先立ち、渡部勇夫町総合政策課長があいさつした。

今回は約150人が参加した。
小泉さんは大分県日田市大山町の有機農業のムギ農家によるパンやクッキー作りなどの取り組みを紹介。
農家が自ら付加価値のある商品を作ることで、収益が増えるだけでなく、意欲ある若者の就農にも結び付くと説明した。
「売れる食べ物の5原則」として持論も展開した。

町がユネスコの「エコパーク」に6月に登録されることが地元にとって大切な機会になると強調。
「土作りから始め、地元の昔ながらの農産物を作り、売り込まなくてはいけない」と「只見ブランド」確立の必要性を訴えた。
岐阜県中津川市で農家が得意料理を持ち寄ってレストランで提供する手法などを例に挙げ、「エコパークに合わせてさまざまなアイデアに挑戦すれば面白いはず」と話した。

【売れる食べ物5原則】
(1)おいしいものでなかったら売れない 
(2)他人の物まねではだめ。独自性を持つこと 
(3)物語性をつくり、理論武装をしっかりする 
(4)ネーミングの良さ 
(5)「履歴現象」が発現できる食べ物をつくる

福島民報より

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2014年05月07日

トコロジストで地域の自然守れ

平塚市博物館の館長や日本野鳥の会神奈川支部長を務めた故・浜口哲一さんが提唱した「トコロジスト」を広めようと、日本野鳥の会がブックレットを出版した。

トコロジストは「トコロ」(場所)と「ジスト」(~をする人)を組み合わせた造語で、その場所の専門家という意味。

執筆に当たった同会職員の箱田敦只(あつし)さん(50)は「地域の自然を守るには、その場所にこだわり、常に保全を願い続ける専門家が必要」と浜口さんが唱えた理念の重要性を訴えている。


公私にわたって県内の自然保護活動に尽力していた浜口さんは、学識的な専門家とは違った視点で、地域の自然を守ろうとする市民に社会的な位置づけを与えたいと模索していた。
この考えをさまざまな著書や講演会で語り続け、共鳴した同会会員が2005年ごろに命名したのが「トコロジスト」だ。

2009年からは大和市で養成講座も開くなど、少しずつ活動を展開した。
しかしその直後の2010年、浜口さんは病気のため62歳で亡くなった。
浜口さんの遺志を継ぎ、トコロジストを広めようと、出版したのがこのブックレットだ。

体験編と実技編の2冊があり、体験編では、子育てを機にトコロジストに目覚めた箱田さんの実体験を紹介。
実技編では、フィールド選びから、歩き方、地図やカメラを使った観察記録の残し方、ブログなどでの情報発信まで、活動方法を具体的に解説した。

特に重要としているのは記録と発信だ。
「客観的な記録を残すことで、足元から環境の変化に気付くことができ、それを発信することで、地域の自然を守る意識を醸成することができる」と箱田さんは話す。

自然観察だけでなく、歴史や文化など幅広い見識を持つことも勧めている。
実は浜口さんには苦い経験があった。
かつて平塚で相模川河口の環境保全運動に取り組んだが、動植物の情報は大量に収集していたものの、ほかの分野の知識不足もあり、保護できずに終わっていた。
ブックレットに収録された浜口さんの講演録でも「ひとつの場所について専門家になるということは、いろんな分野のものの見方にまで視野を広げないといけない」とし、このときの反省がトコロジストの発想につながったと説明している。

里山などの緑地も多くが民有地のため、宅地開発などによって消滅する可能性をはらんでいる。
守るためには自然の知識だけでなく、日頃からの活動で人間関係を築き、その地域の歴史や文化なども把握しておく必要がある。

大和市の養成講座の卒業生の中には、トコロジストとして活動を続け、民有緑地の手入れなどを担いながら、地権者と良好な関係を築く例も出てきた。

箱田さんは「自然は動植物の事情だけでは守れない。その地域全体を知り、活動するトコロジストが増えれば、守れる自然も増えるはず」と期待を寄せている。
ブックレットはB6判、2冊セットで千円(送料・税込み)。
注文と問い合わせは、日本野鳥の会。

神奈川新聞より

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2014年05月02日

環境保全の野外フェス

鶴見川流域の自然や環境活動を紹介する「鶴見川源流祭」が5月11日、都立小山田緑地内の「みはらし広場」(町田市下小山田町)で開催される。

同企画は、鶴見川流域で治水や環境回復などをテーマに連携する市民団体と行政が一堂に集い、鶴見川源流域の環境について考え、情報交換などを行う交流会。

開催は24回目で、例年約400人が参加している。

今年は、鶴見川流域マスタープラン策定10周年を記念し、流域連携のさらなる発展を目指して「水マス応援10周年」をテーマに開く。
当日は、各地の市民団体や市立小学校などの模擬店や活動内容の紹介、防災や治水など河川行政の広報展示を行うほか、最源流の保水の森を巡る「源流ウオッチング」、保護者とともに縦横に流域を行き来する「バクの流域こども探検隊」、流域生物の展示など自然に触れ合う企画を用意する。

「バクの流域こども探検隊」や和光大学生によるパフォーマンス、「マッカチカニカニ音頭」の合唱も予定。
源流付近の井戸水を使ったオリジナルブレンド「源流コーヒー」やグッズの販売、マスコットキャラ「ツルさん」「バクさん」の登場など、「楽しみながら自然に触れ合い、鶴見川について学べる祭り」を繰り広げる。

開催時間は11時30分~14時30分。
源流ウオッチングは5月6日までに申し込みが必要。
参加費500円。先着70人。

問い合わせは、NPO法人鶴見川源流ネットワーク内「鶴見川源流祭実行委員会」。

町田経済新聞より

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2014年04月29日

教習所でバイク体験フェス

エコ運転教習で知られる自動車教習所、ファインモータースクール(埼玉県)で29日、バイクファンに向けたイベント「まるごとバイクフェスティバル 2014」が開催された。

子どもから初心者、ベテランライダーまで約1,000人が来場し、試乗会やプロライダーによるデモ走行を楽しんだ。


同イベントは「見て・触って・体験できる」をモットーに、最新バイク39種類を集めた体験試乗会、子ども向けのミニバイク体験、初心者向けバイク体験スクールなどを開催。
さらに、ファインモータースクールが公式スポンサーを務めるトライアル国際A級ライダー本多元治選手によるパフォーマンスもおこなわれ、子どもから大人まで大型連休の一日を大いに楽しんだ。

毎年恒例となっている本多選手によるデモ走行では、この日、2回にわたりトライアル競技さながらのアクロバティックなパフォーマンスを繰り広げ会場を賑わせた。
本多選手は、「トライアルで子ども達もバイクに興味を持ってくれれば嬉しい。トライアルで必要な技術は、バイクで安全運転する上でも役に立つもの。バイクの楽しさと安全運転を僕なりに伝えていければ」と語り、会場の声援に応えた。

バイクの価値や楽しさを、年齢、性別問わず知ってもらうことを目指し開催を続けて来た「まるごとバイクフェスティバル」は今年で10周年。
震災直後は一時客足が減少したものの、年々来場者は増えて来ているという。
今後も、地元企業や販売店などと協力し長期視点での二輪人口の底上げを目指す。
【宮崎壮人】

レスポンスより

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2014年04月28日

空き瓶のリサイクル

韓国では、ガラス瓶は年間出荷量の95%が分別回収されているが、空き瓶のリサイクル率は85%にとどまっていることが分かった。

再利用の回数は平均8回と、日本の3分の1だ。
韓国経済新聞が伝えた。

空き瓶のリサイクルとしては、ビールや焼酎の瓶などを回収、洗浄して再利用する方法がある。
1本当たり平均50ウォン(約4.9円)のコストがかかる。
空き瓶を溶解炉で溶かして新しい瓶にするリサイクルの場合は平均160ウォンが必要だ。

韓国政府はリサイクル率を引き上げるために1985年から消費者に返還保証金(ビール瓶50ウォン、焼酎瓶40ウォン)を課している。
製品販売価格に上 乗せして徴収し、瓶が戻れば返還する。
しかし、回収過程で割れる瓶は10%と先進国より高い。卸・小売業者は回収により受け取る手数料が小さいために積極的に回収を行わず、瓶の保証金を返還しないケースも少なくない。
さらに耐熱ガラスの登場が効率を押し下げている。
耐熱ガラスは分別されず一般の空き瓶に交じって捨てられることが多い上、溶解処理のコストも余分にかかる。

環境部が発表した今年の空き瓶リサイクル義務率は76%だ。
これを満たせないガラス瓶の生産者に課された生産者分担金の一部は、リサイクル費用としてリサイクル事業者に支払われる。
リサイクル業界からは生産者分担金の一部でなく全額をリサイクル事業者に支給すべきとの意見も上がる。


NNAより

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2014年04月21日

馬頭観音像を特別御開帳

約300年ぶりとなる修復作業で場所を移していたため、東日本大震災による損壊を免れたとみられる馬頭観音像が、山形県長井市の寺院・普門坊にある。

修復前は本体や台座の傷みがひどく、もともと祭られていた本堂で地震に遭ったら倒れて壊れていた可能性が高い。

今年のえとの午(うま)にもちなみ、普門防は27~29日の3日間、修復を終えた奇跡の秘仏、馬頭観音像を特別に御開帳する。


普門坊の本尊である馬頭観音像は台座を除いた高さが約2メートルで、馬頭観音としては東北最大級。
造られた時期は鎌倉時代までさかのぼる可能性があり、山形県の有形文化財に指定されている。

馬頭観音像は、老朽化した本堂の改修工事のため、2010年12月上旬、普門坊に隣接する遍照寺に移された。
その際に観音像本体や台座がひどく傷んでいることが判明。
東北古典彫刻修復研究所(上山市)に依頼し、約300年ぶりに本格修復することになった。

震災が発生したのはその3カ月後だった。
普門坊の女性住職玉橋佳燁(けいか)さん(31)は、本堂で被災していたら観音像は倒れるなどして手や足が壊れていた可能性が高いとみる。

近隣住民らの間にも「震災の難を逃れたのは奇跡」「まるで観音様が事前に危険を察知し動いたようだ」といった驚きの声が広がった。

馬頭観音像の御開帳は60年に一度で、前回は12年前だった。
次は48年後だが、300年ぶりの修復を記念して特別に一般公開することにした。

佳燁住職は「江戸時代以来の修復が無事終わった。多くの方に手を合わせていただき、その不思議な力を感じてもらえたらありがたい」と話す。
馬頭観音はあらゆる命に安らぎをもたらすとされており、御開帳には被災地の再生への願いも込めるという。

特別御開帳は27~29日の午前10時~午後4時。

河北新報より

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2014年04月08日

XP、サポート終了とは何か

4月9日に終了するウィンドウズXPのサポート終了とは何かまとめた。



どうしてウィンドウズXPのサポートを終了するのか


XPを発売した2001年にはインターネット利用者が5,000万人だったが、2013年には27億人まで増えてハッカーの攻撃対象が広がった。
ハッカーの攻撃も高度化しており、12年半前に提供が始まったXPパソコンの安全性は脆弱(ぜいじゃく)で狙われやすくなっている。
MSはより安全な環境でパソコンを利用してもらうためにサポートの終了を決めた。


サポート終了でどのような影響が出るのか


これまでMSはOSの弱点を修正するプログラムを月1回ペースで提供してきた。
4月9日が最後の提供となり、それ以降は弱点の修正がなくなるため、ハッカーの攻撃対象になりやすくなってしまう。


危険性はどれくらい高いのか


XPのウイルス感染率は最新OSの「ウィンドウズ8」の21倍となっており、サポートの終了でさらに危険性が高まる。
最近ではデータを盗まれるだけでなく、自分のパソコンが犯罪に利用されるケースも出ている。
なりすまし詐欺や、オンラインバンクから金銭を盗む犯罪なども起きている。
警視庁によると、2013年のネットバンキング利用者の預金の不正送金被害額は14億円もあった。


危険を防ぐにはどうすればいいのか


MSや総務省などは4月9日以降にはXPパソコンでインターネットに接続しないように注意喚起している。
USBメモリーなど外部装置からウイルスに感染する可能性もある。
このためMSは最新の安全ソフトが組み込まれたウィンドウズ8パソコンへの買い替えを勧めている。
OSをアップグレードしても使えるが、最新のソフトやハードが使えないケースもある。

SankeiBizより

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2014年03月28日

異業種企業の交流支援

今年で28回目を迎える東京ビジネス・サミットが10月2日(木)と3日(金)の2日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで行われる。

昨年度の来場者数1万1,440人、出展企業数293社という実績があるこのイベント。
さまざまな業種の企業が一堂に会し、交流できるという特徴を持つ。

出展カテゴリーは「食」「環境」「シニア・健康」「IT(情報技術)・経営支援」「FC・代理店」「アイデア」の6つに設定した。

また、特別企画として予定されているのは「東京ビジネス・サミット大賞2014」「企業経営者や専門家によるセミナーの開催」「効果的なビジネスマッチ ング支援」の3つ。
「東京ビジネス・サミット大賞」は来場者やバイヤーが、出展企業の中から最も注目した商品やビジネスを選ぶコンテスト。
今年は新たに「キャラクター部門」を創設。
各部門の大賞には賞金として10万円が授与される予定。

このほか、「効果的なビジネスマッチング支援」により、出展企業は来場者と会期前に接触ができる。

来場者が「事前アポイントシステム」の登録をすることにより可能になるこのサービスは、6月のエントリーを予定。
全国の金融機関や経済団体などによる「視察ツアー」も毎年実施されている。

出展を希望する企業は5月30日(金)までの申し込みが必要だが、4月30日(水)までに手続きすると、1小間当たり1万円(税別)の割引となる。

SankeiBizより

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2014年03月25日

『宇宙博 2014』

2014年3月24日、この7月から千葉・幕張メッセで開催される『SPACE EXPO 宇宙博2014 NASA・JAXAの挑戦』記者発表が開催され、公式サポーターとして爆笑問題の太田光、田中裕二の二人が登場した。

トークセッション「爆笑問題の宇宙教室」では、爆笑問題からの宇宙に関する疑問に本博の監修を務める的川泰宣JAXA名誉教授と星出彰彦宇宙飛行士が登壇、質問に答えた。

舞台脇には2012年から火星の地表を探査中のローバー「キュリオシティ(マーズ・サイエンス・ラボラトリー)」のNHK製作実物大模型も登場。

「ISSのくらし ハッキリ言ってどうなのよ?」の疑問には、国際宇宙ステーション(ISS)での宇宙飛行士の生活について、星出宇宙飛行士が回答。
バラエティに富み、日本食も食べられる宇宙食、「枕に頭を押し付ける感覚」を微小重力でも再現するため、頭部を軽く押さえる機能のついた寝袋状の寝床などについて紹介した。
トイレの使い方にも興味津々の爆笑問題、「臭いはどうするのですか?」の質問に、星出宇宙飛行士は「あらかじめ、使用前からファンを回しておきます」と使い方の注意を披露した。
宇宙博では、ISS日本実験棟「きぼう」の実物大模型が展示され、宇宙飛行士が暮らす環境を体験できる。
ただし、「きぼう」にはトイレ設備は付属していない。

「僕も宇宙へいけるのか?」との疑問には、アメリカで進む民間宇宙開発についても紹介。
シエラ・ネバダ社が開発を進める7人乗りの有翼往還機「ドリームチェイサー」が紹介されると、「格好いい!」と爆笑問題の2人から歓声が上がった。
スペースシャトルと共通の翼を持つ「宇宙船」のイメージは強いようだ。
また、大林組などが建設構想を発表した宇宙への低コスト・大量輸送「宇宙エレベーター」についても紹介。
的川教授からは「まだ、もう少し(実現に)時間はかかりそうだけれども」と紹介された。

日本、JAXAからはISS「きぼう」実物大モジュール、小惑星探査機「はやぶさ」と小惑星イトカワ、イプシロンロケット20分の1スケールモデル、NASAからはスペースシャトル「アトランティス」一部の実物大モデル、火星ローバー「キュリオシティ」のNASAジェット推進研究所が製作した実物大モデルなど宇宙開発史に登場する展示が一堂に会する「宇宙博 2014」は、2014年7月19日から9月23日まで千葉県千葉市 幕張メッセ国際展示場で開催される。
【秋山 文野】

レスポンスより

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2014年03月18日

藤浪エコで勝つ!

ヤクルトとの練習試合(18日・神宮)に先発する阪神・藤浪晋太郎投手(19)が17日、球数の「省エネルギー化」を主題の一つに掲げた。

開幕2カード目の4月1日、中日戦(京セラドーム)の先発が予想される右腕が本番を10日後に控え、試運転を本格化。

今年初となるセ球団相手の登板で、エコ投球を意識しながらギアを上げていく。


藤浪はドイツブランド「リモワ」のスーツケースを引きながら、タクシーに乗り込んだ。
朝から鳴尾浜で約2時間汗を流し、チーム本隊の待つ東京へ。
移動前、独身寮の玄関先で報道陣に囲まれ、ヤクルト戦に臨む意識を明かした。

「もともと球数が多いタイプなので、ある程度は多くなるでしょうけど、できるだけ少なくできればいいかなとは思っています」

前回8日の日本ハム戦から中9日で臨むマウンドは今年初のセ・リーグ相手。
描く投球のイメージ、本番までのテーマ…周囲から指摘されるまでもなく思案を巡らせるものはたくさんあるが、そのなかのひとつが「球数」。
ローテーションの柱としてチームの「勝ち頭」を期待される1年になる。
宜野座キャンプ中に「今年は最低でも150~160イニングは投げたい」と話していた。
長丁場でハイクオリティーを保つためには、単純な計算式が成り立つだろう。

「少ないに越したことはない。シーズンを通して、少なくできるようにしたい。簡単に打ち取るとか、そういう方法を、アウトを一つ取るパターンとして、引き出しを増やしていければと思います」

お手本は身近にいる。
前年度、能見は1イニングの平均が14.7球で藤浪の16.3球をしのぎ、完投した6試合は1試合平均の球数が109.8球と省エネが際立っていた。
ちなみにヤンキース田中将大は楽天時代の昨季、先発した場合、1イニング平均14球。
7月26日のロッテ戦で自己最少の90球完投勝利を記録している。

藤浪は前回先発した日本ハム戦は5回で101球を費やし5失点。
「そろそろしっかり投げないといけない」。
この日、ブルペンで68球を投じ備え、間近に迫る本番を見据えた。
本来の持ち味を生かしながら、エコ投球の意識を高めていく。

デイリースポーツより

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2014年03月04日

「デジタル耳せん」

仕事に集中したいけど、周りがうるさくてやる気が削がれてしまうという経験はだれにでもあるだろう。
そんなときに使いたくなるのが耳せんだ。

周囲の音をシャットアウトし、呼びかけられても電話が鳴ってもひたすら集中……ではちょっとマズいので、実際に使うことは少ない。
耳せんは必要な音までシャットアウトしてしまうし、“あまりにも無音”という状況は逆に不安も感じる。

そこに目をつけたのが、文具を始め多彩な商品をリリースしているキングジムだ。
今回紹介する「デジタル耳せん」は、乗り物内の騒音やエアコンの空調音などを約90%カットし、同時に人の呼びかけ声やアナウンスなどはしっかりと聞き取ることができるという画期的な商品。


本体から伸びているイヤホンは一般的なイヤホンと形状がまったく変わらないので、周囲から“耳せんをしている”と見られることはない。

デジタル耳せんがカットしてくれるのは、エアコンの送風音や電車の走行音、飛行機のエンジン音や冷蔵庫のモーター音など、「環境騒音」と呼ばれる音。
これらの環境騒音をイヤホンに内蔵された小型マイクが集音し、本体内部の高精度アクティブノイズキャンセリング回路が、その逆の音波を出して騒音を相殺するという仕組みになっている。
300Hz以下の騒音は約90%カットされるが、必要な音声は打ち消されることなく聞き取ることができる。

カフェがざわざわしていて気が散る、電車内がうるさくて読書に集中できない、待合室で普通の耳せんだと呼びかけられたかどうかわからなくなる──そんな場合に、デジタル耳せんは大いに威力を発揮してくれるだろう。
イヤホンコードは本体に巻き付けることができ、カバンやポケットへスマートに収納することができる。
単4形アルカリ乾電池1本で、約100時間使用することができるので経済的だ。

耳せんの長所を活かし、短所をテクノロジーで打ち消したこのデジタル耳せん
モバイル時代になり、仕事をする場所が広まった今だからこそ、このアイテムが求められている。

GQ JAPANより

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2014年02月24日

炊き出しグランプリ


震災などの際、食事をとれない被災者に提供する炊き出しのノウハウを学ぶ「炊き出しグランプリ」が3月9日、相模原市南区の相模大野中央公園で開かれる。

東日本大震災で被災した宮城県石巻市、気仙沼市、南三陸町などからを含め、国内の約20の食品関連企業・団体が円滑な炊き出し支援方法を訓練するほか、約20社が防災・減災・備蓄のグッズを展示する。

国内の中小食品関連企業252社でつくる一般社団法人「エコ食品健究会」メンバーでつくる実行委員会が主催する。

同会代表の久保正英さん(39)=相模原市緑区小渕=は、東日本大震災の翌日、同会会員のボランティアで炊き出し隊を編成。
仙台市の若林地区に入り、その後約4カ月間にわたって岩手県大槌町など被災地120カ所で計約4万2,000食分の炊き出しを行い、避難所などに身を寄せていた被災者を支援した。

久保さんはその後、被災地では国内各地から延べ約8,000団体・個人が実施した炊き出しについて調べる中で、食事の提供が予定時間より遅れるなどのトラブルも起きていた実態を知り、炊き出し訓練を企画した。
これまで、2012年3月の第1回、2013年3月の第2回はともに仙台市で開いたが、3回目の今回は、首都圏直下型の大地震の発生を想定。
県内だけでなく東京都内からの避難場所にもなり得る相模大野中央公園を開催場所に選んだ。

訓練は被災地に出向く想定で、牛丼や沖縄そば、カレーなどの炊き出しを、出店者同士で競う形で実施する。
実行委員会が調理内容などを審査するほか、来場者も募金と引き換えに投票券をもらって各出店者のブースに投票し、合計点でグランプリを決める。
煮炊き用のなべをバケツ代わりに使った“なべリレー”で消火する訓練や紙やペットボトルを利用した食器作り、まき割りなどのワークショップもある。

同会は食品メーカー、包装関連企業が参加して環境と健康をテーマに活動する団体。
9日の開催時間は午前10時~午後4時で入場無料。
問い合わせは実行委員会事務局(042・684・9656)。
【高橋和夫】


毎日新聞より

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2014年02月17日

「発電鍋」に注目


鍋に火をかけることで発電できるため、湯を沸かしながら携帯電話の充電などができる「発電鍋」が注目を集めている。

熱を直接電気に変える発電鍋を開発したのは大阪のベンチャー企業TESニューエナジーで、「ワンダーポット」の名称で売り出した。

地震など災害時に役立つだけでなく、環境に配慮して太陽光発電を自宅の屋根に設置するといった消費者の動きにも適合できるとあって普及が期待される。

TESニューエナジーは2010年5月、独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)の技術をもとに、二酸化炭素(CO2)削減に貢献するベンチャー企業として設立された。
所在地は、大阪府池田市にある産総研の関西センター内で、主に工場などで熱として捨てられている未利用エネルギーを電気に変える事業を 展開している。熱を電気に変える技術を持つのが特徴だ。

開発のきっかけは東日本大震災だった。
TESニューエナジーの藤田和博社長は、2011年3月11日にテレビ画面で見た東北の被災地の映像が自分を動かしたという。
まだ寒い冬空の中、被災者が集めた木材をドラム缶に入れて暖を取っている姿が目に留まった。
この光景を見た藤田社長は「あの火で何かできないか」と考えた。

当時、多くの被災者は安否情報を携帯電話で確認していたが、電気が不通になった地域では携帯電話のバッテリーを充電できず、携帯電話が使えなくなっていた。
そこで、藤田社長は「温かい飲み物や食べ物を作っている間に携帯電話の充電ができないか」と思い、自社の熱電技術を活用すれば、このイメージを具現化できるかもしれないと直感した。
早速、震災当日の夜に開発を開始した。
3カ月ほど試行を繰り返し、6月上旬には完成させて販売にこぎ着けた。

発電鍋は、鍋底に熱発電板を組み込み、火で熱すると、水との温度差で電圧が生じる仕組みだ。
鍋底の外側に取り付けた熱発電板は鉄のカバーで覆った。
厚さは、主力商品である容量1リットルタイプ(深さ9.3センチ)の場合、6~7ミリ程度となる。

鍋の中に水を入れた状態で、火にかけると熱が発生、沸騰してできたお湯は約100度になる。
一方、直火があたる鍋底は550度まで上昇する。
熱発電板にある電子は、高温側から低温側に移動する特性を持つので、電子が流れて電気になる。
発電した電気を導線で取りだして鍋の取っ手まで送り、取っ手の先端に取り付けた出力口にUSB充電ソケット用のケーブルを差し込む。
こうして携帯電話の充電が可能なる。

容量1リットルの発電鍋で発生する電気は7ワットほどで、スマートフォン(高機能携帯電話)のフル充電までは約3時間かかるという。

発電鍋は今では、年間1,500個ほど売れている。
しかも国内だけでなく、電気が行き渡っていないウガンダなど世界16カ国にも輸出された。

容量1リットルの発電鍋「ワンダーポット7」の価格は1万4,700円。
ほかに3.5リットル、5リットルなどもある。

専用の蓄電池もあるので、電気をためておくことが可能だ。

藤田社長は発電鍋について、「地震など大災害時の備えとして自治体などにも導入を働きかけていきたい」と話すが、個人が身近に実践できるエコグッズとして一層の浸透が期待されている。
【佐藤克史】

SankeiBizより

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2014年02月13日

ハートのガラス


プロポーズにふさわしいロマンチックな名所としてNPO法人地域活性化支援センター(静岡市)が認定する「恋人の聖地」で、広島県内5カ所に「ハートのガラス」が登場した。

それぞれの設置場所は非公開。訪れて探して見つけるワクワク感を楽しめる。

恋人の聖地は平成18年から始まったプロジェクトで現在、全国で125カ所が認定されている。

広島県内では神石高原町、宮島の大聖院不消霊火堂(きえずのれ いかどう)(廿日市市)、千光寺公園(尾道市)の3カ所。
このほか、サテライトとして宮島ロープウエー(廿日市市)、ガラスの里(広島市安佐北区)も登録されている。

ハートのガラスの企画は、神石高原町観光協会が「聖地を巡ってほしい」と他の県内聖地やサテライトに呼びかけて実現した。
こぶし大ほどのハート形で、厚みのある置物を作った。
5カ所それぞれの特徴に合わせテーマと色を設定した。

▽霊火堂=消えない恋の火の「赤」
▽宮島ロープウエー=永遠の絆をイメージした「緑」
▽神石高原町=良縁成就を願う「オレンジ」
▽ガラスの里=透きとおる想(おも)いを示す「クリア」
▽千光寺公園=桜色の想いを表した「ピンク」。

すべてのガラスの写真をそろえて、提示すると記念品のプレゼントもある。

神石高原町観光協会は「かわいいハート形は携帯電話などの待ち受けにもぴったり。見つけて楽しんでください」としている。

産経新聞より

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2014年02月10日

「はやぶさ」の電力制御


宇宙航空研究開発機構(JAXA)はこのほど、小惑星探査機「はやぶさ」で活用された電力制御システムを応用し、そのときの電力消費量に応じて、家電機 器間の電力を動的に割り当てる家庭向けの制御システムと装置の試作品を、東京都内で行われた「地球環境とエネルギーの調和展 ENEX2014」で発表した。

「はやぶさ」では、限られた電力の中、イオンエンジンに安定した電力を供給するため、大量の電力を消費する多数のヒータースイッチをそれぞれ連携させ、電源をまとめてつけず、優先順位を付けてオン、オフすることで電力のピークを抑制し、使用電力を一定に近づける制御システムが採用されている。

今回、同システムを家庭向けに応用し、照明やエアコン、テレビ、ドライヤーなど、家庭内で使用する家電機器の基盤につけるモジュールと、同モジュールが 内蔵されている電力メーターと家電機器を連携させることで、家庭内の電力使用量をコントロールして、設定した電力量に達しないように家電機器に電力を自動的に割り当てられる。

例えば、照明、エアコン、ドライヤーを同時に動かすといった過剰に電力を使用するケースで、家庭内で使える電力の上限値に使用電力が近づいたとき、それぞれの機器を稼働させながら自動的に照明の明るさを暗くしたり、エアコンの温度を調整して消費電力を抑制する。
ドライヤーの電源を切ると、再び元の照明の明るさや、元のエアコンの温度に戻るなど、機器電源のオン、オフではなく、そのときの状況に応じて柔軟性を持って電力を割り当てて制御できる。

機器間の連携は電力線を使って行われ、割り当てに対する機器の優先度も設定可能。
同システムは家庭内だけでなく、オフィスなどやビルのフロア間、ビル間などの電力制御にも対応できるという。

JAXAの川口淳一郎シニアフェローは「宇宙でやっていたことが、このように地球で役に立つことを伝えたかった。この装置を導入することで省エネ、エコにつながる。家庭とかオフィスで使うことを想定しており、広くこのような装置が使われてほしい」と話していた。

毎日新聞より

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2014年02月03日

里川づくり

水無川、葛葉川、金目川、鈴川、渋田川など、秦野、伊勢原、平塚市を流れる金目川水系で里川づくりを進めようと、「湘南里川づくりフォーラム2014」が2日、東海大湘南キャンパス(平塚市北金目)で開かれた。

地域住民や市民団体メンバー、行政関係者ら約100人が参加。

里川づくりについて全国先進事例の講演、生き物観察会など里川教育の実践例の報告などを行った。

2011年に流域の市民団体、行政、学校などでつくった「湘南里川づくりみんなの会」(藤野裕弘会長)が主催した。
地域の自然、暮らし、文化を育んできた古里の川である金目川水系各河川の再生を検討する狙い。

基調講演では、九州大大学院の島谷幸宏教授が、福岡市の樋井川での市民協働型流域治水の取り組み、東京都杉並区の善福寺川での里川づくりなどを紹介。
住民団体のネットワーク化、行政、教育機関との連携を進めることで、自然環境の保全再生、地域の活性化、洪水対策などを進められると指摘した。

講演後は分科会を行い、みんなの会に所属する「鶴巻ホタルの会」「くずはの家えのきの会」「金目川水系流域ネットワーク」などの住民団体が活動を報告し課題を議論した。

里川教育の分科会では、「NPO法人東海大学地域環境ネットワーク」が、自然観察会や生物モニタリング調査で、子どもたちに生き物との触れ合いや川遊びを経験させる重要性を語った。
参加者は「学校や親は安全面から川遊びをさせたがらない」「子どもたちの安全確保は重要だが、一歩進める必要がある」「大人がお膳立てをする必要がある」「さまざまな企画、イベントで人を集めたい」などと、議論を繰り広げていた。


神奈川新聞より

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2014年02月01日

「銭湯ランナー」

ランニング&お風呂でスッキリ―。

県公衆浴場業生活衛生同業組合(山崎潤一理事長)に加盟する県内41カ所の銭湯で1日から、「銭湯ランナー」と銘打った企画がスタートする。

ランニング愛好家向けにロッカーの貸し出しなどを行い、銭湯を拠点とした周辺コースも紹介。
快適な環境を整え、健康志向のランナーを後押しする。


約1千万人を超えるとされるランニング人口。
これまでも会社帰りに銭湯で着替えて荷物と鍵を預け、走り込んでから風呂で汗を流す、といった利用者が散見されたという。

新企画は、ランナーを栄養面などで支援、裾野拡大を進める大塚製薬の協力を受け、新規顧客開拓を目指す組合側の「銭湯は地域の健康増進施設であるべき」(山崎理事長)との理念とも一致。
ランナーを積極的に受け入れ、銭湯の魅力を再発信する取り組みとして動きだした。

同組合加盟の県内196施設のうち、横浜・川崎を中心とする41店が呼びかけに応じた。
店頭には目印となる「銭湯ランナー」と記されたオレンジ色ののぼりが掲げられる。
銭湯を発着点とし、実走を経て作製した5キロ、10キロ、15キロの目安となるコースマップを用意。
多様なコースを走りたいランナーの希 望に応え、複数の銭湯を利用して景品がもらえるスタンプラリーも実施される。
「銭湯の新たな活用方法の一つとしてランナーへの敷居を下げ、新たに体験するきっかけになれば」と山崎理事長。
ブームの広がりに期待を込め、早くも参加施設を増やす方向で検討中という。

神奈川新聞

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2014年01月27日

全日本制服委員会

俳優の伊勢谷友介が代表を務めるリバースプロジェクト(REBIRTH PROJECT)は、環境に配慮された「エシカル素材」で日本の制服を製作し再資源化できるシステムを導入するために、全日本制服委員会を発足する。

メンズストリートブランド「デラックス(DELUXE)」のデザイナー・ヒュー(HUE)を起用し、伊藤忠商事と協業して繊維メーカーの協力を得つつ、エシカル素材製制服のプロデュースを行う。

第1弾として、伊藤忠エネクスのガソリンスタンドの制服を刷新。


「スポーティー(SPORTY)」と「クラシック(CLASSIC)」の2タイプ4カラーをデザインし、1月31日より全日本制服委員会のホームページにて一般投票を受け付け、その結果により新モデルを決定する。
新制服は今年秋頃より順次導入予定。

全日本制服委員会では、参画する各企業と共に、再資源化できるスタイリッシュな制服作りを通じて企業社員のモチベーション向上を図り、企業のCSR活動をサポート。
再生ポリエステルなどのリサイクル素材やオーガニックコットンなどの天然素材を活かしたスタイリッシュな制服を製作し、東京五輪開催までに1,000万人の制服をエシカル化することを目指す。

リバースプロジェクトは、伊勢谷のもとにアーティスト、クリエーター、プロデューサーが集結して2009年に設立。
「人類が生き残るためにはどうするべきか?」という命題のもと、これまでに人類がもたらした環境や社会への影響を見つめ直し、未来における生活を新たなビジネスモデルと共に創造していくために活動。
最終的には、衣食住や教育・芸術などのプロジェクトを統合し組織化することで「リバースヴィレッジ」という名の村を形成し、世界各地で展開することを目指す。


RBB TODAYより

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2014年01月25日

日本人のみかん離れ

日本原産のくだもの、温州みかんの消費量が激減している。

1980年には1人当たり年に14.0キロ食べていたのが2009年には5.0キロに、1世帯当たりの支出金額も1990年には9,334円だったのが2012年には4,480円と半分以下になった。

くだもの消費量ランキングでは2004年からバナナに抜かれて1位の座を明け渡したままだ。


日本人はみかんが嫌いになったのだろうか?

NPO法人青果物健康推進協会の事務局長、近藤卓志さんによれば、くだもの離れが著しいと言われる若者たちも、みかんは嫌いではないはずだという。

「若い人も含め日本人は繊細な甘さをもつみかんが好きだと思いますよ。セミナーや講習で大学へも行きますが、皆さんみかんは好きだと言います。ただ、あれば食べるけれども買って食べようとしないようです」

若者のくだもの離れについては皮をむくのが面倒なことが理由にあげられるが、みかんについては少し事情が違うらしい。
というのも、みかんの次に古くから日本人に親しまれてきた果物のひとつ、リンゴはそれほど大きく消費を減らしていないからだ。

農林水産省の統計によれば、リンゴの収穫量は約30年前のピーク時に100万トン弱で現在は80万トン弱。
対してみかんは1975年の最盛期は366万5,000トンも収穫していたが、2012年は84万6,300トンと約80%も減らしている。

もし皮むきが面倒だというならば、包丁やナイフを使わねばならないリンゴのほうが敬遠されるはずなのに、なぜなのか。

「コンビニやファストフードの発達、食の欧米化や外部化など理由はいろいろ言われていますが、みかんの場合は日本人の生活様式が大きく変わった影響がとても大きい。日本の冬につきものだったコタツがない家が増えたのと合わせるように、みかんの消費が減っています。コタツに代表されるような、生活する上でみかんを手に取る環境が減っているのだろうと推察しています」(前出・近藤さん)

それでは環境を整えようと、同協会では「デスクdeみかん」と題した健康セミナー、社員食堂でのみかん配布イベントを5年前から実施している。
みかんを手に取るシチュエーションを新たにつくろうという狙いだ。
同じ場所で販売イベントも行っているが、初年度は10キロが100箱、最近は1日で57箱も売れるなど、みかん離れとは無縁の人気ぶりだ。

みかんを買えるチャンスを待っている人は予想外に多そうだ。
しかし、箱単位で購入するのが難しい人も多いだろう。
個包装になって駅に自動販売機が設置さるなど手に取りやすい環境が増えたら、くだもの消費量ランキング1位に返り咲く日がくるかもしれない。

NEWS ポストセブンより

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2014年01月24日

「しぶき氷」

十和田湖畔で冬の風物詩「しぶき氷」が姿を現し始めた。

子ノ口周辺では23日、極寒の自然が生み出した“氷のオブジェ”が日の光を受けて輝き、神秘的な雰囲気を醸し出していた。

しぶき氷は強風で舞い上がった波しぶきが湖岸の樹木や岩に付着し凍結する現象。


厳冬期ならではの被写体として、写真愛好家に人気が高い。

この日の湖畔は晴れ間が広がり、寒さはやや緩んだものの、最低気温は氷点下8.1度と平年より低め。
湖面に突き出た枝や岩には大小のつららが垂れ下がり、ガラス細工のようにきらきらと輝いていた。

環境省十和田自然保護官事務所によると、しぶき氷は2月中旬まで見られる。
同事務所は「危険な場所なので、写真を撮影する際は十分注意してほしい」としている。

デーリー東北新聞より

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2014年01月23日

富士山入山料1,000円


今夏から5合目以上の登山者を対象に、1千円を任意徴収することで合意した22日の「富士山世界文化遺産協議会」。

金額や徴収対象は一致したが、両県で異なる登山道の開通期間を統一することが来年以降の課題となりそうだ。

一方、平成28年2月までに国連教育科学文化機関(ユネスコ)が提出を求めている 「保全状況報告書」に向けては、両県で連携して取り組むことを確認した。

協議会には横内正明・山梨県知事、川勝平太・静岡県知事とともに、両県の関係者約40人が参加。今夏の登山期間が、山梨県側は7月1日~9月14日、静岡県側が7月10日~9月10日と異なることから、期間の統一について議論された。

山梨県側は「7月1日に行われる開山祭には、100年以上続いてきた文化的事情がある」としたが、「登山者のことを考えれば統一することが理想だ。来年以降は環境省や地元関係者と話し合って検討したい」と将来的には調整を図っていく意向を示した。

一方、須走口を抱える静岡県小山町の込山正秀町長は「残雪処理などで、どうしても1週間はかかる。開山日を合わせてほしい」と要望。
静岡県事務局も「富士宮、須走、御殿場の3登山口の開山期間を統一するように調整している。山梨県側とも統一していきたいと思っている」と話した。

また、保全状況報告書の提出に向けては、ユネスコなどから両県に課された決議項目を両県事務局が説明した。

山梨県側は、富士五湖での水上バイクや湖畔の建築物などが問題視されていることから、湖の使い方や修景について「明日の富士五湖創造会議」などで対策を検討していく。
静岡県側は、三保松原(みほのまつばら)(静岡市清水区)の景観改善が主な課題となっており、消波ブロックや、松枯れ対策などを進めていくとした。

横内知事は「富士山の保全について多くの宿題があるが、今年中に全ての項目に取り組めるようにしたい」。
川勝知事は「三保松原は一度、蹴られている。今のままではだめだという危機感を持って臨みたい」と話した。

産経新聞より

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2014年01月22日

高校生宇宙ロボコン


2014年1月17日、NASA、ESA支援による学生ロボットコンテスト「ゼロ・ロボティクス スフィア チャレンジ」決勝が国際宇宙ステーションで開催され、高校生が微小重力環境でロボットを制御するプログラムを競い合った。

ESA 欧州宇宙機関は欧州からの決勝進出チームの優勝者はイタリア・スペイン・フランス合同チーム「C.O.F.F.E.E.」と発表した。


今回5回目となるゼロ・ロボティクスでは、球形のロボットを制御するプログラムを高校生が作成し、国際
宇宙ステーション上の自律型球形ロボット「スフィア(Spheres:Synchronised Position Hold, Engage, Reorient, Experimental Satellites)」に送る。

ロボットは国際宇宙ステーション内で決められたポイントを周回、ゴールに到達する課題達成度を競うコンテストとなっている。
バレーボール大の「スフィア」は、マサチューセッツ工科大学の研究者が開発した実験用の小型衛星の一種で、複数の機体が姿勢や位置を同期させて宇宙ステーション内を移動できる。
12か所から二酸化炭素を噴射する推進装置を備えており、微小重力環境を移動できる。
映画「スター・ウォーズ」に登場する自律 型ロボット「ドロイド」にヒントを得たという。

ゼロ・ロボティクス参加チームは、2013年9月のエントリーから5か月足らずの間に地上で2Dや3Dシミュレーションなど3段階の予選を行った。
欧州とアメリカに分かれて予選を行った後、欧州から6チーム、アメリカから9チームが国際宇宙ステーションで行われる決勝に参加した。
ISSでは、リック・マス トラキオ宇宙飛行士、オレッグ・コトフ宇宙飛行士が決勝トーナメントの立ち会いを担当し、4時間にわたる決勝の模様をNASA TVでライブ配信した。
決勝の模様は、zerorobotics.orgのサイトから録画を視聴できる。

欧州では、スフィア制御プログラムを「地球に彗星が衝突する危険が迫った場合、彗星に接近してその軌道を変更する回避策を取るための基礎技術」というストーリーの元で開発した。
欧州優勝チームのトマソさんは、「シミュレーションとステーションでの実際の競技の間には大きな違いがありました。まったく予定したとおりにはいきませんでした」とコメントしている。

レスポンスより

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2014年01月10日

「赤ちゃんタイム」試行


小野市立図書館(兵庫県小野市中島町)は9日、泣いたり騒いだりしがちな乳幼児を連れた保護者の図書館利用に対し一般利用者らの理解と協力を求める「赤ちゃん タイム」の試行を始めた。

3月まで毎月第2、第4木曜に時間帯を決め、子供連れの母親らが気兼ねしないですむように静粛さを求める館内放送や呼びかけなどを控える。

同館の担当者は「乳幼児連れでも定期的に図書館を利用してもらえる環境を整えていきたい」としている。



同館は館内の一角に約250平方メートルの児童図書コーナーを設置。
約6万4千冊の幼児・児童書をそろえ、中でも幼児向けの絵本や紙芝居、パズルなどは約2万8千冊と充実している。

小野市は乳児の4カ月検診の際に子供に絵本の楽しみを教える「ブックスタート」事業に取り組んでいるが、母親らから「図書館で子供が泣いたり、はしゃいだりすると周囲に迷惑がられるのでゆっくり本を探せない」などの声が寄せられたことから、乳幼児連れの保護者にも安心して図書館を利用してもらえるように 赤ちゃんタイムを試行することにした。

試行期間中の第2、第4木曜は子供連れの母親らの利用が多い午前10時~正午と午後4~5時の2回、「静かにご利用ください」といった館内放送を減らす。
試行初日のこの日、児童図書コーナーを次女の美菜未ちゃん(3)と訪れた市内の介護士、河合直彦さん(39)は「週1回子供を連れて図書館を利用しているが、ありがたい試みだ」と話していた。

「赤ちゃんタイム」と同様の取り組みは首都圏ですでに行われており、同館も試行期間を経て4月以降、本格的な導入を検討したいとしている。
同館の和田真由係長は「試行時間には司書を児童図書コーナーに配置し、絵本選びのアドバイスやサポートをしていきたい」と話す。

産経新聞より

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2014年01月09日

震災がれき

東日本大震災で発生した震災がれきの処理が進み、昨年11月末時点の進捗(しんちょく)率は岩手県で90%、宮城県で96%となった。

宮城では近く可燃物の焼却を完了、焼却灰埋め立ても含めた全作業を3月末までに終える予定。

環境省は、両県のがれき処理を2013年度中に終える政府目標の達成にめどが付いた、としている。

一方、政府が年度内処理を断念した福島県の進捗率は62%。
東京電力福島第1原発事故の影響で仮置き場の確保が難航したことなどが要因で、岩手、宮城と比べ大幅に遅れている。

環境省によると、3県の震災がれきの推計量は岩手388万トン、宮城1,102万トン、福島171万トン。
宮城で木くずなど可燃物を処理する焼却炉が稼働しているのは石巻市のみとなり、1月中旬に作業を終える見通し。
岩手でもほぼ終了しつつあるという。

宮城ではこれまで、沿岸部に仮設焼却炉を29基設置し、1日最大約4,650トンを焼却。
がれき分別施設も増やして処理を急いできた。
岩手は可燃物の一部を東京都や大阪市などへの広域処理で対応してきており、「県外自治体の協力で順調に進んでいる」(廃棄物特別対策室)という。

がれきとは別に、津波で運ばれた土砂などの津波堆積物は、岩手が推計152万トンのうち84%、宮城は769万トンのうち91%の処理を終えた。
ほぼ全量を、土地のかさ上げや防潮林の土台などに再利用する方針だ。

福島は、津波堆積物166万トンに対し処理済みが40%。
環境省は「原発事故の影響がある。14年度のできるだけ早い時期に終わらせたい」としている。

河北新報より

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2014年01月08日

女性活用策、格差解消へ

政府は、地方自治体や経済団体による女性登用の取り組みを対象に交付金制度を創設する。

安倍晋三政権は、経済成長につながるとして、企業に女性の活用を促している。

女性登用に積極的な国や大企業と、地方や中小企業との格差を埋める狙いがある。


交付対象は、経営者・管理職を対象にしたキャリアアップ研修や、女性向けの合同相談会などが想定される。
交付金は1団体当たり500万円。

内閣府は地域の実情や課題を踏まえ、女性登用や女性の創業拡大に結びつく取り組みの提案を年内に公募する。
地域ぐるみでの女性活用策を支援することで、中小企業や自治体で女性役員や管理職を増やし地域経済の活性化につながると期待する。

2012年度の雇用均等基本調査によると、企業の女性活用策を指す「ポジティブアクション」に取り組んでいる企業は、従業員5,000人以上で71.4%に対し、30~99人で29.4%、100~299人で36.5%と開きがある。
内閣府幹部は「日本企業の99%を超える中小企業で促進しなければ、女性の活躍は実現しない」と指摘する。

地域経済の活性化策をめぐっては、中小企業庁も女性や若者の創業希望者向けに基礎知識から事業計画策定までを学べる「創業スクール(仮称)」を開講する。
300カ所での開講に加え、各都道府県に1カ所ずつ女性専用講座を設定。
地域の潜在力である女性の活用を目指す。

SankeiBizより

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2013年12月26日

「富士山保全協力金」

富士山で来夏から本格実施する入山料(協力金)について山梨、静岡両県の関係者が話し合う「富士山世界文化遺産協議会」の作業部会が25日、富士吉田市内で開かれ、登山者から任意で千円を徴収するとの概要を決めた。

名称は「富士山保全協力金」。

両県は同じ制度で実施するが、各登山道の開通時期に合わせた徴収期間や、山梨側が夜間の発券機導入を検討するなど徴収方法は異なる。
来年1月22日の協議会で正式決定する。

作業部会には両県の実務担当者ら約80人が出席。
概要では、強制力はないが、できる限り登山者全員から集める。必要があれば制度を見直す。
将来的には強制徴収や条例制定も視野に入れている。

金額は1人につき千円を基本とする。
千円を超える金額も受け付けるほか、子どもや障害者からは協力してもらえる範囲の金額を受け取る。
5合目から山頂を目指す登山者が対象で、24時間徴収する。

実施期間と徴収方法は両県で対応が異なる。
山梨側7月1日~9月14日、静岡側7月10日~9月10日の登山道開通期間に徴収する。
方法は、山梨側が徴収員をできる限り24時間配置するが夜間は発券機を使うことも検討しているのに対し、静岡側は午前9時~午後6時の現地徴収とインターネットなどの活用を 考える。

入山料は両県がそれぞれ基金を設置して管理。
トイレの新設や改修、救護所の新設、指導員の配置など5合目以上の事業の財源とする。
具体的な内容は今後設置する事業選定委員会が毎年度審議する。

入山料をめぐっては、両県が今夏に試験徴収し、10日間で約3万4,000人から計約3,400万円を集めた。
環境省の調査によると、登山者数は今年7~8月の2カ月間で両県から計約31万人が登った。

12月下旬から来年1月中旬まで両県のホームページに概要を掲載し、意見を募る。
会合後、県観光資源課の荒井洋幸課長は「できるだけ多くの登山者の理解を得られるよう準備していきたい」と話した。
【三井将也】

山梨日日新聞より

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2013年12月19日

全国学芸サイエンスコンクール

第57回「全国学芸サイエンスコンクール」(旺文社主催、内閣府など後援)で、シイタケの柄の部分を菌床に再利用することに成功した長崎県立島原農業高(島原市下折橋町)食品加工部の生徒たちの研究成果が、自然科学研究部門で最優秀の文部科学大臣賞を受賞した。

来年3月に東京で表彰式がある。

同コンクールは青少年の文化育成を目的に1957年に創設され、今回は研究や絵画、小説など13部門に、国内外の小、中、高校生から計11万1,332点の応募があった。
このうち、高校生を対象にした自然科学研究部門には970点が寄せられた。
文部科学大臣賞は全部門トップの内閣総理大臣賞(1点)に次ぐ賞。

食品加工部(19人)の研究は廃棄される柄の再利用で、地元のシイタケ生産組合から「処理に困っている」と持ちかけられたのがきっかけ。
粉末状にした柄をパン酵母で発酵させ、それをクヌギなどのおがくずと混ぜてシイタケ栽培に使う菌床にした。
通常の米ぬかの菌床に比べ、栄養源になるカリウムが豊富で、菌の成長スピードも2倍程度速い。
4月に特許を取得。
その後も実際に生産者に菌床で栽培してもらい、効果を証明し、論文にしてコンクールに提出した。

応募時の部長だった3年の福田かなみさん(18)は「自分たちの研究結果が生産者の役に立ち、島原特産のシイタケのPRにつながればうれしい」と話した。

長崎新聞より

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2013年12月18日

過疎地活性へ

東北福祉大が、深刻な過疎化に悩む宮城県七ケ宿町で農林業を通じた人材育成に取り組んでいる。

大学生らの実習の場となる農地を確保するため、ことし8月に町内に農事組合法人「千年塾」を設立した。

地元農家と連携し、中山間地の活性化を目指す。


千年塾の設立には、福祉大関係者や地元農家ら7人、1団体が組合員として参加した。
出資金は100万円。
七ケ宿町内の空き店舗を拠点に、補助教員として臨時職員4人を採用した。

来年、地元農家から主に休耕田を約4ヘクタール借り、5年後をめどに50ヘクタール程度まで拡大する方針。
大学生はコメ作りの実習から始め、キノコや青菜の栽培や木材の生産、加工、販売を手掛ける予定。
地域産業のリーダーを育てる実践的な教育プログラムも展開する。

七ケ宿町の人口は約1,600で、宮城県内最少。
高齢化率は43%に達する。
福祉大は昨年11月、地域資源を活用した人材育成拠点を設けて過疎・高齢対策に取り組もうと、町と地域共創協定を締結。
町内に山林57ヘクタールを取得したほか、地元農家11人に農業学習指導教員を委嘱した。

ことしは活動の皮切りとして、住民の8割以上が高齢者という山形県境の干蒲地区で、学生が地元農家の協力を得て稲作に挑戦。
収穫したコメ約100俵は「七ケ宿鏡清水米」と名付け、学内で販売した。

千年塾代表理事の田村芳雄東北福祉大企画部参与は「かつて宿場町として栄えた七ケ宿町のにぎわいを取り戻す力になりたい」と意気込む。

梅津輝雄七ケ宿町長は「福祉や環境、自然エネルギーなどの分野でも福祉大に関わってもらい、共に人づくりに取り組みたい」と期待を寄せる。

河北新報より

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2013年12月15日

お米甲子園

長浜農高(滋賀県長浜市名越町)は、全国の農業高校が出品したコメのおいしさを競う「お米甲子園」(米・食味鑑定士協会主催)で初の金賞を獲得した。

初挑戦から4年目の金賞に、生徒たちは「携わったコメが選ばれて、すごくうれしい」と喜んでいる。

大会は11月末、宮城県七ケ宿町で開かれ、金賞は5校が獲得した。

長浜農高は、いずれも減農薬で県環境こだわり農産物であるコメ計4品種を出品。
うち、生物活用科作物オペレータ類型の2年4人が担当した品種「にこまる」が金賞に選ばれた。

同高は挑戦初年から「コシヒカリ」で2年連続、特別優秀賞を獲得。
昨年は金賞を狙い「ミルキークイン」を導入したが、最終の食味審査前の機械分析審査で数値が足らず、突破できなかった。

このため今年は、コメ販売会社の薦めもあり、栽培品種に新たに国の九州沖縄農業研究センターが「コシヒカリ」系統の2品種から開発した「にこまる」という品種も導入し、栽培することにした。

栽培を担当したのは、長浜市の山田健太さん(17)、山口聖真さん(17)、米原市の山脇彩奈さん(16)、山崎克浩さん(17)の4人。
ペアになり計30アールの田を任された。

生徒たちは「苗が浮き上がるので、新たに植えるのが大変だった」「夏、次々に生える雑草を取るのに苦心した」「肥料をまく30キロの動力噴霧器が重たかった」などと振り返っていた。

清水順二教諭(50)は「今夏の猛暑で、晩生(おくて)の『にこまる』が高温障害を受けなかったのも大きいかもしれない。生徒たちが努力してくれた」と褒めていた。

京都新聞より

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2013年12月14日

ふくい市民発電所

ふくい市民発電所店舗やオフィスの照明をLED(発光ダイオード)への切り替えに必要な高額な初期費用を市民が出資する市民ファンドを活用して軽減しようと、「ふくい市民発電所」(福井市)は、市民ファンドの出資説明会を16日、福井市中央1丁目の「響のホール」で開催する。

東日本大震災や福島第1原発事故などを受けて節電意識が向上。

NPO法人「エコプランふくい」や福井市など7団体でつくる団体「ふくい節電所コンソーシアム」が今回の事業モデルをつくり、ふくい市民発電所が進めている。

市民ファンドでは、福井市内の店舗やオフィスでLED照明を普及させて電力使用量を減らすことで、相対的に電力を生み出す「市民共同節電所」をコンセプトとしている。
今回は6事業所が参加する。
今回の事業では太陽光発電所86キロワットが発電する量に相当する効果が見込めるとしている。

ふくい市民発電所は、出資金と金融機関からの融資をもとに店舗やオフィスと契約を結ぶ。
店舗などは高額な初期費用を軽減、電力料金を減らすとともに初期費用を返済(5年)する。
一方で、出資者には年1.5%の配当があり、元本返還金と利益分配金の合計金額が分配される。
ガレリア元町(同市中央1丁目)のアーケードでは12月半ばに着工、1月末に完成する予定で、商店やオフィスでも順次工事を開始する。

説明会は当日午後7時から。
23日にも県文書館で開く。
ファンド募集は来年1月31日までで、先着で41口(1口15万円)、中途解約は不可。
契約期間は5年。

産経新聞より

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2013年12月13日

セシウムを効率的に分離

農地の表土や焼却灰から放射性セシウムを吸着した粒子のみを効率よく分離する技術を、京都大農学研究科の豊原治彦准教授や環境コンサルタント企業などのグループが共同開発した。

東京電力福島第1原発事故に伴う農地の除染で発生する大量の汚染土を減らすのに役立つという。

原発事故の被災地では、除染で出る土砂の仮置き場や中間貯蔵施設のスペースを確保するため、その減量が大きな課題になっている。

放射性セシウムは小さな粒子に吸着される性質があり、除染廃棄物から微粒子だけを取り出して効率的に処理する方法の開発が進んでいるが、もともと細かな粒子の多い農地の土や焼却灰から微粒子だけを分離するのは難しかった。

グループは、100ナノメートル(ナノは10億分の1)以下の微小な気泡を含む「ナノバブル水」に汚染土を混ぜることで、固まった土をばらけやすくすることに成功。
さらに遠心力を利用して、セシウムを最もよく吸着している直径2~5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の粒子を分離し、天然資源 由来の凝集剤を加えて固化することができた。

今回の技術を用いることで、除染で出た農地の汚染土を10分の1程度に減らせるという。
豊原准教授は「ナノバブル水は再利用が可能で汚染水は発生せず、汚染の拡散はない。全体の処理設備はコンパクトで移動も可能なため環境負荷やコストも少なくて済む」と話している。

京都新聞より

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2013年12月09日

「太陽の塔」人気爆発!


万博記念公園(大阪府吹田市)で開催中の芸術家・岡本太郎さんがデザインした太陽の塔や塔内部の「生命の樹」の設計図面などを展示する企画展に、入場者が殺到している。

塔の内部公開をめぐって府はいったん計画を白紙に戻し、その直後に方針転換するなど二転三転。

ファンをやきもきさせたが、再来年の公開方針が決まると、企画展への入場者は約40倍に急増し、“騒動”が思わぬPR効果を生んだようだ。


企画展は「図面でひも解くEXPO’70テーマ館」と銘打ち、太陽の塔(高さ約70メートル)と内部の生命の樹(同約41メートル)、樹に取り付けられた恐竜やゴリラの生物模型の設計図面など約230点を展示。
昭和45年の万博開催時、岡本さんのスケッチや模型をもとに建築士らが描いた図面で、初公開のものも含まれている。

塔内部の公開をめぐって府の方針は揺れ動いた。
公園を管理・運営する独立行政法人「日本万国博覧会記念機構」が常時公開計画を策定したのは平成23年11月。
ところが、来年度から公園を引き継ぐ府は、公開には多額の改修費がかかることから財政難を理由に今年10月、計画を白紙に戻した。

だが、11月に入って府が機構から引き継ぐ資産を改修費に充てる見込みがつき、松井一郎知事は同月13日、27年をめどに内部公開を計画していると表明。
その直後の週末の入場者は約4千人に達し、企画展が始まった前週末の約40倍にも増えた。
12月6日時点で延べ約7千人が訪れている。

主催する「関西環境開発センター」によると、塔の内部公開を期待する声が多く寄せられたことを受け、「せめて設計図だけでも展示し、内部の様子を知ってもらおう」と今回の展示を計画。
思わぬ好タイミングとなったことに、担当者は「根強いファンが多いことを実感した。公開に先駆けて予習の場にしてもらえれば」とうれしい悲鳴をあげている。
企画展は来年2月2日まで。

産経新聞より

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2013年12月07日

「湾クラブ」に松島湾加盟

「日本三景」の一つ、宮城県の松島湾が国際的な環境保全団体「世界で最も美しい湾クラブ」(事務局・フランス)への加盟を認められた。

同県松島町が6日発表した。

国内では初の加盟といい、大橋健男町長は「東日本大震災からの復興に弾みをつけたい」と話している。

町によると、同クラブは湾の自然が国内で高い評価を得ていることや、湾が住民のシンボルの役割を担っていることなどが加盟基準。
カンボジアで6日にあった総会で、松島の加盟が認められた。
それまではフランスのモンサンミッシェル湾やベトナムのハロン湾など30カ国・地域の41湾が加盟していた。
【佐藤靖】

朝日新聞より

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2013年12月05日

ヒメカンアオイ花壇増設

富山県南砺市城端小学校(影近義明校長)のビオトープで4日、児童が飼育するギフチョウの餌になるヒメカンアオイの花壇を増設し、フジ棚を整備するなどした環境緑化モデル事業の完成式があった。

国土緑化推進機構の「緑の募金」の助成を受けた。

児童たちは「緑や花が増えるのが楽しみ」と記念植樹をして祝った。

式は、とやま緑化推進機構の斉藤勉専務理事、緑の募金箱を設置するコンビニエンスストア「ローソン」城端町野田店の山下清文オーナー、ギフチョウの里づくりの会の水上成雄会長らを招き、5、6年生162人が出席した。

同校は毎年、3年生が「春の女神」と呼ばれる県レッドデータブックの希少種、ギフチョウを卵から育てて桜ケ池周辺に放すなど、地域の環境保護教育に力を入れている。

緑化事業ではヒメカンアオイの花壇が1カ所増え、計2カ所になった。
児童代表の水上優華さん(6年)が「とてもうれしい。校内のヒメカンアオイの葉を食べて育ったギフチョウが元気に飛び立つことを願っている」とお礼の言葉を述べた。

日影を好むヒメカンアオイのために花壇周辺にアベマキ、コナラ、クヌギの3本を記念植樹した。
5、6年生の代表4人と影近校長、来賓が木々の成長を願いながら根元にスコップで土をかけた。

北日本新聞より

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2013年12月04日

東日本大震災きょう1,000日


巨大地震と大津波、福島第1原発事故が東北を襲った東日本大震災は、4日で発生から1,000日となる。

全国の死者は1万5,883人、行方不明者は2,651人に上る。

全国で27万7,609人が仮設住宅や民間の借り上げ住宅での避難生活を強いられている。

生活再建に向けた災害公営住宅や集団移転用地の早期整備が急務だ。
警察庁によると、秋田を除く東北5県の死者は1万5,821人。
秋田、山形を除く4県の行方不明者は2,648人。

避難生活による体調悪化や自殺などで亡くなった東北の震災関連死は岩手、宮城、山形、福島4県のまとめで2,888人に上る。

復興庁によると、東北では避難者22万7,119人が暮らす。
多い順に宮城9万3,675人、福島8万8,654人、岩手3万6,348人。

震災時に住んでいた県から他県への避難者は、福島からの避難が4万9,554人と最も多く、宮城7,250人、岩手1,505人と続く。

岩手、宮城、福島3県で発生した災害廃棄物(がれき)は計1,635万トン。
うち処理されたのは1,447万トンで処理率は89%。
岩手、宮城は2013年度末までに処理完了の予定だが、福島は処理率が59%にとどまり、原発事故による復旧遅れが深刻だ。

土砂などの津波堆積物は3県で1,029万トンのうち、793万トンが処理された。
気仙沼市松崎片浜の津波堆積物処理場では、選別・処理した後に再利用に回す土砂約27万トンが山積みにされたままだ。
かさ上げなどに利用する予定だったが、市街地整備の遅れで行き場を失っている。

周辺は交通量が多く、ダンプカーが行き交うたびに土ぼこりが舞い上がる。
近くの主婦熊谷りえ子さん(59)は「ほこりが家に入ってきて掃除が大変。喉の調子も悪い」と嘆いた。

河北新報より

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2013年12月03日

復興法人税、1年前倒し廃止

自民、公明両党は2日、与党税制協議会を開き、東日本大震災の被災地復興のため、法人税に上乗せ課税されている復興特別法人税の1年前倒し廃止に合意した。

廃止の条件となっていた企業の賃上げに経団連が協力する姿勢を示したことなどで、前倒し廃止の環境が整ったと判断した。

企業負担を緩和して賃上げや雇用の拡大につなげ、来年4月の消費税増税に伴う景気への影響を緩和する狙い。

与党協議に先立ち公明党が開いた税制調査会では、復興事業の加速や財源確保、中小企業の賃上げ状況の確認を条件に復興特別法人税の廃止を了承した。

復興法人税は2012年度から法人税額の10%に上乗せ課税されている。
本来は2014年度までだったが、安倍晋三首相が前倒しの廃止を指示していた。

政府は、同税廃止の条件に代替財源の確保と企業の賃上げの見通しなどを挙げていた。
同税廃止に伴う約8,000億円の税収減少分については、2012年度の剰余金の活用のほか、景気回復に伴う税収上ぶれで補えるめどが立った。

ただ、賃上げは各企業の経営者の判断に任されており、政府の狙い通り、どこまで賃金に波及するかは確証がない。

SankeiBizより

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2013年11月21日

折れたバットで素振り用具開発

京都府井手町在住の男性が、折れた木製バットを再利用した独自の素振り練習用具の製造に取り組んでいる。

「子どもにホームランを打つ喜びを味わってほしい」との願いから試行錯誤を重ねて開発した。

「よいスイングを身につけられる」と、徐々に利用が広がっているという。

「ベースボール・サイエンス・ラボラトリー」の野田竜也さん(44)が、6年ほど前から作り始めた。
スイングすると、ステンレスの芯に付いた二つの重りがバットの先端に移動する仕組み。
振ると重りが先端に当たる音が「カチン、カチン」と2回するが、バットに力をうまくためて自然なスイングをすると音は1度しか鳴らない。
よいスイングを身につけたり、打撃フォームをチェックするのに適している、という。

自身は本格的な野球経験はないが、長男(19)が小学生で野球をしていた時に「ホームランを打つ喜びを感じてほしい」と、折れたバットを使って独自の用具づくりを始めた。

たまたま重りを二つ入れた用具を作り、知り合いの同志社大野球部の学生に試してもらったところ、振り出しでバットをうまく加速させる良いスイングでは音が1回しか鳴らないことが分かり、手応えを得た。

ここ2、3年に少年野球や社会人野球の選手から注文が入るようになり、今年のドラフト会議で巨人に1位指名された日本生命の小林誠司選手(同志社大出身)も使っていたという。

野田さんは「おかげで、自分の子どものホームランも見ることができた。音に注意して練習をしてもらえれば、ミートポイントで力がうまく伝わるようになる」と話している。
1本1万5千~1万8千円。

京都新聞より

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2013年11月20日

ISSは11/20で15歳に

国際宇宙ステーション(ISS)が11月20日に誕生15年を迎えたことを記念して、「World-Wide Wave」を開催。

世界標準時午前0時(日本時間午前9時)からNASAやJAXAなどが1時間おきに、Webサイトへお祝いメッセージを伝える。
ツイッターアカウントをもっている人にも参加を呼びかけている。


ISSは、平成10年(1998年)11月20日に最初のモジュール「Zarya(ザーリャ)」を打ち上げて以来、日本、アメリカ、カナダ、ロシア、欧州 各国の計15か国が協力して利用。
宇宙だけの特殊な環境でさまざまな実験や研究、地球や天体の観測などを行っている。
平成12年からは宇宙飛行士が滞在を 開始し、約6か月ごとに交代。
現在は若田光一宇宙飛行士が2度目の長期滞在をしており、後半の2か月は日本人初のISSコマンダー(船長)として指揮をとる。

今回、ISSの誕生15周年を記念し、NASA、ESA、JAXA、カナダ宇宙庁が、1時間おきにそれぞれのWebサイトにツイートしてお祝いする。
ISSの存在が科学、技術にとってどのような意味をもつかなどを語り、Web上で絶え間なく展開する企画になっている。

ツイッターアカウントをもっている人はハッシュタグ「#ISS15」を使うと「World-Wide Wave」に参加できる。
また、当日地上からISSを撮影した写真もツイートしてシェアしてほしいとしている。
【田中志実】

リセマムより

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2013年11月14日

幸福駅が「再出発」

北海道帯広市の旧国鉄広尾線「幸福駅」の改築工事がほぼ終了し、16日に再出発を祝うセレモニーが行われる。

全国各地の観光客から好評を集めた雰囲気をなるべく残そうと、旧駅舎で使われた建材のうち5割を再利用し、内壁はこれまで通り名刺や切符を貼れるようにする。

改築は、幸福町内会が築60年近くたった旧駅舎の老朽化を心配し、帯広市に要望して実現した。
市は約3,000万円を計上し、9月に工事を始めた。

ほぼ従来通りの外観で、近くの屋外に挙式用のドレスハウスや小型の噴水も整備した。

セレモニーでは、歌手の芹洋子さんが、1970年代に幸福駅の知名度をアップさせた「愛の国から幸福へ」を歌い、住民らとともにオープンを祝う予定。

読売新聞より

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2013年11月06日

世界一周支えたリヤカー

世界一周成功の陰に静岡のものづくりの力あり―。

鳥取市出身の吉田正仁さん(32)がこのほど、リヤカーを引いて世界一周の旅を成功させた。

吉田さんと長旅の苦楽をともにした「愛車」を作ったのは、牧之原市の従業員10人の小さな町工場だった。

吉田さんが5日、同市を訪れリヤカーを作った永野芳男社長(68)に旅の報告をした。
永野さんは「日本のものづくりの力を世界に証明できた」と目を細めた。

「よく耐えたなあ」。
長旅を終えたリヤカーをいとおしそうに触れながら、永野さんはつぶやいた。
吉田さんは「リヤカーは素晴らしい相棒でした」と感謝の気持ちを伝えた。

リヤカーは折りたたみ式で、全長1.7メートル、幅91センチ、重さ18.4キロ。
航空機やバイクフレームに使う特殊なアルミ素材で耐久性に優れる。
製品開発まで20年近くかかった職人こだわりの製品だ。
世界一周の旅では、氷点下20度から最高気温50度へと環境が激変することもあった。
それでも約4年半約4万キロにわたる長旅で、リヤカーは一度も壊れることはなかったという。

吉田さんとの出会いは2008年4月。
永野さんの会社のホームページを見た吉田さんが「リヤカーを提供してもらいたい」と同社を訪れた。
永野さんの目には物静かで控えめな青年に映ったが、彼の内なる信念を感じて依頼を快諾した。
以来、吉田さんが旅の様子をつづるブログを見て、旅の成功を静かに祈っていた。

静岡新聞より

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2013年11月05日

農業生産法人の条件緩和

安倍晋三政権が農業改革を打ち出す中、農業に取り組む企業の動きが活発になっている。

農業関連企業だけでなく、商品のアピールや食材の安定調達を狙う食品や小売業へと業種は広がり、2009年の農地法改正以後の一般法人の参入はNPO法人なども含めて1,200件を突破。

大規模な投資が可能な企業は、新規就農者の受け皿としても期待されており、政府は国家戦略特区として農地の購入、保有もできる「農業生産法人」の条件緩和も検討している。


10月15日、東京・霞が関で開かれた規制改革会議の農業ワーキング・グループ。
住友化学アグロ事業部の長久保有之・農業企画チームリーダーは「(一般企業にも)農地保有を認めるオプションが一定の年数、例えば参入5年後にあってもいいのではないか」と訴えた。

肥料や農薬、ビニールハウスの製造から農作物の販売支援までをグループで手掛ける同社は、イチゴを栽培する住化ファーム長野(長野県中野市)を2009年に設立。
肥料などの効果を現地で実演する展示農園を、全国7カ所で農地を借り入れて展開している。
ただ、現行制度の下では「一部の地権者から途中で返還を求 められれば、事業継続に支障が生ずる」(長久保氏)という懸念が消えない。

企業が農業に参入するには現在、2つの形態があり、このうち一般法人の場合は農地は貸借に限られ、保有できない。
農業生産法人の場合は農地を保有できるが、農家や農協など農業関係者以外の出資は特例を使っても資本金の半分未満に制限され、役員の過半数が農業関連業務に従事する必要がある。

2009年の農地法改正で一般法人でも貸借ならば参入区域に制限がなくなったことを受け、改正法施行の2009年12月から2013年6月までに1,261法人が参入。
参入ペースは改正前と比べて5倍に増えた一方、法改正前に参入した436企業のうち約2割が撤退した。
地元の農家と異なり、事業の参入・撤退が激しい企業参入の増加で、荒れ地が増えかねないという懸念も指摘される。

住友化学が各地で展開する住化ファームなどではパートを含む計約70人が働き、1カ所当たり2、3人の社員を現地で採用している。
「1人の求人に30~40人の応募がある。個人より企業のほうが農業をやりたい若者も就農しやすい」(住友化学アグロ事業部)と担い手の育成にも貢献している。
ただ、農水省は「日本は地価が高く、農地の取得価格は借り入れ料の100年分に当たる。
投資の回収は難しく、企業も貸借方式を望んでいる」と企業の農地保有の全面解禁には慎重だ。

小売り大手のセブン&アイ・ホールディングスも、販売期限が切れた食品を堆肥としてリサイクルし、野菜などを栽培する「セブンファーム」を全国9カ所で展開し、そのうち千葉県富里市など2カ所は農協と共同出資する農業生産法人だが、いずれも農地は借り入れだ。

兼業農家も含めて農業を主な仕事にしている「基幹的農業従事者」は2010年に205万人と、20年前から3割減少。
平均年齢も66歳と高齢化し、後継者不足が深刻だ。
その対策として「農林水産業・地域の活力創造本部」(議長・安倍首相)は企業の参入加速を提示。
一部地域で規制緩和を先行実施する「国家戦略特区」でも農業生産法人の設立条件を緩める方向だ。

政府は11月末までに農業強化策を示すが、農業の新たな担い手を育て、反転攻勢を実現する道筋を描くことができるか。
日本の農業は再生に向け、大きな岐路に立っている。
【会田聡】

SankeiBizより

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2013年11月04日

日本瓦、排出量がピークに

日本瓦もリサイクルシステムが少しずつ整いつつある。

同廃材の排出量については、今のところ公共機関からの明確なデータは公表されていないようす。

識者・実務者の間では全国で年間約100万トンと想定する情報もある。

過去の製造個数は粘土瓦として、経済産業省の工業統計に示されている。
1973年の約21億3,000万個、1979年の約20億300万個の20億個超をピークに、1980年以降は減少傾向にあり、1996年以降は15億個を下回り、2004年以降は10億個を下回って、リーマンショックの影響を1年遅れで受けたと見られる2010年には、1965年以降の統計で初めて5億個を切った。

生産のピークを35~40年前に迎えており、まさに今、建物の解体・リニューアルに伴う瓦廃材の排出が、ピークの時期に入っていると言える。

これまで、瓦廃材は大半が安定型処分され、有効利用もコンクリートクラッシャで細破砕して再生砕石・砂の一部で利用するケースも散見された。
単純な再生砂での利用状況は地域や業者間での差が大きい。
大都市圏はコンクリート廃材の排出量が多く、道路などの公共工事に積極的に供給してきており、瓦や他の廃資材まで有効利用に回していない。
コンクリート廃材の排出量が少ない地方施設で、特に民需の土木・土工事に、瓦の破砕物などで対応するケースがあるようだ。

ただし、前述の有効利用は瓦の持つ物理・化学特性に必ずしも着目したものではなく、ロットや品質面で再生砕石の代替材を追及したわけでもない。
個々の業者単位の取り組みとしては可も不可もないが、瓦リサイクルが社会・経済的に自立した事業として確立できないところに課題があった。

しかし、最近は瓦が持つ特性にも着目した、専門のリサイクル事業が育ち始めている。
全国で複数の業界あるいは技術組織も立ち上がった。
産業処理業、建設業、瓦製造・販売業などさまざまな関連業種がリサイクル事業に乗り出し始めた。

循環経済新聞より

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2013年09月29日

伊勢神宮遷宮 旧社殿古材

20年に1度、社殿を一新する式年遷宮「遷御(せんぎょ)の儀」」が10月に行われる伊勢神宮(三重県伊勢市)。

これまでの遷宮で、解体された旧社殿の柱などの行方はあまり知られていないが、全国の神社に譲渡され、建物の修復などに使われている。

前回(平成5年10月)の遷宮では、その3カ月前に発生した北海道南西沖地震で焼失した奥尻島の神社に旧社殿ごと移築。

7年の阪神大震災後も内宮正殿(ないくうでん)を支えた柱が被災した神戸市の生田(いくた)神社へ鳥居として移されるなど、「お伊勢さん」の古材は大切に受け継がれている。


「由緒ある伊勢神宮の御用材をいただき、神戸復興の大きな力になった」。
生田神社の加藤隆久宮司(79)が振り返る。
同神社は7年1月17日の阪神大震災で、拝殿の屋根が建物を押しつぶすように倒壊。
大正6年に建てられた石の鳥居も根元から倒れた。

この鳥居は、昭和20年6月5日の神戸大空襲で、本殿や拝殿などが焼失しても無事だっただけに、震災での倒壊は衝撃だった。
加藤さんは「地元の人たちから『石の大鳥居』と親しまれていたので、とてもショックでした」と話す。

平成5年の式年遷宮から2年たっていたが、神社関係者の集まりなどで被害状況を説明し、報道などでも大きく取り上げられ、伊勢神宮側から古材の提供がも ちかけられた。
生田神社は、伊勢神宮が祭る天照(あまてらす)大神(おおみかみ)の妹・稚日女尊(わかひるめのみこと)が祭神で関係も深く、「ご神縁が あって」古材を譲り受けることになった。

この古材はもともと、昭和4年の式年遷宮で内宮正殿の棟持(むなもち)柱(ばしら)として使われたが、同28年の遷宮後に伊勢神宮の宇治橋の鳥居に転用。
さらに同48年の遷宮で伊勢への入り口にあたる「鈴鹿の関」(三重県亀山市)の鳥居として使われていた。

さっそく鈴鹿の関から移され、強化処置が施された後、震災わずか半年後の平成7年7月、生田神社の正面に建てられた。
「復興のシンボルとして地域の人たちも喜んでくれました」と加藤さん。
今も「お伊勢さんの柱」として参拝者から崇(あが)められている。

一方、北海道・奥尻島の青苗言代主(あおなえことしろぬし)神社は、平年5年7月12日の北海道南西沖地震による津波と火災で社殿が失われた。
この年に行われた式年遷宮後、伊勢神宮内宮の別宮、月讀宮(つきよみのみや)の社殿がそのまま譲渡され、7年10月に移築が完了。
盛大に遷座祭が行われた。

今回の式年遷宮後の古材の譲渡先はまだ決まっていないが、東日本大震災の被災地では、遷宮とは別に、すでに伊勢神宮が復興に大きな役割を果たしている。

神社本庁・震災対策室によると、震災により全半壊や津波で流された東北などの神社は500社以上。
伊勢神宮内にある広大な森の間伐材を使って社殿の再建が進められ、宮城県などで約10社が完成したという。

「伊勢神宮の香りがする」。
よみがえった社殿の前で被災者が感激した様子で話すなど、伊勢神宮からの善意は、復興への精神的な支えとなっている。

産経新聞より

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2013年09月12日

「産廃サミット」

オフィス家具の製造・販売などを手掛けるプラスのショールーム「+PLUS」(港区赤坂2)で現在、「産廃サミット 赤坂」が開催されている。

イベントを主催するのは、群馬県前橋市の破棄物処理業者ナカダイ。

同社の工場には一日30トンもの廃棄物が運び込まれるが、使用を終えた製品、在庫からそ のまま廃棄処分になったもの、製造ラインから落ちた部材など、多種多様な「優れた廃棄物」を材料と捉え、解体や分別をして「ソーシャル・マテリアル」として大量に保管している。

同イベントは、その廃棄物の使い方を提案する企画展。
実際に同社の工場で廃棄物の現場を見学したデザイナーや建築家、主婦や学生など53組が参加し、機械のパーツ、ボトルのキャップ、木くずなど、さまざまな廃棄物を用いた86作品を展示している。

光を拡散させる機能を持つ照明のカバーを使った「Sunny Kitchen」は、機能を逆手に取り、太陽光を集めて調理を行うソーラークッカー。
電球の代わりに付けられたガラス瓶に食材を入れて調理する。
約60分でゆで卵ができ、約90分で白飯を炊くこともできるという。

「廃棄物は、そのままリユースされるか、分解されてリサイクルされるかの二択。発想を変えることで、リユースとリサイクルの間を埋める新しい価値観を創出できれば」と同社の福崎幸乃さん。
「廃棄から始まるものの流れを感じていただきたい」とも。

開催時間は12時~20時(最終日は15時最終入場)。
入場無料。9月15日まで。

赤坂経済新聞より

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2013年09月07日

非常時の電力供給の拠点

EV(電気自動車)は、ただエコな乗り物ではない。様々なシーンでの活躍が期待される可能性に充ちた「機械」でもある。

日産自動車は、9月より、全国各都道府県の47の「道の駅」に、電力供給システム「LEAF to Home」とEV「リーフ」の提供を開始する。

日産は、同社の販売店で試乗車として使われていた「リーフ」1台と「LEAF to Home」1基を、各都道府県の少なくとも1箇所の「道の駅」に無償提供する予定だ。


EVは、日常生活においてだけではなく、地震や台風による停電などの緊急時においても、移動可能な電源として利用することができる。
「リーフ」は、電力供給システム「LEAF to Home」を組み合わせることにより、「リーフ」に搭載されたバッテリーに蓄えられた電力を供給することができ、停電時や非常時のバックアップ電源にすることができる。

平常時は、「LEAF to Home」を使って、夜間電力や太陽光発電による電力を「リーフ」のバッテリーに蓄え、電力需要が高まる昼間の時間帯に使用することで、電力負荷を平準化し、電力消費のピークシフトに貢献することが可能である。

「道の駅」は、旅行者のための「休憩機能」、道路利用者や地域住民のための「情報発信機能」、「道の駅」をきっかけに町と町とが手を結び活力ある地域づくりを共に行うための「地域の連携機能」の3つの機能を併せ持っている。

また、「道の駅」は幹線道路沿いに多く存在する公共施設であることから、近年、災害時の活動拠点としても機能を発揮している。
「リーフ」のリチウムイオンバッテリーは24kWhの大容量電力を蓄えることができる。
「LEAF to Home」と「リーフ」を提供することにより、災害時などの万が一の停電の際、「リーフ」が「道の駅」の施設の一部へ電力を供給することで、「道の駅」が 自然災害の際の地域住民の避難所や復旧支援活動拠点として機能できるようになる。

また、「リーフ」を、「道の駅」での食料や日用品の買い物が困難な、高齢者や妊婦などの移動用車両として活用したりすることももちろん可能だ。
【久保田雄城】

エコノミックニュースより

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2013年08月31日

JAFみんなのエコ川柳

JAF(日本自動車連盟)は、身近なエコをテーマとする「JAFみんなのエコ川柳」を9月1日から2014年1月15日まで募集する。

エコに関するできごとや想い、心がけていること、クルマにまつわるエコなど、日常生活の中から生まれた楽しい川柳を広く募集する。

JAFみんなのエコ川柳」は2006年にスタートし、今年で8回目。年々関心が高まり、昨年は過去最多の1万4501句の応募があったという。同イベントは、エコ意識の啓発を図り、自然保護など環境保全に関心を持ってもらい、そのためにできることを考えるきっかけになることを目的に実施している。

優秀な作品には「大賞」「ECOティーン賞」「ECOキッズ賞」などの賞が贈られる。
作品の選考は、川柳作家のやすみりえ氏(審査委員長)やエッセイストの三好礼子氏をはじめとする審査委員によって行われる。
今回は入賞作品をこれまでの20点から51点へ増やし、「OLYMPUS PEN E-P5レンズキット+電子ビューファインダー」などの賞品を用意した。

選考結果は、2014年5月にJAFMate誌上およびJAFホームページで発表する。
また、大賞作品は全国各地でJAFが開催するエコイベントで配布する「エコ扇子」に掲載する予定。
【纐纈敏也】

レスポンスより

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2013年08月21日

近居促進制度

UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)は、近年高まりつつある親子間での近居ニーズ、子育て世帯における親世帯からの支援ニーズに対し的確に応えていくため、「近居促進制度」を9月1日より本格的に実施することとした。

UR都市機構は、近居を促進することで、親族間の助け合いや相互見守りが活発化するものと考えており、今後とも、UR賃貸住宅において、子育て世帯、高齢者世帯等が安心して住み続けられる住まい環境づくりを進めていく。

■制度概要
子育て・高齢者等世帯と支援する親族の世帯の双方が、同一駅圏(概ね半径2km以内)のUR賃貸住宅に近居することとなった場合、新たに入居する世帯の家賃を5年間5%割引する。
(子育て・高齢者等世帯と支援する親族の世帯が同時に入居した場合は、双方割引を適用。)
本制度はUR賃貸住宅全体の7割にあたる約54万戸を対象として導入予定。

■近居のメリット
・子供の急な病気・怪我等の際に助けてもらえるので安心。
・子供にとっておじいちゃん、おばあちゃんと接することが、いい経験になる。
・子供世帯が近くに住んでいると、いざという時に安心。
・孫の成長を間近に見ることは楽しみ。

■優遇対象世帯
(1)子育て世帯
現に同居する満20歳未満の子(「子」には孫、甥、姪等の親族を含む。)を扶養している世帯。
また、申込時に妊娠している場合は、子と同居しているものとみなす。
(2)高齢者世帯
満60歳以上の高齢者の方を含む世帯
(3)障がい者世帯
4級以上の身体障がいまたは重度の知的障がい等のある方を含む世帯
(4)近居(支援)世帯
上記(1)から(3)までの優遇対象世帯を支援する直系血族又は現に扶養義務を負っている3親等内の親族を含む世帯

SUUMOジャーナルより

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2013年08月14日

「かくれ脱水」要注意

酷暑が続き、熱中症で搬送される高齢者が相次いでいる。

総務省消防庁によると、熱中症による救急搬送者は7月だけで2万3,699人。

このうち65歳以上の高齢者は48.2%と半数近くに上る。

13日夜には、東京都江戸川区のアパートで、熱中症とみられる老夫婦の遺体が見つかった。
お年寄り自身や周囲の注 意が引き続き求められる。


人間は高齢になるほど、皮膚が温度を感じにくくなり、衣服の調整や冷房の利用が遅れがちになる。
汗をかくまでの時間もかかり、体に熱がたまりやすい。
若者より体内の水分量も少なく、自宅にいても、気づかないうちに脱水状態が進む「かくれ脱水」になりやすい。
東京消防庁によると、6月から7月15日までに熱中症で救急搬送された高齢者のうち、自宅など居住施設からの搬送が56.6%と最多だった。

医師や専門家でつくる「教えて!『かくれ脱水』委員会」は、簡単なチェック法として、手の甲をつまみ上げる方法を挙げる。
脱水状態の場合「富士山」のように盛り上がった皮膚がすぐに元に戻らないという。
予防法は、炎天下で無理をしないことや、スポーツドリンクなどによる水分・塩分補給、涼しい服装や十分 な睡眠などの体調管理だ。
環境省は「小まめに水分を補給し、無理せずに冷房をつけるなど基本的な対策をぜひ心がけてほしい」と呼びかけている。
【水戸健一】

日本列島は14日も全国的によく晴れ、西日本を中心に厳しい暑さとなった。
大阪府豊中市で38.9度を観測したのをはじめ、全国927観測地点のうち160地点で35度以上の猛暑日となった。
13日まで4日連続40度以上だった高知県四万十市は38.6度だった。

気象庁によると、他に気温が高かったのは
▽奈良県十津川村38.6度
▽大阪市38.4度
▽堺市38.2度
▽大阪府枚方市、京都市38.1度など。

気象庁天気相談所によると、40度を超えるような極端な暑さは収まりつつあるが、各地で猛暑日になる状態はまだ続く見通しという。
【飯田和樹】

毎日新聞より

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2013年08月13日

東寺、エコにライトアップ

京都市南区の東寺(教王護国寺)は今秋から、国宝「五重塔」のライトアップをLED(発光ダイオード)照明に切り替えるのに際し地元企業に二酸化炭素(CO2)排出分を引き取ってもらい、京都市の「カーボンオフセット」制度を利用した省エネ活動を始める。

市によると、社寺と企業が連携してこうした制度を利用するのは、全国でも珍しいという。

カーボンオフセットは、地域の自治会などが省エネで削減したCO2を、行政を通じてCO2排出事業者に購入してもらう制度。

京都市は2011年度から導入している。
年間約100万人の拝観者がある東寺は、毎日午後6時半ごろから10時まで、野球場のナイター照明に使われる高圧ナトリウム灯などで五重塔をライトアップしているが、照明の消費電力を半減できるLEDへの切り替えに伴い同制度を利用することにした。

LED導入後のCO2排出分を、寺の取り組みに賛同する錠剤金型メーカー「ツー・ナイン・ジャパン」(南区、二九規長社長)に引き取ってもらい、市内の自治会などの削減分と1トン当たり1万円で相殺する。

計画にはフランス・ルーヴル美術館のLED照明を手掛ける東芝(東京都)が協力。
昨年7月から試験照明を続け、金色に輝く色合いのLED投光器を製造し、11月下旬ごろに点灯を始める予定。

同寺の砂原秀輝総務部長は「京都の街のシンボルが環境に配慮したLEDで照らされ、排出されるCO2もオフセットできる一石二鳥の取り組み」と話している。

京都新聞より

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2013年07月31日

保育園に太陽光発電設備を

ソニー損保は自動車保険の契約者が走行した距離に応じて、幼稚園や保育園に太陽光発電設備を寄贈するプロジェクトを実施している。

このほど11カ所目になる大阪府の保育園に3kW分の太陽光パネルとパワーコンディショナーなど発電設備一式を寄贈することが決まった。

ソニー損保は2009年から、全国の幼稚園や保育園に太陽光発電設備を寄贈する「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」を実施してきた。

自動車保険の 契約者が年間の走行距離を契約時の予想よりも短く抑えることができた場合に、100キロメートルにつき1円をソニー損保が寄付する。
寄付する先はNPO法人の「そらべあ基金」で、寄付金を使って幼稚園や保育園に太陽光発電設備を寄贈する仕組みだ。
すでにソニー損保の寄付によって設置された「そらべあ発電所」は全国10カ所に広がっている。
新たに11カ所目として、大阪府堺市の保育園「平和園」に寄贈する。

平和園には1枚130Wの太陽光パネル24枚とパワーコンディショナーのほか、発電状況を見ることができるタブレット端末を寄贈する。
年間の発電量は3,718kWhを見込んでいて、保育園で利用する電力の約12%をまかなえる想定だ。
さらに発電量を表示するタブレット端末を使って、環境に対する子供たちの関心を高める。

そらべあ基金はソニーグループをはじめとする企業や個人からの寄付をもとに、地球温暖化防止の活動や子供に対する環境教育を実施する団体として2008年4月に設立された。
子供たちになじみやすいようにホッキョクグマの兄弟「そら」と「べあ」をキャラクターに使って子供たちにメッセージを伝える手法をとっている。

スマートジャパンより

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2013年07月26日

「木材利用ポイント事業」


7月から「木材利用ポイント事業」が始まった。

森林資源を循環利用し、地球温暖化の防止にもつながる木材の利用促進が目的の、いわばエコポイント木材版

木造住宅や木材製品の購入に、いろいろな商品と交換できるポイントがついてくる。
1ポイント=1円で、さまざまな商品と交換できる仕組みは家電エコポイントと同様。

今回、ポイント対象になるのは木造住宅の新築や、床をフローリングにするなどの内外装のリフォーム、木材製品、木質ペレットストーブと薪ストーブだ。
新築で30万ポイント(東日本大震災特定被災区域では50万ポイント)、リフォームの場合、最大で30万ポイントになる。
平成26年3月31日までに購入するものが対象だ。

家を建てたりリフォームなんて当分しないから、木材利用ポイントと自分は縁がないと思うかもしれない。
だが、木材利用ポイント事務局HPで紹介される家具などの木材利用ポイント対象木材製品を買っても、価格の1割近いポイントが取得できる。
ソファやテーブル、イスやベッドなら購入する可能性があるだろう。

取得したポイントで交換できるものは、地域の農林水産品等、商品券のほか、森林トレッキングツアーとセットになった旅行など幅広い。
ポイント対象となった工事とは別の木材を使う工事をする場合、その費用に充てることもできる。

林野庁主体で施行されたこの事業の目的は、木材の消費を増やして、森林の環境保全や地域の経済振興に役立てること。
ポイント対象の木はスギ、ヒノキ、カラマツ、トドマツなど主に国産材だ。

では国産材を使うことは、私たち消費者にとって、どんなメリットがあるのだろうか?

環境問題に詳しいユニバーサルデザイン総合研究所所長の赤池学さんに、木を使うことのメリットを聞くと、木造が鉄筋コンクリートより優れている一番のポイントは”調湿性”だという。

「木造の小学校では子どもたちがインフルエンザにかかりにくいというデータがあります。その理由のひとつは木のもつ調湿性。室内の湿度が高ければ水分を吸収し、低ければ水分をはき出す性能です。その結果、冬も適度な湿度が保たれ、風邪を引きにくい。樹脂製の壁紙を多用した家では結露しやすく、その結露がもとになってカビやアトピーの問題が出てきます。特に子供や高齢者がいらっしゃる家は木造のほうが安心ですね」

木の家は何といっても健康にいい。
また壁や天井に木を使うことは視覚や聴覚にもやさしく、さらには“頭”にもいい効果があるらしい。

「木目を見ているとホッとするでしょう?木目のランダムな模様に癒し効果があるのです。また木の表面にある小さな無数のデコボコが光を乱分散させます。ログハウスや木の壁で囲まれた室内の明かりが柔らかく感じられるのは、そのためですよ。音も適度に吸収してくれるので、反響が少なく、やさしく聞こえますね。近年、大きい声で怒鳴るように話す子供が増えてきましたが、木造の小学校ではそういう子供が少ないそうです」

木材利用ポイントを、たとえば木目に部屋をリフォームする、いい機会にしてほしいと赤池さんはアドバイスする。

「たとえば6畳の子供部屋やリビングの床をフローリングに張り替えたりする工事もポイントの対象になります。日本の国土の約7割が森林です。そのなかには手入れが行き届かず、伐採も植林もできない森が少なくありません。木の利用を増やすことで森林の整備が進められるようになります。それが水源や生き物の多様性を守り、土砂の流出を防ぎ、国土の保全につながるのです」

適切に木材を使うことは森林を守り、CO2の吸収を増やす。
木材利用ポイントをうまく活用することが将来の環境を守り、子供たちにきれいな水を残すことにつながりそうだ。

NEWS ポストセブンより

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2013年07月14日

地熱発電推進

原発再稼働と並行して、国内では再生可能エネルギーの模索が続く。
だが、決して平坦な道ではない。

福島県会津地方にそびえる磐梯山の麓。
初夏を迎えた今月2日、猪苗代町のある温泉旅館をスーツ姿の男性2人が訪れた。
食事を終えた2人は、食堂で宿主の男性(58)と向き合った。
「せめて調査だけでもさせてください」。
宿主が「一度始めたら元を取るまでやるでしょ。途中で引き返したりしますか?」と尋ねると、あいまいな返事しか返ってこなかった。


2人は磐梯朝日国立公園で計画される地熱発電の開発企業担当者。
福島県の7市町村、300平方キロ超に及ぶ地域で泉質や地質を分析する地表調査に向けた“地元対策”だ。
戸別訪問は、協議が難航している裏返しでもある。

宿主は担当者に誠意は感じた。
それでも「代々受け継がれてきた温泉にどんな負荷がかかるか。一度スタートしてからでは遅い」との思いは変わらない。
参院選公示後は「再生可能エネルギーへの転換」を訴える選挙カーが近くにも来た。
「政治家はダメなら代わればいいが、われわれにとって温泉に代わるものはない」

国内の地熱資源は世界3位の2,347万キロワット。
うち8割以上は国立・国定公園にあるが、これまで建設された地熱発電所は18カ所、出力約52万キロワットと原発1つに満たない。
こうした中で昨年3月、当時の民主党政権は地熱発電推進を表明。
環境省も国立公園で条件付きの掘削を認め、磐梯朝日では国内 最大の地熱発電所建設を目指すという。

だが、地元の反発は根強い。
調査対象エリアの福島市・高湯温泉は自然湧出泉のため、地域での掘削を禁止している。
旅館「吾妻屋」の遠藤淳一社長(58)は「地熱発電は地域事情も関係ないのか。一方的に進めるのであれば計画を白紙に戻してほしい」と主張する。
事業者側は「地熱発電で温泉が枯渇した例はない」(国際石油開発帝石・安達正畝シニアコーディネーター)と話すが、両者の溝は深い。

「地熱は再生可能エネルギーの中で最も有望な技術だが、課題は残る」。
地球環境産業技術研究機構の秋元圭吾主席研究員(43)はそう指摘する。

エネルギーは、(1)安定供給(2)経済性(3)環境負荷の3点を考慮する必要があるという。
地熱以外にも、太陽光や風力といった再生可能エネルギーへの期待が高まる。
だが、欠点のない万能なエネルギーはない。

現在、火力発電がフル稼働で電力不足を補っているが、安価な燃料として注目されるシェールガスも、米国産が入ってくるのは4年後だ。
秋元氏は「特性を踏まえた組み合わせが重要で、今、原発ゼロという選択は危険」と指摘する。

現在国内で稼働している原発は、関西電力大飯原発3、4号機のみ。
8日に施行された原発の新規制基準には、4電力会社の6原発12基が審査の申請を行ったが、年内の再稼働は難しいとの見方が有力だ。
だが、厳格な審査を行った上で早期の再稼働がなければ、国民生活に大きな支障が出ることは避けられない。

「経営効率化を進めているが、乾いた雑巾を絞る状態だ」と嘆くのは、電気炉メーカー「JFE条鋼」の庄野俊治専務(61)。
電気で鉄スクラップを溶かし、車の部品や建築物の鉄骨などとして再利用しているが、製造コストの約3割が電気代に消える。

米国や韓国は日本の半分以下の電気代で鉄を作っているといい、「国際競争で太刀打ちできなくなる」(庄野専務)。
「鉄は国家なり」といわれた時代もあるほど、国力の象徴だった鉄鋼業界がピンチに立たされているのだ。

みずほ総合研究所のエコノミスト、徳田秀信氏(29)は電気料金の値上げについて、「企業にとっては7%の法人増税や10%強の円高に匹敵する負担」と分析。
製品価格にも転嫁されるため、一般家庭では電気料金の値上げと合わせて1カ月で実質約3千円の負担増につながるという。
平均的な家庭が貯金に回す額の約3割に当たり、「無視できない影響」(徳田氏)が生じ始めている。

原発の新規制基準が施行された8日。
原子力規制委員会が入居する東京・六本木のビルの前には原発に反対する団体など約80人が集まった。
反原発を掲げる政党ののぼりもあったが、参院選候補者の姿はなかった。
【伊藤弘一郎、蕎麦谷里志】

■再生可能エネルギー
使う以上に自然の力で生み出されるエネルギーの総称。
太陽光や風力、地熱のほか、家畜の糞や生ゴミを利用するバイオマスなども含まれる。
資源に限りのある石炭や石油、天然ガス、ウラン燃料などを使う火力や原子力が現在のエネルギーの主流だが、資源が少なく9割以上を輸入に頼る日本では、再生可能エネルギーの活用は不可欠とされる。
しかし、発電コストが高く、エネルギー全体の1.6%にとどまっている。

■地熱発電と国立公園
火山地帯などでマグマが浅い所へ上がる地点まで穴を掘り、蒸気でタービンを回す発電方式。
昭和41年に運転を開始した松川地熱発電所(岩手県八幡平市)が日本初。
国立公園では保護が必要な「特別地域」の外から斜めに掘り進む方式は認められていたが、環境省が昨年、地元の合意や環境影響を最小限にとどめるなどを条件に「垂直掘り」も容認した。
調査から発電まで10年程度かかるほか、掘削しても地熱貯留層に当たらない可能性もある。

産経新聞より

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2013年07月10日

ウルトラ怪獣のセンターを決める

AKB48の選抜総選挙からおよそ1ヵ月が過ぎたが、現在また新たな“総選挙”が行われている。

円谷プロダクション50周年を記念して、ウルトラ怪獣のセンター(!?)と四天王を選抜するという「ウルトラ怪獣総選挙」だ。


ウルトラマンが初めてテレビに登場した記念日「ウルトラマンの日」である7月10日より始まったこの総選挙。
ウルトラマンシリーズに登場した48体の怪獣たちに、ブースカとカネゴンの2体を加えた計50体の怪獣が出馬しており、人気投票によって順位が決められるという。
1位に輝くと、円谷プロ50周年記念として製作される「ウルトラ怪獣48+2特別壁紙」でセンターポジションを獲得。
そして人気の高い順にセンターに近い位置に並ぶことができるとのこと。

また、上位5位までに入った怪獣は「円谷プロ推しメン怪獣」として、今年秋発売予定のカードゲーム「大怪獣ラッシュ」やその他の取り組みでフィーチャーしていく対象になるのだそうだ。

……と、怪獣たちにとっては負けられないこの総選挙。
とはいえ、なかなかに“ユルさ”満載で、サイト上には「倒すつもりで投票して下さい。ぼくらはいつでも待ってます」と、“本家”の総選挙で聞いたような煽り文句が並ぶ。

また、怪獣たちはなぜか「A」(Allean)、「S」(Space)、「E」 (Earth)の各チームに分けられているなど、もう完全に“本家”オマージュが散りばめられている。
各チームにはそれぞれ名前の通りチームカラーもあり、たとえばチームAは「知性と特殊能力で勝負。
技巧派エイリアン集団」で、キャプテンはメフィラス星人が務める。
チームSは「恐竜、オバケ、ロボット… 宇宙の広さを体現する」で、キャプテンはゼットン……といった具合だ。

各候補者の選挙ポスターも掲示されており、それぞれのキャラクターに応じたスローガンが記載されている。
たとえば、メフィラス星人は「組織票大歓迎!卑怯もラッキョウもあるものか!」と、公職選挙法違反などどこ吹く風。
エレキングは「電気を大切に」とエコを全面に押し出す。
そしてカネゴンは「世の中、カネや!」と、早くも汚職政治を匂わせている始末だ。

10日午後6時現在、総投票数は10万8425票で、ランキング暫定1位は8,010票獲得のバルタン星人。そして2位ゼットン、3位ゴモラと続いている。

投票は怪獣1体ごとに1人1日1投票が可能(最大1人1日50投票)で、期間は8月7日まで。
7月29日に中間発表が行われる。
“本家”では前評判の高 かったAKB48大島優子をおさえてHKT48指原莉乃が1位に輝くというサプライズに沸いたが、こちらの総選挙では、見事1位に輝き、センターポジショ ンを勝ち取るのはどの怪獣か――?

RBB TODAYより

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2013年07月03日

ベンチャー育てる実証事業

農業ベンチャーが様々な分野で育ってきている。

サプライチェーンの構築、環境負荷低減型、エネルギー利用率を高めた農業スタイル、養殖法の高度化、電子商取引の構築―こうした動きを、省庁も後押ししている。

安倍内閣は成長戦略の一環として、農商工連携による農業の産業化を強く打ち出している。
この6月5日、そうした事業を対象とした経済産業省の先端農業産業化システム実証事業(16.1億円)の公募が締め切られ、現在採択事業の審査が進行中だ。


対象となるのは被災地域における
(1)先端技術を活用した先端的農業システムの実証と、(2)消費者ニーズを捉えた農産物の収益性の高い加工・流通システムの実証。
(1)の採択企業には補助対象経費の3分の2(上限3億円、下限1000万円)、(2)の採択企業には定額(上限1.1億円、下限1,000万円)が助成される。
なお、平成23年度補正予算(15億円、採択事業10件)、24年度予算(5億円、同21件)でも先端技術を活用する農業支援が実施されている。


同省地域経済産業政策課、統括地域活性化企画官の山口剛氏は「被災地の復旧・復興を目的として支援が行われてきたが、現地のニーズがますます高まっているのを実感します」と話す。

さらに地域の基幹産業である農業を再生するためにも、農商工連携は必要だという。
「経験と勘に頼った農業から脱皮し、農業にも工場の生産管理の手法を取り入れ品質管理やコスト削減を図ったり、新たな流通ネットワークを構築することなどにより、産業としての農業の競争力を強化することが課題になっているからです」(山口氏)

採択事業は3~5年実証を経て、事業化に乗り出す計画であるが、すでに成果を出し始めた例もある。
先端技術を導入した農業システムでは農業ベンチャー、グランパファームが手掛ける岩手県陸前高田市のドーム型植物工場は事業化に向け本格的に稼働を始めている。
「植物工場の先進国であるオランダの専門家も建設コストの低減効果もあるドーム型植物工場の発想を評価した」という。
また、宮城県で隣接する自動車工場の排熱を利用しパプリカを温室栽培するベジ・ドリーム栗原の環境負荷低減型農業の取組も注目される。
「他にも雪氷・地中熱利用の植物工場など、エネルギー再利用や省エネを切り口にした実証事業も多い」(山口氏)。

PROJECT DESIGN 月刊事業構想より

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2013年06月28日

研修旅行で里山保全

都市部の中学生がこのほど、研修旅行で京都府南丹市美山町を訪れ、シカの里山侵入を防ぐネットの設置作業などを体験した。

府や市、民間などが協力して研修旅行を誘致し、中身を練った珍しい取り組み。

関係者らは「ユニークな体験を通し、自然と農山村の役割や魅力を知ってほしい」とし、今後の実施拡大を目指す。


参加したのは大阪教育大付属池田中(大阪府池田市)の2年生161人。
毎年京都府内で宿泊研修を行っているが、府南丹広域振興局と、丹波2市1町でつくる「京都丹波・食と森の交流協議会」の誘致を受け、今年は初めて美山町を訪れた。

南丹市美山エコツーリズム推進協議会が、人と自然との共生について学んでもらおうと、里山を守る活動の体験を提案し、受け入れ準備を整えた。

生徒は5グループに分かれ、同町芦生の京大演習林を歩いて水源の森の大切さを学んだほか、クマが樹皮を?ぐのを防ぐためビニールテープを巻く作業や、ナラ枯れを防ぐために幹にラップをまく作業、美山川(由良川上流)の河川敷清掃などを体験した。

同町中の美山町自然文化村の裏山では、んぽ法人・芦生自然学校のスタッフの指導を受け、雪などで支柱が傷んだシカ防除ネットを、生徒らが約50メートルにわたって設置し直した。

数人がかりで折れた支柱を引き抜くなど、額に汗して作業をした辻口輝君(13)は「たくさん人数と労力をかけてシカ対策に取り組んでいることを知った。自然との共生を考えるいいきっかけになった」と話した。

京都新聞より

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2013年06月25日

仙台七夕がもっとエコに

仙台七夕まつり(8月6~8日)で竹飾りに使用する竹ざおのほぼ全量が、「竹紙」として再利用される見通しとなった。

現在、地元業者などが具体的な商品化プロジェクトを進めている。

エコな祭りを演出し、新たな紙文化の発信を目指す。
関係者は「東日本大震災からの経済復興につなげたい」と意気込む。


プロジェクトを担うのは、仙台七夕まつりの竹飾りを製作する鳴海屋紙商事(仙台市)。
親会社の国際紙パルプ商事(東京)や関連企業と連携し昨年から、実験的に絵はがき、ノートなどを竹から製作してきた。

昨年は使用済みの竹の一部にとどまったが、ことしは仙台七夕まつり協賛会の理解を得て、約3,000本の竹飾りの大部分を回収する。
協力してくれる富山県内の製紙工場などに運び、竹紙への再生を図る。

仙台七夕の分だけではコスト的に製紙の原料として足りないため、他地域の国産竹も用いる。
昨年より仙台七夕の竹の比率を高め、七夕関連の竹紙商品を開発する。

仙台七夕の竹は、短く切って「竹灯(あか)り」などに再利用する商店街もあるが、ほとんどは焼却処分されてきた。

竹紙は滑らかに文字が書け、折っても破れにくいといった特徴がある。
昨年発売した竹紙商品も消費者の評判が高く、引き合いが殺到したものもあったという。

竹紙化を提唱した国際紙パルプ商事の田中康友仙台支店長は「竹紙文化を仙台から発信したい」と強調。
プロジェクト代表を務める鳴海屋紙商事の太田研三社長は「仙台七夕にふさわしい新商品を作り、観光面でも貢献したい」と話している。

河北新報より

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2013年06月19日

「ヤギ部」


今春、13年目を迎えた鳥取環境大の「ヤギ部」。

3月に新たなヤギ「ごまちゃん」も加わり、計4頭のヤギを部員が世話している。

ここ数年は、部員の減少などでえさやりなどの飼育が活動の中心だったが、5月からヤギの派遣除草を再開。
近くヤギグッズも販売するなど、活動が活発になっている。



ヤギ部の結成は同大が開校した2001年、小林朋道・環境学部教授が講義中に「キャンパスでヤギを飼ってみたらどうだろう」と学生に何気なく提案したのがきっかけ。

その後、大山トムソーヤ牧場(米子市岡成)から雌のヤギ1頭を譲り受けることができ、小林教授を顧問に活動を始めた。
現在は1~8歳までの4頭が学内の約500平方メートルの敷地内で飼育されている。
2~4人の部員で班を作り、各班が交代で朝夕に干し草などのえさを与え、飼育場を掃除している。

ヤギ部の活動の柱の一つが派遣除草。
草のある場所に放牧すると、草がなくなるまで食べてしまうヤギの特性を生かし、除草したい場所に柵を張り巡らし、柵内にヤギを放しておく。
ヤギによる除草は
▽除草機を使った場合のエネルギー資源の節約
▽人間の労力の削減
▽動物とのふれあいの場の提供
―などのメリットがあるという。

また、食べた草は排せつ物となり、それがまた草の栄養となって、循環を繰り返す。
小林教授は「ヤギは人と自然をつなぐ存在で、環境問題を考 える上で重要な教材」と話す。

除草のため学内外にヤギを派遣し、周辺の地域とも交流があったが、2010年の口蹄疫(こうていえき)流行をきっかけに派遣を自粛。
部員が減少したことなどもあり、県内のイベントに年数回、ヤギを派遣する以外は、ヤギの世話が活動の中心になっていた。
派遣除草も2011年6月を最後に一度も実施していなかった。

そんな派遣除草を久しぶりに復活させようと、現部長の九鬼大樹さん(19)=環境学部2年=は昨冬から前部長と準備を開始。
過去の活動報告書を調べ、小林教授から話を聞くとともに、今年4月には新入部員の勧誘に力を入れた。
その結果、昨年度の倍以上の約25人が入部。
部員が約50人に増えたことで、派遣除草を再開できる体制が整っていた。

2年ぶりの外部への派遣は先月下旬に実現した。
依頼があったのは八頭町のドッグラン施設カニスで、8歳のヤギ「こはる」が普段は犬が走り回るフィールドに放たれ、除草機では刈り取れないようなフェンス際の草まで食べている。
カニスの盛田美佐恵さん(43)は「ヤギは草を食べて喜び、人は草刈りが助かる。環境に優しいのも良いですね」と喜んでいた。

6月には、かつて販売していた絵はがきや置物といったヤギグッズを制作。
今後販売する予定で、さらに活動の幅を広げていくつもりだ。
九鬼部長は「1年生が入り、活気づいた。これからも要望があれば、積極的に除草活動をしたい」と意気込んでいる。
【川瀬慎一朗】

毎日新聞より

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ホッキ貝で上薬

福島県の会津工高セラミック化学科3年の西村和真君(18)は同校の大浜達明教諭(52)と二人三脚でホッキ貝の殻を活用した上薬を考案し、陶磁器に独特の淡い色を浮かび上がらせる技術を開発した。

全国の高校生が出品した「高校生セラミック作品展」で、この技術を使った作品が県内で初めて日本一に輝いた。

貝殻はいわき産で、東日本大震災からの復興につながる可能性がある点も高く評価された。


震災で苦しむ県民の力になりたいという思いが大き な成果につながった。

西村君が大浜教諭と挑戦した作品は、陶磁器の中でも難しいとされる「油滴天目茶碗(ゆてきてんもくちゃわん)」。
ホッキ貝の貝殻の粉を使った上薬を掛けて焼いた結果、特有の銀色の斑紋(はんもん)の中に、貝殻の粉末による独特の輝きを生み出すことに成功した。
光に反射し、見る角度によって青や茶などさまざまな色が万華鏡をのぞいたような不思議で華やかな表情を見せ、これまでの茶碗にはない仕上がりとなった。

大浜教諭は震災前、「エコ」「リサイクル」をキーワードにした作品づくりを考えていた。
海外の焼き物で、貝殻を上薬に混ぜて塗る技法があることを書物で読んだことがあり、食べた後は処分されるホッキ貝の殻を知人に送ってもらった。

その頃、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が発生した。
大浜教諭と西村君ら生徒は、授業の中で話し合い、作業に取り組んだ。
陶芸部に所属していた西村君は「エコや復興のために使えるかもしれない」と思って研究を進め、何度も粉の調合割合や焼く温度を変え調節した。
むらなく丁寧に上薬を塗る技術が特に難しかった。
薄く塗れば色が出ず、厚く塗ると泡ができた。
西村君は諦めずに丁寧な作業を続け、鮮やかな斑紋と美しい輝きを帯びた作品を生み出した。

西村君は入学後、バスケットボール部に入った。
病気を患い、手術と入院を余儀なくされ退部した。
「物づくりに打ち込みたい」と一年生の夏ごろ陶芸部の門をたたき、大浜教諭と1年がかりでホッキ貝の殻を使った上薬開発に取り組んだ。

西村君は「いい作品ができたと感じた。技術が広まり、本県の復興につながればうれしい」と会津の「技」といわきの素材の融合に胸を張った。
大浜教諭も「ひたすら打ち込む、西村君の人柄が結果に出た」と“まな弟子”の快挙を喜んでいる。

大浜教諭は、調合割合や焼き上げる温度など、貝殻を活用し色合いを出す新たな技術を公表する考え。
技術特許などは取らず、広く活用され、本県の復興につながることを望んでいる。
20、27日に会津若松市で開く企業や同校OB向けの講演会で紹介する予定。

福島民報より

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2013年06月17日

薬草生産で能登元気に


金大が能登に、漢方薬の原料となる薬用植物の生産拠点を構築する。

金沢市の企業から穴水町の農地約13ヘクタールの提供を受け、薬用植物園として整備する方向で検討している。

国内市場の8割を占める中国産薬用植物の価格が高騰する中、栽培地を拡大しながら安定した収穫量を確保するとともに、雇用創出などに貢献し、高齢化が進む能登の活性化につなげたい考えだ。

プロジェクトは金大医薬保健研究域薬学系の御影雅幸教授らのグループが担当。
廃棄物処理を手掛ける「金剛」(金沢市)が、穴水町兜、旭ケ丘地区の農地約13ヘクタールの提供を申し出ている。

計画では秋までに、金大の研究者や学生、金剛の従業員が鎮痛効果があるシャクヤクを中心に栽培を開始。品種を徐々に増やす。

金剛は穴水町で食品廃棄物をリサイクルした肥料でキャベツを栽培するなど農業ビジネスでも実績があり、栽培が軌道に乗れば、地元で従業員を雇用して大規模生産を展開する予定だ。

将来的には、薬学生の実習の場としても活用するほか、美しい花が咲く薬用植物を多数栽培して植物園としての性格も持たせ、県内外からの観光誘客を図る。

漢方薬の原料となる薬用植物は、伝統医学の再評価を背景に日本や中国、欧米で消費が伸びている一方、主産地の中国では工業化の進展などで生産量が減少しており、今後、供給不足に陥る懸念もあるとされる。
国内では北海道などで栽培されているが、十分な収穫量はまだ確保できておらず、金大は独自に能登で産地 化を進めることにした。

金大はこれまで角間キャンパスの薬用植物園で、優良品種の種苗確保や栽培方法の開発を進めており、今年4月からは志賀町の農地約300平方メートルで先行的に薬用植物約1千株を栽培している。
志賀町と穴水町のほかにも、能登各地の耕作放棄地などを利用し、生産を拡大する方針だ。

御影教授は、薬用植物は栽培にかかる労力が比較的少なく、高齢者に適した作物の一つとした上で、「能登を薬草産地にする取り組みは、国民の健康を守ると同時に、高齢化が進む能登を元気にすることにもつながる。企業や行政と連携し、成果を残したい」と語った。

北國新聞社より

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2013年05月26日

化粧品が絵の具に変身

6月に横浜市である第5回アフリカ開発会議(TICAD5)を前に、不要化粧品をリサイクルする「コスメでアフリカを彩ろう」(JICA九州主催)が25日、北九州市で開かれた。

参加者は、市民から回収されたアイシャドーなどの化粧品に専用の溶液を混ぜて絵の具にし、動物や楽器、宝石などの塗り絵をアフリカ大陸の地図に貼り付けていた。

化粧品にはアフリカ諸国産出のアラビアゴムを含むものも多く、再利用を通して資源の大切さや相互依存の関係を実感してもらうのが狙いだ。


催しには九州大大学院生たちで結成した「PLUS COSME(プラスコスメ)」(坂口翠代表)が協力。
同団体が女性80人にとったアンケートでは6割が化粧品を使い切らずに捨てたことがあると回答した。
国内の化粧人口は約6,000万人といわれる。

プラスコスメは循環型社会形成に積極的に関わり、化粧品から簡単に絵の具を作る道具一式の商品化を目指す。
坂口さんは「アフリカでも都市部で化粧品が捨てられている一方、貧しく絵の具も使えない子が大勢おり、将来的にはそういう地域に画材を届けたい」。
【和田大典】

毎日新聞より

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2013年05月14日

"暑さ指数"のチェック


環境省は13日、暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)の予測値および実況値を提供する「環境省熱中症予防情報サイト」をオープンした。

従来の提供期間は6月1日~9月30日だったが、今年度から期間延長した。

同省は2006年度より、熱中症予防情報を取り扱ったホームページを国立環境研究所Webサイト内に設置し、運営を開始。
今後も暑熱環境の悪化が予想されることから、機能拡張を行い、アドレスを変更したとしている。


「環境省熱中症予防情報サイト」では、暑さ指数の予測値および実況値を提供する。
暑さ指数とは、人体に与える影響の大きい湿度、日射などからの輻射熱(黒球温度)、気温の3つを取り入れた指標のこと。
気温とは違い人体と外気との熱収支に着目したもので、労働環境や運動環境の指針としてISOなどで規格化されている。
指標は「屋外:WBGT=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度」で算出する。

計測地点は従来の全国約150地点から841地点に拡大。
このうち、実測地点は東京、名古屋、大阪など7地点となる。
予測値は当日、翌日、翌々日(24:00まで)の3時間ごと、実況値は現在の暑さ指数の推定値(実測値点においては実測値)を1時間ごとに算出。
このほか、住宅街やアスファルトの上といった実生活の場や、身長の低い児童を想定した暑さ指数参考値、HTTP方式による数値データ(暑さ指数予測値等電子情報提供サービス)などを提供する。

6月1日~10月18日の期間には、暑さ指数の予測値などをメールで配信するサービスも計画。詳細は決定次第、同サイトにて発表する。
【御木本千春】

マイナビニュースより

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2013年04月02日

明治時代の橋を再活用

明治時代に作られたトラス橋・旧江ケ崎跨線橋が、横浜市中区新山下の「霞橋」(横浜市中区新山下1)として再利用され、3月21日に開通式が行われた。

江ヶ崎跨線橋は、かつて川崎市幸区と横浜市鶴見区をつないでいた鉄橋で、トラスという三角形を基本単位とする構造の骨組みをもつ。

もともとは1896(明治29)年に日本鉄道土浦線(現常磐線)隅田川橋梁として架けられた橋が、機関車の荷重増加に伴い、1928(昭和3)年に撤去。
1929(昭和4)年に江ヶ崎跨線橋として再利用された経緯をもつ。

「かながわの橋100選」、「鉄の橋百選」、「日本の近代土木遺産」にも選定された橋だが、老朽化による危険性の増加が指摘されており、2007年から架け替え工事が行われていた。

架け替え終了後は廃棄が予定されていたが、歴史的建造物の再生に詳しい早稲田大学創造理工学部の佐々木葉教授らの提案により、霞橋での再利用の話が実現した。

道路局橋梁課長・菊地健次さんは「廃棄を予定していた江ヶ崎跨線橋が再利用にこぎ着けたのは、ちょうど霞橋の改修のタイミングとうまくあっていたため。今回の架け替えは、江ヶ崎跨線橋にとって2度目の再生になる。地域のシンボルとして、これからも利用していただければ」と話している。

橋のたもとには、明治から今に至るまでの歴史を綴った案内板も用意されている。

ヨコハマ経済新聞より

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2013年04月01日

4月から変わる暮らし

新年度の4月に入り、国民生活や企業活動にかかわる制度が変わる。

電気代や食品、保険商品の価格が値上がりする一方、希望者全員の65歳までの雇用確保が義務付けられ、新しいリサイクル制度も始まる。

値上げの動きは、食料品など生活消費財で広がりをみせる。
輸入小麦の政府売り渡し価格が平均で9.7%上がり、大手製粉メーカーは家庭用小麦粉の値上げを検討。
円安に加えて輸入する原料価格の高騰から、食用油などの一部メーカーが出荷価格を引き上げる。

光熱費も燃料輸入価格の上昇で、電力・ガスの大手14社が一斉に値上げする。

保険料も値上げされる。
自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)が平均13.5%引き上げられるほか、生命保険各社も終身保険や年金保険などの貯蓄性商品を値上げする。

家計への負担が増す一方、消費拡大や所得向上に結びつけるための税制措置も始まる。

貯蓄のある高齢者から若い世代への資産移転を促すため、祖父母が孫の教育費を援助する特例が設けられる。
2015年末まで、孫1人当たり1,500万円までの贈与税が非課税となる。

また「所得拡大促進税制」として、企業が社員に支払う給与の総額を2012年度より一定割合増やした企業に限り、給与総額が増えた分の10%を法人税から差し引ける制度も、3年間限定で導入される。

このほか、「改正高年齢者雇用安定法」施行により、65歳までの希望者全員の雇用が会社に義務づけられる。
また、使用済み携帯電話やパソコンなどの小型家電を市区町村が回収し、中に含まれるレアメタルなどを再資源化する「小型家電リサイクル法」が施行される。

SankeiBizより

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2013年02月09日

「アベノボトル」


安倍晋三首相(58)が7日の衆院予算委に水筒を持参したことが話題を集めており、8日までにボトルの発売元には問い合わせが相次いでいる。

総理だってエコな水筒男子に―。
これも「アベ“飲み”クス」なのか―。

予算委では、水差しに入った氷水を、各議員がコップに注いで飲むのが通例。
しかし、潰瘍性大腸炎で内閣総理大臣を辞任した経験のある首相は、おなかを冷やさないために常温の飲料を水筒に用意したものとみられる。

首相が手にしていた白地に茶色のフタの水筒は、雑貨ブランド「アフタヌーンティー・リビング」が魔法瓶メーカー「サーモス」とコラボレートした定番商品で、2009年に発売された。
7日の国会中継で映って以来、購入希望者から問い合わせが続々と寄せられている。

現在、全国の店舗で展開しているモデルは配色などが若干変更されており、サイズは480ミリリットルで価格は3,150円。
アウトレット店舗には、そのものズバリの「安倍モデル」の在庫も残っている。

「アフタヌーンティー・リビング」の広報担当者は「コップの水を飲むスタイルが長く定着した国会で、マイボトルを手にすることは、ライフスタイルを提案するブランドとして非常にうれしいです」と喜んでいる。

スポーツ報知より

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2013年02月05日

「立春朝搾り」

宮城県大崎市松山の酒造会社「一ノ蔵」で4日、未明に搾った新酒をその日のうちに日本酒愛好家に届ける「立春朝搾り」があった。

日本名門酒会(東京)が企画し、一ノ蔵を含む全国39の蔵元で行われた。

一ノ蔵では搾りを午前0時に開始。
午前6時半までに酒店関係者ら約150人が集まって、出来たての酒が入った瓶に「立春朝搾り」のラベルを貼り、手際よく箱詰め作業をした。

地元の環境保全米「蔵の華」を使い、仕込みは昨年12月21日の冬至から始めた。
門脇豊彦杜氏(とうじ)は「雑味がなく、すがすがしい、きれいな酒に仕 上がった」。
菅原酒店(美里町)店主の菅原亨さん(56)は「米の出来ひとつで毎回、微妙に味が変わるのが立春朝搾りの楽しみ」と話した。

一ノ蔵は今回1万6,128本を出荷。
全国では約20万本の出荷が見込まれている。

河北新報より

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2013年02月02日

茶店のおかみさんら企画

兼六園(金沢市)で営業する茶店のおかみさんたちが企画した女性客限定の園内ツアーが1日、開かれた。

観光客の間に「茶店の場所が分かりにくく、入りづらい」などの声があることを考慮。

女性のガイドが園内を案内し、茶店が独自で考案した和風のスイーツを振る舞った。

北陸新幹線金沢開業で増加が見込まれる観光客に、繰り返し足を運んでもらえるよう、分かりやすく兼六園の魅力を発信する狙い。

兼六園にある茶店12店は2006年、「兼六園観光協会」を発足し、共同の商品開発や催しを行っている。

同協会によると、1991年に314万だった入場者数は、2011年には155万人に減少した。

こうした事情から、同協会は県中小企業団体中央会と協力。
茶店を気軽に利用してもらいながら兼六園の魅力をゆっくりと楽しんでもらうことで、一度きりではなく再び来園してもらえる観光振興策を検討してきた。
その一環で協会に属する茶店のおかみたちが、同じ女性の観光客を対象にしたツアーを計画。先月下旬には、各茶店が独自で考案したスイーツの試食会を開くなど検討を重ねていた。

ツアーは兼六園のライトアップ期間(3日まで午後5時半~同9時、8~17日同)に実施。
この日は、県内を中心に女性30人が参加した。
ガイドは参加者に、女性が好みそうな桜など花の話題を説明しながら散策。
園内で最も標高が高く、国内随一の枝ぶりで有名な「唐崎松」を見下ろせる「さざえ山」などを巡った。
観光後は茶店に入り、雪だるまをあしらった白玉団子がかわいらしい、ぜんざいなどのスイーツを堪能していた。
ツアーは8、15日も開催
既に予約は埋まりつつあるという。
【宮本翔平】

毎日新聞より

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2013年02月01日

「横浜学生環境活動コンテスト」

横浜の大学生による持続可能な社会の実現を目指して活動するネットワーク「RCE横浜若者連盟」は1月31日から、光HOUSE YOKOHAMA(横浜市中区山下町198)で、市内大学生による環境活動を紹介するパネル展を開催している。

同団体は、昨年11月11日に「第2回横浜学生環境活動コンテスト」を開催。

横浜市内にキャンパスがある慶應義塾大学、東京都市大学、フェリス女学院大学、明治学院大学、横浜市立大学、横浜国立大学の6大学から環境関連の活動に取り組む8団体が参加し、「影響」「将来性」「熱意」の基準で高い評価を得たフェリス女学院大学「エコキャンパス研究会」が最優秀賞を獲得した。

パネル展では、各団体の活動紹介や、11月のコンテストの際に行った各団体の課題解決に向けたグループワークの成果報告のほか、「エコキャンパス研究会」の活動を紹介するコーナーも設置されている。

2月2日にはトークイベント「ハマコン2012 -Gallery-~もっと!ハマを巻き込み、未来へ~」を開催。
ハマコン2012の様子を振り返るパネルセッションのほか、ゲストに、RCE横浜若者連盟OBの守屋茂樹さん、横浜市環境創造局の日吉紀之さん、NTT東日本-神奈川「光HOUSE YOKOHAMA」マネージャーの齊藤慎一さんを招き、「仕事」「環境問題」「学生活動」をキーワードに、トークショーを行う。

RCE横浜若者連盟は、地域のESD(Education for Sustainable Development、持続可能な開発のための教育)を進めるための拠点「RCE横浜」の活動に参加する学生たちが、継続的に他団体とふれあい、活動を広げていきたいという思いから2010年に発足。
現在、環境や経済、教育、持続可能な開発などに興味を持った学生たちが、企業や行政、NPOなどと協働していくための組織として、セミナーや会合を行っている。

同団体代表で、横浜国立大学大学院環境情報学府修士2年の神藤拓実さんは「ハマコン2012では学生の環境活動を社会に発信することと、学生と社会人との繋がりを提供することを目的に開催した。横浜市で積極的に環境問題に取り組む学生団体の活動を、より多くの方に知って頂き、自分との接点を探してもらえれば」と話している。

パネル展の開催時間は10時~17時。
2月2日のイベントは14時から17時まで。
入場無料。2月5日まで。

ヨコハマ経済新聞より

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2013年01月30日

廃校舎が天体の博物館に


香川県さぬき市の山間部にある閉校した小学校の校舎を改修し、「天体望遠鏡博物館」が整備されることになった。

各地の天文台で使われた貴重な望遠鏡を展示し、天体観測も楽しめる。

行政と市民、ボランティアが一体となって作り上げる事業として平成27年に一部開館、翌年に全面オープン予定。

過疎・少子化が 進む中、住民たちは再び人々が集う施設へと生まれ変わる校舎の再利用に期待を寄せている。

博物館の整備は、さぬき市と、各地の天文台で使われなくなった望遠鏡を収集、保存している「社団法人天体望遠鏡博物館」(香川県三豊市)が25日に明らかにした。
計画では、昨年3月末に122年の歴史に幕を閉じた市立多和小学校(多和助光東)の校舎を耐震改修するなどして活用。
法人メンバーである県内の愛好家らが収集した天体望遠鏡約100台を教室などに展示し、屋上には大型望遠鏡を設置して実際に天体観測ができる博物館として整備する。

廃校後の昨年6月、地元住民が任意団体「結願の里 多和の会」を結成して跡地利用を市と検討していたところ、収集した天体望遠鏡の展示施設を探していた法人が、博物館整備を打診した。
博物館のほかに、地元産の農作物・土産物販売所やお遍路さんの休憩所、どぶろく製造・販売などのスペースも整備して山間部の活性化を目指す計画で、市は総事業費約1億円を見込んでいる。

法人代表理事の村山昇作さん(63)=高松市=によると、天体望遠鏡の展示をメーンにした博物館は世界的に珍しいといい、「子供たちが本物に触れ、天体に興味を持ってもらうチャンス。

訪れた人が幸せになれるような温かい施設にしたい」と意気込む。
多和の会代表の藤岡旭さんは「小学校は何をするにも地域の核だった。校舎を有効活用し、もう一度住民の心のよりどころにしたい」と話している。

産経新聞より

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2013年01月18日

廃ガラスで再生タイル

ワインや焼酎など再使用できない有色の瓶、テレビのブラウン管などの廃ガラスを混ぜものなしでタイルに作り替えて販売する。

こんなユニークな試みが京都市内などで始まった。

製造は障害者施設が担い、就労支援への取り組みとしても期待されている。

環境問題で活動するフリーアナウンサー遠藤のぶこさんが大量に出る廃ガラスの再利用を目指し、知人らと「京・ガラスおこしプロジェクト」を4年前に結成。
ガラスの結晶促進の技術に関する特許を持つ岡本覚・大阪工業大客員教授の協力を得て、昨年夏から関係者と再生タイルの製造に乗り出した。

事業を手掛けるのは元神戸製鋼ラガーマン杉本慎治さん(48)が経営する杉本工務店(南区)。
業者が回収した廃ガラスを左京区の知的障害者施設の修光学園などに搬入。
利用者らが岡本客員教授の開発した結晶促進剤を使って焼成し、30センチ四方のタイルにする。
焼成に必要な温度は通常1,350度超だが、特許技術を生かすと800度ででき、CO2(二酸化炭素)削減に役立つ。
ほとんどガラスのみで固めるため透水性や保水性に優れるという。
タイルの価格は1枚1,800円。
現在の生産量は月ベースで数百枚。
今後、工場となる障害者施設を増やし、年間9万枚の製造を目指すという。

岡本客員教授の話では、2010年度のガラス瓶国内生産は133万トン。
このうち47万トンの多くが再利用されず埋め立てられたり海洋投棄されたりしている。
遠藤さんは「再利用したガラスはタイルのほかに鉢や雑貨などにも応用ができる。
タイルを通じて環境問題への意識を持ってほしい」と話す。

京都新聞より

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2012年12月30日

津波石

東日本大震災の津波で宮城県気仙沼市唐桑町の海岸に打ち上げられたとみられる岩が地元で話題になっている。

大きいものは高さ、幅とも5メートルを超え、住民らは「津波石」と呼んでいる。

これだけ大きな岩が漂着するのは珍しく、「自然の津波モニュメント」として保存を目指す動きもある。

岩があるのは、唐桑町崎浜の唐桑半島ビジターセンターから1キロほど北側にある神の倉尻浜。

東北地方環境事務所大船渡自然保護官事務所(岩手県大船渡市)によると、震災前にはなかった岩が四つあることが確認された。

中には表面に白っぽい石灰藻や貝類が付着した岩もあり、もともと海底にあった可能性をうかがわせる。

震災翌日に現場を訪れた男性(73)が、震災前にはなかった巨大岩石を見つけた。
男性は「浜の風景がすっかり変わっていたのでびっくりした。こんなに大きな岩を動かすなんて、津波の威力はすごい」と語る。

一帯は、東北地方の太平洋沿岸の自然公園を再編する「三陸復興国立公園」構想の対象エリア。
構想を策定している環境省は、震災の教訓を後世に伝えるため、「津波石」の保存を検討しているという。

唐桑町観光協会(気仙沼市)も「津波石」に注目し、防災教育などへの活用を検討している。
協会のホームページに写真を掲載してPRする計画もある。

協会の小松勇次事務局長は「津波の威力を目で確認し、手で触れることができる資料として貴重だ。
被災した現場周辺に歩道を整備してもらい、多くの人々に見に来てほしい」と話している。


河北新報より

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2012年12月03日

銅線泥棒

イタリアで電車の銅線に代表される銅製ケーブルの盗難が多発している。

それにより電車の遅延や通信業社の不通などが発生し、市民の生活に支障を来している状況だ。

最近起きた盗難では400kgのケーブルが奪われた。
なぜ銅線なのか?
そして盗まれた銅線はどこへ向うのか?

11月19日の朝、ローマの接続駅で大量の銅線が盗難され、鉄道の運行がストップした。
RFI(イタリア鉄道網:旧イタリア国鉄)によると、ローマ・フィウミチーノとの接続線が運休して、チヴィタヴェッキア-ローマ間では遅延が発生した。

軍警察は、銅線のケーブル400kgをもっていたローマ在住の24歳と74歳の2人を逮捕した。
これは、イタリアで珍しい事例ではない。銅線の盗難は、昨今増加している犯罪なのだ。

この類いの盗難は、わずか数年間で憂慮すべき規模に達し、企業とインフラを直撃している。
2008年に初めて問題が表面化し、10年に銅が急激に価格上昇し、1年で価格が2倍になり、問題が再燃した。
2011年にはさらに12%増加して、2012年もこれまでの水準を上回る状況が続いている。

銅はあらゆる意味で、犯罪組織が欲しがる宝物だ。銀に次ぐ電気や熱の最高の導体と考えられているだけでなく、腐敗に強く頑丈で柔軟性があり、性質を損なうことなく100%リサイクルすることができる。
磁性がなく、簡単に加工でき扱いやすい。
さらに抗菌性があって、表面でのバクテリアの増殖を防ぐ。
ガスを通さず、簡単に曲げることができる。
そして太陽光に晒されても劣化しない。

輸出できる地域は、ヨーロッパの東側(特にポーランド、ドイツ、オーストリア、ハンガリー)から、中国やインドまで非常に広い。
この市場のネットワークは広く、よく組織されている。
末端の泥棒たちが銅を盗み、その後kgあたり最大5ユーロでくず鉄業者や仲介業者に売る。
それから鋳物工場に送られるか、その 場で加工される。

身元のわからない地金になったら、銅は外国に輸出される。
そして転売され、さまざまな再生サイクルに乗せられる。
金属は加工され形を変えて、最新のTVゲームや携帯電話、世界中の太陽光発電施設のケーブルなどに再利用される。
それだけでなく輸出された銅は、再び故国に戻ってきて、さまざまな製品の内部の部品となって再び売られている可能性もある。

銅は非合法市場では、kgあたり4~10ユーロの値をつけられている。
それらは土木建築や交通、電気機械、水道・給湯設備、蛇口、船舶の部品、建築、貨幣、工芸、装飾品などに用いられる。

いちばん需要があるのは、イタリアの鉄道で見つかる銅である。
これは、質的により純度が高いためだ。
しかし盗難は、ほかの企業にも容赦なく打撃を与えた。
まずテレコム・イタリアは、数カ月前に所轄の司法機関に詳細に告発した。

この企業にとって、問題がより切迫しているのはカンパーニャ州である。
数多くの襲撃によって、13,400mのケーブルが切断された。
このためテレコム・イタリアは損害を受けた地域において、銅のケーブルをアルミの特殊なケーブルに差し替えることを決定した。
さらにある区間では、専用の警報システムを稼働させようとしている。
不法にケーブルに触れる者がいれば、自動で近くの警察の分署に警報を送る。

ENEL(元国営の電力会社)も被害者となっている。
銅線の送電網は全長100万kmに達し、イタリアの85%の地域をカヴァーしている。
そのため、しばしば盗難によって企業は出力を中断することを強いられ、市民に損害が出ている。

しかしながらイタリアでは、このような犯罪活動の増加に対して、警察側の対応が強化されていることも判明した。
事実、露見した事例は78%増加しており、 告発され逮捕された者は90%も増加している。そのうち多くはイタリア人で、ルーマニア人が続いていて、両者で85%を占めている。

この種の犯罪の予防と対応を強化するために、2012年2月に内務省、税関、イタリア国鉄、ENEL、テレコム・イタリア、ANIE(イタリア電子・電気工業連盟)によって、国立銅窃盗監視センターを設立する合意文書への署名がなされた。

WIRED.jpより

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2012年11月30日

企業再生機構、期限延長


政府は30日に決定した経済対策で、官民出資ファンド「企業再生支援機構」の支援決定期限(2013年3月末)を延長することを決めた。

中小企業の借入金返済を猶予する中小企業金融円滑化法が13年3月末に終了することを踏まえ、中小企業の経営再建支援を強化するのが狙い。


来年の通常国会に企業再生支援機構法改正案の提出を目指す。

延長期間は衆院選後に発足する新政権で決まる予定で、政府内では3~5年延長する案が有力だ。

時事通信より

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2012年11月06日

ごみ分別サポーター

若者の視点でごみ分別のルールを広めてもらおうと、仙台市は仙台圏にある6大学の環境サークルメンバーを「ワケル・キャンパス・サポーター」に委嘱した。

サポーターは大量のごみが出る大学祭を絶好の機会と位置付け、分別を徹底する集積所を設けたり、楽しみながらリサイクルを学べるゲームを企画したりして「エコの輪」を広げている。

活動するのは尚絅学院大、東北大、宮城大、東北福祉大、東北工大、宮城学院女子大の各サークル。

市の公募に応えて6月にサポーターに委嘱され、定期的に集まって大学祭での企画について意見交換してきた。
市資源化センターを見学するなど、リサイクルの現状も調べた。

このうち尚絅学院大の環境サークル「FROGS(フロッグス)」は、名取市のキャンパスで10月20日に開かれた大学祭で、可燃物やプラスチックなど8種類に分別する「エコステーション」を会場の中心に設置した。

リサイクルできる紙ごみを釣り上げる「雑紙釣り堀」や、正しい分別方法を選んでボールを打ち込む「パターゴルフ」を設け、学生や来場者に分別やリサイクルの大切さをPRした。

FROGSのメンバー柴田千晴さん(19)=2年=は「環境意識を高めてもらうのは難しいけれど、身近なことから少しずつ始められることに気付いてほしい」と話した。

東北大学祭(2~4日)でも、環境サークル「RNECS(ルネックス)」が、微生物によって分解される植物で作られたエコ容器を紹介し、ごみ減量を訴えた。

市が2009年に実施した意識調査では、古紙の定期回収を知らない市民のうち、年代別では10代が31%とトップを占め、世帯構成別では単身者が25%で最も多かった。
ごみを出す量が少なく、分別を面倒がる傾向があるという。

市ごみ減量推進課の高橋三也課長は「分別ルールを若いうちに体に染み込ませ、親になったら子どもに教えてほしい」と話している。

河北新報より

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2012年11月02日

エコワングランプリ

高校生が取り組む日ごろのエコ活動を表彰する「第1回エコワングランプリ」(イオン1%クラブ主催、毎日新聞社共催)の近畿ブロック2次審査があり、京都府立桂高、同海洋高、奈良県立御所実業高の3校が代表に選ばれた。

3校は今月24日に東京都千代田区の毎日新聞東京本社で開く最終審査に挑む。

同グランプリは、温暖化防止や省エネ、海や河川の水質浄化などさまざまな環境保全活動に取り組む高校生のグループを対象に今年初めて募集。
全国193校から216件の応募があり、69校が全国8ブロックの2次審査に進んだ

近畿の2次審査は先月27日、大阪市北区の毎日インテシオで開かれ、2府4県の11校が参加。
10分ずつ発表し、環境への貢献度や先進性、継続性など5項目で競った。

桂高は、奈良・若草山に自生するノシバが古くから生き残った固有の品種であることを実証。
若草山ノシバを使って同山頂にある鶯塚古墳の墳丘保護に取り組んでいる。
また、東日本大震災の被災地で、津波によって運ばれた海底の土壌を畦(あぜ)として利用。
ノシバによる緑化試験も行っており、塩害農地の復旧に役立つ取り組みとして注目されているという。

海洋高は、天橋立の内湾(阿蘇海)浄化を目指し、潜水技術を駆使してアサリの放流や、アサリの天敵であるヒトデの駆除、水質を浄化するアマモの藻場造成に取り組んでいる。
小中学生への啓発活動も行っており、今後、地域を巻き込んだ阿蘇海の里海づくりを計画している。

御所実業高は、県の絶滅危惧種に指定されているオグルマなど貴重な野生植物の保全活動を実施しているほか、稲の食害が問題化しているジャンボタニシの捕獲・駆除にも取り組み、ビール粕(かす)の乾燥粉末を利用する方法を考案、成果を上げている。
また、橿原市昆虫館周辺で、「生物多様性かしはら里山里地戦略」も行っている。

参加校が選ぶ特別賞には、オリジナルキャラクター「環境戦隊えこぴぃレンジャー」を使った出前授業などを行う兵庫県立三木北高が選ばれた。

このほか、2次審査では、▽滋賀県立八幡工▽京都府立北桑田高▽同農芸高▽大阪府立園芸高▽大阪・関西創価高▽兵庫県立篠山東雲高▽和歌山県立有田中央高の7校が活動を披露した。
【砂間裕之】

毎日新聞より

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2012年09月21日

門司港に南極観測船「しらせ」

門司港に9月21日、南極観測船「しらせ」が入港する。

南極地域観測協力を行う国内唯一の「砕氷艦(さいひょうかん)」で、物資および人員の輸送、南極観測支援などを行っている。

全長134メートル、排水量1万1,600トン。


船首部分に海水をまいて雪を溶かす装置が取り付けられ、環境に配慮してダイオキシンを出さない焼却炉や生ごみの処理機など「エコ・シップ」としての独自の機能が装備されている。

門司港への寄港は11年ぶり。

22日・23日は艦内を一般公開し、乗員による説明も行われる。
出港は24日12時を予定。
隣接する「関門海峡ミュージアム」では「しらせパネル展」(9月28日まで)も行われている。

公開時間は9時~16時(受け付けは15時まで)。

小倉経済新聞より

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2012年09月04日

全国都市緑化フェア

少しずつ涼しくなってきて、秋の訪れを感じる頃。
ぽかぽか小春日和の休日には、のんびり彼と一緒にお散歩デートしてみるのもステキ。
季節の植物を見て、四 季の移り変わりを感じるなんて、なかなか風情があるよね。

だけど東京は“コンクリート・ジャングル”なんて言われているくらいだから、季節を感じるような花や植物と縁遠い街って、思っている人は多いはず。

せっかく四季折々の魅力がある日本にいるのに、そんな趣ある季節の移り変わりを体験できないのは、残念…。

そんな都内各所で、“緑”を感じられるイベントをご紹介☆
「第29回全国都市緑化フェアTOKYO~TOKYO GREEN 2012~」が、9月29日から10月28日まで開催される。
全国都市緑化フェア」とは、緑豊かな都市づくりをするため1983年から毎年全国の都市で 開催されている花と緑の祭典。
東京では1984年に第2回目が行われて以来、28年ぶりの開催となる。
今回のテーマは「緑の風が吹き抜ける東京」として、6カ所の公園がメイン会場となるほか、区市町村の公園や施設からなる協賛会場、各会場を結ぶ道路や河川の緑からなる「緑の回廊」が設けられる。

メイン会場となるのは、上野恩賜公園、井の頭恩賜公園、日比谷公園、浜離宮恩賜庭園、海の森、国営昭和記念公園の6つの公園。
会場ごとにそれぞれ立地の特 色を活かした、異なったテーマが設けられている。
そのうち吉祥寺の井の頭恩賜公園では、「ふれあいとにぎわい、交流の風」をテーマに、花や緑を“見る・食べる・触れる・嗅ぐ・聞く”の、五感で感じられるテーマガーデン群で構成される。
例えば「実の庭」では、果物や秋野菜を中心とした鑑賞菜園で、ガーデンショップカフェを併設予定。
いつもお店で並んでいる果物が、実際に木に生っている様子を見ることはないはずだから、いい機会になりそう。

このイベントをきっかけに、夏から秋への移り変わりを告げてくれる植物を観察してみると、いっそう日本の四季を楽しめそう。
期間中は都内各地で行われているから、今年の秋は緑を満喫するデートの計画を立ててみて!

オズモールより

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2012年08月29日

「廃棄物アート」


リサイクル(再資源化)やリユース(再使用)など限られた資源の有効活用が社会の関心事になって久しい。

芸術も、そんな時代の潮流に無関心ではいられない。

近年は廃棄物を素材にした芸術表現も注目を浴びている。
展覧会やワークショップ(体験型講座)なども盛んだ。
その第一人者たちの展覧会が東京で開かれている。


まるでおもちゃの山だ。
東京都千代田区外神田のアーツ千代田3331で開催中の美術家、藤浩志(ひろし)さん(52)の展覧会場に足を踏み入れると、そんな感想を持つはずだ。
床に並べられていたり、あるいは天井から吊るされていたり。
ほとんどはプラスチック製。
乱雑に置かれていたら単なるごみの山にも見えるだろう。
本展では同じ種類と色のものを集めて、整然と配列している。

藤さんは廃棄物アートの先駆者だ。
きっかけは、南太平洋のパプアニューギニアでの生活。
昭和61年から2年間、美術講師として暮らした。
同国には貨幣もあるが、地方では物々交換が主流だったという。
日本ではプラスチック廃棄物は単なるごみだが、この国では、それが宝のように大事にされていたという。
自然の中で暮らしている人たちにとって、「プラスチックは想像もできないくらいすごく価値のあるものだった」という。
現地の人たちは、容器に用いたり、室内の置物にしたり。
さまざまな用途に使われていた。

帰国後、藤さんはビニールやプラスチックの食品容器なども貴重に思えて捨てられなくなってしまった。
以来、家にそれらをため込み、ワークショップなどでアートの素材として廃棄物を利用し始めた。
最近ではプラスチックのおもちゃを寄せ集めて恐竜を作った「トイ・ザウルス」(平成22年)や、昨年は青森ねぶた祭で使用された廃材の針金と木材を使った龍のオブジェ「飛龍(ひりゅう)」(平成23年)など発表作品はいずれも大きな話題となった。
廃品が、藤さんの手にかかると、アートとなって蘇(よみがえ)り、廃棄物とは思えない作品の数々が来場者を楽しませる。

今月11~15日まで、ハラミュージアムアーク(群馬県渋川市)では、ワークショップが開かれ、親子らが廃棄物アートの制作を楽しむ光景が見られた。
廃棄物は銅線、シャンデリアの部品、試験管など約60種類。
参加者の親子ら約150人が工作に取り組んだ。
銅線は指輪に、シャンデリアのガラスの部品はネックレスへと姿を変えた。

廃棄物は、産業廃棄物中間処理業者のナカダイ(本社・東京)が提供した。
倒産などで工場から出た廃棄物の一部。
ほとんどが未使用という。

同社の前橋支店長、中台澄之(すみゆき)さん(39)は、廃棄物を使った工作の指導で忙しい。
平成11年、父親が営む同社に入社した中台さんは日々仕事をこなすうちに、「廃棄物を美しいと思うようになった」という。
「産廃業者として何かできるのではないか」と考え、2年前から工場を一般に開放。
工場見学会のほか電気製品の解体、廃棄物でのものづくりなどを行ってきた。
ユニークな取り組みが評判を呼び、美術館などでワークショップを開くようになった。

今年3月には「モノ:ファクトリー」を立ち上げ、ネットを通じて市民と廃棄物を結び付ける活動に取り組む。
中台さんは「熱心なファンに人気がある」と廃棄部品を写真に撮り、ポストカード(1枚150円)としてネットなどで販売している。

漂流物を使った作品で人気の2人組アーティストの「淀川テクニック」は12月、大阪府内で音楽とアートを融合させたイベント「SNIFF OUT2012」に出品する。
魚がモチーフの過去の作品に手を加えた“リニューアルアート”になるという。
「もったいない」精神が浸透してきた時代の空気を追い風に、“廃棄物アート”がますます勢いづいている。

藤さんの展覧会は9月9日まで(火休)。一般700円。
【渋沢和彦】

産経新聞より

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2012年08月23日

国産材使えばポイント

政府は、国産木材を使って住宅を建てた人に、家具や家電製品、地域通貨などと交換できるポイントを付与する制度を創設する方向で検討に入った。

農林水産省が2013年度予算の概算要求に盛り込む。

国産木材の利用を促すことで地域経済の活性化を図る狙いがあるほか、不況で冷え込んでいる住宅市場を下支えする効果も期待される。


使用する国産木材の量に応じてポイントがもらえる仕組みとする。
木造住宅の場合、1戸あたりの付与ポイントは、20万~30万ポイント(1ポイント=1円)程度になるとみられる。

東日本大震災の被災地以外からの申請が7月で打ち切られた「住宅版エコポイント制度」と同様に、受け取ったポイントは様々な商品と交換できるようにする。
制度の詳細は今後詰めるが、予算要求額は100億円規模になる見通しだ。

政府が国産木材の利用を後押しするのは、スギやヒノキなど国産木材の価格が急落し、地域経済に深刻な影響が及んでいるとの危機感があるためだ。
急速に進んだ円高・ユーロ安を背景に、北欧などから安価な木材が流入。
高級木材として知られるヒノキの価格(1立方メートルあたり)は7月時点で1万6,800円と、ピークだった1980年ごろの約4分の1にまで値下がりしている。

読売新聞より

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2012年08月01日

コンクリートがら再利用

災害廃棄物のコンクリートがらを骨材に使った再生コンクリートの試験製造が31日、岩手県山田町船越の災害廃棄物(がれき)仮置き場で公開された。

プラントを開発した総合建設業の奥村組(大阪市)は「コンクリートがらを再利用することで災害廃棄物の処理を促進できる」と国や県などに復旧工事への導入を提案する。

国土交通省や県、山田町、港湾土木業者ら約40人が参加した。

公開されたのは移動式の小型プラント(幅8.5メートル、奥行き3.5メートル、高さ4メートル)。コンクリートがらを上から投入して破砕機にかけて細かく砕き、自動計量の後、セメントや水と一緒に練り混ぜる。再生コンクリートを消波ブロックなどの型枠に入れて製造する作業が公開された。

同社によると、再生コンクリートは一定の強度があるほか、耐久性に問題はない。
プラントは、がらを骨材にすべてリサイクルでき、トラック1台で現場まで運べる利点がある。
がらに鉄筋が混じっていても磁選機で除去する。
製造能力は1時間4立方メートル。
コストは製造量にもよるが、1立方メートル1万5,000円程度としている。
がらは海水をかぶって塩分を含んでいるので鉄筋の入る構造物にはむかないが、鉄筋のない消波ブロックなどには適しているとい う。

見学会に立ち会った港湾土木会社の関係者は「狙いはいいが、製造能力が低いのが気になる。普及するかは国の考え方次第ではないか」と話した。
【鬼山親芳】

毎日新聞より

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2012年07月30日

再生エネ買い取りに早くも疑問の声

7月から太陽光や風力発電など再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度がスタートしたが、早くも制度維持について疑問の声が出始めた。

買い取り価格を 高めに設定したことで、大規模太陽光発電(メガソーラー)をはじめとする発電施設の建設計画が相次ぎ、この勢いが続けば電気料金の高騰が懸念されるためだ。

普及度合いやコスト低下を勘案しながら、買い取り価格を下げるルールづくりが必要との見方も出ている。

固定価格買い取り制度は太陽光や地熱、風力、中小規模水力、バイオマス(生物資源)によって発電した電力を電力会社が買い取る制度。
1キロワット時当たりの買い取り価格と期間は、太陽光が42円で20年間、20キロワット以上の風力が23.1円で20年間、1万5,000キロワット以上の地熱が27.3円で15年間―など。
経済産業省は今年度中に原発2基分にあたる250万キロワットの再生エネ施設の認定を目指している。

ただ、買い取り費用は電気料金に上乗せされ、上乗せ額は今年度で1キロワット時0.22円と設定された。
現行の太陽光発電余剰買い取り制度の負担金も加算すると、標準家庭(月使用量300キロワット時、電気料金7,000円)の今年度の負担増は月平均87円だ。

太陽光で42円という買い取り価格は、急拡大するきっかけとなった2004年のドイツの水準とほぼ同程度。
この水準についてSMBC日興証券は「参入を目指す事業者のハードルが低くなった」と指摘する。
事業者だけでなく、金融機関も事業に対するリスクを見極めやすくなり、投融資が容易となるためだ。
実際、ソフトバンクが全国規模でメガソーラー建設に乗り出すなど大規模投資はめじろ押し。

半面、再生エネへの投資が進めば進むほど電気料金に跳ね返る仕組みになっているため、制度自体の持続可能性を疑問視する見方も強まっている。
ドイツでは 再生エネの電源構成比は2001年の6.7%から2010年には約20%に拡大したものの、一般家庭への電気料金上乗せ額は11年で月1,200円程度まで増加。
これが国民の反発を招き、今年に入って買い取り価格を20~30%も引き下げ、日本の半分程度となった。
しかも、全量買い取りの廃止も決めるなど制度変更を余儀なくされている。

大和総研の神田慶司エコノミストは日本の買い取り価格制度について、「価格を決めたが、導入ペースをコントロールするルールがない」ことを問題点に挙げる。
投資が過熱しバブルが発生しかねないことも懸念される。
実際、西班牙では買い取り価格の引き下げでバブルが崩壊。太陽光発電と投資意欲が急速にしぼんだ。

このため、神田氏は「早い段階から買い取り価格を引き下げるルールを明確にしたり、事前に設備導入量の目標値を設けて周知させるなどのシステムが必要」と指摘する。
大和総研は制度開始から10年後に再生エネの発電比率を20%に引き上げた場合の電気料金を試算し、10年目の家庭向け電気料金が月約600円上昇するとしているが、バブルが発生すればこれを上回る可能性もある。

政府が検討を進めている2030年の電源構成の選択肢では、原発の比率について「0%」「15%」「20~25%」の3つのシナリオが示されたが、再生 エネの比率は20~35%まで高めることを前提としている。
しかし、再生エネの買い取り制度が破綻すれば、いずれのシナリオも実現しない。
今後、技術革新による発電量増加や設置コストの低下なども見込まれる。
そうなれば普及度合いに加速することも予想される。
再生エネの普及は二酸化炭素(CO2)排出削減など環境対策ともなるが、欧州の反省を踏まえ、コスト低下などを買い取り価格に反映させるなど、早い段階から持続可能な仕組みに見直す必要がある。

SankeiBizより

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2012年07月27日

ロンドン五輪のエコ対策

ロンドンに集結したアスリートたちは19日間かけて“ゴールド”を競うが、競技場への電力供給で重視されたのは“グリーン”。

2005年にオリンピック 招致を勝ち取った当初から、イギリスは環境志向を運営方針の中核に掲げており、外部機関である「Commission for a Sustainable London 2012(CSL:持続可能な2012年ロンドン・オリンピック&パラリンピック競技大会を目指す委員会)」による監査も受け入れた。

CSLや多数の非公式監査機関は、イギリスの運営体制に満点評価を与えてはいない。

CSLは廃棄物を分別して適切にリサイクル・再利用する仕組みが整っていない点を問題視している。
企業スポンサーの影響力と役割に対する批判もある。

しかし運営側は、環境志向のオリンピックに向けた高いハードルのいくつかは越えてみせた。

安全と業務上の理由から、競技場に必要なエネルギーの約10%を風力タービンで補うプランは廃案になったが、ベロパークをはじめとする省エネルギー対策によって二酸化炭素排出量の削減目標は達成される見込みだ。

ベロパークは世界で最も速度が出やすい自転車競技用トラックと言われる。
くぼんだ屋根はポテトチップに似ているが、脂肪のような余分な要素は一切ない。
2006年の建設計画時のエネルギー効率基準を31%上回っているという。

ベロパークのような競技施設や公共輸送機関を重視した開催計画によって、運営側は持続可能性に関する高い評価を得た。

CSLが6月に発表した最終報告書では、「全体として大きな成果が上がった」と記されている。
さらに、「最も重要なのは、ロンドンオリンピックが契機となった環境志向の取り組みが将来にもわたって続くかどうかだろう」と、今後の動きにも注目している。

ナショナルジオグラフィックより

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2012年07月25日

「熱中症予防声かけプロジェクト」

東京ミッドタウン(港区赤坂9)で7月27日、夏の暑さ対策の一環として、スイカを食べることをソーシャルアクションにする「100万人のスイカーニバル」が開催される。

主催は、環境省が参画する「熱中症予防声かけプロジェクト」。

熱中症にかかる人をなくすため、「ひと涼み」という日本らしい習慣を世の中に広げていこうと、クールビズ、省エネ・節電、熱中症対策に関する呼び掛けを一体的に行う「クールサマー2012」の関連事業として実施している「熱中症予防声かけプロジェクト」。

熱中症は病気ではなく、水分をとること、部屋を涼しくすること、休息をとること、栄養をとることで防ぐことができるとし、オフィスにおけるこまめな水分補給の手段に「スイカビズ」を推奨。

「スイカは暑さ対策になるばかりか、スイカ一つで人が集まり、みんなが笑顔になる」とし、スイカを食べるという現象を、インターネットなどで可視化し、夏の風物詩であるスイカをソーシャルアクションにしていくことを目的とする。

「スイカの日」でもある同日は、キャノビー・スクエアに高さ3メートルのスイカツリーを設置し、東京ミッドタウンの商業エリアで勤務するビジネスマンに「スイカビズ」を呼び掛け、山形県尾花沢産のスイカ約200個を無料配布する。
「(山形県尾花沢のスイカは)生産量日本一ということで夏の象徴として協力いただいた」と総合運営事務局の加藤さん。

「もともと7月27日は『土用の丑の日』で、『う』のつくものを食べると良いとされている。スイカは『ウォーターメロン』ということで、ぜひスイカを熱中症の予防に活用し、元気に夏を乗り切ってほしい」とも。

開催時間は、1回目=11時30~12時30分、2回目=14時30分~15時30分。
スイカ美人撮影会(12時30分~)も予定。

六本木経済新聞より

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2012年07月24日

湘南ミカン畑保全へ

湘南地域のミカン畑の荒廃を防ごうと、農家の支援活動に取り組んでいるNPO法人「湘南スタイル」(茅ケ崎市、藁品孝久理事長)が8月4日、二宮町の農園と連携し「湘南みかん摘果(間引き)体験」を行う。

果汁搾り、テイスティング、摘果ミカンを使った製品の試食などを行い、湘南みかんの魅力を満喫してもらう。

参加費は500円(未就学児は無料)。定員は200人。

湘南のミカン農家は、輸入かんきつ類との競争などで廃業、休耕が増加。
農地の荒廃、景観や環境の悪化が問題になっている。
摘果体験は、湘南みかんの魅力とともにミカン農家の現状を知ってもらう狙い。

イベントは午前9時半から午後1時ごろまで。
二宮町一色の北原農園(北原義晴さん)で摘果作業を体験し、搾汁機で果汁を味わう。
周辺農家の庭では、摘果ミカンを使った洋菓子などの試食、販売コーナーも楽しめる。

受付場所の一色公民館では、同団体が企画した「みかんの木パートナーシップ」プログラム(1口3万1,500円、8月6日から募集開始)の展示説明も行う。
問い合わせは湘南スタイル。

カナロコより

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2012年07月19日

リサイクルタオル募る

みなとコンシェルジュ(港区)は、災害地域にリサイクルタオルを送る「タオルプロジェクト」を立ち上げ、自宅や店舗で使わなくなったタオルを募集している。

港区麻布地区総合支所区民参画組織「麻布を語る会」参加メンバーが中心となり、「人のつながり」の仕組みについて考えるコミュニティーデザイン、「生まれる」「育てる」「営む」「暮らす」に関わる公・民の情報と活動を共有し発信している同グループ。

タオルプロジェクトは、代表の逸見さんがツイッターで、洪水で被害があった被災地からの支援物資依頼を見たことがきっかけ。
直接大分県の社会福祉協議会に連絡を取ったところ、リサイクルタオルが不足していることを確認した。
そこで、災害の被災地域に掃除用のタオルを送り、泥や水に漬かってしまった住宅や家財の掃除用として使用してもらおうと呼び掛けたところ、急速に協力の輪が広がっている。
タオルは被災地の社会福祉協議会やボランティア拠点に送られる。

募集しているタオルは、幅30センチメートル、長さ70センチメートル以上(大判可)で、洗濯済みのもの。
1枚から受け付け、港区東麻布狸穴坂下に平日18時~21時に設置される「タオルポスト」(7月中)で回収する。
約30枚以上のまとまった枚数であれば引き取り便を出すことも可能。

同時に、仕分け発送、引き取り便ボランティア、回収ポストとチラシ設置の協力先、発送に使用する段ボールの寄付、保管場所、輸送ルートの知恵も募集している。

「全国からたくさんのボランティアが復旧作業に入り、掃除をしている。水や汚れを落とし、早く元気になってもらいたい。皆さんのタオルを分けていただき元気と一緒に送りたい」と逸見さん。
「災害が起こってから集めるのでは間に合わないこともあるので、いつも備蓄しておき、すぐ対応できるよう通年を通したプロジェクトとして考えている」と、募集期間の期日は設けない。

六本木経済新聞より

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2012年07月16日

ソユーズ打ち上げ

星出彰彦さんが長期滞在するISSは、人間が常時滞在している唯一の宇宙施設だ。

2000年に米露が長期滞在を始めてから一度も無人化せず、無重力を生かした科学実験や人類の宇宙進出に欠かせない医学研究などを進めてきた。

日本は2009年に完成した実験棟「きぼう」を足場に若田光一さん、野口聡一さん、古川聡さんが長期滞在を経験。

米スペースシャトルでの飛行を含む日本人の宇宙滞在期間は米露に次いで世界3位となり、確固たる地位を占めている。

一方、1980年代に計画が始まったきぼうは、関連経費を含め総額約7,500億円が投じられた。
今後も年間約400億円が必要で、巨費に見合う利用成果が常に問われている。

星出さんは滞在中、船内から宇宙空間へ容易に物資を搬出できるきぼうの特性を生かした超小型衛星の放出や、宇宙用の水槽を使ったメダカの飼育実験を予定している。
いずれも日本独自の試みで、きぼうの利用可能性を広げようとする模索の表れだ。

ISSは2020年までの運用が決まっており、日本は今後もほぼ毎年、飛行士を送り込む。
来年末からは若田さんが2度目の長期滞在を行い、日本人初のISS船長を務めるなど国際的な役割は高まっていく。

ただ、日本は2020年以降の有人宇宙開発の方針がいまだに定まっておらず、新型ロケットや宇宙船の開発にかかる期間を考えれば残された時間は少ない。

政府は今月12日、宇宙政策の重要方針を定めるため内閣府に宇宙戦略室や有識者会議を設置した。
しかし、会議はメンバーが未定で開催の見通しが立っておらず、司令塔機能の発揮にはほど遠いのが現状だ。

米国はすでに有人宇宙開発の軸足をISSから小惑星などの探査へ移し始め、欧州も歩調を合わせつつある。
きぼうで培った技術を継承するためにも、日本はISS以後を見据えた実現可能な戦略が求められている。
【小野晋史】

【プロフィル】星出彰彦
ほしで・あきひこ 昭和43年、東京都生まれ。
3歳から7歳まで米国で過ごす。
慶応大理工学部卒。
平成4年、宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構)に入りロケットの開発などに従事。
平成11年、宇宙飛行士候補者に選ばれ、平成13年に正式認定。
平成20年(2008)、米スペースシャトル「ディスカバリー号」に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の船内実験室を設置。

■太陽活発期で放射線懸念

星出さんの長期滞在中の懸念材料は、約11年周期で活発化する太陽活動のピーク時と滞在時期が重なることだ。
フレアと呼ばれる太陽表面の爆発で宇宙放射線が増加した場合、活動が制限される可能性がある。

ISSは普段でも1日で地上の約半年分の放射線を浴びる過酷な環境だが、太陽の活発期にはさらに増える恐れがある。
2003年10月に起きた大規模なフレアでは、飛行士が船内の壁の厚い場所に退避する事態となった。

星出さんは船外活動も予定しているが、船外では体を守る遮蔽物が宇宙服だけになるため、船内と比べて10~40倍も高い放射線量を浴びてしまう。

ISSの放射線量は地上で監視されており、高い線量が予測された場合は飛行士の活動場所の制限や船外活動の中止、最悪の場合は緊急帰還も検討される。
ただ、実際に活動に影響したのは2003年の1回だけで、船外活動に影響したケースはない。

星出さんの被曝(ひばく)管理を担当する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の佐藤勝主任開発員は「太陽の活動度は前回ピークの半分か3分の2程度で、さほど高くはないが、ハラハラしている」と明かす。
活発期は来年末に出発する若田光一さんの滞在時も続くという。

■初の船外活動 「宇宙五輪」も

星出さんは初飛行のときに自身が建設した実験棟「きぼう」に戻り、多くの科学実験に取り組むほか、自身初の船外活動にも挑戦する見通し。
滞在中は日米露の無人宇宙船が物資補給のため計4回ドッキングする予定で、多忙な宇宙生活となりそうだ。
船外活動では故障した配電装置を交換。
派手さはないが、ISSの安定的な電力供給に欠かせない重要な任務だ。
船外活動の前には減圧症予防の準備作業が必要だが、星出さんはこれを短時間で済ませる新方式を世界で初めて行うため、国際的にも注目されている。

ユニークな実験にも取り組む。
きぼうで超小型衛星を放出する際、容器を真空の船外にさらして密閉し、地上に持ち帰る。
いわば真空を詰め込んだ宇宙のお土産だ。
同様の実験は昨年3月、日本の提案により米スペースシャトルで行われたが、容器が割れて失敗しており、再挑戦となる。
また、滞在中はロンドン五輪が開かれるため、同僚飛行士らと“宇宙五輪”のイベントを行う可能性も。
星出さんは出発前、「何かやりたい。日米露の飛行士がいるので国別対抗か、チーム対抗か」と構想を膨らませていた。

産経新聞より

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2012年07月15日

環境語るトンボたち

体長2センチから15センチまで、国内外のさまざまなトンボの標本や生態などを紹介する特別展「大空の覇者 ―大トンボ展―」が14日、小田原市入生田の県立生命の星・地球博物館で始まった。

同館の主催で、神奈川新聞社などの後援。11月4日まで。

7月28日~8月2日に同館で「2012国際トンボ学会議」が開かれるのに合わせ、トンボの面白さを知ってもらおうと企画された。

会場では日本のトンボ約200種のうちほとんどの標本と生態写真を展示。
海外の種も地域別に約600の標本が見られ、初公開のものもある。

県内コーナーに標本があるオオモノサシトンボは、1960年代に川崎市の等々力緑地の水辺で見つかって以来県内で確認されておらず、ホソミイトトンボはここ数年、温暖化の影響で県西部から生息域を広めているという。
同館は「環境変化のバロメーターとしても分かりやすい」と指摘する。

さらに、田植えの際に用いられる農薬がアカトンボの生態に致命的な打撃を与えていることや、アメリカザリガニといった外来種が、トンボを食べ尽くしてしまう事例なども紹介。
同館は「トンボは環境問題を考える上でもいい材料です」と話している。

また、日本で縁起がよいとされたトンボのデザインを用いた、武具や焼き物などの展示も楽しめる。

カナロコより

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2012年07月13日

“さくら色LEDシーリング”

シャープは、同社が13日に発売した“さくら色”のLEDシーリングライト「さくら色LED照明 DL-C506V/C406V/C306V/C206V」4製品の新製品発表会を開催。

その中で、さくら色の光が人間の目にやさしく、また肌の色を良く見 せるなど演色性も高いことをアピールした。

価格はいずれもオープンプライス。
店頭予想価格は、12畳用「DL-C506V」が50,000円前後、10畳用「DL-C406V」が45,000円前後、8畳用「DL-C306V」が40,000円前後、6畳用「DL-C206V」が35,000円前後。

今年3月に発売されたLEDシーリングライト「さくら色LED照明」の廉価モデルとして発売される製品。
さくら色LED照明は、10段階の調光・調色機 能に加え、淡い色の“ソメイヨシノ”と、深みのある“八重桜”という、2種類の「さくら色」の光色が選べる点が特徴となる。

民間の研究機関が行なった、睡眠時における効果調査によれば、さくら色の光を利用することで、寒色と比べて「気持ちが癒される」「寝付きが早い」、暖色と比べて「快適度が高い」「よく眠れる」「目覚めが良い」などの効果があったという。

また、新製品の発売に合わせて、さくら色LED照明の新しい調査結果も発表。
寒色と比べて、目のストレス感を抑える効果も確認されたという。
同社で、寒 色の青色がかった短い波長の光は、目の水晶体で乱反射しやすいため眩しく感じられる一方、さくら色は波長が長く、乱反射しにくい性質があるとしている。

このほか、さくら色の明かりは色の再現度を表す「平均演色評価数(Ra)」も優れており、ソメイヨシノは90、八重桜は92と、高い数値となっている。
また、日本人の肌を表す「特殊演色評価数(R15)」についても、ソメイヨシノが93、八重桜が92と高い。
シャープでは「日本人の肌の色の再現性も高い」としている。

さらに、追加実験の結果、さくら色照明の下で1時間だけ過ごした状態でも、寒色と比べて「気持ちが癒される」「快感度が高い」「目にやさしい」という効果があったという。

新製品のラインナップでは、ユーザーからの声を反映し、これまでの8畳用、10畳用、12畳用に加え、寝室や子供部屋など狭い空間用の6畳用も追加した。

デザインはいずれも高さ48mmの薄型設計で、光源の光を広げる集光・拡散レンズを搭載。
反射板と光拡散カバーも採用することで、明るい光が部屋や天井面まで広がる「面発光」が実現できるという。
なお第1弾製品では、シーリング中央部に光が届かない仕様となっていたが、新製品では光を中央へ反射させることで、中心部がうっすらと光る仕様となっている。

就寝時用の機能としては、60分間徐々に減光することで、自然な眠りを誘う就寝時用の機能「おやすみリズム」も搭載。
スタート時は八重桜50%の明るさだが、10分後には30%、58分後には10%に減光、60分後になると常夜灯へ移行する。

なお、第1弾製品で搭載されていた、一日の生活サイクルに合わせて光色や明るさを自動調光・調色する「エコあかリズム さくらプラス」機能については省かれている。

本体サイズは全機種が600×48mm(直径×高さ)。DL-C506Vの重量は3.2kgで、全光束は5,200lm、消費電力は80W。寿命は40,000時間。

シャープによると、3月に発売した第1弾のさくら色照明は、ユーザーより「心が落ち着く」「気持ちが安らぐ」などの声を受けており、ホテルや有料老人ホームで導入されるなどの例もあるという。
【正藤 慶一】

Impress Watchより

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2012年07月01日

川崎はとバスツアー登場

東京と横浜のはざまに位置し、観光振興で後れを取ってきた川崎に、売り込みを図る絶好の機会がめぐってきた。

市内の施設のみを巡る「はとバス」のツアーが今夏、初めて実施されることになったためだ。

川崎独自の魅力を発信する場となり、関係者も「画期的な試み」と歓迎。
ツアーの成功をてこに、「ゆくゆくは修学旅行誘致にもつなげたい」としている。

ツアーは、臨海部と市北部の生田緑地を巡る内容
(1)メガソーラーを見渡せるかわさきエコ暮らし未来館
(2)川崎マリエン
3)最新鋭プラネタリウムを鑑賞できるかわさき宙(そら)と緑の科学館
(4)藤子・F・不二雄ミュージアム
―の各施設を見学する。
はとバスと市、市観光協会の3者でタイアップし、企画を練った。

川崎に関連したはとバスツアーはこれまで、臨海部の工場夜景を眺めるものや、横浜エリアにまたがったものはあった。
昼間に市内のスポットだけを巡るコース設定は初めてという。

布石となったのは、工場夜景ツアーだった。
2010年4月に始まった同ツアーは毎週土曜日に実施。
市によると、開始以降常に定員いっぱいに達する盛況ぶりで、屈指の人気ツアーとして定着したという。

「工場夜景は呼び水でやった」と語るのは、市観光協会の亀山安之観光推進部長。
「本当の狙いは昼間に川崎を訪れてもらうこと」とした上で、「どのまちにも誇れるものはあるはず。それをどう“加工”し、PRしていくかだ」とポイントを語る。

ツアーを企画する上でまず着目したのが、臨海部に集積する産業施設だった。
生田緑地周辺で、全国的にも話題の新施設が相次いでオープンしたことも追い風となった。
市商業観光課は「それらを結びつけることで、市内だけで十分に一日を楽しめるはず」と、川崎ならではのツアー内容に自信を見せる。

さらには羽田空港に近い好条件を生かし、今後は修学旅行誘致も見据える。
今夏には北海道や九州など現地の旅行会社の担当者らを対象にプレゼンテーションも行う予定で、同課は「藤子ミュージアムの話をすると反応がいい。産業施設で環境学習が可能なことも強み。今回のツアーは十分モデルケースになり得る」と強調する。

亀山部長は「工場夜景では、全国の旅行会社から問い合わせがある。今回のツアーも実績を積み重ねることで、全国から注目されるきっかけになるはずで、どんどん仕掛けていきたい」と意気込みを語った。

ツアーは7月25日から9月28日までの毎週水・金曜日(8月15、17日を除く)実施。
東京駅発着。
大人7,980円、子ども6,980円。
問い合わせは、はとバス予約センター。

カナロコより

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2012年06月30日

野球部員が育てた野菜

神奈川県立足柄高校(南足柄市怒田)のグラウンドの片隅にある、野球部員らが丹精込めて手入れをした菜園が収穫期を迎えている。

土づくりから指導しているのは、同部の森崎雅敏監督(59)。
来春に定年を控えており、7月8日から始まる全国高校野球選手権神奈川大会に臨むのは、ことしで最後になる。
選手と菜園 の“実り多き夏”を心待ちにしている。


バックネット裏の1坪ほどの囲いの中には、選手らが植えたキュウリやナス、ミニトマトなどの夏野菜が所狭しと植えられている。
9月で還暦を迎える森崎監督は、「(19日の)台風4号に痛めつけられたけれど、よく茂っているでしょ」と話し、優しい視線を畑に向けた。

赴任したのは7年前。
情操教育の一環として約20年前から始め、同校にも野菜作りを取り入れた指揮官は「野菜は虫食いや病気、台風での被害を乗り越えて結実する。野球でも結果に至る過程を大事にしてほしい」と意図を説明する。一昨年の夏はベスト16まで勝ち進み、大和高、大和西高などの前任校でも実績を残してきた。「公立の名将」だけに、発する言葉には重みがある。

石や雑草の根を取り除き、肥料を敷いて畑となり、ようやく自然の恵みを享受できることを、選手らは練習前後の貴重な時間を費やしながら体感してきた。
鍵和田隆主将は「野球に専念できるのは、そうした環境をつくってくれる親や関係者ら『縁の下の力持ち』がいるからこそ。そういうことが理解できるようになった」と話し、監督の思いをしっかりと受け止めている。

大会を勝ち進めば進むほど、引退を控える3年生と監督にとっては夏野菜の実りを長く堪能できる。
鍵和田主将は言う。
「監督の教えを発揮して勝ち残ることで恩返しがしたい。足柄として多くの“収穫”がほしい」

カナロコより

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2012年06月25日

大学の「ボランティア授業」


例年より2ヵ月遅れの昨年12月1日に始まった、2013年大卒予定者の就活戦線。

今まさに内定のピークを迎えているが、この7ヶ月間の就活で、自分自身の「社会経験不足」を実感した学生も多いのでは?

自己PRを考えてもサークル活動やアルバイトしか出てこなかったり、面接では年上の人とうまく会話することができなかったり。
自分の良さを出す前に玉砕してしまった人もいるはず。

大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が「どんな業界も求めるのは『コミュニケーション能力がある学生』」と言うように、会社という“組織”に入る以上、マニュアル本に書かれた受け答えではなく、実際に社会の中で体験し、身に付けたコミュニケーション能力のある学生が求められている。



では、学生時代にどんな社会経験ができるのか?
実は最近、単に学問の習得だけでなく、社会経験を積むことで単位を与える大学も現れ始めている。
それが昨年、文部科学省が国公立大学を中心とした全国の大学89校へ通達した『ボランティアを授業の一環として認める』という要項だ。
たとえば、事前講義と30~60時間の程度のボランティア、事後のリポートを組み合わせ、1~2単位を与えるといった内容。

昨年、この活動を認定した大学は、東日本大震災で大きな被害を受けた3県にある岩手大、東北大、福島大、そして東京大学、お茶の水女子大学、筑波大学などの32校。
“尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏は、「(通達を受けた89校のうち)4割の大学が単位を認定していることは評価できる。来年度はもっと増えるのではないか」との見解を示している。


また、授業ではなくサークル活動の一環として、東京大学と明治大学の学生によって作られた団体「ユースフォー3・11」が、学生たちにボランティアを呼び掛けたところ、震災後から延べ8,000人以上が参加。
卒業旅行ならぬ「卒業ボランティア」を企画したり、ボランティア活動の写真展を開催するなど、学生らしい知恵で参加者のハードルを下げている。

もちろん、こうした学生のボランティア意識の高まりは、就活のためではない。
きっかけは、昨年の東日本大震災だ。
2011年を象徴する言葉が「絆」だったように、震災の報道を見て「自分にも何かできるのでは?」と、募金をしたり、実際に復興支援活動をした人も多いだろう。
こうしてボランティアが身近なものになった今、社会貢献や地域貢献にも目が向けられるようになってきた。

そこで大きな役割を果たしているのが、facebookなどのソーシャルネットワークだ。
同じ意識を持った人と情報が共有しやすく、気軽に参加もできる。
ネット上では各種NPO団体や自治体、学生サークルが主催するものから、企業のCSR(社会的責任)活動など、数多くのボランティア募集を見つけることができる。

例えば、トヨタが新型ハイブリッド車「AQUA」の発売にあわせて実施している「AQUA SOCIAL FES!! 2012」は、水をテーマにした自然保護活動。
海や川をキレイにしたり、水辺の自然を守ったりする活動を、今年の3月から全国50ヶ所で順次開催している。
「越前にコウノトリを呼び戻す田んぼ」(福井)、「みんなでよくする東京湾2012」(東京)、「天草の海とアカウミガメを守ろう」(熊本)など、地域色の豊かなテーマで、自然と触れ合いながら社会貢献できる一般参加型のアクションプログラム。
5月20日に行なわれた「保津川保全プロジェクト」(京都)には、定員の50名に対し、その倍の数の100人程が集まり、20代の参加者がそのうちの3割超を占めていたという。

「友人に誘われて参加したんですが、今まで知らなかった自分が住む地域の環境のことを学べたし、この経験を他の人にも伝えていけたらいいですね」(20代・男性)
「以前からボランティア活動に興味がありソーシャルネットワークで探して参加しました。最初は一人で不安でしたが、同じことに興味を持つ人たちの集まりだったので、すぐ打ち解けることができました」(20代・女性)

など、「AQUA SOCIAL FES!! 2012」の参加者の声を聞くと、気軽に参加していることがうかがえる。

初めは「就活のため」と思ってボランティアに参加するのもいいだろう。きっかけは何であれ、いろんな人と出会い、一緒に行動することで、それが社会貢献になり、自分の“経験”にもなる。そして何よりも、本当に自分のやりたいことが見えてくるかもしれない。
【石塚隆】

週プレNEWSより

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2012年06月19日

食べられるメロンのカーテン

東日本大震災を受けた節電策として昨年、注目を集めた「緑のカーテン」をめぐり、今年は定番のゴーヤだけでなくミニメロンやパッションフルーツといった変わり種商品の売り上げが伸びている。

緑のカーテンは、壁面や窓ガラスにネットを張り、つる性の植物を絡ませてカーテンのように仕上げることで、猛暑を防ぐもの。葉が直射日光を遮り、室内温度を下げる効果があるとされ、生活の知恵として、昔ながらの方法でもあるが、節電の必要性が叫ばれるなか再び注目されている。

昨年は定番商品のゴーヤがよく売れたというが、種苗メーカー「サカタのタネ」(横浜市)によると、今年のゴーヤの売り上げは昨年比3%増とほぼ同じ。

一方で今年、新発売したミニメロン「ころたん」がよく売れているという。
一般のメロンとは異なり、約500グラム程度と軽いため、ネット栽培に向いているといい、味もさわやかで甘いという。

今年4月下旬に同社直営の園芸店に並べたところ、約千株が4時間で完売。
また、花を楽しめる品種も人気で、アサガオは2割増、ヒルガオの仲間のミナロバータは2.6倍の売り上げだという。

大阪府立花の文化園(大阪府河内長野市)の担当者によると、花も実も楽しめる「パッションフルーツ」がおすすめだという。
果実はジュースやジャムに利用でき「家庭で南国気分が味わえる」。
育て方などを指南する講習会を開いたところ、予想をはるかに上回る約100人が参加した。

サカタのタネの広報担当者は「昨年は定番のゴーヤを育てた人も多かったが、今年は、変わったものに挑戦したいと思う人が多いのでは」と分析する。

一方、同府大阪狭山市では緑のカーテンの取り組みを進めようと、市民にゴーヤの苗を無料配布。
7月からは緑のカーテンなどにまつわる川柳のコンテストも開催する予定だという。
吉田友好市長は「川柳好きが緑のカーテンに興味を持つといった相乗効果も期待したい」と話している。

産経新聞より

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2012年06月14日

クニマス、生きたまま展示へ

山梨県は13日、クニマスとみられる稚魚を7、8両月に県内3カ所で展示すると発表した。

今月中にもクニマスのDNA型の鑑定結果が判明する予定で、展示前にクニマスと断定される可能性もある。

県花き農水産課は「ぜひ生きたクニマスを見てほしい」と話している。

同課によると、稚魚約10匹を水槽に入れて展示する予定。
展示予定の稚魚は1月ごろにふ化し、展示中には3センチ前後の大きさに成長している見込み。

展示は来月20日から「県立富士湧水の里水族館」(忍野村忍草)と「西湖コウモリ穴」(富士河口湖町西湖)で、8月10日ごろからは「県立博物館」(笛吹市御坂町成田)で開催予定の企画展「クニマスは生きていた 山梨おさかな発見物語」に合わせて、それぞれ展示する。
期間はいずれも1カ月間程度の予定。また、京都大の中坊徹次教授を招いて「クニマスシンポジウム」を11月10日に、県立文学館(甲府市貢川1)で開催する。

県水産技術センターは、昨年秋から富士河口湖町の西湖で捕獲した個体から人工交配を行い、ふ化に成功。
現在は稚魚約1,500匹を飼育している。
これまでの調査で、消化器官の「幽門垂(ゆうもんすい)」やエラ部分の「サイハ」の数が資料などとほぼ一致したほか、水深の深い場所に産卵するなど、クニマスの生態の特徴が確認されている。

クニマスは秋田県の田沢湖で1940年ごろに死滅したとされ、環境省のレッドリストでは絶滅種とされていたが、西湖で約70年ぶりに生息が確認された。
【水脇友輔】

毎日新聞より

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2012年06月08日

「東京ピクニック」

昭和記念公園(立川市緑町)みどりの文化ゾーンで10月6日~8日の3日間にわたり、「東京ピクニック」が開催される。

主催は「東京ピクニックプロジェクト」(渋谷区)、企画制作は「TEAM LIMITED」(渋谷区)。

公園でピクニックを楽しむ同イベントは昨年に続き2回目。
http://www.trims.co.jp/blog2/mt-static/images/formatting-icons/link.gif
前回は楽器作りや青空ヨガなどのワークショップや、手作り品が集まったクラフトマーケット、ナチュラル・フードなどの飲食ブースのほか、音楽ライブなどのイベントを繰り広げ、2日間で1万5000人を動員した。

「自然とのふれあいや野外活動の素晴らしさを、最も気軽なアクティビティである『ピクニック』で体感してもらいたいと思い企画した」と同プロジェクトの青田大輔さん。
「身近な環境の中で楽しめる新しい外遊びや、過ごし方を提案したいと思った」とも。

テーマは「ソトであそぼう!」。
今回は開催期間を3日間に拡大し、ピクニックに参加した人数でギネスに挑戦するほか、会場を、飲食店の集まる「PICNIC GOHAN」、手作り品や雑貨などを集めた「CRAFT MARKET」や「GENERAL STORES」、地元産を中心とした野菜や果物などをそろえた「FARMERS MARKET」のほか、NPO・NGOの出展による「NPO・NGO GARDEN」などのエリアに分け、ブースを展開する。

6月から出店者の募集も始めた。
「このイベントは、みんなで、ソトで楽しめる場を作りたいという思いからスタートした。ぜひ地元の方々と一緒に場づくりができれば」と青田さん。

入場無料。
開催時間などの詳細は今後発表していく。
第1次出店募集締め切りは6月20日。
詳細はホームページで確認できる。

立川経済新聞より

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2012年06月04日

「スーパークールビズ2012」

日本橋三越本店(中央区日本橋室町1)で6月1日、「スーパークールビズ2012」のキックオフ・イベントが開催された。

主催は小池百合子元環境大臣が顧問を務める団体「環境ビジネスウィメン。

スーパークールビズは、昨年以来高まった節電の必要性を踏まえ、クールビズを通した節電への取り組みを例年以上に強化しようとするアクション。

本年度は、1人1台のエアコンの使用を止め、涼しい場所をみんなでシェアする「クールシェア」をコンセプトに追加する。
同イベントでは、その本格開始を宣言し、スーパークールビズに向けたファッション提案を行う。

オープニングセレモニーでは、横光克彦副大臣と歴代の環境大臣4人がスーパークールビズキックオフを宣言。
「かりゆしウエアの日」にちなみ、お笑いタレントのパンクブーブーが沖縄の伝統織物を使ったシャツ「かりゆしウエア」を紹介した。

各百貨店がコーディネートするスーパークールビズ向けファッションをショー形式で紹介した「クールビズ・コレクション」では、軽量で涼しく、しわになりにくい、家で洗えるなどの利便性を備えながら、きちんとした印象も与えるビジネス向けファッションを着用したモデルが次々とステージに登場。
NHKと民放キー局の男性アナウンサー6人がモデルとして参加したほか、歴代の着物の女王が浴衣や夏用着物のファッションを披露した。

日本橋経済新聞より

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2012年06月01日

「おおはし里の杜」

首都高速道路は5月31日、東京都目黒区にある大橋JCT(ジャンクション)・大橋換気所で、地元の小学生を招いた稲作体験を実施した。

首都高では大橋JCTの周辺に、代々木公園、駒場公園、目黒川といった今でも自然が残されたスポットが点在することに着目し、大橋JCTを緑化して周辺地域と連携させ「エコロジカル・ネットワーク」を形成するプロジェクトを進めており、この一環として、大橋JCTと一体になった大橋換気所の屋上スペースに周辺環境の再現を目的とした「おおはし里の杜」を整備している。

屋上の約1,100m2というスペースを使った「おおはし里の杜」には、もともと周辺に生えていた植物を移植し、小川と池を設置。
さらに草土手に囲まれた2つの水田も用意されており、1年を通じて水をはる冬水田んぼとすることで、メダカなどの生息地としている。
また、昨年から近隣にある菅刈小学校の自然学習の場としても利用されることになり、小学生による稲作体験は今年で2年目を迎えている。

会場に訪れた37人の小学生たちは、まず会議室で東京農業大学の非常勤講師である梅室英夫先生から田植えの手順や注意事項などについてレクチャーを受け、その後、実際におおはし里の杜の水田に移動して田植え体験を行った。

この地元小学生による稲作体験は、7月に生育状況の観察、秋に刈り入れが行われる予定となっている。

Impress Watchより

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2012年05月31日

ミスの「見える化」

ファクスの送り先を間違える、書類に誤った数字を記入してしまう、連絡ミスで顧客からクレームを受ける―。

新年度が始まって2カ月。
業務にもイージーミスが出やすくなる時期だ。
極力減らして業務をスムーズに進めるにはどうしたらいいか、専門家に聞いた。

『事務の仕事がムリなくミスなくはかどる本』(日本能率協会マネジメントセンター、1,575円)などの著書がある人材育成プロデューサー、藤井美保代さんは「企業を取り巻く環境が厳しくなり、業務は増えているのに人が減り、残業も減っている。従来と同じ仕事の仕方では対応できず、ミスも重なるケースが増えている」と指摘する。

効率的にミスなく仕事を進めるため、藤井さんが勧めるのはまず机周りの整理。
事務職なら特に重要だ。
散らかっているために大切な伝言メモが埋もれてしまったり、顧客からの問い合わせに必要な書類が見つからず、返答が遅れたりするミスを防げる。

「右利きの人なら右側に筆記用具を置き、左側に電話を置く。また、よく使うものは手前に置くなど仕事の導線に沿ったレイアウトにすることが大切」と藤井さん。
つい増えてしまう書類も「まずは捨てる」という意識で選別。
迷うものは「迷い箱」を作り、保管する。3カ月たっても一度も開くことがなかったら思い切って捨て、すっきりしたレイアウトを保つよう心掛ける。

効率的に仕事を進めるための「基地」を作ったうえで、取り組みたいのがミスや業務の「見える化」。
藤井さんは、ミスの(1)事実(2)原因(3)再発防止策―を書き出したミス日記を勧める。
ミスをしてしまった直後は感情的に落ち着かないが、文字にしてみることで冷静に分析できる。
「気分的に楽しい作業ではないが、自分のミスの傾向をつかむことができる」という。

「見える化」は、仕事の効率アップにも有効だ。
例えば、電話のやり取りが多い顧客の名前や所属、自社の担当者を五十音順に表にして常備しておくと、たとえ名前が一度で聞き取れなくても相手が誰であるか見当はつく。
聞き返して相手の気分を害することはない。
また、仕事の進捗(しんちょく)状況も、(1)未処理の書類(2)返事や決裁待ちなどで保留中の書類(3)処理済みの書類―と分けて整理すると、自分の仕事がどこまでできているのかが目で確認でき、納期を意識するのに役立つ。
表などを作るための手間はかかるが、将来の時間を節約するための投資と考え、負担にならないように1枚の紙におさめるように作るのがポイントだ。

藤井さんは「できることから個人で取り組めば、誰でもミスを減らすことができる。人は責めず、どうやったら防げるかという仕組みを職場全体で考える仕組み、工夫が大切です」とアドバイスしている。

ミスを減らすためには仕事のスケジューリングも大切だ。
昼食を食べた直後の午後一番は、集中力が落ちてしまいがち。
1週間のサイクルでみると、週末休みの場合、最も集中力が落ちやすいのは木曜日の午後早く。
逆に効率が上がるのは火曜日の午前中という。
こうしたサイクルを頭に入れて仕事の段取りをつけるのも手だ。

また、朝食の欠食率は20、30代の男性の約3割、女性の約2割に上る。
文部科学省の全国学力・学習状況調査では、毎日朝食を食べる子供ほど学力テストの正答率が高いという傾向が出ており、エネルギー補給の意味でも朝食をきちんと食べることも大切といえそうだ。
【戸谷真美】

産経新聞より

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2012年05月22日

東京スカイツリー開業

東京スカイツリー4階の入り口ゲートを通過し、大きな扉のエレベーターの前に立つと、“天空”の世界への期待がふくらむ。 

1回に40人が乗れるエレベーターは、その大きさとしては日本最速となる分速600メートルというスピードで、揺れも感じることなくわずか50秒で高さ350メートルの第1展望台「天望デッキ」に到着する。

到着するや、眼下にびっしりと住宅やビルが立ち並ぶ下町の光景が広がり、さらに遠くお台場や東京湾までの遠景が目に飛び込んでくる。

天望デッキは3層構造になっており、エスカレーターで1階降りると、フランス料理と和食を融合した独創的な料理を提供する「スカイレストラン634(ムサシ)」があり、絶景ディナーを堪能することができる。
さらに1階下ると床がガラス張りになった部分があり、上に乗ってデッキの真下をのぞき込むことができる。割れることはないとわかっていても足がすくむ。

第1展望台より100メートル高い第2展望台「天望回廊」には、第1展望台から天井とドアが透明なエレベーターに乗り込み、外の景色を楽しみながら30秒ほどで到着する。

地上445メートル地点から始まる回廊は、足元までガラス張りの緩やかな勾配のある全長110メートルの通路をゆっくりと上っていく仕掛け。
ぐるりと1周した地上451.2メートルの最高到達点が「ソラカラポイント」だ。

天気に恵まれれば遠くは富士山まで、まさに飛行機に乗っているような感覚で関東平野を見渡すことができる。

地上450メートルの空中散歩を楽しむには、第1展望台の料金(大人・日時指定券で2,500円)に加え、1,000円(大人)の追加料金が必要だ。

22日の開業と同時にスカイツリーの関連グッズ販売も相次ぐ。

スカイツリーには1階と5階、第1展望台「天望デッキ」の3カ所にオフィシャルショップ「THE SKYTREE SHOP」がある。
セーラー万年筆は、最高4万円の万年筆など、筆記用具など54アイテムを発売。
東京・銀座の老舗『資生堂パーラー』がチョコレート菓子などを販売するなど、数々の和洋菓子や雑貨、文房具、ツリーの公式キャラクター「ソラカラちゃん」関連グッズなどが手に入る。
展望台の店舗専用の商品もある。

スカイツリーを中心とする商業施設、東京スカイツリータウンにも、「ここだけにしかない」限定商品が見つかる。

スターバックスコーヒージャパンは、同タウン内に2店舗をオープン。
開業日から、スカイツリーを意識した特大タンブラー(容量590ミリリットル、1,700円)と、特大マグカップ(550ミリリットル、1,600円)を販売する。

資生堂も22日から、オリジナル香水を「東武百貨店 東京ソラマチ店」で発売。
フローラルグリーンを基本とした格調高い和モダンの香りで、空とスカイツリーをモチーフにしたデザインのパッケージが目を引く。

スカイツリーを訪れなくても、関連グッズは手に入る。
ロッテが4月23日から、アイスクリーム「東京スカイツリー アイスバー」(120円)を発売。
ラムネ風味のシャーベットに、3色のカラフルな粒ラムネをちりばめた。
サークルKサンクスは、関東地区と長野県の計1,507店で、22日から「東京スカイツリーカレー」(398円)と「東京スカイツリーモンブラン」(298円)を発売する。

このほか、バンダイが700分の1スケールのツリーのプラモデル(4万2千円)を発売した。
土産品企画卸「藤二誠」(甲府市)は、キーホルダーなどスカイツリー公認雑貨を高速道路のサービスエリアやホテル売店で展開することを検討している。
スカイツリーを運営する東武タワースカイツリーは「いろいろな場所で関連商品が売れれば、スカイツリーのPR効果が高まる」(広報)と期待する。

東京スカイツリーと周辺施設「東京スカイツリータウン」の冷暖房施設は、地中熱と太陽光発電を使って省エネを実現している。

地中熱システムを管理する東武エネルギーマネジメントによると、「地中の温度が年間を通じて15~17度でほぼ一定しているという特性を利用した」という。
地中に埋設したチューブ内に水を循環させ、夏場には冷房で発生した熱を地下に逃し、冬場には地中の熱を取り入れて暖房に利用する。
大気に熱を放出しないので、冷暖房の熱で都市部が高温となるヒートアイランド現象の抑制にも寄与する。

また、スカイツリータウン内の地下には、高さ16メートル、水深15メートルの大容量水蓄熱槽を4つ設置。
25メートルプール約17杯分となる計約7,000トンの水を蓄え、夜間電力で夏は5度の冷水、冬は48度の温水を大量に製造し、昼間の冷暖房に活用する。
大規模災害時には、生活用水として墨田区に提供することになっている。

これらのシステムの導入により、従来と比べて、年間の電力やガスなどの消費量を約44%、二酸化炭素(CO2)排出量を約48%削減できるという。

また、スカイツリータウンの一部施設の屋上には、太陽光発電用パネルを設置した。
発電容量は約20キロワットで、発電した電気は施設内で使用される。

産経新聞より

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2012年05月21日

防潮林にコナラの苗

東京都のNPO法人「森びとプロジェクト委員会」(理事長・岸井成格毎日新聞社主筆)は19日、福島県南相馬市が東日本大震災からの復興計画で構想する防潮林として育ててもらうコナラの苗3万本の目録を桜井勝延市長に贈った。

苗は、同委員会が日光市足尾町の旧足尾銅山の煙害などで荒廃した松木渓谷の緑化用に同町で育てたもの。

南相馬では長さ14キロにわたる幅200メートル、高さ3メートルの防潮堤の上で育てる予定で、委員会は苗の育て方の指導など今後10年間支援をする。

かつて渓谷にあった旧松木村は緑を失い廃村となった。
同町を訪れ、目録を手渡された桜井市長は「一緒に命を育むために力を合わせたい」と話した。
【浅見茂晴】

毎日新聞より

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2012年05月18日

被災地にみどりのカーテン

東日本大震災被災地の仮設住宅にみどりのカーテンを―。

福知山市の福知山環境会議のメンバーと長田野工業団地に工場がある環境試験装置メーカー、エスペック(本社・大阪市)の社員ボランティアらが26、27両日、宮城県気仙沼市唐桑町内の全ての仮設住宅で、住民たちと協力しながら、ゴーヤの苗植えをする。

昨年、気仙沼市立小原木小学校内の仮設住宅を訪れ、みどりのカーテンづくりをしたところ、住民から大好評だった。
他の場所からも、「うちもしてほしい」と要望が上がり、今回、気仙沼市から正式に依頼を受けた。

旧唐桑小学校、小原木小・中学校、中井小学校などの仮設住宅8カ所にある270戸8集会所を訪問。
園芸用の土は気仙沼市が用意し、福知山からは、エスペックが福知山工場で育てたゴーヤの苗約1,000本とプランター、環境会議が栽培用ネットを持っていく。

昨年は取り掛かるのが遅かったため、今年は早めに訪問し、夏の一番暑い時期にカーテンが活用できるようにする。
昨年の10倍の規模で植えつけるため、人員も昨年より多い35人ほどで向かい、現地の人らも含め、約180人で作業する予定。

環境会議のマスコットキャラクター、ゴーヤ先生も駆けつけ、苗を植える各所で、事前にゴーヤの育て方のノウハウを教える講習会をする。

25日に小原木中学校、28日に小原木小学校で、みどりのカーテンの出張授業を開講し、ゴーヤダンスも披露する予定。
ゴーヤ先生は、昨年の訪問以来、子どもたちから大人気で、ゴーヤ先生も子どもたちとの再会を楽しみにしている。

現地へ向かうメンバーの一人、土田真奈見さんは「今年は天候不順で苗の育ちが心配でしたが、無事できそうです。
みどりのカーテンは一つの手段。
これを通じて、福知山と気仙沼の市民間での交流が深まればと思います」と話している。

福知山環境会議は20日午前10時から11時30分まで、市民会館4階ホールで、市民向けの「みどりのカーテン植え付け講習会」を開く。
当日、先着100人を受け付ける。
参加者には、苗をプレゼントする。
受講無料。

両丹日日新聞より

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2012年05月17日

「魚屋カフェ・濱の市」

地域の課題解決にビジネスの手法を用いて取り組む事業者の現場を視察する「第1回ソーシャルビジネスフィールドワーク」(SBF)が5月30日、魚屋カフェ「濱の市」(横浜市神奈川区大口通2)で開催される。

横浜で起業を目指す人や既存事業による地域貢献を考える経営者らが対象。

視察会は、横浜で、社会的な課題の解決を目指して事業を展開している経営者の現場に出向き、地域性を踏まえた実践について意見を交換し、参加者のビジネスプラン作りに生かしてもらおうと企画された。

第1回は「濱の市」を経営する坪倉良和さんを訪問する。
横浜市中央卸売市場(神奈川区山内町1)に水産加工品の二次卸(水産仲卸)の店「坪倉商店」を構えていた坪倉さんは、大規模な郊外型スーパーマーケットに消費者が流れ、顧客である「まちの魚屋」が次々と閉店していく状況を目の当たりにした。

「みずからが商店街活性化のモデルケースとなることを目指して活動し、他の商店主たちを元気づけたい」と、あえてシャッター通りと化していた大口通商店街で、飲食店と魚屋を兼ねた珍しい店舗の魚屋カフェ「濱の市」を2009年末に開業した。

5月初旬、2年間を一区切りに飲食店のみ閉店。
今後は、新規事業展開を目指す事業者や起業家を支援するため、無償のスペースとして貸し出すこととし、利用者を募集している。

SBFを企画する横浜市経済局の斉田裕史課長は「固有の課題を抱えた地域に実際に足を運び、現場を肌で感じながら事業者の声を聞く視察会。
自分の目で見て、意見を交換し、メディアなどの情報では得られない事業作りのヒントを得てほしい。
また、事業者にとっても、自分の活動のフィールドで、参加者に思いを直接伝え、逆に意見をもらうことで、新たな視点を得ることにもつながる」と話している。

申込締切は5月28日(定員15人になり次第、受付終了)。
申し込みはソーシャル・ポート・ヨコハマのウェブサイトで。
問い合わせは事業を受託するNPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ

SBFの事業は、横浜市が今年度から始めた「ソーシャルビジネス普及事業」の一環で、今後も福祉・環境・子育てなど多彩なテーマで視察事業者を選び、2013年3月までに、月2回、20回の開催を予定している。

ヨコハマ経済新聞より

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2012年05月16日

100%土に還るエコ傘

タイの北部にある家族経営の工場で、持続可能な竹、オーガニックコットンの糸、そして生物分解可能なプラスティック素材を使用して一本一本手作りされているエコな傘がある。

それは、ジョージオリバー(東京・港)が日本での販売代理店として今年2月から輸入・販売している米国ブランド「BRELLI」(ブレリ)の傘だ。

BRELLIは2~5年経つと土壌中で生物分解される素材で、第一号の傘が発表されたのは2008年。

現在では、全米の高級サロン、ブティック、薬局など450店舗、MOMA(ニューヨーク近代美術館)やスミソニアン博物館を含む世界中の博物館、50カ所以上で販売されている。

日本でもオンラインショップだけでなく、ブティックや博物館のショップなどブレリのイメージに合うところに卸している。

ジョージオリバーのプレスリリースによると、「ブレリは分解される途中でバイオガスを発生させ、小枝や葉と同様に分解されるため、地球を傷つけるものは何も残りません。また、サングラスに似た技術を利用し、96%以上も紫外線を遮断する効果があるため、透明なデザインでも高いSPF(紫外線防御指数)を実現しました」という。

晴れ雨兼用で1本7,350円(税込み)からと高価に見える。
しかし、通常の傘は 5.4m/秒の風力で裏返しになるが、ブレリは風速17m/秒以上の風でも裏返しにならず、壊れないという。
一生モノとして愛用できるし、贈答品としても喜ばれるだろう。
【今一生】

オルタナより

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2012年05月11日

小田原経営塾

小田原の中心市街地活性化を目指している民間の合同会社「まち元気小田原」(同市浜町、中戸川洋代表社員)は6月から、「小田原経営塾」を始める。

同社に出資している市内の経営者らが講師を務め、大学生や社会人を対象にする。

月1回のペースで来年3月までに計10回開講の予定。
このうち8回受講した人には、共催する小田原箱根商工会議所が修了証を交付する。


小田原経営塾は、地元密着型の地域・経営論をテーマに、講師が毎回変わる。
開始時間は午後6時半に設定。
定員を15人程度に絞り、対話形式でじっくりと学んでもらうという。

6月13日の第1回のテーマは「エコ再考&再生可能エネルギーの可能性」。
講師は、小田原再生可能エネルギー事業化検討協議会のコーディネーターも務める志澤昌彦さん。

同社の担当者は「例えば就職活動を控えた市内の大学生が、地元の現状を知り小田原の経済を学ぶ機会にしてほしい」と参加を呼び掛けている。

同社は昨年4月に設立。
休業中の地下街の通路を活用した、地産地消型の生産物・加工品の直売「小田原マルシェ(市場)」などの事業を展開している。

同社事務所で開催、毎回当日に受け付ける。
費用は1回につき学生500円、社会人千円。

カナロコより

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2012年05月10日

自然エネ活用住宅

「自然エネルギー活用住宅普及促進協議会」(会長・八木誠一郎フクビ化学工業社長)はこのほど、東京都内のホテルで発会式を行った。

同協議会は、壁体内通気の住宅供給の実績を持つ企業が中心となって発足。

環境共生や自然エネルギーに関する研究を進め、パートナーである地域工務店を通じて自然エネルギー活用住宅を普及していくことを目的とする。


発足式には、協議会アドバイザーの浅野良晴信州大学工学部建築学科教授や加藤信介東京大学生産技術研究所教授、手塚純一J建築システム代表取締役のほか、会員ら16社・約40人が出席した。壁体内通気工法の設計・評価に関するワーキンググループを設置することなどを発表した。

現在の正会員は、立ち上げの中心になったソーラーサーキットの家とフクビ化学工業の2社で、賛助会員はカネカやナイス、伊藤忠建材など113社。
そのほか家づくり会員(工務店)534社で構成する。

住宅新報より

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2012年05月07日

仮設住宅に「緑のカーテン」

NPO法人緑のカーテン応援団(鈴木雄二理事長=リブラン社長)は5月12日、福島県双葉町の旧騎西高校に「緑のカーテン」の苗植え付け作業を行う。

ヘチマやゴーヤなどの植物の葉や茎で、建物の外壁や窓面を覆う「緑のカーテン」の設置を推進している同法人は、昨年から東日本大震災の仮設住宅や避難所への導入を進めている。

昨年度は各地の仮設住宅1,635戸に設置、今年度は6,000戸を予定している。

同法人では、「緑のカーテンによる温熱環境の改善効果だけでなく、緑の潤いをもたらす癒しの効果や生き物を育てる楽しみを感じていただけているようだ」と話している。

住宅新報より

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2012年04月19日

地域の企業再生

民主党は19日、成長分野への資金供給を促進する「成長ファイナンス戦略」をまとめた。

企業再生やベンチャー企業を支援する「日本再生投資基金(仮称)」や、高齢者から現役世代に資金や不動産の移転を促す税制見直しを含めた新制度の創設などを盛り込んだ。

政府が6月ごろに策定する「日本再生戦略」に反映させる方針。

このうち日本再生投資基金は、来春に支援申請の受け付けを終える企業再生支援機構を改組。
地域の中小企業の事業再生やベンチャー企業を支援する。
さらにベンチャー支援のため、銀行の事業会社の持ち株比率を5%以下に制限している銀行法を改正し、制限を緩和することも打ち出した。

時事通信より

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2012年04月10日

「藻」がエネルギーをつくる

東日本大震災の被災地、仙台市で石油を生み出す藻が、復興計画のシンボルになっている。

環境浄化のコスト削減とエネルギー生産を同時に実現する全国にないプロジェクトだからだ。

仙台市の東部沿岸にある下水処理場の南蒲生浄化センターは昨年3月11日、10メートルを超す津波に襲われ、施設が壊滅的な打撃をうけた。
市の生活排水の7割に当たる日量約39万トンを処理する大規模施設で、完全復興には4~5年、900億円もの費用がかかるとされる。

その復興計画で浮上したのが、「オーランチオキトリウム」という藻類を使うアイデアだ。

平成22年に筑波大大学院生命科学研究科の渡辺信教授が沖縄の海でマングローブの林の中から発見した。
光合成を行う葉緑素を持たない種類で、廃水などに含まれる有機物を吸収して、活発に増殖する。
体内にため込む物質は、サメの肝油で知られる「スクワレン」という炭化水素で、石油などと同じ成分の燃料になる。

この藻を使って、廃水に含まれる有機物を除く一方でエネルギーを得るという一挙両得のプランなのだ。

渡辺教授は宮城県の出身で、実用化に向けて同様のプランを練っていたこともあり、仙台市の申し出に即座に応じた。
昨年11月には、仙台市と筑波大、東北大の3者で研究協力協定を結んだ。
試験プラントを建設し、筑波大が藻の培養、東北大が油分の抽出について実証実験する。

渡辺教授は「藻を培養する栄養源に廃水の有機物を使うので産業化のネックだった製造コストが下げられます。復興のためにもさきがけのプラントとして成功させたい」と意欲を語る。

これほど話がとんとん拍子に進んだ背景には、もちろん復興への強い思いがあるのだが、世界中でバイオ燃料としての藻類の評価が急速に高まっていることもある。 

バイオ燃料では、トウモロコシなど食料作物からエタノールを作る方法が普及しているが、食料が供給不足になり高騰を招くことなどが考えられる。
次世代の候補としては、食料にならない雑草などの陸上植物の研究が進んでいるが、生産量の確保の面で広大な土地が必要だ。
ところが、藻類はタンクやプールで大量培養すれば土地を選ばないうえ、面積当たりの収量は高い。

「オーランチオキトリウム」の場合、とにかく増殖のスピードが速いので、これまで最有力候補だった光合成をする藻類の10倍以上の炭化水素を作る。
試算では、1ヘクタール当たり年間1万トン。
2万ヘクタールもあれば、日本の原油輸入量を賄ってしまう、という。

藻類の燃料化の研究は、早くから米国を中心に行われており、米エネルギー省が助成金を出し商業化プラントの育成に努めている。
日本でも大学や民間で研究グループができ、軌道に乗り始めた。

今回の仙台市のプロジェクトの実証実験では、実際の稼働に向けて生産力やコストについての基礎データを集めるのが狙い。
実際に稼働するまでには、生産システムの微細な点まで課題を解決する必要があるだろう。
たとえば、藻の培養プールに雑菌が混じらないようにすることは実験室レベルでも困難だ。
しかし、日本のエネルギー利用が大きな転換点にきている時期だけに、エネルギー供給のモデルケースとして先鞭(せんべん)をつけてほしい。
【坂口至徳】

産経新聞より

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2012年04月04日

“山育ち”のヒラメ

不思議な水「好適環境水」で養殖した「おかやま理大ヒラメ」が3日朝、岡山市中央卸売市場(南区)へ初出荷された。

好適環境水の養殖魚ではトラフグに続き2種類目。

養殖に成功した岡山理科大工学部の山本俊政准教授(水産増殖)は「どんな魚でも養殖できる証明になった。新しい養殖の形を広めていきたい」と 夢を描いている。


好適環境水は淡水にわずかな電解質(カリウムなど)を加えて浸透圧を調整し、海水魚、淡水魚とも成育できる特殊な水。
山本准教授らの研究グループが独自開発し、昨年7月にトラフグ約800匹を出荷。
「いつでも旬な味わい」を楽しめるブランドになりつつある。

ヒラメの養殖は平成22年12月に開始。
通常は出荷までに2年近くかかるが、好適環境水の大型水槽(35トン)ではわずか13カ月で体長約50センチ、重さ700グラム~1キロに成長。
今回は260匹を出荷し、うち28匹が競りにかけられた。

薬品を一切使用していないため、安全で臭みが少ないのが特徴。
市場関係者も「自信を持って販売できる」。
この日は天然物を少し上回る1キロ1,500~2,000円で競り落とされた。
岡山市内のスーパーや百貨店などで販売されるという。

山本准教授は「天然物より高値がついて驚いた。安全な“山育ちのヒラメ”をおいしく味わってほしい」と笑顔。
ウナギなどの養殖にも取り組み、6月にはシマアジを出荷予定。
今年夏には夢であるクロマグロの養殖実験にも着手する。

産経新聞より

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2012年04月03日

「確実に帰る」「自分の判断」

日本海で発達した低気圧の影響で首都圏などで帰宅困難者の発生が予想される3日、JRや私鉄各線が乗り入れる新宿駅には、早足に家路を急ぐスーツ姿の会社員らの姿が目立った。

「強風のため運休となります」。
改札口の電光掲示板には、予想される特急や快速のダイヤの乱れに注意を促す情報が流れた。

午後3時過ぎ。
会社から帰宅を指示を受けた神奈川県大和市の会社員、柳沢賢治さん(57)は「震災のときには私鉄が動き出した深夜まで都庁に足止めされ困った。明日の業務に備えるためにも確実に帰れることはありがたい」と、急ぎ足で改札に向かった。

埼玉県川口市のIT会社勤務、森本雄基さん(23)は「こんな時間に帰るのは初めてだが、普段より3時間ほど早く帰宅する分には業務を取り戻せる。ただ、これからは夏場に台風がきても早期帰宅するようになるのかな」と話した。

外資系商社勤務の東京都国分寺市、田口絵美さん(38)は「震災のとき帰宅が深夜になったので、今日は自分の判断で帰っている。会社からは何も指示がなかったが、社員間で公平にするためにできれば会社からはっきりした指示ほしかった」と首をかしげた。

一方、帰宅する会社員を尻目に会社に戻る管理職もいた。
広告代理店役員の川崎市中原区、香川千恵さん(42)は「立場上、社員に帰るように指示したが、社員が10人ほどの中小企業にとってはこの時間に業務を中断するのは苦しい選択」と話し、仕事を会社に戻っていた。

産経新聞より

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JAXA、寄附金の募集を開始

宇宙航空研究開発機構(JAXA)、フューチャーコマース、ユーシーカードの3者は4月2日、同日より同機関を応援してくれる気持ちを広く受け入れるためとして、寄附金制度を拡充してインターネットなどから簡易に実施できる寄附金の募集を開始することを共同で発表した。

同寄附金制度では、フューチャーコマースが提供するインターネット寄附金収納サービス「F-REGI(エフレジ)寄附支払い」を導入し、UCカードをはじめとするMasterCard、VISAの国際ブランドが付いたすべてのクレジットカード及びネットバンキング(ペイジー)によりご寄附することが可能だ。

ちなみにF-REGI寄附支払いとは、寄附画面の設定機能から決済機能、寄附者の情報管理機能までを総合的に提供するASP型寄附金収納サービスだ。
システム開発は一切不要となり、寄附受付け画面へリンクを貼るのみで簡便に導入することが可能というもの。
受付けから決済までの全行程をフューチャーコマースにて提供していることから、寄附者に違和感や面倒くささなどを与えにくいシームレスな寄附フローを実現するパッケージシステムだ。

また、ペイジー(Pay-easy)は、インターネットショッピングをはじめ、税金や公共料金などの各種料金を、金融機関の窓口に並ぶことなく支払うことができるサービスのことである。

よって、今回のサービスが採用されたことで、寄附したい人は銀行窓口などへ行くことなく、時間・場所を問わずにインターネット上でJAXAが寄附を募っている事業と決済方法を選んで、スピーディに寄附することが可能となるというわけだ。

また、インターネットからの寄附のほか、JAXAの筑波宇宙センター、調布航空宇宙センター、相模原キャンパス、種子島宇宙センターの各展示館においては、募金箱による寄附募集も開始する形だ。

集まった寄附金についてはJAXA、寄附した人が選択した事業に確実に活用し、宇宙航空分野の研究開発で日本が世界に伍し、同時に貢献していくための源泉としていくと宣言している。
さらに、今後とも、その経営理念である宇宙航空分野の研究開発を推進し、英知を深め、安全で豊かな社会の実現に貢献していくとした。

なお、現在寄附金を受付けている主なプロジェクトとその用途は、以下の通りだ
・はやぶさ2:開発・打上げ・追跡管制設備の整備など
・有人宇宙船/有人打上げロケット:打上げロケットの安全化・低コスト化、宇宙船の緊急脱出技術、宇宙での軌道変換・ランデブードッキング技術、大気圏再突入時の熱防護技術や降下技術、宇宙船内の空気や水を再生する生命維持装置、宇宙飛行士が着用する宇宙服などの研究開発
・国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の利用:「きぼう」を利用した研究とその促進活動、及び宇宙実験の幅を拡げるための実験装置や手法の研究開発
・イプシロンロケット:機体製造や射場整備、各種試験経費

そのほか、宇宙科学研究、環境に優しく安全な旅客機の研究開発、航空技術研究、地球環境を守るための衛星利用、宇宙教育などが募集中だ。
【デイビー日高】

マイナビニュースより

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2012年04月01日

雪室ブランド

新潟のイメージは雪。これをブランド化して売り出したら面白いのでは。
昨年12月、雪室を活用した食品を扱う県内19企業・団体で組織する「にいがた雪室ブランド事業協同組合」を設立した。


雪室は、雪国に古くから伝わる保存技術。
雪を地面に掘った穴などに集め、天然の冷蔵庫として活用された。

現在の雪室は、倉庫などに雪を集め、室温は一定の0~5度、湿度約90%。
太陽光を遮断し冷蔵庫と比べ、保存食品が傷みにくいという特長を持つ。

雪室で保存すれば、ジャガイモやニンジンなどの根菜は寒さから自らを守るため、デンプンを糖化させて甘くなる。
また、酒やみそなどの発酵食品は低温熟成により、まろやかな風味になるという。

コーヒーなどを加工販売する「鈴木コーヒー」(新潟市)の社長を務める佐藤さんが、雪室に出合ったのは約2年前。
社員が取引先の喫茶店から雪室で熟成されたコーヒーを持ってきた。

雪室で熟成されたことで酸味や苦みの角が取れ、まろやかな味わいに驚いた。
この味にほれ込み2010年4月に「雪室珈琲」を発売。
「コーヒー豆は南米の食材。新潟産にはなれないが、新潟の雪室を使うことで、地域ならではの特性が出る」。
新潟で生まれ育ち、地域活性化にかける思いは人一倍だ。

雪室で熟成させた食品を扱う複数の県内企業に、一緒に雪室食品をブランド化しようと声をかけ、新潟発のブランド「越後雪室屋」が誕生した。
各社バラバラだったパッケージデザインを統一し、共同で販促することで商品イメージ向上を図る。
商品も米、肉、酒など多岐にわたる。

3月上旬、千葉市の幕張メッセで開かれた国際食品飲料展「フーデックス」で、越後雪室屋を全国に初めて披露。
反響は大きく、既に大手百貨店のギフトとして販売が決まり、インドネシアからも引き合いが来ているという。

目標は、新潟から世界に通用する雪室ブランドの確立。
「雪室は厄介物の雪を利活用するエコ技術。時代にも合っている」。
まだ走り出したばかりだ。
【真野敏幸】


毎日新聞より

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2012年03月31日

明治大学の産学連携センターが完成

ベンチャー企業支援や中小企業との交流を図る「明治大学地域産学連携研究センター」が、川崎市多摩区の同大生田キャンパス隣接地に完成した。

4月から本格的に運営を開始する。
質量分析装置など高度な設備を導入。

再生エネルギーなどの分野で、大学の知的資源も生かした「川崎発」の新産業創出を目指す。

施設は地上3階・地下1階建てで、延べ床面積は約2,400平方メートル。
「テクノロジーインキュベーション室」10室と「試験分析・試作加工装置室」4室を用意したほか、ミーティングや商談に利用できる会議室、製品や技術をPRする展示ブースも設けた。
また、屋上に連絡橋(長さ約35メートル)を設置し、キャンパスとの間を行き来できる。

インキュベーション室は、県内を中心としたエレクトロニクスやバイオといった分野のベンチャー企業などに貸し出し、資金調達や販路開拓の支援を行う。
現在1社の入居が決まっているという。
装置室には、半導体や金属材料の表面に微細加工ができる「マスクレス露光装置」や、ガス状化合物の元素・質量分析ができる装置など8台を整備。
装置を操作する際は、スタッフからサポートを受けられる。

29日には関係者や施設利用予定者らを招いた内覧会が行われ、坂本恒夫副学長は「施設を足がかりに理工学部や農学部とも共同研究を進めるなど、大学を大いに活用してほしい」とあいさつ。
同センターの担当者は「大学の知的資源や施設を効果的に使って、地域の産業を発展させてほしい」と話している。

同センターは、残る9室の入居者を募集している。
室料などの問い合わせは、同大生田研究知財事務室電話044(934)7606。

カナロコより

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2012年03月27日

都会の一等地で田植えや養蜂

その昔、デパートの屋上は「ミニ遊園地」とも呼べる存在だった。
コインで動く動物型の遊具をはじめ、小型のジェットコースターやメリーゴーランドなどは、子供たちにとって身近な、それでも立派な遊び場であった。

さらには、親たちにとってもありがたい存在だった。
それほど遠出をせずに、買い物がてら子供たちに遊園地気分を味わってもらえる人気スポットの1つだった。

そんな光景も今は昔、デパート・百貨店の衰退により、家族連れが巨大デパートを訪れる機会が少なくなった。
ミニ遊園地から遊具が撤去され、仕事帰りのビジネスマンを囲い込むビアガーデンやフットサルコートをはじめ、デパート・百貨店などの商業施設は、新たな屋上の活用法を模索している。

そんな都会の屋上が、数年前から「自然」に回帰しているのをご存知だろうか。
なかでも街ぐるみで屋上の活性化に取り組んでいるのが、日本を代表する繁華街・銀座だ。

まず「屋上田植え」。
銀座界隈の飲食店や企業が中心となり、地元小学生への食育活動の一環として田植えを行なっている。
本格的な田植えスペースをつくって、ひざ下までを泥だらけにするところもあれば、手軽に稲づくりを体験できる取り組みも。

JA全中(全国農業協同組合中央会)では、1989年からベランダでも簡単に稲づくりができる「バケツ稲づくりセット」の無償配布を実施している。
自宅でも学校でもオフィスでも、バケツ1つ分のスペースがあれば稲を育てることができる
次回の配布は3月下旬の予定。
興味のある向きは、「みんなのよい食プロジェクト」のウェブサイトで確認して欲しい。

続いて「銀座ミツバチプロジェクト」では、2006年から銀座の雑居ビル屋上で養蜂を行っている。
メンバーは地元商店会のほか、バーの支配人やパティシエ、演劇プロデューサー、弁護士、アナリストなど、多種多様な職種の人たちが集まり、多角的な視点でプロジェクトを構成している。

採れたハチミツは、プロジェクト協力店舗で販売されているというからユニークだ。
その他にも、ミツバチが自由に飛んで来られる「ビーガーデン」を増やすなど、街と自然の共生に貢献中。
銀座に倣う形で、2010年5月から札幌でも同様の取り組みがされている。

屋上緑化の取り組みを推進するNPO法人「屋上開発研究会」によれば、東京23区の建物(戸建て含む)のうち、屋上が水平な屋根の面積は品川区の面積とほぼ同じ約2,300haだという。
そのうち有効活用されているのはわずか14%、残りの86%は未利用のまま放置されている。
港区の面積に相当するスペース(約2,000ha)が“遊んでいる”と聞くと、少々もったいない気がする。

地上に溢れた人類は、まず「上」を目指した。
ビルを建て、マンションを建て、少しでも空に近いところに居場所を求めた。
宇宙空間に想いを馳せる前に、空と最も近い場所、屋上の活用法がまだ残されているのではないだろうか。
【筒井健二】

ダイヤモンド・オンラインより

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2012年03月24日

世界自然遺産級ブナ林

昨年7月の新潟・福島豪雨で被害を受けた福島県只見町が復興策の一つとして、町内のブナの天然林などを「ユネスコエコパーク」に登録する構想が浮上している。

町は森林のブランド価値を高め、観光などに生かせると期待を膨らませる。

一方、自然保護団体からは「森林伐採が進みかねない」と反対の声が上がっている。

天然林は只見町など奥会津地方の4町村にまたがる。ブナは平均樹齢約250年で高さ約30メートル、幹回り3メートル以上で、研究者の間で「世界自然遺産級」といわれるほど評価が高い。
天然林を含む約840平方キロが林野庁の奥会津森林生態系保護地域に指定されている。

エコパークに登録することで知名度を高め、生態系との調和を図りながら観光地化する「持続可能な利活用」を目指す。
構想は豪雨災害で打撃を受けた地域経済を立て直す目的で町が設置した検討会が1月に提言した。
町は検討費600万円を新年度予算に計上。
2013年度にも申請する考えだ。

町は「観光など地域産業の振興につなげたい。保護地域の規制は緩めず、生態系は保全する」と話している。
これに対して、地元の自然保護団体「越後山脈を世界自然遺産にする準備会」は登録に異を唱える。
「『持続可能な利活用』といっても一定の開発は避けられず、伐採が進む可能性がある」として町に登録見送りを申し入れた。

天然林はかつて伐採が繰り返され、約40年間にわたる反対運動の成果で保護地域に指定された経緯がある。
準備会共同代表で元同町助役の刈屋晃吉さん(68)は「登録でこれまでの保護活動の積み重ねが無駄になってはいけない。
エコパークより知名度があり、保護を重視する世界自然遺産の登録を目指すべきだ」と語っている。

[ユネスコエコパーク]
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「生物圏保存地域」の通称。
生態系の保全と持続可能な活用の調和を目的とし、114カ国、580地域が登録されている(昨年7月現在)。
国内は屋久島(鹿児島県)、大台ケ原・大峰山(奈良、三重県)、白山(石川、岐阜、富山、福井県)、志賀高原(長野、群馬県)の4カ所。

河北新報より

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2012年03月22日

うまさの“守り神”に感謝

ワインの瓶に栓をするコルクを供養するワインコルク感謝祭(コルク供養)が21日、笛吹市一宮町一ノ宮の浅間神社(古屋真孝宮司)で開かれ、使用済みのコルク約1万5千個が境内でお焚き上げされた。

市内のワイナリー12社でつくる笛吹市ワイン会=会長・向山洋仁(ひろひと)矢作洋酒社長(59)=が主催し、出席した会員や関係者14人がワインの味をおいしく封じ込めてくれるコルクに深々と頭を下げ、労をねぎらった。

供養されたのは各ワイナリーが持ち寄ったものと、取引先の酒店、飲食店、市役所、市商工会など20カ所に設置した「コルク預かり箱」から回収したコルク。
神事の後、境内に置かれた鉄製の「お焚き上げ台」にコルクを入れ、着火した。

「ワイン文化の確立と大地の恵みへの感謝」の思いが込められた感謝祭は合併前の旧一宮町時代から続き、この日が11回目の開催
昨年が東日本大震災の影響で本殿での神事だけに縮小されたことから、ほぼ2年分のコルクが焚き上げられた。

向山会長は「平穏にブドウを収穫でき、ワインを造れるという当たり前のことがありがたい。おいしい味を守ってくれるコルクに感謝したい」と話し、将来は市外の関係団体などに呼びかけ、感謝祭に参加するワイナリーなどを増やしたい考えも示した。

コルクはポルトガル、スペインなど主に地中海沿岸部に生育するコルクガシからはがした樹皮が原料。

ワイン会によると、貯蔵や移送を可能としたことでコルクがワインの流通、普及に果たした役割は瓶とともに大きい。ただ、ワインの栓としてはリサイクルが利かず、一度しか使えないという。

産経新聞より

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2012年03月18日

お得な補助金・助成金

エコポイントなど、最近話題になることの多い助成金や補助金制度。

自分には関係ないと思っている人も多いのではないだろうか。

ところが、調べてみると僕らでも使えそうな制度を多数発見!

まずご紹介したいのは、厚生労働省が実施している「教育訓練給付制度」。
簿記や英会話など、対象となるレッスンや通信講座費用の20%相当額を、講座修了後に最大10万円まで支給してくれるというもの。
4月から何かを始めたいと思っているならぜひ活用したい。

「将来的に留学したい」と考えている人に紹介したいのが、「フルブライト奨学生プログラム」。
授業料や生活費、さらには往復飛行機代や保険など、初年度分の費用を全額支給してくれる奨学金制度だ。
TOEFLiBTテストで80点以上(TOEIC(R)730点以上程度のレベル)が必須条件のうえ、そのほかの審査も厳しいが、留学を本気で考えているのであれば、目標のひとつに掲げるのもいいだろう。

一方、日常の生活面で受けられる補助金もある。たとえば、「家賃補助金」。
収入調査で基準を満たし、各自治体が設ける条件をクリアすることで、家賃の10~40%程度の援助を受けられるのだ。
東京都新宿区のように、18~28歳までの単身者に、毎月1万円を最長3年間援助する自治体もある。

さらに、結婚費用の一部を援助する「結婚祝い金制度」を実施している自治体も。
5万~10万円程度が相場だが、沖縄県久米島町のように、支給金額が50万円という地域もあるので、近い将来、結婚の予定がある人は確認してみよう。

都内では、街の緑化促進のため、「生け垣助成金」という制度もあるよう。
生け垣の造りによって細かく指定されるが、5000~1万5000円程度援助してもらえる。

せっかく税金を払っているのだから、こうした助成金や補助金を知り、賢く活用していきたいものだ。
【冨手公嘉】

web R25より

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2012年03月17日

「エコトマト」

たわわに実った真っ赤な果実。
千葉・柏市にある千葉大学の植物工場では、栽培中のトマトが、拳大にまで育っていた。

トマトの栽培を行っているのは、千葉大学の丸尾 達准教授らの研究グループ。

ここで栽培されているトマトには、地球温暖化の要因の1つとされる二酸化炭素が使われている。

丸尾准教授は「トマトの栽培には、二酸化炭素が必ず必要なんですよ」、「(トマトの茎の下から出る)空気の中に二酸化炭素が交じって、この部屋全体の二酸化炭素濃度、上げてるんです」と話した。
丸尾准教授らの研究では、通常よりも二酸化炭素濃度の高い場所でトマトを栽培すると、光合成が促進され、収穫量が従来よりも、25%増加する。
甘みも強まるという。

ビニールハウスの外の二酸化炭素濃度は、およそ400ppm。
一方、ハウス内の濃度は、660ppmを超えていた。
丸尾准教授は「二酸化炭素が餌ですからね。しっかりごはん食べて、しっかり太ってって感じですね」と話した。

排出削減に期待される農作物への二酸化炭素の活用。
丸尾准教授は、トマトだけではなく、光合成する全ての農作物に活用することが可能だという。
丸尾准教授は「世間では邪魔物ですよね、CO2って、邪魔物ですけども、農業に関しては、必要なものなんですよ」と話した。

千葉大学のトマト農場に二酸化炭素を提供しているのが、羽田空港にも程近い、大田区の工場。
ガソリンの給油を行っているように見えるが、燃料は水素。
「羽田水素ステーション」では、都市ガスから水素を製造し、燃料電池自動車用の燃料として供給している。

東京ガスの福地文彦さんは「こちらが水素製造装置になります。水と都市ガスを使って、水素を製造している装置になります」と話した。
再生可能エネルギーとして、今後、普及が予想される燃料電池自動車用の水素。
一方、製造過程で大量の二酸化炭素が発生するため、その処理が大きな課題となっている。
東京ガスの福地さんは「正直なところ、それまでは(水素製造で)発生したCO2は、大気中に放散して、捨てていたということになります」と話した。

現在、千葉大のトマト栽培に、羽田水素ステーションが供給している二酸化炭素は、毎月320kg。
しかし、一月最大で2,400kgの二酸化炭素が発生しており、余った分は、今でも大気中に放出せざるを得ない状況だという。
東京ガスの福地さんは「燃料電池自動車ですとか、バスですとか、そういった車が普及することによって、現在のガソリン車よりも、トータルで排出するCO2を減らせると、現実的に有効利用できる先をまだ探していくと」と話した。

企業も期待を寄せる丸尾准教授らの研究。
研究グループでは今後、水素ガスステーションと植物工場を隣り合わせで作り、栽培に活用していくプランも検討している。
丸尾准教授は「一方では、二酸化炭素をずいぶん出しているところがある、一方では、欲しいところがあると。欲しいところの人に余ったものを持ってくるという、こういう構造っていうのは、環境にも優しくなりますから、ぜひこれは進めていくべきだろうと思います」と話した。

二酸化炭素を排出する企業と、それを必要とする農作物生産の新しい取り組み。
エネルギー新時代への扉は、開き始めている。

フジネットワークニュースより

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2012年03月12日

産環協がカーボンフットプリント制度

製品のライフサイクルを通して排出する二酸化炭素(CO2)の量を“見える化”する「カーボンフットプリント(CFP)」制度の普及に向けた民間主導の動きが始まる。

産業環境管理協会(産環協)が国の試行事業を4月に引き継ぎ制度に参加しやすい環境づくりを進める一方、CFP制度利用企業の呼びかけで環境活動を啓発する企業コンソーシアム(共同事業体)が今夏にも立ち上がる。

CFP制度は、原材料調達から廃棄・リサイクルに至る製品のライフサイクルを通じて排出されたすべての温室効果ガスを「CO2排出量」に換算する仕組み。
基本は、その量を「はかり」のマーク内に表示する。

これまで経済産業省主導による試行事業として、2009年度から3年計画で進められてきた。
その間にCFPマークの表示が認められた製品は約460品目。
業種でみると、食品から衣料品やオフィス関連製品までと多岐にわたっている。

産環協は、この実績を引き継ぎながら民間主導の「新CFPプログラム」へと移す。
これを機に、CFPマークを製品に付与するまでの一連の流れを効率化していく計画だ。

見直し対象の一つが、CO2排出量の算定ルール「商品種別算定基準(PCR)」の原案を策定し、認定委員会の審査を受けるというプロセス。
試行期間中に認可した約70のPCRから共通項を抽出し、それを「分野別ガイド」として整える。
PCRがない製品にマークを付けたい申請者は、ガイドを利用することでゼロからPCRを作る手間が省ける。
また、従来は同業他社や利害関係者が参加するワーキンググループを設け、PCR原案を作っていた。
今後はグループ方式だけでなく、個別企業でも作成できるようにする。
PCRの信頼性を担保しながら、制度の敷居を下げたい考えだ。

CFP制度を改善する狙いは「認知度が低いという壁を乗り越えたい」(産環協の壁谷武久・製品環境情報事業センター所長)との思いだ。
このためCFP導入企業と連携して普及策の全国展開も目指す。
「CFPマークは環境情報開示とCO2削減に努力する企業の意思表示。
数字の背後を読み取ってほしい」とする壁谷センター所長はマークの対象製品を早期に1,000品目に引き上げたい考え。

業務用食器メーカー大手の三信化工(東京都港区)は経産省の試行事業に参画してきた1社。
学校給食用の樹脂製や強化磁器製食器で表示認可を取得。
CFPを自社事業が依存する資源の抑制と有効利用につなげる一方、環境対策市場の拡大も急ぐ。
その一環として、小中学生などの消費者を対象に、環境啓発に取り組む異業種コンソーシアムを組織する。

CFP関係企業や消費者団体などに参加を呼びかけ、子供の環境や省資源意識を高める目的で、「食器の一生」を学べるすごろくを企画し教育現場に生かす。
環境教育の経験を土台に「すごろくを他業種にも広めたい」(環境・品質管理部の海老原誠治氏)と意気込む。
これに加え、コンソーシアムの知見を結集し教材や啓発策を開発・検証するほか、開発成果の海外発信も検討したい考え。

「消費者が製品を選択する際の判断材料の一つに『環境』がなければいけない。そんな競争環境を作る動きを牽引(けんいん)したい」。
日本ハムの宮地敏通執行役員は、ウインナーやロースハムなど4品目にCFPをいち早く表示し販売した狙いを明かす。
ハム・ソーセージ類の表示効果を検証した上で、ピザやハンバーグなど加工食品に広げることも視野に入れている。

今回の民間運用は、CFPの国際標準規格「ISO14067」の策定作業に連動した形で動き出し、7月に新スキームでPCRの認定申請受け付けを始める。
日本で修練した低炭素製品認証マークは、環境技術力を世界に伝える有効な手段になり得る。
企業や消費者の関心を集める挑戦はこれからが本番だ。
【臼井慎太郎】

フジサンケイ ビジネスアイより

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2012年03月11日

この1年の震災復興

東日本大震災が発生してから今日でちょうど1年。

震災を契機にスマートコミュニティーに対する意識が大きく変わり、新しい街づくりや地域コミュニティーなど地域社会の再構築への期待が高まっている。

菅直人首相(当時)は2011年4月1日首相官邸で記者会見をし、東北復興に向けた街づくりについて、初めて言及した。

被災を受けられた自治体の市町村長の皆さんと電話などでいろいろと御意見を伺いました。
そうした御意見も踏まえて、例えばこれからは山を削って高台に住むところを置き、そして海岸沿いに水産業、漁港などまでは通勤する。
さらには地域で植物、バイオマスを使った地域暖房を完備したエコタウンをつくる。
そこで福祉都市としての性格も持たせる。
そうした世界で1つのモデルになるような新たな町づくりを是非、目指してまいりたいと思っております。

菅元首相の東北復興に向けたエコタウン構想は、2011年4月11日に設置された有識者や被災地関係者で構成される「東日本大震災復興構想会議」で、具体策として取りまとめられた。

震災復興構想会議は2011年6月25日、復興ビジョンとなる「復興への提言~悲惨のなかの希望~(PDF)」を菅元首相に提出した。
本提言では地域づくりの考え方として、地域ニーズと長期展望を踏まえて、高齢者や弱者にも配慮したコンパクトな町づくり、再生可能エネルギーの活用、次世代技術などによる産業振興、地域の自給力と価値を生み出す地域づくりなどを挙げ、これらを通して新しい地域づくりのモデルを目指すとしている。

提言は復興に向けた施策として、地域経済活動の再生や、災害に強い交通・物流網の整備、再生可能エネルギーの利用促進やICTの活用などの経済活動を支える基盤強化を挙げる。
特に、電力の安定供給の確保やエネルギー戦略の見直しといった、原子力依存から再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、バイオマス、地熱等)導入への移行を加速させる必要性を挙げている。

東日本大震災復興対策本部は、東日本大震災復興構想会議の提言を受け2011年7月29日、「東日本大震災からの復興の基本方針(PDF)」を決定した。
本方針には、被災地域の復興計画策定に当たっての国の取組みの全体像を示し、復興を強力に推進するための地域を限定した規制緩和や税財政上の優遇措置を認める「復興特区制度」の創設が明記されている。

政府の復興の基本方針には、「再生可能エネルギーの利用促進とエネルギー効率の向上」や「環境先進地域(エコタウン)の実現」についても方針が記されている。
政府は、東北の被災地などに、スマートコミュニティー、スマートビレッジを先駆的に導入することで、環境先進地域(エコタウン)の実現を目指すとしている。
また、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの活用、ICT(情報通信技術)や蓄電池などを活用した自立・分散型エネルギーシステムの導入による、先進的な循環型社会形成の促進を挙げている。

自立・分散型エネルギーシステムの導入は、復興プロセスの中で、新たな雇用創出にも寄与できるという。
環境省は、太陽光や風力などの発電機器製造や建設や運用メンテナンスなどで、1年当たり2.2万人の国内直接雇用を生み出すと算出している。
特に東北は産業派生効果が大きい電気機械産業の比率が全国と比べて高く、東北地域の産業成長に大きく寄与するとともに、エネルギー関連産業の集積地としての成長が期待されている。

政府は復興の基本方針に基づき、平成23年度補正予算で復興に資する施策を重点的に措置し、東日本大震災関係経費で総額11兆7335億円を計上している。
スマートコミュニティー関連では、自立・分散型エネルギー供給などに拠るエコタウン化事業に840億円、再生可能エネルギー発電設備の導入補助やスマートコミュニティーの導入補助などの再生可能エネルギー研究開発および関連施設の整備事業に1000億円を計上している。

政府の国際戦略会議は2011年12月22日、中長期的な政策指針「日本再生の基本戦略(PDF)」を決定(12月24日に閣議決定)した。
東日本大震災からの復興に加え、経済の活性化や分厚い中間層の復活などの施策を盛り込んでいる。
再生可能エネルギーの導入支援やスマートコミュニティーの構築、研究開発拠点の整備を通じ、産業の振興や雇用の創出を図るとしている。

また、政府は2012年2月10日、復興庁を発足し、本庁を東京、出先機関の復興局を岩手、宮城、福島3県の県庁所在市に設置し、沿岸部に各県2カ所の支所を配置する。
復興庁は、復興特区の申請、復興交付金の申請、まちづくり計画の相談など、被災自治体の要望を一元的に受け付け、復興に必要な政策の企画・立案や、被災自治体の復興計画の策定の支援などを行う。

これまでも全国各地でスマートコミュニティーのプロジェクトが進められていたが、その多くは小規模な実証実験にとどまっていた。
しかし震災後、東北の各都市の震災からの復興計画の策定に当たって、新たな街づくりに向けたスマートコミュニティーのコンセプトが相次いで盛り込まれた。
これらはこれまでに例を見ない壮大なスマートコミュニティープロジェクトであり、日本の将来を占うものとなる。

政府・自治体が取り組むスマートコミュニティー関連の取り組みの一例を紹介する。

一般社団法人新エネルギー導入促進協議会は2011年10月14日、地方公共団体などにおけるスマートコミュニティー構築にかかる事業化可能性調査を支援する「平成23年度スマートコミュニティー構想普及支援事業(PDF)」の採択結果を発表した。
東日本大震災からの復興を見据えた案件として、岩手県大槌町や釜石市、宮城県気仙沼市、福島県南相馬市などの提案が採択されている。

政府の内閣官房地域活性化統合本部は2011年12月22日、「環境未来都市構想」の対象地域として、計11地域の選定を発表した。
岩手県大船渡市や陸前高田市や釜石市、宮城県東松山市、福島県南相馬市などの6地域が選定され、スマートコミュニティーの実現に必要なこととして、地産地消型や分散型のエネルギー型社会、産業復興や社会インフラの革新的な進歩などが挙げられた。

一般社団法人新エネルギー導入促進協議会は2012年2月14日、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の3県でスマートコミュニティー導入促進事業となる「スマートコミュニティー・マスタープラン策定事業」と「スマートコミュニティー構築事業」の公募を始めた。
民間から事業案を公募して3月に認定、9月に採算性を重視したプランの提出し、10月から設備導入や運営に対して3分の2の補助を行う。政府が定めた被災地の「集中復興期間」である2015年末までに10カ所程度でスマートコミュニティーの構築を目指すとしている。

I.スマートコミュニティー・マスタープラン策定事業(補助率:定額)
スマートコミュニティーのエネルギー管理システム導入を中心としたスマートコミュニティー・マスタープランの策定・実現に必要な費用を補助

II.スマートコミュニティー構築事業(補助率:2/3以内)
「スマートコミュニティー・マスタープラン策定事業」の成果となるマスタープランの中から、次世代エネルギー・社会システム協議会での評価を受け、認定されたプランに基づき導入されるシステムおよび機器、プロジェクトマネジメントに必要な費用を補助

こういった状況の中、大手各社が「東北復興推進室」や「スマートシティ推進室」を新設するなど、東北復興におけるスマートコミュニティーへの事業強化に向けた体制整備を急いでいる。

スマートコミュニティーの実現には、再生可能エネルギーの変動にあわせて需給バランスを調整し、地域内の電力の供給量を最適化するCEMS(コミュニティー・エネルギー・マネジメントシステム)による電力の「地産地消」の実現がポイントとなる。

例としては、下記による地域内の自立型・分散型エネルギーシステムの実現が期待できる。

・防災拠点に再生可能エネルギーと蓄電池、コジェネを整備
・地域のビルや家庭の単位でも、再生可能エネルギー、蓄電池等を活用
・コントロールセンターを設置し、地域の需給バランスを調整


スマートコミュニティーのイメージ図は、以下のとおり。


岩手、宮城、福島の3県の沿岸部で、高台や内陸などへの集団移転が27市町村で計画されている。
生活基盤を取り戻し、低炭素社会と安全安心で高齢者に優しい快適な生活が送れる環境の実現には、制度の見直しや規制緩和も含めた街づくりのフレームワークをつくり、社会システムの全体最適化を図っていくことが必要となる。
東北が震災から立ち直り、新しい地域づくりのモデルとなるために、住む人々の「生活の質」の向上と持続可能な社会をつくれるように地域が主体的に取り組める環境を産官学で支援していくことも重要となる。
そのためには住民との対話を重ね、これまで以上に広範囲に渡る利害調整や多種多様なステークホルダーとの調整をしていく必要もあるだろう。

東北復興に向けたスマートコミュニティーの構築は、復興における新たな街づくりのフレームワークづくりや社会システムの最適化だけでなく、今後の日本の地域社会の街づくりのあり方を占う上でも重要な取り組みとなるだろう。
【林雅之】

用語解説 スマートコミュニティー:
エネルギー効率の向上や、行政サービス、交通機関、市民のライフスタイルの転換など、複合的に組み合わせたICT(情報通信技術)とエネルギーの融合が生み出す次世代環境配慮型のコミュニティー。

ITmedia エンタープライズより

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2012年03月10日

水陸両用バスツアー

JTBは9日、首都圏エリア初の水陸両用バスを利用した観光ツアーの実施に向けた社会実験に参画することを発表した。

社会実験は「水陸両バスを利用しての“東京湾の水辺活性化”社会実験」として、RE-BORN47が全体調整として主催し、観光庁が企画協力として共催する。

3月20日から4月8日にかけて、40名乗りの水陸両用バス2台を使い、1周約1時間30分の無料体験ツアー2コース(東京浜松町発着、台場発着)を催行。

それぞれ1日3便運行し、合計4,000名に体験してもらい、参加者からのモニターアンケートを集計・分析をして、今後の実用化を検証する。

なお、水陸両用バスのうち1台では、燃料に使用済み天ぷら油を使用するなど、環境にも配慮した運行を実施する。

水陸両用バスは、大阪、諏訪湖、湯西川、仙台などで運行。
いずれも人気の高い観光素材となっている。
同社は今後、日本水陸両用車協会とも連携しながら、社会実験の結果を踏まえて、水陸両用バスの早期の営業運行を実現することによって、東京観光の活性化・水辺観光の創出を目指す。
【纐纈敏也】

レスポンスより

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2012年03月07日

女将がカニ殻と奮闘

福井県あわら市内の旅館から出るカニ殻を回収、農業に生かす取り組みが今年、試験的に始まった。

カニ殻を使って栽培した作物で商品開発まで目指すプロジェクトで、6日には市内のビニールハウスで乾燥したカニ殻の粉砕が行われ、旅館の女将(おかみ)も作業を体験した。

「かに殻プロジェクト」を立ち上げたのは、同市観光協会のエコ推進・会員拡大委員会。

越前がにシーズンに旅館から出る大量のカニ殻を有効活用、ごみ減量につなげようと呼び掛けたところ、「数軒程度」の予想を上回り、芦原温泉の15軒が参加、1月中旬から2月にかけ数回試験的に農家が回収した。
旅館によると「カニ殻分別で思いの外、ごみ減量ができた」という。

カニ殻の粉砕は、同市山十楽にある三ツ井一央さん(52)=同市柿原=のビニールハウスで行われ、女将4人も参加した。
代わる代わる粉砕機にカニ殻を入れると、粉状から3センチ四方の大きさに。
三ツ井さんら4軒の農家が土壌にすき込み、越のルビーやニンジン、メロンなどの栽培に活用、当面は越のルビーを使った商品開発を目指す。

同委員会メンバーで女将の一人、奥村智代さん(44)は「農家の人たちと相談して女将の思いのこもった商品を作りたい」と語る。
ほかの女将も「折々、畑を見に行きたい」と興味を示していた。

カニ殻に含まれる成分が土壌活性や病害虫予防に効果があるとされ、カニ殻を回収・農業に活用する取り組みは、坂井市三国町でも行われている。

福井新聞より

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2012年02月27日

「東京ゲートブリッジ」のテクノロジー


2012年2月12日に一般道として開通した「東京ゲートブリッジ」。

新しい形式の「トラス」が向かい合うデザインは、大型船や航空機が行き来する環境で、コンパクトに橋を支えるために考案されたという。

大きな橋は、橋自体の重さを支えられるよう、「吊り橋構造」や「トラス構造」をもっている。

トラスとは、三角形をつくるように材料を組むことで重さを支えるものをいう。

2012年2月12日に一般道として開通した「東京ゲートブリッジ」はトラス橋の一種で、東京湾の埋め立て地の南部に架けられている。
トラス橋にすることは、「大型船がくぐれるよう一部の橋脚の間隔を大きくとり、橋げたを高くすること」、「羽田空港を離発着する航空機の障害にならないよう橋全体を低くすること」という二つの条件から決まった。
瀬戸大橋のように高い柱を立て、ケーブルをはる吊り橋にすると、柱が高度制限をこえてしまうのだ。

また、東京港は地盤が弱いため、橋自体が軽いほどよい。
東京ゲートブリッジの橋げたは、コンクリートよりも軽い金属製だ。
さらに、トラスをボルトでとめるかわりに溶接してとめることや、床板と道路を一体化することなどにより、全体を約10パーセント軽量化した。
また、トラスの一部を道路の下に置く「上路構造」にすることで、コンクリート製の重い主橋脚が小さくなり、橋の安定化・軽量化につながった。

大地震対策にも先端技術が取り入れられた。
主橋脚とトラスの間には、2種類の特殊なゴムからなる免震機構がそなえられ、耐震性が向上した。
また、橋の各部にはセンサーがそなえられており、橋にどんな力が加わっているかを監視している。
これにより、内部で小さなひびが生じた可能性がある場所の安全性を調べることができるという。

■ 東京ゲートブリッジの主要データ
 区間 ……… 中央防波堤外側埋立地~江東区若洲間
 橋の全長 …………………………………… 2.6km
 橋の重量 ………………………… 約3万6000トン
 主橋梁部の全長 …………………………… 760m
 主橋梁部の重量 ………………………… 約2万トン
 高さ ………………… 87.8m(25階建てビル相当)
 主橋梁部の形式 …… 連続ボックストラス複合構造
 通行料 ………………………………………… 無料
 船・車・飛行機が立体交差する最新の橋

Newtonより

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2012年02月23日

保管技術開発

放射性物質で汚染された土砂や廃棄物を、特殊な建材を組み立てたピラミッド状の囲いの中に密封して保管する技術の開発に、北九州市立大の伊藤洋(よう)教授(55)(放射性廃棄物工学)らの研究チームが成功した。

福島県内での実験では放射線量が密封前の約40分の1まで低下しており、近く普及に乗り出す。

汚染土をコンクリートで覆ったり、地中保管したりして封じ込めるのに比べ、短期間で簡単に組み立てられ、環境汚染の心配がないのが特徴。

伊藤教授が日鉄環境エンジニアリング(東京)、旭化成ジオテック(同)と共同で開発した。

米軍が開発した高密度のポリエチレン製の籠状の建材をピラミッド状に何層も積み上げ、その中に汚染土を入れる。
放射性物質を吸着する粉末剤を混ぜた土の層で上下を覆い、放射性物質が外に漏れないようにする。

昨年12月に福島県西郷村で始まった実証実験では、土砂からは1時間当たり最大14.6マイクロ・シーベルトの放射線量が計測されていたが、密封後は0.4マイクロ・シーベルトまで低下したという。

読売新聞より

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2012年02月19日

間伐材で「竹のビニールハウス」

放置竹林の間伐竹を骨組みにした環境に優しいビニールハウスを、市民団体とNPO法人が滋賀県近江八幡市で相次いで建設中だ。

竹林による侵食から里山を守ることにつながる。

市民団体「八幡酒蔵工房」は近江八幡市円山町の休耕地で竹製ビニールハウスを建設中

初日の1月27日には八幡山の放置竹林を間伐しているボランティア団体と共に、青竹をボルトでつないでハウスの壁を作った。

ハウスは竹86本を使い、材料費はボルト代など約2万円という。
間口3.6メートル、奥行き6メートル、高さ3メートル。
八幡酒蔵工房は間伐竹の活用を進めており、「使う量が多い」と期待している。
4月に完成させ、トマトとメロンを栽培する。

有機農業に取り組むNPO法人「百菜劇場」も、活動拠点の近江八幡市北之庄町の農園で昨年12月から、竹製ビニールハウスを建てている。
全国的に、住民の高齢化などで放置された竹林が広葉樹林や田畑を侵食し、問題になっている。竹の間伐や、切った竹の使い道が課題だった。

百菜劇場代表の根津暁子さん(31)は「竹林整備や竹材利用のきっかけになれば。近江八幡の活動をモデルケースにして全国に普及させたい」と話している。

京都新聞より

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2012年02月18日

優良既存建築物

今回で21回目となるBELCA賞が発表された。

同賞は良好な建築ストックの形成に寄与することを目的に、適切な維持保全や優れた改修を実施した建築物のうち、特に優良な建築物の関係者を毎年度表彰するもので、ロングライフ、ベストリフォームの2部門からなる、日本初の既存建築物の総合的表彰制度である。

今年は、ロングライフ部門で3件、ベストリフォーム賞で7件の計10件が受賞したという。


ロングライフ部門の対象は、「建築物のロングライフを考慮した適切な設計のもとに建設され、長年にわたり継続的に維持保全を実施した、特に優秀な建築物で、建築後30年以上を経過している建築物」。
今年の受賞建築物には、建物と景観とが共に維持されている長寿命ホテルの優れた事例として昭和53年竣工のザ・プリンス箱根本館や、かつては東洋一の図書館と言われた大正14年竣工の早稲田大学2号館が選ばれている。
しかし中でも注目すべきは、大正13年に建設され、4年もの長期工事の結果ほぼ全面改修がなされた、阪神甲子園球場の受賞ではないだろうか。
ベストリフォーム賞の方が相応しくも思えるが、外観は旧来の形状を継承し蔦も復活させていくなど、これまでと変わらぬ甲子園球場のイメージを残し、歴史と伝統を継承したいという、建築主の熱い想いを尊重したことでロングライフ部門での受賞となった。

一方のベストリフォーム賞の対象は、「最近改修(リフォーム)された建築物で、その改修によって画期的な活性化を計った建物のうち、特に優秀な建築物で、改修後1年以上5年未満の建築物」。
昭和初期から続いていた絹織物工場の移転を機に、その跡地を活用する中心市街地活性化プロジェクトとしてリフォームされた鶴岡まちなかキネマや、創建当時から学園の講堂としてだけでなく、地域住民に開放され、映画鑑賞の場として親しまれてきた芝学園の講堂など計7件が受賞している。

こちらの部門での注目は、先日発表された平成23年度省エネ大賞において、リニューアル前と比較し、年間で約44%の大幅なエネルギー低減を実現し、省エネルギー長官賞を受賞したローム京都駅前ビルである。
既存躯体の耐震性や快適性を向上させているだけでなく、空調や照明・屋上緑化など細部に至るまで最新技術で環境対策を実施。
さらには、都市景観にまで配慮されたリフォームであることなどが、環境配慮型ビル再生のモデルプロジェクトとして高く評価されての受賞となっている。
特筆すべきは、ロングライフ賞を含めた他の9件すべてが、大学やホテル・商業施設など、多くの人が出入りする公共性の高い建物であるのに対し、本件は一企業のオフィスビルであること。
れだけに、オフィスビルでありながら、公共へ貢献度やクオリティーが非常に高いリフォーム・建物ということであろう。

古くて歴史のある建物であれば、文化財の指定を受けることなどでその保存が図られる。
しかし一方で、指定を受けない建物となると、所有者の意図に合わなければ解体されて真新しいものに建て替えられてしまう。
結果、歴史や利用価値が十分にある建物が姿を消し、不揃いな建物が乱立、景観を乱すことにもなっている。
こういう事態に歯止めをかけ、最後まで利用するという意識を高めることを促進するためにも、本賞が今後、さらに一般に周知される賞となることを願いたい。
【井畑学】

サーチナより

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2012年02月17日

情報機器リサイクル


一般社団法人 中古情報機器協会(RITEA)は16日、平成22年度(2010年4月~2011年3月)の情報機器リサイクルの実態を発表した。

今回は再資源化できた材料別の実績を国内で初めて公開した。

調査の対象は、デスクトップ/ノートPC、ワークステーション/サーバー、液晶/CRTディスプレイ、プリンタ/複合機/コピー機、ルーター/スイッチングHub、携帯電話の12品目。

平成22年度は合計で104万台、重量は11,454トン。
このうち、11,450トンを処理し、再資源化できたのは9,189トンで、全体平均で約8割の資源再利用率となった。
再利用可能だった部品は計290トンで、CPU/メモリが546kg、HDD/光学ドライブ類が114トン、電源/ファン/ボード/アダプタが175トン。

材料は計8,900トンが得られた。
内訳は、ベースメタルの鉄が7,429トン、銅が1,006トン、アルミニウムが86トン。
貴金属は金が129kg、銀が2トン。
レアメタルはクロムが185トン、コバルトが56kg、ニッケルが82トン、パラジウムが44kgを再資源化した。そのほか、プラスチック59トン、ガラス50トンが再利用できたという。

貴金属が多かった機器は、ノートPC、デスクトップPC、複合機、携帯電話など。
【山田幸治】

Impress Watchより

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2012年02月16日

地域を元気にする人材育成

「地域を元気にする」人材を育てる組織が、福知山市西小谷ケ丘の成美大学内に事務所を構えている。

一般財団法人地域公共人材開発機構の京都北部オフィス。

地域や企業、自治体と大学の橋渡しもしていて、いくつかのプロジェクトが動き出している。

大学との橋渡しは、地域の課題解決の方法を大学と一緒に調べてみたい、新しい部品のアイデアを思いついたので大学と共同研究したい―といった要望を受け、府内の大学との間を取り持つもの。

昨年は宮津市と観光関係者の依頼を受けて、車いすの人も楽しめるバリアフリー観光の調査をした。
いまモニターコースを作っている。
公共機関からの依頼を受け、舞鶴・綾部・福知山市の広域消費者動向調査をする計画もあり、準備を進めているところだ。

大学側からも、例えば京都大学からは、電動アシスト自転車に乗って、太陽光発電などエコな充電スポットで充電しながら府北部を回る「エコ観光」ができないかと、府北部で協力できる地域などパートナー探しを求められている。

機構はこうした産官学連携のほか、地域を元気にする「公共人材」の育成も、大きな活動の柱に据える。

公共人材の分かりやすい例は、まちおこしなど地域活性化に取り組む人だが、就農して地域に溶け込もうとしている人も、公共人材だという。

京都北部オフィスでは、公共人材を掘り起こし、育てていくため府の委託を受け「地域コトおこし」実践者講座を昨年から開講。
受講者の中で意気投合した人たちが地域活性化グループ「丹波みわ・コトおこし協議会」を結成し、3月18日に福知山市三和町千束の市役所三和支所前で軽トラ市を開くことになった。

講座は引き続き開講中で、今月26日には午後1時から成美大で第3回講演会を開く。
講師に、福井県鯖江市で大学生たちと一緒に、農山村の自然や産業、生活を生かしたアート活動をしている河和田アートキャンプ総合プロデューサーの片木孝治さん(京都精華大学デザイン学部准教授)を迎える。
だれでも受講でき、申し込み不要で、無料。

両丹日日新聞より

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2012年02月13日

「東京ゲートブリッジ」


国土交通省は、東京湾の中央防波堤外側埋立地と江東区若洲を結ぶ「東京ゲートブリッジ」を2月12日10時に正式開通し、前日の2月11日に開通記念式典を実施した。

東京ゲートブリッジは、2004年に着工された東京港臨海道路 第II期事業の一部として建設された橋梁。

この完成によって、第I期事業と合わせて大田区城南島から江東区若洲までが1本の道路で連結することになった。
一般道路のため通行料は無料。

式典冒頭で主催者挨拶を行った前田武志 国土交通大臣は、「日本の輸出・輸入される荷物の99%以上が港を通じており、東京ゲートブリッジの完成で東京港の周辺道路の混雑が一挙にとまではいかなくても、大幅に解消されると思います。また、世界に発展する日本の拠点都市・東京のシンボルとして、国民に愛される橋になることを祈念しております」とコメントした。

また、続いて登壇した村山寛司 東京都副知事は「東京ゲートブリッジは東京港の新しい東西方向の道路軸として渋滞緩和に寄与するだけでなく、首都圏全体の環状道路ネットワークの互換、都心部の交通集中の緩和、さらに神奈川から千葉に至る東京湾岸域の連携を強化するといった役割があり、今回の完成は非常に意義深いと考えております」と語り、新しく開通する道路の重要性を紹介した。

来賓も各界から多数参加し、スピーチを行った松原仁 国家公安委員会委員長は「私はこの東京ゲートブリッジの開通が、東京の国際社会に対する強い宣言にならなければいけないと考えます」と話し始め、「東京ゲートブリッジの完成は、周辺諸国との都市間競争で必要になるインフラ整備の大きな一翼を担うと強く認識し、アジアヘッドクォーター特区構想などの仕組みと合わさることで東京を大きく発展させ、さらに日本の繁栄に繋がるだろうと思います」と、国際的な視野から見た東京ゲートブリッジの持つ意味合いを解説。

このほかにも、「同時に私は、経済の活性化は単にハードによってのみ起こるとは思いません。そこで活動する多くの人間、私たち国民1人1人のテンションが高まり、情熱が燃え上がることで初めて国際競争力が生まれるのです。そのために都市が変わる、新しくなった都市で新しい感覚が生まれる。さらに“よしやってやろう”という認識が都民の中に生まれるということも大事だと思います」とコメントし、景観などが都民に与える効果についても持論を展開した。

また、東京ゲートブリッジの地元である江東区の山崎孝明 区長は「私も工事途中で橋が繋がってから視察をしましたが、そこからの景観は富士山や房総半島、三浦半島まで一望でき、天気がよければ北側に南アルプスまで見えるすばらしい眺めです。この地にはキャンプ場やゴルフ場、磯釣り場などさまざまな施設もあり、この眺めを楽しみに多くの人が訪れると期待しています」と語り、隅田川と荒川放水路などに囲まれ、約140の橋がある中で最大となる東京ゲートブリッジの誕生を歓迎するとコメントした。

テント内でのスピーチ後には東京ゲートブリッジの若洲側入り口の前で記念のテープカット&くす玉開披セレモニーを実施。
さらに電気自動車(EV)や燃料電池車、プラグインハイブリッド車など、エコカーによる渡り初めを行って開通式典の締めくくりとなった。

この渡り初めには式典に出席した関係者に加え、一般から公募された「夫婦(めおと)三代」の3組の家族が参加した。
これは「新しい橋が三代夫婦のように永続してほしい」という願いを込めて、昨年11月~12月に募集が行われたもの。渡り初めはどの車両も電気モーターで走るため、静かで先進性を感じさせる内容となった。

式典の前後には、待機スペースとして用意された駐車場の一角に参加車両が集まり、ちょっとした「次世代環境車展示会」のような趣となっていた。
【佐久間秀】

Impress Watchより

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2012年02月01日

「多機能盛土」

東京電力福島第1原発事故の影響で放射性物質に汚染された土壌や汚泥などを保管する「多機能盛土」という工法の開発を進める多機能盛土研究会(伊藤洋会長・北九州市立大教授)は31日、福島市で研究結果の説明会を開いた。

同工法は、汚染された土壌などをセシウム吸着層で上下に挟み、土砂などで側壁をつくることで放射線の遮蔽(しゃへい)効果を高める。

また、通気層を備えることで有機物を含んだ汚染土壌などからのガスの発生を抑える。

長期的な保管も可能で、構築費用は1立方メートル当たり1万5,000~5万円程度を想定しているという。

同研究会が昨年12月に西郷村で行った実証実験では、放射性物質に汚染された汚泥13立方メートルを保管する盛土を3日間で構築。
盛土表面の放射線量は周囲の空間放射線量よりも低かったという。

福島民友ニュースより

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2012年01月31日

「テクニカルショウ ヨコハマ2012」

パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい1)で2月1日より3日間、神奈川県下最大の工業技術見本市「テクニカルショウ ヨコハマ2012」が開催される。

同展は、最先端の工業技術・製品を一堂に集め、各業界の枠を超えた情報の発信や交流を通して、技術・製品の販路拡大、ビジネスチャンスの創出、地域産業の振興を図ることが狙い。

3日間で約3万人の動員を見込む。

33回目の開催となる今年は413の企業・団体が出展し、「未来につながる新たな技術」をテーマに、
「ビジネスソリューション」
「生産(加工技術)」
「生産(機器・装置・製品)」
「環境・エネルギー/福祉」
「産学公・企業間ネットワーク」
の5つの分野を設け、独創性、先進性に富んだ最新の技術・製品や研究成果を公開する。

横浜市は、テクニカルショウ内最大規模の集合展示ブース「横浜市ブース」を出展。
中小企業研究開発促進事業(SBIR)など、横浜市が提供するさまざまな支援事業を活用し、積極的に研究開発に取り組む企業・グループの最新のR&D成果を展示する。
また、ブース内に横浜市が提供する中小企業支援施策の紹介コーナー、企業間連携についての相談コーナーを設け、次年度に向け市内企業が研究開発や設備投資を計画するにあたり関心の高い施策を中心に紹介する。

3日には、神奈川大学経営学部 国際経営学科の田中則仁教授が「円高下での海外事業展開の課題」をテーマに基調講演「アジア地域のものづくりとTPPの動向」を実施。ほかにも、専門家による講演会・セミナーや産学連携ワークショップ、出展者によるPRセミナーなど、多彩な併催イベントが企画されている。

同時開催イベントとして、企業間取引の広域展開の促進や新たなビジネスチャンスの創出を目的とする「九都県市合同商談会inパシフィコ横浜」(1日)、新ビジネスに取り組む挑戦者たちのプレゼン「かながわビジネスオーディション2012」(2日)も行われる。

テクニカルショウヨコハマ2012事務局は「今年は去年を上回る出展数で、特に出展の多い生産分野を『加工技術』と『機器・装置・製品』の2つに分けています。新技術・新製品発見の場、新規取引先開拓の場、さらには、技術交流や情報収集・交換の場としてご活用頂ければ」と話す。

会場はパシフィコ横浜 展示ホールC・D。
開催時間は10時~17時。
入場無料(登録制)。
詳細はホームページで。

ヨコハマ経済新聞より

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2012年01月27日

エコ活動を表す漢字は「節」

かんぽ生命保険は、地球および地域の環境を守る活動の一環として「環境保護活動(エコ活動)の意識と行動」について全国調査を実施した。

全国の20代~60代の男女2,000人の調査結果を分析し、現在のエコ活動についての一般の意識は、漢字一文字で表すと「節」のイメージが最も強く、「節電」「節約」が行動の中心になっていることを明らかにした。

かんぽ生命では、調査結果について「昨年の東日本大震災による『節電』『節約』志向の生活を送ることにより、今まで環境保護活動に関心のなかった人々も意識を向けるようになった。また、家族ぐるみでエコ活動に取り組む人ほど、家族の絆が強くなる傾向にあることがわかった」としている。

今回の調査は、2011年11月21日~22日に実施。
全国の20~69歳の男女を対象にインターネット調査を行った。
20代~60代まで男女・既婚未婚を各年代ごとに100人ずつ、5つの年代で各400人、総計2,000人のサンプルを抽出して傾向を分析した。

エコ活動でイメージする漢字一文字では、「節」(208人)がトップ。
次いで、「清」(152人)、「緑」(90人)、「省」(78人)の順だった。
東日本大震災に伴う原発の停止によって、昨年夏以来、計画停電などによって関東地方を中心に「節電」が強く意識され、「節約」する生活を送った印象が色濃く反映した結果になった。

また、エコ活動を意識したきっかけについても「もったいないと思うから」(「とてもあてはまる」「ややあてはまる」の合計で76.9%)、「節約できるから」(同68.2%)が上位の回答を占め、「節電」「節約」の生活が、エコ活動を意識させる結果になった。
その回答に次ぐのが「地球環境を守りたいから」(同64.1%)、「次の世代のためになるから」(同62.8%)、「社会のためになるから」(同61.2%)となっている。地球環境保護という大きな使命感よりも、日常の生活から発想してエコ活動が広がっている様子がうかがえた。

「エコ活動で誰と取り組むことが多いか」という質問には、子どもと同居している人は、男女ともに約7割が「家族」と回答し、エコ活動に熱心な家庭では、「家族の絆の強さ」について高く自己評価する傾向もあった。
一方、一人暮らしは男女とも「自分ひとり」で行なうことがトップ。
会社の同僚や学校の友人などと取り組むのは少数派。
中でも一人暮らし女性は、86.9%がひとりでもエコ活動に取り組んでいて、男性(67.6%)と比較して意識が高いことがわかった。
【風間浩】

サーチナより

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2012年01月23日

「十万馬力新宿サイダー」

新宿区商店街連合会が1月13日、「鉄腕アトム」をラベルにデザインした「十万馬力新宿サイダー」を発売している。

同区内の酒販店やレストランなどで販売し、空き瓶を販売店に返却した際、区内の地域通貨「アトム通貨」がもらえるようにした。

瓶には手塚プロダクション(新宿区高田馬場4)が制作した「空を飛ぶアトム」が描かれている。
1本220ミリリットルで、価格は150円。
空き瓶を返却した人には1本当たりアトム通貨50馬力(50円相当)を進呈する。

アトム通貨は、漫画「鉄腕アトム」の中でアトムが2003年4月に高田馬場で誕生したことにちなみ、その1年後の2004年4月に早稲田・高田馬場で生まれた地域通貨。
加盟店で1馬力1円として使える。
2009年以降は流通エリアを広げ、札幌や仙台、沖縄・八重山地方など12の支部に展開している。

サイダーは支部の一つ、徳島県産のスダチ果汁2%を使ったさわやかな風味が特徴。
区内の約100店舗で3月ごろまで約1万3000本の販売を予定しているが、全国各地からの問い合わせも多く通信販売なども検討している。

空き瓶は洗浄して再利用するが、販売から1週間で50%を想定していた瓶の返却率は10%程度にとどまっているという。
同連合会事務局の佐藤雅英さんは「アトムの限定瓶は人気が高い。まずは行き渡らないと戻ってこないかもしれないが、ラベルを楽しんで、味わって、新宿の店を元気にしてくれたら」と話す。

新宿経済新聞より

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2012年01月16日

ダカールラリー2012

トヨタ車体は、ダカールラリー2012アルゼンチン~チリ~ペルー(通称パリダカ)にトヨタの『ランドクルーザー200』のディーゼル車2台で参戦したチーム・ランドクルーザー・トヨタ・オート・ボディの1号車がクラス準優勝したと発表した。

今大会は4輪車部門の完走率が50%を切る厳しいレースとなったが、三橋淳(ドライバー)/アラン・ゲネック(ナビゲーター)組の1号車が市販車部門ディーゼルクラス2位、市販車部門2位、総合25位となった。
2号車は第4ステージでリタイアした。

チームはラリー車2台の燃料に廃食油から精製したBDF(バイオディーゼル燃料)を使用し、BDF100%で参戦した。

同社では、市販車部門での上位完走を果たしたことでランドクルーザー200の安全性・信頼性・走破性の高さを証明することができたとしている。
ラリー参戦で得たノウハウやデータを今後の車両開発に活用、より高性能なクルマづくりを目指す。

レスポンスより

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2012年01月14日

針葉樹の樹皮の有効利用

和歌山県森林組合連合会はスギやヒノキの製材過程で排出され、処理方法に困っていた樹皮の新たな活用方法として、農業用の土壌改良への利用を検討している。

13日には御坊市塩屋町の連合会御坊事業所で炭化の実験をした。

連合会の谷関俊男専務(62)は「困りものだった樹皮の有効な利用方法を見つけたい」と話している。

樹皮の処理は、法律による規制で自家焼却ができなくなっているため、各製材所などで困っているという。
木材乾燥用のボイラーの燃料に利用しているところもあるが、設備に多額の費用がかかるため中小の製材所では導入は難しく、廃棄物として処理料を払い、業者に依頼するしかないという。
公共工事が盛んだったころは道路のり面の緑化の土壌づくりなどに利用されていたが、工事件数の減少とともに需要も減少。
農業用堆肥への利用法もあるが、鶏ふんや牛ふんを混ぜて発酵させるため、近隣からにおいの苦情が来たり、樹皮に腐りにくい成分が含まれているため、完成までに長期間かかったりという問題がある。

1週間で4トントラック1杯分ほどたまるという御坊事業所では現在、機械を使って樹皮をすりつぶし、無償で農家に提供している。
農家は堆肥にしたり、牛舎の敷わらにしたりしているが、より有効に活用できないか考えていた。

谷関専務は樹皮に土壌改良効果があるケイ酸が豊富に含まれていることに注目、有効な微生物がすみやすくなるように炭化させられれば、土壌改良材として有効ではないかとして、実験を企画した。

この日は、煙がほとんど出ない炭化炉を開発し、日本や海外で特許を取得している長野県千曲市のモキ製作所の茂木国豊社長(67)らを招き、同社の製炭炉で樹皮の炭化実験をした。
製材業者や森林組合関係者らが興味深く見守った。
実験結果を基に今後、実用可能かを検討するという。

谷関専務は「木材価格が安いのに、樹皮の処理料を払っていては林業はやっていけない。土壌改良材にできれば、県内の林業と農業の発展につなげられるのでは」と話した。

紀伊民報より

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2012年01月08日

自給自足からビジネスへ

生活苦から始めた自給自足生活が、今やビジネスの種に―。

2男2女を抱える茅ケ崎に住む女性が同市芹沢の畑で無農薬、有機農業に挑戦、野菜の宅配を手掛けた。

野菜の評判は口コミで広がり、今では生産が追いつかないほど販路を拡大している。

直井景子さん(42)は25歳でアクセサリーショップを経営。
しかし、35歳の時に過労で倒れ、対人恐怖症や失語症になった。
夫とも別れ、子ども4人を連れて家を出た。

「とにかく食べ物をつくらなきゃ」。
生活費を稼ぐ必要があるのに、外に出られない。
子ども2人の不登校も重なった。人目を避けるようにして、養鶏や家庭菜園で自給自足の生活を続けた。

本格的に農業に取り組み始めたのは、2010年から。
県の「かながわ農業サポーター制度」を活用し、2,500平方メートルの農地を借りた。
現在はスタッフ2人を雇って週に約30~50種類を収穫、宅配先は約50件に上る。

こだわりは畑の土だ。
鶏の餌として生ごみでミミズを飼育していたこともあり、ミミズが畑の土の状態を教えてくれる。
「自己流だから九十九パーセントが失敗。だからこそ、いいものがつくれるようになった」

農薬を使わないため、野菜の成長は遅い。
スーパーの野菜のように実も大きくならないが、「甘くて、マヨネーズなどの油と絡めなくても子どもが食べられる」と評判という。

最初は近所の人への宅配から始め、現在は都内のレストランにも卸している。
無農薬で安全な野菜への需要は高く、ショップ経営時の人脈も販路拡大に役立っている。

人に会えなかった時期を乗り越え、ビジネス感覚も取り戻した。
直井さんは「農業者が一技術者として見直される時期に来ている。
責任あるつくり方をし、ブランド化する時代だと思う」と話す。

農業にたどり着いたのも「縁」だと振り返る。
「今できることが農業なので、環境や人のせいにせず、できるところまで精いっぱいやりたい」と、目の前にあることに向き合っている。

自ら歩んできた道を「女農業道」と称する。
その理由を「今まで歩んできた『道』があるから。ショップ経営、農業、母親業に没頭して、それがすべて自分自身の道っていうこと」と力強く話した。

カナロコより

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2011年12月18日

「奇跡の一本松」

空高く伸びた一本の松を山の稜線(りょうせん)から姿を見せた朝日が照らす。

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」で、津波に耐えた「奇跡の一本松」。

7万本の中で唯一、生き残った松は、復興のシンボルとして被災地だけでなく、全国にも希望と勇気を与えてきた。

同市内では一本松のTシャツやキーホルダー、お菓子なども販売され、経済活動再開にも一役買った。
しかし、津波で海水をかぶり漂流物で傷つき“満身創痍(そうい)”の一本松を待っていたのは、地盤沈下による冠水と、仲間を失ったため直射日光を過剰に浴びる過酷な環境だった。

復興の象徴を守ろうと、地元の「高田松原を守る会」や財団法人の「日本緑化センター」などが保護活動を展開。
高潮時に海水が根元に入らないよう周囲に堤防を施したり、直射日光や潮風を防ぐネットを巻くなどしてきた。

7月には新芽や緑葉が伸びたことを確認。
しかし、猛暑が過ぎた9月には新芽が変色するなどして衰弱、10月には樹木にとっては命取りの根腐れが判明した。
日本緑化センターは今月13日、「蘇生は絶望的な状況」と発表。守る会の鈴木善久会長(66)は「市民に希望と勇気をくれたのに…。悲しく残念」と肩を落とした。

しかし一方で、技術を駆使して一本松の“子供たち”を育てる活動も動き出した。
14日には東京都内で関係者が会見。
一本松の接ぎ木から3本のクローン苗を、枝に残った松ぼっくりから採取した種子から18本の苗を、それぞれ育てることに成功したと発表。
「希望の光をつなぐことができた」と胸を張った。

後継となる木の育成に一定のめどが立ち、関係者の表情も明るい。
鈴木会長は「『ありがとう』と一本松をねぎらいたい。
育った苗から高田松原の再生を目指すことが一番の恩返しになる」と力を込めた。
【松本健吾】

産経新聞より

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2011年12月15日

「一橋祭」で廃食油312キロ回収

今年11月に一橋大学(国立市中2)で開催された「一橋祭」の実行委員会は、同祭期間中に312キログラムの廃食油を回収したと発表した。

同委員会は、学園祭運営委員会や環境サークルが集まる「eco学園祭ネットワーク」とユーズ(墨田区)が共同で行う「キャンパス油田」に参加。

同祭会場内の模擬店から出た廃食油(使用済み天ぷら油)のほか、地域住民や来場者からも廃食油を回収・リサイクルする取り組みを行った。

「活気ある模擬店や華々しいステージの裏で毎年多くのゴミや廃食油が生じてしまう。学園祭を運営する立場から環境問題について考え、環境負荷の低いトレーや割り箸の導入を進めるという例年の活動をさらに拡大した。一橋大学がある国立市の地域住民の方々にも協力を呼び掛けることでより効果的な環境対策を行おうと考えた」と話すのは、同実行委員会環境対策担当で一橋大学社会学部2年の池田さん。

この取り組みで、312キログラムの廃食油を回収し、約908キログラムの二酸化炭素の削減に成功したという。
「この二酸化炭素の量は約770本の木が1カ月に吸収する分と同量。今後もこの取り組みをより多くの地域住民の方に発信していくことで、さらに効果の高い取り組みにし、これをきっかけに大学生と地域のつながりを強固なものにしてきたい」と池田さん。
「より多くの大学とも協力して環境活動の和を広げていきたい」とも。

立川経済新聞より

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2011年12月08日

冬場のピークは2回!


節電の呼びかけが幅広く行われた今夏は、電力に関しては大きなパニックもなく乗り切れた。

しかし、気がつけば季節は冬に。
暖房などで大きく電力を消費しがちなこの時期、我々はどのような心構えをしておくべきなのだろうか?

「夏の場合は、気温が最も高くなる午後の時間帯に、電力消費もピークを迎えましたが、冬は9~11時前後、夕方近くと、ピークの時間帯が2つあります。まずはその2つの時間帯に、電力を極力使わないことを心がけましょう」(節約アドバイザー・矢野きくの氏)

「冬は一日を通して気温が低く、日没も早いため、ピークの時間帯以外でも、照明や暖房などを中心に、電気使用量が多くなりがちです。その意味では、夏以上に節電の努力が必要とも言えます」(環境経営戦略総研・村井哲之氏)

また金銭的な面から考えても、我々は今冬以降、さらなる節電を迫られることになりそうだ。

「東京電力などでは、燃料価格の変動に応じて、毎月の電気料金を調整する『燃料費調整制度』を導入しています。その燃料費が、震災後以降、上がり続けていました。円高により燃料調達費が下落し、来年1月の標準家庭の電気料金は今年12月から値下げすると発表もありましたが、それでも、今冬の一般家庭の電気料金は、昨年比で10%ほど値上がりしそうなんです。つまり、今夏の目標だった15%の節電を継続しても、電気料金は以前とほとんど変わらないんです。すべての電気利用者が、太陽光発電の余剰電力の買い取り費用を負担する『太陽光発電促進付加金』の制度も本格始動しており、今後も電気料金の値上がりは続くでしょうから、家計のためにも節電が必要なんです」(村井氏)

1kWhあたりの電気料金が上がっていることは、意外と知られていないが、それが10%近くとなれば、節電はお得になるどころか、損をしないための対策になってしまうかもしれない。

■矢野きくの氏
家事アドバイザー・節約アドバイザー。
All About「節約」ガイド。暮らしの効率化、家庭の省エネなどを専門に各種メディアで活動。著書に『幸せな時間とお金を生み出す! シンプルライフの節約リスト』など

■村井哲之氏
環境経営戦略総研代表取締役社長。
環境プランナー。
環境経営・コスト削減の専門知識を生かし、講演や各種メディアへの出演等でエネルギーコスト対策、節電アドバイスなどを行う。
著書に『エコ節電の教科書』

週刊SPA!より

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冬場のピークは2回!


節電の呼びかけが幅広く行われた今夏は、電力に関しては大きなパニックもなく乗り切れた。

しかし、気がつけば季節は冬に。
暖房などで大きく電力を消費しがちなこの時期、我々はどのような心構えをしておくべきなのだろうか?

「夏の場合は、気温が最も高くなる午後の時間帯に、電力消費もピークを迎えましたが、冬は9~11時前後、夕方近くと、ピークの時間帯が2つあります。まずはその2つの時間帯に、電力を極力使わないことを心がけましょう」(節約アドバイザー・矢野きくの氏)

「冬は一日を通して気温が低く、日没も早いため、ピークの時間帯以外でも、照明や暖房などを中心に、電気使用量が多くなりがちです。その意味では、夏以上に節電の努力が必要とも言えます」(環境経営戦略総研・村井哲之氏)

また金銭的な面から考えても、我々は今冬以降、さらなる節電を迫られることになりそうだ。

「東京電力などでは、燃料価格の変動に応じて、毎月の電気料金を調整する『燃料費調整制度』を導入しています。その燃料費が、震災後以降、上がり続けていました。円高により燃料調達費が下落し、来年1月の標準家庭の電気料金は今年12月から値下げすると発表もありましたが、それでも、今冬の一般家庭の電気料金は、昨年比で10%ほど値上がりしそうなんです。つまり、今夏の目標だった15%の節電を継続しても、電気料金は以前とほとんど変わらないんです。すべての電気利用者が、太陽光発電の余剰電力の買い取り費用を負担する『太陽光発電促進付加金』の制度も本格始動しており、今後も電気料金の値上がりは続くでしょうから、家計のためにも節電が必要なんです」(村井氏)

1kWhあたりの電気料金が上がっていることは、意外と知られていないが、それが10%近くとなれば、節電はお得になるどころか、損をしないための対策になってしまうかもしれない。

■矢野きくの氏
家事アドバイザー・節約アドバイザー。
All About「節約」ガイド。暮らしの効率化、家庭の省エネなどを専門に各種メディアで活動。著書に『幸せな時間とお金を生み出す! シンプルライフの節約リスト』など

■村井哲之氏
環境経営戦略総研代表取締役社長。
環境プランナー。
環境経営・コスト削減の専門知識を生かし、講演や各種メディアへの出演等でエネルギーコスト対策、節電アドバイスなどを行う。
著書に『エコ節電の教科書』

週刊SPA!より

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2011年11月18日

ホテルに「寺子屋」

南三陸町のホテルで、小中高校生を対象にした「自習教室」が連日、開かれている。

仮設住宅の不便な生活で、学校での学習が遅れたり、進路選択に不安を抱える子供たちもいる。

この試みは、子供たちが勉強に励めるように静かな環境を提供しようというものだ。
被災地にうっすら灯る明かりは、夜遅くまで消えることはない。


南三陸町の「南三陸ホテル観洋」8階の和室に設けられた自習教室。
寺子屋にちなんで「TERACO」と名付けられた教室には、学校を終えた子供たちが次々と集まる。
宿題やドリルなどを抱え、段ボールで作った仕切りの机に座る。

「この式はどうやって解くの」「ここの漢字はなんて読むの?」。
子供たちの疑問に答えるのは、東京都などからボランティアで集まった学生たちだ。

自習教室は、町内の学校再開もままならない4月20日、避難所となっていた志津川小学校の体育館から始まった。
泊まり込みでボランティアをしていた小楠あゆみさん(46)が、避難所の子供たちに「勉強する気持ちを忘れないでほしい」と、先生役の学生ボランティアを募り、手書きのテキストでスタートした。

6月19日には、2次避難所となっていたホテル観洋の協力を得て、ホテルでの“寺子屋”を開設。
現在、仮設住宅に暮らす子供ら105人が登録している。
高校・大学受験や定期テストの勉強のため、平日は小学生が午後5~6時、中高生が午後7~11時の時間に教室に通っている。
土日祝日も開かれている。

小楠さんは「避難所の子供たちを見て、目標を失っているように見えた。未来を担う子供たちに、勉強に集中できる場所や健やかなコミュニティーを用意することが長期的な復興に欠かせない」と考えている。
被災で学業が損なわれ、進路を制限される子供たちや家庭のために、親たちから進路相談も受けている。

仮設住宅から自習教室に通う小学5年の三浦紡(つむみ)さん(10)は「自習教室は机に座って集中できる。先生たちも楽しい」と声を弾ませる。
今はデザイナーの夢に向かってほぼ毎日、自習教室に通っている。

志津川湾をはさんで見える壊滅的な被害を受けた町の景色は、ノートを埋めるごとに夜闇に溶けていく。
小楠さんは「今だけを切り取るのではなく、進学などの夢は持ち続けられることを伝えたい。そして、夢を叶えた子供たちに町の復興に当たってほしい」と、望んでいる。
【是永桂一】

産経新聞より

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2011年11月08日

鉄道技術展

鉄道の安全・安心、快適、環境、省エネを追求した「第2回鉄道技術展」(フジサンケイビジネスアイ主催)が9日から3日間、千葉市美浜区の幕張メッセで開催される。

車両技術から軌道構造、乗客利用部のユニバーサルデザインにいたるまで、鉄道技術を支える国内外の236社・団体が一堂に会す。

海外からもオーストリア、ドイツ、フランスなどヨーロッパ企業を中心に出展、環境に配慮した先端的な鉄道技術を紹介する。

併催事業では、東日本旅客鉄道副会長で国際鉄道連合会長を務める石田義雄氏が基調講演を行う。
また、インド大使館のアルン・ゴヤール氏によるインドの鉄道の将来展望に関する講演のほか、産業、マーケット、技術などあらゆる角度から最新の話題を提供するセミナーを会期中開催し、最新の機器情報を発信する。

国内外の鉄道関連事業者をはじめ、自治体や新たに鉄道ビジネスへの参入を目指す関連業界など幅広い層の来場を見込む。

フジサンケイ ビジネスアイより

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2011年11月03日

沿岸にあすから施肥

男鹿の海に海藻を育てて「海の森」をつくり、自然環境の改善と漁業振興につなげるプロジェクトを、男鹿市やNPO海の森づくり推進協会(代表理事=松田恵明・鹿児島大名誉教授)などで作る「男鹿の海 森づくり推進協議会」が始める。

4日から海藻用の肥料を男鹿市沿岸6カ所に施して生育ぶりを調査したり、コンブを養殖して商品化を目指す。

協議会には同市とNPOのほか、男鹿海洋高校▽漁業関係者による「綺麗(きれい)な海と資源を育む会」▽男鹿森林組合▽佐藤建設工業▽オガグリーンテック▽イーアキタネット▽北都銀行男鹿支店▽フィデア総合研究所--なども参加。
産官学協働で事業を進める。


海洋施肥は、硫酸鉄などを含むペレット状のものを計5トン、袋に入れて沈める。
一度施肥すると5年間持つという。
12月には地元の漁師と協力し、コンブの種を付けた糸300メートル分を使って養殖を始める。

松田さんは「今の男鹿の海は磯焼けが多くハタハタの漁獲高が下がるなど、魚が寄りつかなくなっている。施肥すれば来春にも藻場が回復するなどの効果がみられるだろう」と話し、「漁業が生産(1次産業)だけではなく、加工(2次産業)や流通(3次産業)とも結びつく『6次産業化』を目指し、雇用創出や経済活性化につなげていきたい」と意気込みを語る。

プロジェクトは県の「新しい公共の場づくり」モデル事業の一環。
事業費は来年度までの2年間で計約999万円。
【小林洋子】


毎日新聞より

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2011年09月25日

森づくりで就労支援

苗木の栽培、販売によって、森づくりと知的障害者の福祉的就労の底上げを図ろうという神奈川県平塚の障害者施設の取り組みが着実な成果を挙げている。

社会福祉法人「進和学園」(同市万田、出縄雅之理事長)が2006年10月、ドングリ拾いから始めた「いのちの森づくり」プロジェクトは、丸5年となる来月を目前に、苗木の出荷数が4万5千本を超えた。

苗木は県内外で植樹され、森林再生や緑化に活用されている。

障害者の貴重な就労の場になり、施設の収益の柱の一つになる期待も高まっている。

プロジェクトは、学園の前理事長、故・出縄明さんが、国際生態学センター長で横浜国大名誉教授の宮脇昭さんが進める「潜在自然植生」に基づく森づくりに共鳴したのがきっかけ。

学園周辺を見渡せば、神社や雑木林などに「潜在自然植生」である常緑広葉樹のシイ、タブ、カシ類の木が多くあり、ドングリがいくらでも拾える。
栽培した苗木で森がつくられ地球環境に貢献できれば、学園の知的障害者にも「生きがい」「働きがい」につながる。福祉、環境、労働、教育の連携となると考えた。

理念先行のスタートだったが幸運が重なった。
市内の農家がビニールハウス2棟を格安で貸してくれた。
そこから井戸水も出た。
経費は大幅に圧縮できた。

栽培にあたったのは知的障害者11人の「どんぐりグループ」。
宮脇さんの指導の下、ドングリ拾い、水やり、肥料やり、発芽した苗のポッドへの移し替えなどに励んだ。
1年半後の2008年3月、アラカシ、タブノキなど8種類200本(1本400円)のポッド苗を初めて出荷した。

一般業者では、付加価値の低い常緑広葉樹の苗木を大量に栽培している例は少ない。
2010年に県内で行われた全国植樹祭では県が2千本を発注。
全国各地の自治体、企業、学校、市民団体などからも発注が来た。

苗木が育ち出荷が本格化した2009年度は約1万2千本、2010年度は約2万4千本。
2011年9月中旬までの累計は4万5,600本に上る。

2008年には植樹のための寄付の受け皿となる「いのちの森づくり基金」も設置。
これを活用して「どんぐりグループ」が各地に出掛け、植樹も行っている。

グループのメンバーは「命そのものを育てる喜びがあります。ドングリ拾い、植樹ではいろんな人と交流できて多くを学べます」と笑顔を見せた。

2010年度のプロジェクトの収入は約1,150万円。
経費を差し引くと、雇用契約を結べないタイプの就労継続支援B型のメンバーに、1人月額3万円以上の工賃を出せる計算。
県内平均1万2,453円(同年度)の倍以上だ。

現在、ハウスで36種類約5万5千本の苗を栽培している。
学園の就業支援を担っている「研進」社長の出縄貴史さんは「年間2万本の出荷を続けたい。
自然の森が広がると同時に、学園の事業の柱の一つになってほしい」と期待を込めている。

カナロコより

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2011年09月14日

最先端エコ・スポット

2012年5月22日、東京の新しいシンボル・東京スカイツリーが開業する。

自立式電波塔の高さ634m、大空に向かってスッと伸びる東京スカイツリーのお楽しみは、もちろん展望台からの眺望だ。

だが、見るべきものはそれだけではない。
東京スカイツリーのある「東京スカイツリータウン」は、業平橋駅から押上駅までの東西400m、広さ約3.69haのエリアで、商業施設「東京ソラマチ」や水族館、ドームシアター、広場や公園、オフィスビル「東京スカイツリーイートスタワーズ」などが設けられる。

実はこの「東京スカイツリータウン」全体が、最先端省エネ技術を導入したエコ・スポットになるという。

「東京スカイツリータウン」の環境に対する取り組みは、多岐にわたる。

まず第一に、スカイツリーの照明はオールLED。
6種類、合計1995台のLED照明が、美しいライティングを演出する。
従来の消費電力と比較して、パターンによって約43%、約38%の省エネを実現するという。

また、「東京スカイツリータウン」や周辺の建物に導入する地域冷暖房(DHC)に、地中熱利用システムを導入している。
これは、地中に水を循環させることによって、夏は冷たい水、冬は温かい水を、機器の冷却に利用し、さらなる省エネ効果をあげるというもの。
保有水量7,000トンという大容量水蓄熱槽を設け、夜間に作った冷暖房用の冷水・温水を貯めて、昼間に利用することにより、電力のピークシフトに貢献する。

さらに、「雨水貯水槽」に降雨を溜め、トイレの流水や屋上緑化、太陽光発電の冷却などに使う。
ゲリラ豪雨などの時に、水を一時的に溜める「抑制槽」も設ける。

屋上庭園やルーバー部には太陽光発電を設置、館内照明に活用する。
館内各所にはそうした省エネ効果がわかるモニターも設置されるという。

東武タウンソラマチ 施設管理本部の塚原啓司部長によると、「こうした取り組み全体で、同規模の既存施設と比較すると、二酸化炭素の排出を30%削減できます」とのこと。
まだ開業前なので、控えめに計算しているというが、この数字は驚きだ。

なかでも興味深いのは、さまざまな仕組みを効率よく組み合わせている点。
あげられた方法以外にも、高効率の機器を導入したり、約310店舗もの全テナントに地域冷暖房のための熱量計を設置して、省エネへの理解を高めるなど、運営面からの省エネも積極的に推進するという。

地域冷暖房などの設備は、目にすることができないが、こうした取り組みが良くわかるのが「東京ソラマチ」の屋上庭園だ。
「東京ソラマチ」は、飲食店や雑貨店、活気溢れる「新・下町商店街」や、電波塔に相応しい民放テレビ5局のショップが入る一大商業施設で、屋上緑化された庭園で、太陽光パネルを間近に見ることができる。

「東京ソラマチ」で採用されているのは、CIS薄膜太陽電池。
9階ルーバー部と、8階屋上庭園2カ所の合計3カ所に、222枚のパネルが設置され、20kW発電するという。

CIS薄膜太陽電池を採用した理由は、「東京ソラマチ」の立地と、周囲の建物との兼ね合い。
「タウンは東西に幅広く、建物の高低があり、設置できる場所が限られ、太陽光パネルを設置できる面積は約200平方メートルしかありませんでした。そのうえ、スカイツリーと東京スカイツリーイーストタワーの間に位置しているため、どうしても日陰の時間ができてしまいます。CIS薄膜太陽電池は、年間あたりの発電量にすると、単結晶型より多いのではないかと判断して採用しました」と塚原氏。
「導入してみてわかったのですが、色も黒一色でカッコ良く、デザイン的にも良かったですね」という利点も。

太陽光発電の設置を担当した東武エナジーサポート 環境事業部 岩切幸己氏によると「日照角度や、風の影響を考え、屋上ルーバー部は15度、その他の部分は5度に設置しています。屋上庭園で、太陽光発電のパネルの実物とその発電量を間近に見ることで、エコや節電に対する意識を持っていただけると思います」とのこと。

屋上緑化に流す前の雨水を、太陽光パネルの全面に流し、冷却することで、発電効率を高める試みについては、「ほかではまだない、屋上緑化と太陽光発電の連動です。暑い時期には、緑の中のパネル表面に流れる水流で、絵的にも涼やかに感じていただけるのではないでしょうか」。
黒いパネルの表面を、水が流れる様子は、たしかに風流かも。

「東京スカイツリータウンは、東武グループが一丸となって開発していますが、省エネについても東武グループ一丸となって取り組んでいるのです」と胸を張る塚原氏。
「東京スカイツリータウン」全体で、3万1000平方メートルある屋上の約4,500平方メートルが屋上緑化され、その地下には、地域冷暖房や雨水を利用する最先端プラントがあることを知ると、ぜひ、足もとも見下ろしてみたい。
スカイツリーがオープンしたら、展望台からの眺望を楽しんだあと、最先端エコ技術に満ちた緑豊かな新しい街を、しっかりと見てみよう。
【波多野絵理】

nikkei TRENDYnetより

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最先端エコ・スポット

2012年5月22日、東京の新しいシンボル・東京スカイツリーが開業する。

自立式電波塔の高さ634m、大空に向かってスッと伸びる東京スカイツリーのお楽しみは、もちろん展望台からの眺望だ。

だが、見るべきものはそれだけではない。
東京スカイツリーのある「東京スカイツリータウン」は、業平橋駅から押上駅までの東西400m、広さ約3.69haのエリアで、商業施設「東京ソラマチ」や水族館、ドームシアター、広場や公園、オフィスビル「東京スカイツリーイートスタワーズ」などが設けられる。

実はこの「東京スカイツリータウン」全体が、最先端省エネ技術を導入したエコ・スポットになるという。

「東京スカイツリータウン」の環境に対する取り組みは、多岐にわたる。

まず第一に、スカイツリーの照明はオールLED。
6種類、合計1995台のLED照明が、美しいライティングを演出する。
従来の消費電力と比較して、パターンによって約43%、約38%の省エネを実現するという。

また、「東京スカイツリータウン」や周辺の建物に導入する地域冷暖房(DHC)に、地中熱利用システムを導入している。
これは、地中に水を循環させることによって、夏は冷たい水、冬は温かい水を、機器の冷却に利用し、さらなる省エネ効果をあげるというもの。
保有水量7,000トンという大容量水蓄熱槽を設け、夜間に作った冷暖房用の冷水・温水を貯めて、昼間に利用することにより、電力のピークシフトに貢献する。

さらに、「雨水貯水槽」に降雨を溜め、トイレの流水や屋上緑化、太陽光発電の冷却などに使う。
ゲリラ豪雨などの時に、水を一時的に溜める「抑制槽」も設ける。

屋上庭園やルーバー部には太陽光発電を設置、館内照明に活用する。
館内各所にはそうした省エネ効果がわかるモニターも設置されるという。

東武タウンソラマチ 施設管理本部の塚原啓司部長によると、「こうした取り組み全体で、同規模の既存施設と比較すると、二酸化炭素の排出を30%削減できます」とのこと。
まだ開業前なので、控えめに計算しているというが、この数字は驚きだ。

なかでも興味深いのは、さまざまな仕組みを効率よく組み合わせている点。
あげられた方法以外にも、高効率の機器を導入したり、約310店舗もの全テナントに地域冷暖房のための熱量計を設置して、省エネへの理解を高めるなど、運営面からの省エネも積極的に推進するという。

地域冷暖房などの設備は、目にすることができないが、こうした取り組みが良くわかるのが「東京ソラマチ」の屋上庭園だ。
「東京ソラマチ」は、飲食店や雑貨店、活気溢れる「新・下町商店街」や、電波塔に相応しい民放テレビ5局のショップが入る一大商業施設で、屋上緑化された庭園で、太陽光パネルを間近に見ることができる。

「東京ソラマチ」で採用されているのは、CIS薄膜太陽電池。
9階ルーバー部と、8階屋上庭園2カ所の合計3カ所に、222枚のパネルが設置され、20kW発電するという。

CIS薄膜太陽電池を採用した理由は、「東京ソラマチ」の立地と、周囲の建物との兼ね合い。
「タウンは東西に幅広く、建物の高低があり、設置できる場所が限られ、太陽光パネルを設置できる面積は約200平方メートルしかありませんでした。そのうえ、スカイツリーと東京スカイツリーイーストタワーの間に位置しているため、どうしても日陰の時間ができてしまいます。CIS薄膜太陽電池は、年間あたりの発電量にすると、単結晶型より多いのではないかと判断して採用しました」と塚原氏。
「導入してみてわかったのですが、色も黒一色でカッコ良く、デザイン的にも良かったですね」という利点も。

太陽光発電の設置を担当した東武エナジーサポート 環境事業部 岩切幸己氏によると「日照角度や、風の影響を考え、屋上ルーバー部は15度、その他の部分は5度に設置しています。屋上庭園で、太陽光発電のパネルの実物とその発電量を間近に見ることで、エコや節電に対する意識を持っていただけると思います」とのこと。

屋上緑化に流す前の雨水を、太陽光パネルの全面に流し、冷却することで、発電効率を高める試みについては、「ほかではまだない、屋上緑化と太陽光発電の連動です。暑い時期には、緑の中のパネル表面に流れる水流で、絵的にも涼やかに感じていただけるのではないでしょうか」。
黒いパネルの表面を、水が流れる様子は、たしかに風流かも。

「東京スカイツリータウンは、東武グループが一丸となって開発していますが、省エネについても東武グループ一丸となって取り組んでいるのです」と胸を張る塚原氏。
「東京スカイツリータウン」全体で、3万1000平方メートルある屋上の約4,500平方メートルが屋上緑化され、その地下には、地域冷暖房や雨水を利用する最先端プラントがあることを知ると、ぜひ、足もとも見下ろしてみたい。
スカイツリーがオープンしたら、展望台からの眺望を楽しんだあと、最先端エコ技術に満ちた緑豊かな新しい街を、しっかりと見てみよう。
【波多野絵理】

nikkei TRENDYnetより

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2011年09月13日

塩害畑に復興キャベツ

東日本大震災の津波で浸水した農地の早期再生を通じて被災農家を支援しようと、仙台市太白区四郎丸の畑で、「復興キャベツプロジェクト」が始まった。

岩沼市の塩害農地で「復興トマト」を栽培した東京都のNPO法人などによる農地再生プロジェクトの第2弾。

11日には、ボランティア約30人が参加し、キャベツの苗を植え付けた。

プロジェクトに取り組むのは、NPO法人「農商工連携サポートセンター」(東京都)と、野菜の宅配サービスなどを行う「ふるさとファーム」(仙台市太白区)。

作付けしたのは、名取川河川敷にある地元農家伊深勝行さん(67)の畑8アール。
岩沼市で復興トマトを栽培したときと同様に、土に特殊なバクテリアを交ぜて塩分濃度を下げ、栽培環境を整えた。

11日は、東京などから訪れたボランティアが約3,500株の苗を丁寧に植えていった。
伊深さんは「みなさんの協力はありがたい。表土も流されてしまったが、何とか成功させたい」と栽培に意欲を見せた。

農地には、温度や塩分濃度がリアルタイムで計測できるモニターも設置。
得られたデータは、ほかの農家などにも提供していくという。

キャベツの収穫は12月で、一般販売も予定している。
ふるさとファームの田崎文行社長(59)は「農業分野の復興の遅れに苦しんでいる農家もいる。被災農地の再生を広げていきたい」と話している。

河北新報より

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2011年09月01日

大山崎・聴竹居

昭和初期の名建築で「エコ住宅の先駆け」とされる京都府大山崎町大山崎の聴竹居(ちょうちくきょ)で、外からの風を屋内に取り入れる導風管「クールチューブ」がこのほど改修された。

天王山に吹く風が居間に導かれ、残暑が続く中、ひとときの涼を感じさせている。

管理団体は「節電が求められる折、自然の力を生かした冷房設備の先進性を多くの人に知ってほしい」としている。

聴竹居は京都帝国大教授を務めた建築家の藤井厚二(1888~1938)が、1928年に天王山のふもとに建てた和洋折衷の実験住宅。

クールチューブは長さ十数メートルで、地中部分は土管、屋内部分は木製となっている。
庭先の谷に面した取り込み口から風が入り、地中を通る間に冷やされ、居間の床下近くから噴き出す仕組みだ。

建築から80年余りたち、チューブの側面や底面に張られた板が老朽化で外れたため、取り換えた。
取り込み口に詰まった土や落ち葉も取り除いた。
改修後は風通しが良くなり、見学に訪れた人が室内外の温度差を体感している。
地元住民でつくる管理団体「聴竹居?楽部(くらぶ)」は、自然エネルギーで部屋を涼しくするクールチューブの意義をあらためて考えようと、今秋、聴竹居で環境工学の専門家を招いた講演会を計画している。

聴竹居ではさらに、縁側に長いひさしがあり、戸にはすりガラスがはめられている。
縁側のそばに落葉樹も植えられ、それぞれ日差しを和らげる。
聴竹居?楽部の荻野和雄事務局長(67)は「節電の夏に多くの人に訪れ、エコに涼しく過ごすためのさまざまな工夫を見てもらいたい」と話す。

見学は事前予約制で「聴竹居」と題したホームページから申し込む。

京都新聞より

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2011年08月23日

工芸品と昆虫を比較展示

虫をモチーフとした工芸品と昆虫の標本を比較展示する夏休みイベントが、9月30日まで箱根ラリック美術館(箱根町仙石原)で開かれている。

ガラス工芸家ルネ・ラリックの観察眼が光る作品は昆虫マニアも脱帽するといわれるほどで、来館者は作品に見入っている。

常設展示している約200点の花瓶、香水瓶、アクセサリーなどのうち、70~80点は虫をモチーフとした作品。

同館では、県立生命の星・地球博物館(小田原市入生田)や環境省箱根ビジターセンター(箱根町元箱根)の協力で昆虫の種類を突き止め、うち約20点については標本を並べて展示している。

「胴体、羽、脚などのバランスも正確に表現されていて、昆虫の専門家に褒められた」とラリック美術館の学芸員。

子どもたちにも楽しんでもらえるように解説を工夫し、作品に描かれたスカラベ(フンコロガシ)を同館の庭園で観察するミュージアム・ツアー、昆虫グッズを制作するワークショップなども開いている。

北海道から来た小学2年生の男の子は「書いてあること(解説)が面白いので、ずっと読んでいた」と満足げ。母親もラリックの観察眼の鋭さに感心していた。

カナロコより

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2011年08月17日

緑の「エコドアラ」登場!

17日の巨人戦(ナゴヤドーム)で中日の人気マスコットが「エコドアラ」として登場した。

緑色になり、涼し気な葉をあしらったドアラは「こういう時代なのでエコにも気を使っていきたい。これを機会に、皆さんのエコ意識も何かしら高まってくれるといいと思います」とエコをPRしている。

いつもとちょっと違ったドアラの応援で、このところ湿りがちの中日打線にも変化を期待され、それに応えるかのように、6回に谷繁のタイムリーで待望1点を挙げた中日。

エコドアラも、7回終了後のバック宙は成功させたいところだったが、着地に失敗してしまった。

直後の8回、1死までパーフェクト投球だったチェンは、小笠原に安打を許してしまったが、崩れず。
96球で完封勝利。
見事に“エコ投球”を披露。
チームも1-0で勝つ“エコ勝利”で連敗を止めた。

スポニチアネックスより

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2011年08月15日

巨大ダンボールハウス

花博記念公園鶴見緑地の「咲くやこの花館」(大阪市鶴見区)で現在、夏休み特別イベント「みんなの生活を支える植物グッズ大集合!」が開かれている。

会場にはゴーヤで作られた「緑のカーテン」や蚊取り線香の原料となる除虫菊などが並び、電気を使わないおもちゃで遊んだり、蚊帳体験ができるようになっている。

「震災の影響などで節電などが注目を集める中、電気を使わずに植物をうまく利用して過ごす方法を見たり体験したりすることで、環境に配慮した生活に目を向けるきっかけになれば」と話すのは同館の担当者・松本直樹さん(30)。

松本さんは今回のイベントにあたり、自ら「緑のカーテン」を育てて作った。

7月上旬にゴーヤの苗から育て、約1ケ月かかって完成させた。

「全くの初心者の私でもできたので誰でも大丈夫(笑)」。
2メートルほど育ったら上に伸ばさず切っていくと横に広がりカーテン状になるという。

会場で最も目を引くのはダンボールで作られた2階建ての「ダンボールハウス」。
頑丈な作りになっていて中に入ることもできる。
何度もリサイクルでき環境にも優しいダンボール。
「紙幣」などと共に、昔から現在に至るまで植物由来の素材が変わらずに使い続けられていているダンボールを、「植物の魅力や秘密が詰まっている」と語る松本さん。
「プラスチックに変わる梱包材として将来の期待が寄せられていることを感じてもらえたら」(同)とも。


ほかにも、人気アニメ「ダンボール戦機」とのコラボレーションにより、国内初となるダンボールで作った高さ6メートルの巨大アキレス像などが展示されており人気を集めている。

イベントは今月21日まで毎日開催。
10時から17時まで(最終入館16時30分)。
入場料500円。


京橋経済新聞より

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2011年08月08日

日本の森が再生する割り箸

日本の森を再生するため、「日本の箸を『和RE 箸(ワリバシ)』に」というスローガンを掲げるワリバシカンパニー(岐阜県高山市)が、8月4日「ハシの日」に、国産割り箸のEC(電子商取引)販売を開始した。

輸入割り箸や、洗浄と定期的な交換が必要な樹脂箸よりも環境負荷の低い箸として、ワリバシカンパニーは、国産間伐材の無垢の割り箸の普及を図っている。

さらに環境負荷を減らす工夫として、使用後に家畜の寝床、野菜の肥料として段階的に活用し、最後は土に返すことを目指している。

間伐材は、利用されず山に捨てられることも多い。
この未利用資源を商品化する試みは、日本の森林の再生につながる。
同社の割り箸は、一般社団法人more trees(モア・トゥリーズ、東京都渋谷区)によって適正に整備された森林のスギやヒノキの間伐材でできている。
手ごろな価格に抑えることを優先し、当初1膳ごとに入れていた「more trees」の焼き印を今は省略しているが、材の出所は確かだ。その証拠に木の産地を箸袋に記している。

割り箸の相場は、中国産が1膳1円、日本産が同5~10円程度。
同社で最も安価な「箸袋なし5,000膳」なら同2.5円で、国産品としては高くない。
同社の販売サイトでは、箸袋の有無を選び、それぞれ1,000膳まで100膳単位で注文できる。
2,500膳、5,000膳の大口注文にも応じる。
代引き手数料はかかるが、送料は無料だ(沖縄のみ有料)。

同社広報の松本剛氏は「遠方や小口の問い合わせに、これまでは対応しきれなかった。より多くの方にワリバシを届けるための窓口として、ネット販売を開始した」と語る。

販売先は、個人をはじめ、学生・社員食堂、居酒屋やレストランなど。
飲食店チェーンからの万単位の注文にも対応できるように、秋からは大量生産ラインを本格稼働する予定だ。
【瀬戸内千代】


オルタナより

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2011年08月07日

「おさかなポスト」パンク寸前

震災の影響で、飼い主と暮らせなくなったペットがいるという悲しい現実がある。

そんな中、飼えなくなった魚・カメを預かり、里親に渡す「おさかなポストの会」に、震災以降のひと月で1万匹もの魚やカメが届きパンク寸前になったという。

神奈川県川崎市で2005年に発足した同会は、行政による公的なものではない。

実は、こんな誕生秘話を持つ、個人の善意に頼った取り組みなのだ…。

「多摩川の土手で、金魚の入った袋を手に泣いている少年を見かけまして。トイレに流すか、川に捨てるか。母親に迫られた選択のどちらもできず、途方に暮れていたんですね。そこで言った『よし、おっちゃんが面倒みる』の一言がすべての始まりなんです」(おさかなポストの会代表・山崎さん)

いい話だ…。ここは里親になることで協力してみたいかも。

「里親になるには、まず会員登録をしていただきます。その資格は自然環境、外来魚問題への関心があること。また会費も必要になります」

個人の正会員になるには、入会金1万円、年会費6,000円が必要。
正直このハードルは高いなあ。

「会の維持費という目的以外に、実はこの金額の設定には理由があります。無料での引き渡しには転売されるケースがありましたし、誤解を恐れず言うなら、この額を出せる経済力がない方には、飼育にお金のかかる熱帯魚を安心して渡せないという面もあります」(同)

さらに川崎の事務所まで直接、魚を見に来ることも条件。
厳しいが命を大事にするゆえの結論だ。

7月現在、保護魚は減ったものの、維持費で抱えた借金が800万。

苦労が絶えない中こんな話も…。

「飼っていたカメを津波に流されてしまった被災地の方が『せっかくだから同じ被災地から避難しているカメの里親になりたい』と申し込まれ“カメの里帰り”が実現したのはうれしかったですね」

web R25より

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2011年07月31日

うち水っ娘大集合!

地球温暖化対策などのために東京・秋葉原で働くメイドらが「打ち水」を行うイベント「うち水っ娘大集合!2011」が31日、JR秋葉原駅西口であり、メイド喫茶など24店舗のコスプレ姿の女性従業員51人や静岡県の“ゆるキャラ”「ハンバーグマのグーグー」などが参加した。

この日は、あいにくの小雨交じりで、開始前の気温は24.3度と涼しかったが、関係者らは「今年は節電もあり、猛暑はこれから」とばかり一斉に水をまいた。

同イベントは、ヒートアイランド現象を抑え、地球温暖化対策を訴える目的で、2004年から毎年夏にNPO法人「秋葉原で社会貢献を行う市民の会リコリタ」が実施しており、今年は、8月1日から1カ月間、秋葉原エリアの店舗が開店前に打ち水を行う「開店打ち水、始めました作戦」も展開する。

打ち水には、生活用水などを再利用し、エコに配慮しているのが特徴。

イベントのイメージキャラクター「2℃ちゃん三姉妹」も登場。
長女・木村ゆめこさん、次女・星由華さん、三女・沖田桃果さんらの「涼しくなあれ」という掛け声とともに参加者が一斉に水をまき、参加者は「風呂の残り水をもってきました」「洗い物に使った水を使います」などとそれぞれが用意した水で打ち水を行った。
猛暑が続く8月も、打ち水で秋葉原を涼しくしていく。

まんたんウェブより

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2011年07月26日

「エコ」「メタボ」新語2,000例

東日本大震災を機に首相官邸の記者会見で手話通訳がつくなど、「手話」に改めて注目が集まる中、全日本ろうあ連盟が14年ぶりに改訂、発行した手話辞典が「使いやすい」と関係者の間で話題だ。

「インターネット」や「メタボリック症候群」など、新しい手話約2,000例を追加収録。

イラストが豊富で初心者でも学びやすいとして、学校関係者や自治体から問い合わせが相次いでいる。

改訂されたのは「新日本語-手話辞典」。
平成9年の発刊当時は、例文と手話のイラストが対応した画期的な辞典として評判を呼び、優れた言語学・日本語学の研究に贈られる新村出(しんむらいずる)賞を受賞。
これまでに4万部を売り上げた。

今回の改訂で約2,000例を追加し約1万の会話例を収録。
特に「インターネット」「エコ」「メタボリック症候群」など、近年使われるようになった外来語や医療用語、スポーツ用語などを充実させた。

「インターネット」は、「イ」を示す手の動きを回転させてネットワークを表現。
「メタボリック症候群」は、「代謝」と「症候群」という動作を組み合わせ、「シンクロナイズドスイミング」は、逆立ちして足を開いたり閉じたりする動きを手で表現している。

編集委員で監修も担当した梅花女子大の米川明彦教授(56)は「同じ『切れる』という言葉でも、『期限が切れる』と、『かっとなって切れる』では全く表現が異なる。手話は単語だけ知っていても使えないが、この辞典は例文が豊富なのでこれから学ぶ人にも役立つ」と話す。

発売元の中央法規出版(東京都)によると、「情報バリアフリー」に関心を寄せる自治体や、福祉の授業に活用したいとする学校関係者から問い合わせが相次いでいるという。

米川教授は「役所や病院などいろんな所で、手話を使う人が少しでも増えてくれれば」と話している。

産経新聞より

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2011年06月18日

気分は南極

砕氷艦「しらせ」が持ち帰った南極の氷が、総社市の市立阿曽小学校にプレゼントされた。

南極の氷は、2代目「しらせ」が平成21~22年の南極観測で採取した一辺20㌢のサイコロ状の氷塊(重さ約3㌔)。

2万年から4万年前にできたとされ、「地球の自然環境への興味を深めてほしい」という自衛隊岡山地方協力本部が企画した。

南極観測にヘリコプター操縦士として参加した海上自衛隊の橋本直樹3佐(46)が5、6年の児童代表に氷を手渡し、「しらせ」の活動ぶりをビデオで紹介。

6年の歳原花梨さん(11)は「氷を割って進むしらせはすごい。氷は家のと違ってツブツブしていました」と話していた。

産経新聞より

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2011年06月15日

電動バイクに脚光

電気を充電して走る電動バイクが存在感を増している。

“クリーンな足”として日常、利用されるだけでなく、震災などでガソリン不足になった際にも便利な乗り物として注目されている。

電動バイクは、ガソリンで走る50ccバイクと見た目は大差がないが、走ってみると差がはっきりする。
静かなモーター音のほかは、バイク特有の振動もない。
最高時速は約50㌔で電動アシスト自転車のようにペダルをこぐ必要はない。


東日本大震災の後、ガソリンがなくても走れる点が注目され、「関東、東北を中心に注文が急に増えた」(テラモーターズ)という。

細い道を通れる小回りの良さも重宝されているようで、被災地以外でも、環境意識の高まりから、街中の買い物などに「ちょい乗り」用に使う人が増えている。

最近、ガソリン価格は高止まりする傾向が続いているが、そんな中、燃料費も安く済む。
フル充電にかかる電気代は18~30円程度。
バッテリーの性能が上がってきたこともあって、これで35~50㌔程度も走れる。
燃費は一般的な50ccバイクの約5分の1以下になる。

充電は付属のプラグを家庭用の100ボルトコンセントに差す方式が多い。
フル充電には種類によって2~9時間程度かかる。

給油は不要で、排ガスはゼロ。
「一般的なマンションのエレベーターに載せられる大きさで、部屋に置いておくことも可能」(ヤマハ発動機)など扱いもガソリンのバイクより手軽だ。

ただ、法律上はガソリンで走るバイクと同じ扱いとなり、運転免許が必要だ。
ナンバープレートや自動車損害賠償責任保険への加入、ヘルメットの着用も欠かせない。
1人乗りのタイプは、子どもを乗せて保育園に送迎するような使い方はできない。

電動バイクは、ヤマハ発動機が昨年9月に新型車種を発売したほか、新興のテラモーターズ(東京都渋谷区)が昨年4月、中国製の低価格品を売り出し、家電量販店やホームセンターなどに販路を広げている。

今年5月には大手商社系の伊藤忠エネクス(東京都港区)が、バッテリーの着脱ができるタイプの台湾製電動バイクを系列のガソリンスタンドで売り出した

オートバイの国内市場は、若者のバイク離れが進み右肩下がりが続いている。
しかし、静かでクリーンな電動バイクは、市場拡大が見込まれ、ホンダも昨年12月から事業者向けにリース販売している。
【富塚正弥】

読売新聞より

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2011年06月13日

小さな藻からコンブまで

小さな藻や海藻からエネルギーを取り出す研究で、日本が相次いで成果を上げている。

しかし、いずれも実用化には、こぎつけていない。

食料と競合しない代替エネルギーには、国内外から熱い期待が寄せられている。


電力中央研究所の神田英輝主任研究員は、アオコから「緑の原油」を常温で効率よく取り出す方法を開発し、2010年3月に発表した。

アオコは、富栄養化した湖や池に大量発生する藍藻類で、細胞内に油を含む。
その抽出に環境負荷の少ない「DME」という溶剤を使って、従来の乾燥、細胞壁の破壊、有毒な溶剤の除去といった複雑な工程を不要にし、省エネと低コスト化を実現した。


筑波大学大学院の渡邉信教授は、石油の主成分である炭化水素を多く生産する藻を沖縄の海で発見し、2010年12月の「第1回アジア・オセアニア藻類イノベーションサミット」で発表した。

このオーランチオキトリウムという微細藻類は、それまで研究されてきたボトリオコッカスという藻の10倍以上の効率で炭化水素を生産する。


京都大学の村田幸作教授は2011年4月に、アルギン酸からエタノールをつくる技術を世界で初めて確立した。

コンブやホンダワラなど褐藻類の主成分であるアルギン酸を、細菌のはたらきを利用してエタノールに転換する。
このバイオテクノロジーは、各種バイオマス(生物資源)からエタノールやブタノール、プロパノールなどアルコール燃料をつくりだす研究に応用できるという。

海外でも研究成果が上がっており、それぞれの実用化に向けて研究者や企業がしのぎを削っている。
震災後の2011年4月の衆議院予算委員会では、新党日本の田中康夫代表が「国策として展開すべき」クリーンエネルギーとして、オーランチオキトリウムに言及した。


2011年7月には、藻類にテーマをしぼったバイオマス燃料の国際会議「Algal Biomass, Biofuels and Bioproducts」の第1回が米国で開催される。

日本からは、オーランチオキトリウムを発見した渡邊教授が登壇予定だ。
【瀬戸内千代】

オルタナより

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2011年06月05日

大阪 「還付金詐欺」被害多い

県民性から犯罪の傾向は読み取れるのだろうか。

犯罪社会学の第一人者である小宮信夫・立正大学教授は「大阪の詐欺犯罪には“大阪人”らしさが垣間見える」と指摘する。

「大阪では『オレオレ詐欺』の被害は非常に少ないのに『還付金詐欺』は多く発生したというので話題になりました。他人にお金を振り込むことには、“ほんまかいな”とツッコミを入れて被害を回避できても、他人からお金を貰えるという話には“すんまへんなァ、おおきに”と、つい油断してしまうのかもしれませんね」

また、優れた統率力を持つ偉人を輩出した都道府県には犯罪が少ないという説もある。

「民心を第一として禁欲的な生活を貫いた上杉謙信の新潟、金銭欲の卑しさや武士道の大切さを説く『獄中教育』を受けた西郷隆盛や大久保利通の鹿児島などが当てはまります。これは未熟な仮説ですが、彼らの時代から脈々と続く文化や、彼らのようになりたいという畏敬の念が、地域の結束力や青少年の向上心といった犯罪防止の要素をもたらしているのかもしれません」

ただし、殺人や強盗などの凶悪犯については、犯罪者の性格や感情、家族環境など「犯罪原因論」の面が大きく影響し、地域性が反映されにくいとされる。

「“A県には殺人が多い”“B県には放火が多い”とはいえません。凶悪犯罪者は確率論的にどこにでも存在します。ただし、『犯罪機会論』に基づく“犯罪が起こりにくい街づくり”は、今後、さらに重要性を増していくと思います」

NEWS ポストセブンより

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2011年05月31日

がまんやムリは禁物

こまめに灯りを消したり、使っていない時はコンセントを抜く――節電意識は高まっているが、意外な落とし穴もある。

コンセントを抜いて待機電力を抑えるというのは、基本のように思われるが、最近の薄型TVなどは待機電力が小さく、コンセントを抜くと再度接続する際に番組情報の再取得などで、余計な電力消費に繋がることも。

またエアコンなどはこまめに切るより、設定温度を控えて「省エネモード」で使用する方が、より節電効果があるという。

生活の中で消費電力を抑える方法はさまざま。
今回の「節電ムード」のなかでは、エアコンと冷蔵庫に注目が集まっているが、電気を使うのは洗濯機も同様。

しかも、洗濯には節電だけでなく、節水も節電に繋がるポイントがある。
節約アドバイザーの和田由貴さんに洗濯の節約ポイントを聞いた。

「水も送水や下水処理などに大きな電力を必要としていますので、節水をすることは間接的にも節電につながっています。節水効果が大きいことは節電への大きな貢献です」

花王から2009年8月に発売された『アタックNeo』は、「すすぎ1回」をキャッチフレーズに、家事の時短や節電・節水のエコ洗剤として人気の商品だ。

こうした洗剤の使用ですすぎ回数を減らすと、節水効果のほか全自動洗濯機の場合1回で、タテ型なら9~20kWh、ドラム式で15~30kWhの節電になる。

毎日どころか1日に2度も3度も洗濯機を回す家庭はもちろん、こうした積み重ねは大きい。
東京電力管内の全世帯が「すすぎ1回」洗濯を実践すると、1か月で約42万kWhの節電になるという試算もあるほど。

「省エネ家電に買い替えるような、ハード面の対応も重要ですが、使用する洗剤といったソフト部分でも、大きな節電効果が得られます。これからの季節、エアコンを使わずにがまんするというような節電は、精神的にも、身体的にも負担が大きいのでおすすめできません。節電は継続が重要です。無理をするとストレスがかかり、長続きしません」(前出・和田さん)

ムリながまんでスイッチを切る前に、それぞれの家電特性に合わせた“仕分け節電”を実践することが、効果的で、賢い、快適な節電スタイルなのだ。

NEWS ポストセブンより

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2011年05月29日

仮設住宅の環境改善サイト

住みこなせるコツ伝えたい――岩佐明彦さん(41)
東日本大震災で仮設住宅の建設が進められている中、研究室の学生と協力し、仮設の住環境を改善する方法をまとめたウェブサイト「仮設のトリセツ」を開設した。

柱が鉄製であることや壁が薄いことから、夏は暑く冬は寒い上、音も響きやすいという難点をもつ仮設。「住みこなせるコツを伝えられないか考えた」とその意義を語る。

サイトでは、すだれや植物で室温の上昇を防いだり、段ボールを壁に張り付けて音が響くのを防止する工夫などを紹介。
波板やビニールハウスの骨組みで風除室や物置を作ったり、屋外の空き地を利用して休憩所や家庭菜園を設ける方法も盛り込んだ。

「もし自分が住むことになったらどんな情報がほしいか」を念頭に置いた。

こうした知恵は、2004年の中越地震で実際に仮設へ入居した被災者から聞いたもの。

研究と支援を兼ね、2005年から2年間、研究室の学生らとともに、仮設住宅を回って「オープンカフェ」を実施。

仮設の駐車場にテントを張り、入居者から仮設の改善で工夫した話を聞いたり、他の仮設の改善事例を伝えたりした際にまとめた資料を活用した。

ウェブサイトにしたのは、新潟から距離のある東北の被災地でも被災者が情報を得られるようにとの狙いからで、現在のアクセス数は35,000件に上っている。

サイトからカード状に印刷できるような仕組みにし、他地域にいる家族やボランティアが被災地入りする際に持っていきやすいように工夫した。
一連の作業は、学生が中心となって進めてくれたという。

1995年の阪神大震災で被災した兵庫県明石市出身。
住んでいたのは幼少期だけだが、発生時には建築を専攻する大学院生として住宅の損壊度を調査するボランティアに駆けつけており、今日の活動の礎にもなっている。
「落ち着いた段階で被災地入りし、サイトの情報がどう生かされたか検証したい」と話す。
【畠山哲郎】

毎日新聞より

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2011年05月13日

「節電ファッション」

プランタン銀座(中央区銀座3)に、「クールビズ」に対応するレディス向けファッションアイテム80ブランドが出そろった。

福島原発の事故を受け、電力不足が予想される今夏。

政府は5月13日、東京電力管内の企業や家庭に一律15%の節電目標を定める対策を決定し、環境省でもアロハシャツ、(破れていない)ジーンズなどの着用を認める例年より踏み込んだ「スーパークールビス」の実施が発表された。


ビジネス向けファッションアイテムに冷却効果のあるハイテク素材を使用したシリーズは昨年も取り扱ったが、「女性用にはシンプルなものが多かった」とプランタン銀座広報の丸山菜穂子さん。

店頭では、接触冷感素材「アイスフィット」を使用した「アリスバーリー」のカットソー(11,550円)や、吸水速乾性と通気性の高い「クールマックス」を使用した「ラ・エフ」のカットソー(5,145円)などの高機能衣類を例年通り取り扱うが、今年はフリルのついたものや、一枚でも下着が透けない構造になっているものなど「ファッション性が高くなっている」のが特徴という。

そのほか、取り外し可能な汗吸収パッドが付いた「ケティ リュール ギンザ」のジャケット(25,200円)、汗ジミを抑制する「ストラ」のパンツ(12,600円)、ストールの首部分に保冷剤を入れるポケットが付いた「ファッションスパイス」の「冷感ストール」(6,300円)など、新たな機能を備えたアイテムも。

館内で扱う関連商品は80ブランド約800アイテムに上る。

高機能カットソーを販売するアリスバーリーでは「例年以上の売り上げで追加生産している最中」だという。

「ファッション業界でも女性の観点からのクールビズが注目され始めている」と丸山さん。

営業時間は11時~20時30分(日曜は19時30分まで)。

銀座経済新聞より

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2011年05月09日

海藻「アルギン酸」から

日本でよく採れる海藻類に多く含まれる「アルギン酸」という成分から、特殊な細菌を使ってエタノールを生産する方法を、京都大大学院の村田幸作教授(応用微生物学)らの研究グループが確立した。

地球環境にやさしい新たなバイオ燃料の開発につながる成果で、今後、企業と実用化の方向という。

アルギン酸からのエタノールの生産技術確立は世界初。

近く、英国王立協会の化学専門誌に論文が掲載される。

日本で採取される海藻類の95%はコンブ科やホンダワラ科など褐色の「褐藻類」といわれる種類。
村田教授らは、褐藻類は他の種類と比べてアルギン酸の含有量が多いことに着目し、褐藻類のうち日本で生産量が最大というマコンブと、アカモクを使ってエタノールを生産する研究に取り組んだ。

カギを握ることになったのが、水田から分離した「スフィンゴモナス属細菌」。

この細菌にマコンブなどから採取したアルギン酸を取り込ませた。

この細菌はアルギン酸の分解能力を持つが、それだけではエタノールは作れない。
そこに、エタノール生産を促す遺伝子2種類を入れ、生産を阻害する別の遺伝子1種類を抑制する操作を加えたところ、培養水1㍑当たり13㌘のエタノールが生産できたという。
アルギン酸1㌔㌘から約250㌘のエタノールができる計算になる。

産経新聞より

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2011年05月08日

手作り「発電所」

東日本大震災の発生により、首都圏でも電力不足の不安を抱える中、電力の“地産地消”を目指した取り組みが相模原市緑区で行われている。

旧津久井郡の豊かな自然環境の中で、地元住民の有志が自然エネルギーを生かした手作りの「発電所」を開設。

生み出した電気は農作業用機器の動力などに活用している。

住民たちは「地域でつくった電気を、地域のために生かしたい」と意気込んでいる。

取り組んでいるのは、大手電機メーカーの元エンジニア奈良義郎さん(57)を中心に集まった同区長竹地区の住民有志による「串川発電倶楽部(くらぶ)」。

市が2008年度に同地区で行った小水力発電の実地調査を機に関心を高めたメンバー約20人が「自然エネルギー発電の担い手として、自分たちができることを始めたい」と立ち上がった。

調査に携わった大学教授を訪ねたり、他地域の事例を視察するなど独学で勉強を重ねた。
水力発電は時間的な問題などもあってひとまず断念。
風力、人力、太陽光を活用した発電システムの確立に挑戦した。

直径約60㌢の米国製風車と太陽光パネル3枚を商社から購入。
太陽光パネルは農作業小屋の屋根に設置し、風車は小屋脇に建てた高さ約3.5㍍の鉄柱に取り付けた。

改造した自転車に軽自動車用のダイナモ(発電機)をつなぎ、ペダルをこいで電気を生み出す人力発電機も開発。

自動車整備工場や鉄工所などに勤めるメンバーが自分たちの特技を生かし、「試行錯誤を楽しみながら」半年弱かけてトタン造りの小屋を改築。

2010年3月、茶畑などが広がる農地に「長竹自然力発電所」を開設した。
総工費は約80万円で、一部は市の交付金を充てた。

発電した電気は、最大1.3㌔㍗蓄電できるバッテリーにためる。
畑仕事で使う草刈り機などの動力として活用するほか、畑に発光ダイオード(LED)電球を設置し、夜間の農地を彩るイルミネーションを行っている。

条件が整えば最大850㍗発電できる仕組み。
今後は、水力発電への挑戦のほか「暗くて危ない通学路に防犯灯を設置し、つくった電気で地域を明るくしたい」と夢を膨らませる。

奈良さんは、原子力発電所などの大規模施設に電力供給を頼る現状から、将来的には分散型の供給体制に移行すると予測。
「倶楽部の活動が、電力の“地産地消”への理解や促進に向けた第一歩になれば」と話している。

カナロコより

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2011年04月12日

ビタミンB補給

東日本大震災から1カ月が過ぎ、被災地ではいまだに不自由な食生活が続いている。

そうした中で懸念されるのがビタミンやミネラルの不足だ。
脳や神経システムを狂わすなど、心や体に深刻な影響を与える。
しかし、非常時ではバランス良く栄養をとることは難しい。

医療関係者は「十分な食事がとれない環境下では、持ち運びしやすく保存性も高いサプリメント(栄養補助食品)も必要」と話す。


「避難所生活を強いられている被災者は精神的なストレスは相当だと思う。栄養も偏っているので、マルチビタミン・ミネラルのサプリメントは有効です」。
こう話すのは、稲毛病院(千葉市稲毛区)の健康支援科部長、佐藤務(つとむ)さん(47)だ。
佐藤さんは整形外科医として多くの患者に接し、栄養指導の重要性を痛感。
平成7年に同病院にビタミン外来を新設し、薬で治すのではなく予防や体質改善という視点からアドバイスを行っている。

被災者にとって今、どんな栄養が必要なのか。
佐藤さんは、ビタミンB群の積極的な摂取を強調する。
「ビタミンB群は貯蔵ができず排泄(はいせつ)も早いため、こまめに補給しなければならない」

ビタミンB群は8種類あり、脳や神経、皮膚などの健康を保つビタミンとされる。
発芽米や豚肉などに含まれ、欠乏すると疲労感をもたらすB1▽魚介類やレバーなどに含まれ、不足すると神経過敏になりイライラが募り、集中力が低下するB12―などだ。
中でも、日常生活のエネルギー代謝で真っ先に消費されるのがビタミンB1で、注意を払う必要があるという。


プライバシーが保ちにくい避難所生活が長期化するとストレスもたまる。
佐藤さんは「強いストレスに長期間さらされているとミネラルの吸収率が低下し、ストレスと闘うためのビタミンの必要量が高まる。そのため、心に関わるビタミンB群を積極的にとることで、ストレスに負けない心身をつくることができる」と指摘する。

また、避難所に送られる物資は、おにぎりやインスタント食品が多い。
こうした食事が長く続くと栄養が偏り、ビタミンB群も不足がちになる。
「本来はバランスの良い食事を3食とることが理想。しかし、避難所ではそれもなかなか難しい。サプリメントで栄養素を補給するのもいい」(佐藤さん)

非常時だからこそサプリメントの栄養補給も必要なのかもしれない。


東日本大震災による避難所生活が長引くと運動能力が低下するため、高齢者が転倒し骨折することも危惧される。
こうした危険を少しでも防ごうと、早稲田大学スポーツ科学学術院の広瀬統一(のりかず)准教授(36)=トレーニング科学=は、スポーツ科学の側面から避難所でも簡単にできる運動を提案している。

「まず歩くこと。屋内を5分でいいから歩きましょう」と歩行を勧める。

多くの人が同じ室内で生活する避難所では、動くことも不自由なことから筋力が衰えがちになるからだ。

広瀬准教授は「高齢者の場合、筋力が低下すると倒れやすい。骨粗鬆(こつそしょう)症などで骨がもろくなった高齢者が倒れれば、骨折にもつながる。骨折をきっかけに身体の具合が悪くなるという負の連鎖も起きたりする」と説明する。

歩くことで身体が動くようになったらラジオ体操を取り入れるのがいいという。
「グループでやれば楽しいし、気分転換にもなります」

さらに、室内でできるストレッチもリラクセーション効果がある運動だという。
「柔軟体操でこわばった筋肉をほぐすことで血行を良くし、緊張やストレスも取り除くことができる」

元気になれば有酸素運動が健康にいいそうだ。
「ウオーキングは生活習慣病の予防にも役立ちます。ただ、自分の体調を考えながら身体を動かすように」と、広瀬准教授はできる範囲で無理のない運動を勧めている。


東日本大震災の被災者の健康維持にと、サプリメントを販売する企業の支援の輪が広がっている。

健康食品メーカーのファンケル(横浜市中区)は、震災直後から被災地の避難所向けにサプリメントを寄付。
発芽玄米おかゆ、野菜スープカレーなどとともに、ビタミンを中心としたサプリメント約3,000点を支援物資として提供した。

大塚製薬(東京都千代田区)は3月、被災地にサプリメントを提供。
サントリー(大阪市北区)も既にミネラルウオーターを届けているが、サプリメントについても準備を進めている。
【渋沢和彦】

産経新聞より

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2011年04月07日

被災自治体に施設提供

中小企業基盤整備機構(中小機構)は、東日本大震災で被災した自治体に向けて、保有施設の一時貸し出しを始めた。

対象施設は、北海道と東北5県、栃木、千葉県にある産業用地や産業育成施設など27カ所で、オフィスアルカディア・北上(岩手県北上市)や宇都宮西中核工業団地(栃木県西方町)、クリエイション・コアかずさ(千葉県木更津市)など。

被災した地方自治体から建設資材の置き場や仮設住宅など、震災対策用として利用の要請があった場合には、一時的に提供する。

すでに、福島県相馬市から相馬中核工業団地、宮城県石巻市から石巻トゥモロービジネスタウン、岩手県奥州市から同市の江刺中核工業団地の未分譲用地について、一時使用の要請を受けて対応している。

今後も、施設の安全状況を確認しながら要請に応じる。
復旧次第では、提供できる施設が増える可能性がある。


フジサンケイ ビジネスアイより

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2011年04月04日

ヒント集

東日本大震災では各地からボランティアが集まっているが、被災地は降雪に燃料不足が重なり、厳しい環境となっている。

2007年に寒冷地でのボランティア活動に関するヒント集を作った内閣府は、「ボランティアが被災者のための診療所を混雑させることのないように」と活用を呼び掛けている。

ヒント集は、寒冷地での活動について「筋肉の動きが悪くなるほか、寒さで排尿回数が増え、気付かないうちに脱水が進行する」と指摘。
心臓の不調や気管支の炎症も起きやすくなると注意を促している。


事前対策として、ボランティア保険や生命保険への加入、健康保険証のコピー携帯などを奨励。
普段は生活に支障がない病気やけがでも、悪化する恐れがあるため、持病のある人や内服薬を常時携帯している人は医師に相談するよう求めている。

服装については、体温調節がしやすいように薄手の衣類を重ね着するようアドバイス。
水分補給は薄めたスポーツドリンクを少量ずつ多数回飲むようにし、濃いお茶やコーヒー、ビールなどは利尿作用があるため、寒冷地では適さないと説明している。

また、寒冷地での作業はエネルギーを多く必要とするとして、食事の重要性を指摘。
受け入れ先に負担を掛けないように、食料を余分に持って行くのが望ましいとした。

時事通信より

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2011年04月01日

「花の切手」

花博記念公園鶴見緑地の「咲くやこの花館」(大阪市鶴見区緑地公園2、TEL 06-6912-0055)で4月1日、特別展「『花の切手』と描かれている植物たち」が始まった。

1枚の切手から見える各国の自然、風景、環境、思想などを楽しんでもらおうと企画された同展。

世界219の国や地域の花・植物をモチーフにした切手約6,000枚を展示している。


世界最大の花「ラフレシア」を描いたもの(インドネシア)や、青いケシ(ブータン)、パラグアイオオオニバス(パラグアイ)などの珍しい品種が描かれたものや、立体的に見えるよう加工された切手、シート全体で一つのデザインとなっているものなど趣向を凝らした切手をそろえる。

花・植物以外にも、日本の建造物が描かれているショラレオネ共和国の切手や、長野オリンピックを祝ったアラブ首長国連邦の切手、さらには1990年に大阪で開催された「花博」を祝ったセイシェル共和国の切手など、日本に関連したモチーフを取り入れた切手も併せて展示している。

久山敦館長は「発展途上国の切手は先進国と比べてコレクターからの外貨を稼ぐ狙いもあるため凝っているものが多い」と話す。

「展示している切手の中に当館でも育てている植物もあるので実物と併せて植物を楽しんでほしい」とも。

 開館時間は10時~17時。
月曜休館。
入館料は大人500円(中学生以下無料、証明書提示で大阪市内の65歳以上も無料)。
5月8日まで。

京橋経済新聞より

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2011年03月18日

秋葉原で救援物資受け付け

「MOTTAINAIキャンペーン」と東京リサイクル運動市民の会は秋葉原UDX(千代田区外神田4)と連携し3月18日、秋葉原で東日本大地震被災者への物資を受け付ける。

秋葉原UDXなどでフリーマーケットを開催している「MOTTAINAIキャンペーン」と東京リサイクル運動市民の会。

宮城県名取市の救援物資要請を受け今回、同取り組みを展開。


秋葉原では秋葉原UDX1階屋外に東日本大地震災害支援物資受け取り所を開設。
「災害支援物資協力は、物資の買い占めを助長するものではありません。家や会社などに余っているものがあればご支援いただけば」(同キャンペーンサイト)とコメントし、家庭内で余っている物資を受け付ける。

物資は1つからでも持ち込み可。


現地で必要とされている物資は以下(優先順)。

医療関係品=
包帯、絆創膏、消毒液、常備薬など救急箱に入っているようなもの。

日用品=
懐中電灯、使い捨てカイロ、ハブラシ、おむつ(介護用おむつ含む)、生理用品、石鹸(液体、固形とも可)、シャンプー(水が必要ないもの)、下着(特に女性用下着が不足中)、ポリタンク、サランラップ。

食料=
カップ麺、米(無洗米が望ましい)、菓子、水(ペットボトル)。


受け付けた支援物資は、みちのくフリーマーケット協会を通じて宮城県名取市災害対策本部へ届ける。

秋葉原での受け付けは18日10時~15時。
東京リサイクル運動市民の会(中野区)、MOTTAINAI STATION&Shop(千代田区)でも受け付ける。


アキバ経済新聞より

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2011年03月17日

「復旧支援チャリティー試合」


日本ハムのドラフト1位・斎藤(早大)が21日の阪神戦(札幌ドーム)でプロ初先発する。

13日の横浜戦(横浜)、15日のロッテ戦(QVCマリン)先発はともに東日本大震災の余波で消滅したが、球団は20、21日の阪神戦を「復旧支援チャリティー試合」として実施することを発表。

梨田監督はその2戦目の先発に斎藤を指名した。


当日は選手が募金箱を持ってファンに寄付を呼びかけ、試合収益を合わせて全額を日本赤十字社へ寄託する。

斎藤は「野球ができる環境は本当にありがたいし、そうなってくれたらうれしい。今できることを精いっぱいやりたい」と話した。

この日は鎌ケ谷の室内練習場で行われた練習前に球団関係者全員で黙とう。

「何かをやらなくては、と誰もが思っている」と梨田監督。
チームは17日、関東遠征残り試合がキャンセルとなったことで予定を繰り上げて札幌へ戻り、シーズンに備える。

スポニチアネックスより

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2011年03月11日

「かわいいだけではない」

上野動物園(台東区上野公園、TEL 03-3828-5171)は2月16日より、ジャイアントパンダの公開に先立ちウェブサイト「UENO-PANDA.JP」を開設した。

同サイトは、同園でこれまでに飼育してきたジャイアントパンダの動画やその飼育の記録、パンダの生態や中国における保全への取り組みなど、上野動物園のパンダに関するさまざまなコンテンツを盛り込んでいる。

開設の目的について、同園の井内さんは「パンダのかわいらしさばかりに注目が集まってしまいがちだが、あまりマスコミには取り上げられにくいパンダの情報を発信するためにサイトを立ち上げた」と話す。

「かわいいというだけではない、生物としてのパンダの情報を発信することで、多くの人にジャイアントパンダへの正しい知識を持ってほしい」とも。

「SAVE the PANDA」をキャッチフレーズに、ジャイアントパンダ保護への理解を深め、東京都と中国との間の共同で行われる繁殖研究プロジェクトの支援を目的とする「ジャイアントパンダ保護サポート基金」についてもサイト上に掲載。

集められた支援金はジャイアントパンダ保護活動や、普及啓発活動、同園での飼育環境の向上などに使われるという。

上野経済新聞より

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2011年03月08日

「エコ温泉」目指し

熱海市の熱海温泉で、ホテルや旅館から出る不要になった紙類を回収し、独自のデザインのトイレットロールを作ろうとの「エコ温泉」化を目指した取り組みが本格的に始まった。

最終製品への仕上げを福祉作業所で行うなど環境、観光、福祉が協力する「心の循環」も目指す。

事業は「熱海温泉紙資源ごみ循環プロジェクト実行委員会」(委員長・森田金清市観光協会長)が主体に行う。


2日は各旅館から1.3㌧が集まり、契約した製紙会社に搬送した。
今後、毎月1回約3㌧の回収を目指す。

熱海温泉では、使用済みの割りばしを回収し再資源化に取り組んでいるが、これまでは紙パックやはし袋などの紙類は焼却処分されてきた。

これをトイレットロールとして資源化し、回収量に応じて製紙会社から再生ロール紙を無包装で受け取る仕組みを作る。

また、このロールに、市内の福祉作業所のメンバーが熱海温泉独自の包装紙を巻きつける準備を進めている。
これを福祉作業所の新たな仕事にし、障害者の自立支援にも役立てたい考えだという。

森田実行委員長は「紙質や色、香りなど熱海温泉ならではのロールをつくる。包装紙も全国から募集する。紙回収を街全体の取り組みに拡大できるといい」と話している。
【鈴木道弘】


毎日新聞より

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2011年02月28日

「着地型エコツアー」


旅の目的地(到着地)に所在するエコツアー会社が企画する「着地型商品」を拡大する動きが活発化している。">

長野県軽井沢町を活動拠点とする企業が4月から女性顧客層の開拓に乗り出すほか、滋賀県の観光資源を生かしたツアー開発会社は着地型商品情報サイトを3月以降に開設する。

自然保護意識を高める動きを地域から巻き起こしたい考えだ。

「自然を心から愛するガイド役の姿勢に感動した」

2010年8月。
出版関連の仕事に就く40代男性会社員が横浜市から家族3人で、生き物の営みに触れる着地型エコツアーに参加した際の感想だ。

訪れたのは、日本有数の野鳥生息地「軽井沢野鳥の森」。
その会社員は、オタマジャクシやトンボなどを観察し熱く語る案内人に引き寄せられた。

ツアーを企画したのは軽井沢町で自然ガイド事業を行う「ピッキオ」だ。
同社の楠部真也取締役は「顧客満足度を上げられる着地型ツアーを追求しリピーターを増やしたい」と話す。

同社が4月下旬から展開するのが、東南アジアから渡来する青い羽のオオルリなどを軽井沢で探す企画「幸せの青い鳥ウォッチング」だ。
若い女性を意識して開発したという。

同社がこの5年間に企画したエコツアーの数は約100種。
隠れた軽井沢の魅力を発掘し続けた結果で、種類の多さが着地型の特徴だ。
大都市の旅行会社などが出発地で仕込む「発地型」パック旅行とはひと味違うのが特徴だ。

滋賀県の「地域観光プロデュースセンター」(大津市)は、3月にも着地型ツアー情報を発信するウエブサイト「ディスカバー滋賀」(仮称)を立ち上げる。
サイトでは着地型商品の募集情報を提供。
発地型旅行会社や独自プランにこだわる一般消費者などのニーズを集める受け皿もつくる。

例えば、着地型エコツアーのモデルプランをサイト上に複数提示。
それを閲覧し興味を示した東京などの旅行会社が同センターに商品企画を依頼する形を想定している。

同センターは、JTBを55歳で退職した吉見精二氏が「地域と一緒に地元の宝(観光資源)を生かした着地型商品をつくりたい」との思いを強めて2004年に設立した。
吉見代表は「着地型は地域の自然だけでなく、そこに暮らす人々や文化に触れることも大切にしたツアーだ」と力説する。
これを全国の観光客に伝え、地域活性化と環境保全の両立につなげたいと願う。


両社がエコツアーの提案で知恵を絞る背景には、ツアーの認知度の低さがある。
日本エコツーリズム協会が首都圏在住の約500人を対象に消費者調査を行ったところ、「エコツアーに参加したい」と答えた人の割合は2005年調査で21.8%。
これが2009年には14.6%まで落ち込んだ。
エコツアーが認知されていないことやPR不足が要因だ。

2008年施行のエコツーリズム推進法は、「自然観光資源の保護に配慮しながら資源に触れ合い学び知る活動」を“エコツーリズム”と定義する。
しかし、この考えに沿って着地型エコツアーを企画しても、単なるごみ拾いやエコカー巡りと同一に見られがちなのが現状だ。

こうした中、エコツーリズム推進方策のあり方を探る環境省主催の有識者検討会が今月14日にスタートした。
政府の事業仕分けで推進予算の計上見送りとなったことを受けた。
これを機に同省は「質の高いエコツーリズムの推進に向けた課題を整理し国の役割を示す」(自然ふれあい推進室)考えだ。

同省のエコツアー紹介サイトには700超の関連事業者が登録しているが、地域企業の多くが集客に必要な宣伝費を捻出できずビジネスで苦戦しているのが実情。
“良質”なツアーを地域に眠らせないためにも、国の主導力が求められている。
【臼井慎太郎】

フジサンケイ ビジネスアイより

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2011年02月22日

入れ歯 金など回収

不要となった金歯や銀歯、入れ歯から回収した金属のリサイクルで1億6,600万円が得られ、小児専用の医療機関の開設に役立てられることになった。

プロジェクトを進めてきた日本財団と日本歯科医師会が22日、発表した。

金属価格の高騰も一因となって寄付金が予想以上に増え、財団は「今後も子どもの夢も膨らむように貢献したい」と述べ、活動を続ける。

日本財団は2009年6月から、難病の子どもらを支援しようと「TOOTH FAIRY(歯の妖精)」というプロジェクトに着手。

日本歯科医師会の協力で、3,000以上の医院が参加。
不要となった金歯などから、
▽金30㌔
▽銀125㌔
▽プラチナ0.27㌔
▽パラジウム37㌔
――が集まった。

寄付金のうち1億4,100万円は、日本で初めて小児がん患者らの緩和ケアを行うホスピス「海のみえる森」(神奈川県大磯町)と、小児がん専門施設「チャイルド・ケモ・ハウス」(神戸市中央区)の設置に活用され、それぞれ1~2年後に開設の見通し。
残りはミャンマーでの小学校建設に充てた。

小児ホスピスの運営に携わる細谷亮太・聖路加国際病院副院長は「これまで支援の手がさしのべられてこなかった分野だけに、大きな喜びです」と語った。
【河内敏康】

毎日新聞より

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2011年02月13日

西洋芝、黒川高、生産販売

農業経営科を置く黒川高(宮城県大和町)と地元農協、園芸資材関連会社が提携して西洋芝を安価で生産、販売する事業を始めた。

稲作用の育苗箱を活用してマット状の芝を育てるのが特徴で、既に近くの保育所などが敷設している。

生産方法を発案した同校の渡邉博保教諭は「子供たちが思い切り遊べる環境をつくりたい」と普及を目指している。


芝マット(30㌢×60㌢)は育苗箱に種をまき、ハウス内で約2カ月かけて栽培する。
雑草が生えないため除草剤を使わなくて済み、箱から取り出してそのまま張り付けるので根付きも早いという。
マットのサイズから「芝サブロー」と命名、商標登録した。

これまでは農業経営科の生徒らが教育実習として栽培に取り組んできたが、生産設備に限界があり、同科も来年度で廃止されることから、大和町のJAあさひな、仙台市泉区の会社・環境開発と連携して事業を進めることになった。

価格は1平方㍍当たり4,000円前後。
渡邉教諭によると、通常の6割程度という。
場所にもよるが、下地工事と合わせ1平方メートル6,000円程度で芝生化できる。
一方、芝を生産した農家は手数料を得られる。

渡邉教諭は「芝生化することで子供たちの運動能力向上や事故の防止になる。
芝が二酸化炭素(CO2)を吸収するので、CO2削減にもつながる」と話し、県が来年度から始める「みやぎ環境税」の対象事業に校庭の芝生化を加えることを提案している。

受注生産で一般家庭の注文にも応じる。
問い合わせは黒川高(022・345・2171)の渡邉教諭へ。
【三岡昭博】

毎日新聞より

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2011年02月09日

社会貢献活動支援士

防災活動や災害時の対応に貢献できる人を認定する新資格「社会貢献活動支援士」が4月に誕生する。

工学院大(東京都新宿区)、東北福祉大(仙台市)、神戸学院大(神戸市)の3大学が防災教育で連携する中で考案された資格で、災害発生時にリーダーとなり得る人材を認定し支援することで、住民同士が助け合う「共助」の力を高めるのが狙いという。

資格の認定機関として、3大学が中心となって4月に社会貢献学会を設立する予定だが、社会貢献活動支援士とはどのような資格になるのか。


3大学は2009年度から、防災やボランティアなどをテーマとした研究や教育で連携してきた。

共同で防災・減災などについて学ぶカリキュラムを開発したり、災害現場でのボランティア活動や地域の防災訓練を支援する実習などを実施し、社会貢献できる人材の育成を進めてきた。

例えば、工学院大の場合、大学のある新宿区の防災力向上のために町の特性に合った防災マップを作ったり、地域の防災訓練に参加するなどの実習を行った。

他大学の学生と防災について議論する場も設けた。
同大の久田嘉章教授(地震防災)は「工学系の学生の場合、学んでいることがどのような時に役に立つのかということが明確になる。違う分野の学生との議論も刺激になる」と話す。

こうした教育を通じて防災意識を高めた学生たちが、社会人となった後も継続して社会貢献活動に取り組む方法として新資格を活用するという。


資格取得の要件は、防災やボランティア、福祉、環境などの分野で3年以上活動の経験があることが基本となる。
5年以上の経験がある人は所定の講習を受ければ認定。
5年未満の場合は、認定試験に合格すれば認定する。
3大学で専門カリキュラムを履修した学生は、3年以上5年未満の場合と同じに扱う。

社会貢献学会は、防災活動などで実績がある社会人数十人に発起人になってもらって設立。
発起人を第1号の社会貢献活動支援士として認定する。
第1回の認定試験は来年3月の実施を予定している。

資格の有効期限は3年間で、ポイント更新制をとる。
学会が認定する活動(講習会、ワークショップなど)に参加すると所定のポイントを得られ、一定のポイントがたまると3年後に資格を更新できるというシステムで、資格取得後も防災知識の向上などに取り組み続けてもらうことを目指すという。

3大学の連携から生まれた資格だが、学生だけでなく社会人も参加できる仕組みとした理由について、久田教授は「自主防災組織や企業などで防災活動に熱心に取り組む人は多い。資格認定で彼らを応援し、学会を情報交換やネットワーク構築の場とすることで、災害に強い社会づくりを進めていきたい」と話している。
【飯田和樹】

毎日新聞より

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2011年02月07日

「前回あれやったのはいつだっけ」

定期的に繰り返すにもかかわらず、スケジュールに組み込むのは難しいタイプのタスクというのがある。

例えば、布団のカバーを交換したりカーテンを洗うといった生活環境の整備や、散髪や美容院など身だしなみを整える行為がそれだ。

いずれのタスクも前回実施してからの日数によって実施時期が決まるので、タスク管理サービスなどに予定を記入してスケジュール化するのが難しい。

こうしたタスクをまとめて管理し、前回実施してから何日が経過しているかを教えてくれるのが、今回紹介するフリーソフト「あれはいつだっけ?」だ。


それぞれのタスクに対して、実施した日を記入していくことにより、前回実施してから今日でどのくらいの日数が経過しているのか、また前々回と前回の間隔はどのくらいだったかが、ひとめで分かるようになる。
ありそうでなかったタイプのツールだと言えるだろう。

布団カバー交換や散髪といった身の回りのタスクのほか、庭の草刈り、ベランダの掃除、ペットの小屋の清掃など、毎月何日としっかり決まっているわけではないタスクを登録しておけば、毎回「前回あれやったのはいつだっけ」と記憶を辿る必要がなくなる。

もちろん仕事にも使えるので、社内での勉強会や、飲み会の頻度を管理するのにも使える。

ほかにも個人ブログへの投稿や、友人のブログへのコメント投稿、さらには馴染みの店への訪問ペースの管理など、あまり間隔をあけないように心掛けている日常の行動を登録し、自身の実行頻度をチェックするのにも向いている。
どのくらいのペースで繰り返しているかが把握できれば、コストや所要時間の算出にも役立ちそうだ。

シンプルながら使い勝手もよく、汎用性も高いが、ひとつ残念な点があるとすれば、Webサービスではなくインストール型のソフトとして提供されていること。
こうしたスケジュール管理ツールはWebサービスが多く、複数のPCからの書き込みはもちろん、スマートフォンからの閲覧にも対応するケースが増えてきている。
同様のコンセプトを持ったWebサービスが登場すれば、さらに活用しがいがあるだろう。


誠 Biz.IDより

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2011年02月03日

「海の鬼退治」

和歌山県和歌山市の環境団体「紀州灘環境保全の会」(中家勝之会長)と白浜町臨海のダイビングサービス店は節分の3日、同町沖にある四双島周辺でサンゴを食害するオニヒトデを駆除した。

25匹を捕まえ、砂浜でオニヒトデ供養を営んだ。

当日は6人のダイバーが参加。午前10時前、ダイビングサービス店「シーマンズビーチ」の船に乗り込み、約1キロ沖にある四双島を目指した。

その周辺に広がるサンゴ群集で、近年急増してきたオニヒトデを30分ほどかけて捕獲した。

捕獲したオニヒトデは直径15~30センチ。
江津良浜の西側ビーチで、本覚寺の熊本明雄住職によって供養が営まれた。
中家会長は「2年間で延べ200人のダイバーが575匹を駆除し、サンゴはある程度守られた。しかし、オニヒトデも一つの命。今回、供養して新たな気持ちでサンゴ保全に取り組みたい」と話している。

紀伊民報より

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2011年02月01日

「テクニカルショウ ヨコハマ」

パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい1)で2月2日より3日間、神奈川県下最大の工業技術見本市「テクニカルショウ ヨコハマ2011」が開催される。

同展は、最先端の工業技術・製品を一堂に集め、各業界の枠を超えた情報の発信、収集、交流を通して、技術・製品の販路拡大、ビジネスチャンスの創出、地域産業の振興を図ることが狙い。

今年は383の企業・団体が出展し、「未来につながる新たな技術」をテーマに、「ビジネスソリューション」「生産」「生活・環境」「異業種交流グループ等/支援機関」「産学公連携」の5つの出展分野を設け、独創性、先進性に富んだ最新の技術、製品、研究成果を公開する。


2日は、政策研究大学院大学の橋本久義教授が「頑張れ日本の中小企業―中韓印泰越尼に負けない経営―」と題した記念講演会を実施。
同時開催イベントとして、新ビジネスに取り組む挑戦者たちのプレゼン「かながわビジネスオーディション2011」(3日)も行われる。

横浜市は集合展示「横浜市ブース」を設置し、中小企業研究開発促進事業(SBIR)など、横浜市が提供するさまざまな支援事業を活用し、積極的に研究開発に取り組む企業・グループの最新のR&D成果を展示。
また、「横浜市中期4か年計画2010~2013」に基づき2011年度に実施が予定されている中小企業支援施策の紹介コーナーを設け、大幅拡充が予定されている研究開発助成など、次年度に向け市内企業が研究開発や設備投資を計画するにあたり関心の高い施策を中心に紹介する。

神奈川産業振興センターの担当者は「会期中は優れた最新の工業技術・製品を展示・実演するほか、専門家による講演会・セミナーや産学連携ワークショップ、出展者によるPRセミナーなど、多彩な併催行事を行います。新技術や新製品発見の場、新規取引先開拓の場、さらには、技術交流や情報収集・交換の場としてご活用いただければ」と話す。

会場はパシフィコ横浜 展示ホールC・D。
開催時間は10時~17時。
入場無料。
詳細はホームページで。


ヨコハマ経済新聞より

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2011年01月31日

「花粉症だと困る職業」

アイシェアは31日、2011年の花粉大量飛散に先立ち、意識調査を実施した結果を公表した。

対象者は20代から40代のネットユーザー男女2,766名で、回答結果より「もしも花粉症だったら大変だと思う職業ランキング」を集計した。

環境省が実施している調査研究報告(第1報)によると、昨年の猛暑の影響で、東海地方や近畿地方の一部では昨シーズンに比べ10倍以上、関東から北の地方と西日本でも昨シーズンの2倍~6倍になる地域が多いと予測されている。

今回の調査では、まず「仕事中に心配される花粉症の悪影響は何だと思うか」と尋ねたところ、「集中力の低下(87.4%)」が2位以下を大きく引き離して1位となった。


そして「もしも花粉症だったら大変だと思う職業」を尋ねたところ、店舗店員、カウンター、アテンダント、教師などの「対面接客業(77.9%)」が1位となった。

2位には調理、加工食品生産などの「食品取扱者(67.8%)」がランクイン。

以下、「アナウンサー・ナレーター・司会者(60.8%)」が3位、タクシー、バス、トラック、パイロット、重機などの「職業運転者(59.8%)」が4位、とび職などの「高所従事者(56.2%)」が5位となった。

これらの職業で大変だと思う理由を自由回答で答えてもらうと、くしゃみや鼻水の症状、薬による眠気が仕事に差し支える、といった回答が多く、「職業運転者」に関しては、本人も他人も命の危険にさらされる可能性を問題視する声が多数みられた。


この結果について、鹿児島大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の黒野祐一教授は、「花粉症対策に内服薬(抗ヒスタミン薬)を用いるのは有効な方法ですが、薬剤によっては眠気が強くなり、自覚がないのに集中力が低下している“インペアード・パフォーマンス”が起こっていることが少なくない。その点で言えば、集中力低下が命に関わる高所従事者や人の命を預かるドライバーなどは要注意。医師が処方する薬のなかには、花粉症に有効で、かつ眠気がほとんどなく、“インペアード・パフォーマンス”が起きる可能性が非常に少ないものがあります。まずはプロである医師に相談してみるのがやはり一番」とのコメントを寄せている。

ちなみに調査が行われた12月時点に、「2011年度の花粉飛散量は2010年より非常に多いことが予想されている」ことを「知っている」としたのは全体の48.6%。
若い年代ほど認知率が低く、20代では36.6%にとどまった。

RBB TODAYより

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2011年01月29日

点字のミス用紙

点訳で視覚障害者へ生活情報を提供する吹田市の市民グループ「あい」(中谷恵子代表、54人)が、打ち間違いなどで廃棄された点字用紙から封筒や紙袋などを再生、販売するリサイクル活動に取り組んでいる。

完成した手作りグッズは、「点字用紙を初めて見た」「突起がおしゃれ」など市民らに好評で、メンバーは新製品の開発を進めている。

同グループは昭和48年に結成。
点訳講習会の手伝いや市の広報紙の点訳などをボランティアで行っている。


点字用紙の再利用を始めたのは数年前から。
当初は「打ち間違えた紙を捨てるのはもったいない」という理由で、封筒や紙袋に作り替え、メンバーが使っていたが、昨年5月のイベントで、他の点訳グループと合同でリサイクルグッズを製作、販売したところ、来場者らの人気を集め話題に。

メンバーは新たな製品化を検討。
5月に開かれる市のボランティアフェスティバルで販売するオリジナルグッズを考案中だ。

薄手の紙は封筒用に、厚手の紙は紙袋用にと、点字用紙の種類ごとに用途を分け、現在、約10種が製品化されている。
イベントでの売り上げはボランティア活動の経費にあてる。

再生紙用に視覚障害者から点字新聞の提供も受けているという。
中谷さんは「点字を打つときのような『愛』に、エコの思いを込めてつくっていきたい」と話している。

産経新聞より

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2011年01月25日

廃止ゲレンデ、雑木林に再生

滋賀県高島市のマキノスキー場で、廃止した一部のゲレンデを雑木林に再生する取り組みが進んでいる。

市内で別の雑木林再生に取り組む写真家今森光彦さん(56)も協力し、コナラなど3種類計1,000本を植樹した。

住民は「多くの人が自然に親しめる場所にしたい」と期待を寄せている。


同スキー場は昭和初期に地元の旅館や地主が出資して開設。
しかし、近年はスキー客が減り、施設も老朽化したため、運営会社のマキノ高原観光が2004年、ゲレンデ4カ所のうち、上中級者向け3カ所を閉鎖、リフトを撤去した。
跡地活用を検討する中で、植林計画が持ち上がった。

出資者の間には、長年整備してきたゲレンデに木を植えることに抵抗感もあったが、同社の青谷章社長(57)は「山を荒廃させず、地域に人を寄せるには四季折々の自然に親しめる魅力も必要」と理解を求めた。

当初は新緑や紅葉が美しいモミジを植える予定だったが、今森さんが「保水力のあるコナラやクヌギ、準絶滅危惧(ぜつめつきぐ)種オオムラサキが好むエノキを植え、雑木林として再生すべき」とアドバイス。

2008、2009年度に県緑化推進会の助成約440万円を活用し、コナラとクヌギ各400本とエノキ200本を約22,000平方㍍に植樹した。
来年はさらに500本を植える計画だ。

今森さんは「5年で食物連鎖など雑木林の機能が動き始め、獣害防止にもつながる。こうした取り組みは珍しく、植生の変化も記録したい」と期待する。

青谷社長も「価値ある雑木林をつくり、昆虫採集や自然観察など多様な楽しみ方ができる場所になれば」と意欲を示している。

京都新聞より

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2011年01月14日

タイガーマスク現象

漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」などを名乗った匿名の寄付は、13日も東北各地で相次いだ。

一時的な動きと冷静に受け止める向きも多いが、児童福祉に取り組む団体の関係者は「匿名の善意」の広がりを歓迎し、識者は「善意を持続的に生かせる仕組みをつくるべきだ」と問題提起している。


「見過ごされがちな児童養護施設の子どもたちに注目し、行動してもらえるのはありがたい」。

子どもの福祉・医療・教育の在り方を考える市民グループ「岩手ふつうの会」(盛岡市)の藤沢昇代表(63)は「善意の輪」を評価する。

電話で子どもの悩み相談に応じるNPO法人「チャイルドラインみやぎ」(仙台市)の小林純子代表理事(60)も「児童支援の民間団体の多くは限られた助成金を取り合っているのが現状。人々の善意がつながればいい」と期待を寄せる。

一気に全国各地に飛び火した寄付に「実態は個々の散発的な動きで、一過性のブームに終わる可能性が高い」とみるのは東北大大学院の佐藤嘉倫教授(行動科学)。
「タイガーマスクを媒介に、役に立ちたいという潜在意識が行動に表れているのではないか。実名は出さず、行為自体は注目を集めたいという『劇場型の善意』という見方もできる」と分析する。


最初の寄付がランドセルだったことから、施設などに物品が届けられるケースは東北でも多い。
継続的に路上生活者の自立を支援するNPO法人「ワンファミリー仙台」(仙台市)の関係者は「受け取る側からすれば、用途の広い現金が一番」と打ち明け、「貧困家庭の子どもの環境は表面化しにくく施設の子ども以上に深刻だ」と指摘する。

福島大の丹波史紀准教授(社会福祉・公的扶助)は「施設を出た後、生活の自立で困難に直面する子どもが少なくない。各地の善意を生かす『タイガーマスク基金』のような制度を設け、社会全体で子どもを支えられればいい」と提案する。

「伊達直人」などを名乗った寄付は東北6県で13日夕までに、60件に上ったことが河北新報社の集計で分かった。

9日に花巻市の商業施設で10万円が見つかったのを皮切りに、善意の主や贈り物は多様化している。
受け取った側はおおむね喜んでいるが、匿名の寄付に戸惑いものぞかせる。

県別の寄付は宮城の17件が最多で青森12件、福島11件、岩手8件、山形8件、秋田4件と続く。
差出人は「伊達直人」や「タイガーマスク」「ウルトラマン」など多岐にわたる。
贈り物はランドセルや文具、商品券などのほか、1,000~100万円の現金もあった。
一部には手紙が添えられ、「一生懸命、生きていきましょう」などと記されていた。

贈り先は児童養護施設や児童相談所などが目立ち、青森、南陽両市や伊達署にも寄せられた。
受け取る側の実情を考慮したとみられるケースも多く、施設側は歓迎する。

盛岡市と秋田市の児童養護施設には、新小学1年生の数と同じ数のランドセルが届いた。
盛岡市の施設は「子どもたちは早速、ランドセルを背負い大喜びしている」と感謝する。

「文具はあればあるほど役立つ。子どもたちのために活用したい」とノートや鉛筆が寄せられた宮城県北部児童相談所(大崎市)。

いわき市の施設にはおもちゃなどと交換できる「こども商品券」20万円分が届き、「子どもの希望を聞いて使い道を考える」と話した。

青森県には70代女性から「児童養護施設にランドセルを寄贈したい」と電話があった。
県が「ランドセルは企業から寄贈される」と説明すると、女性は「青森市と弘前市の施設に各10万円を贈る」と申し出たという。

一方、宅配便でランドセル5個が届いた仙台市児童相談所は「ありがたいが、匿名や偽名ではお礼ができず、困っている。子どもにもうまく説明できない」と困惑もうかがわせる。


河北新報より

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2011年01月12日

犬と私の5つの約束

茨城県古河市は11日、飼い犬の“住民票”となる写真入りの愛犬カード「WANCA(ワンカ)」の交付を開始した。

1月11日の「ワンワンワン」にちなんだ初日は約60件の申し込みがあり、「思ったより好評なスタート」と同市生活環境課。

ペットブームで犬を飼う人は増えているが、それに伴い道路や庭先、公園などに放置されるフン公害の苦情も年々増加しており、同市は改めて飼い主のマナー向上を狙っている。


カードは申請書類の「愛犬へのお約束宣言」に署名した飼い主に対して発行される。
5項目の約束事は、犬の登録や狂犬病予防接種の実行、散歩中のフンの処理などで、最終項目は「愛犬の旅立ちまで一緒」。
途中で飼育を放棄することがないよう生涯のパートナーとしての自覚を促している。

カード裏面には登録番号や犬種、性別、飼い主の氏名、電話番号などを記入。
専用ケースを使えば、愛犬が首輪に常時携帯でき、万が一、迷い犬となった場合でも飼い主との速やかな連絡がつけられる仕組みだ。

同課によると、東京都板橋区の「犬の住民票」をモデルにした取り組みで、「愛犬カードの発行は全国的にみても珍しい試み」という。

同課は「これまできちんとマナーを守ってきた愛犬家のためにもより多くの飼い主に“愛犬の約束”に参加してほしい」と呼びかけている。
発行費用は無料。
【田中千裕】


産経新聞より

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2011年01月07日

「デザインのリサイクル」

金沢21世紀美術館(金沢市広坂)のデザインギャラリーで開催中のプロジェクト「D&DEPARTMENT PROJECT Only honest design can be recyclable.本当のデザインだけがリサイクルできる」が最終クールの第3期を迎え、リサイクル品の販売を行っている。

同プロジェクトは、物と同じように消費されていくデザインの中でもロングライフなデザインを選びリサイクルを提案・実践、デザインが社会における課題や問題に対して一つの解を与えることのできる「技術」であることを呈示するもの。

同プロジェクトを手がける「D&DEPARTMENT PROJECT」は、デザイナーのナガオカケンメイさんが2000年から展開するデザインとリサイクルを融合した新事業。


「デザインをリサイクルする」という一連の活動を、3つの期間に分けて展示する同プロジェクトの第1期では、まだ使えるにもかかわらず廃棄されてしまったものをそのままの状態で展覧し、現代の消費サイクルの問題点を提起した。

第2期では、ロングライフデザインとして保持すべき物をセレクトし手を加えないまま陳列することで、来場者に「もう一度使うか」と問いかけた。

現在、開催中の第3期では「こうやったらまだ使える」「よく見るとゴミなんかじゃない」というものを拾い上げ(=救出し)、楽しく工夫しながら、なるべくきれいな状態に戻して再販売している。

会場には、これらのゴミ(=商品)となったテーブルウエアや家具など約300アイテムが値札を付けた状態で並ぶ。

アンティークや骨董(こっとう)的に希少価値を付けることはせず、あくまで現代生活に普通に取り入れられる生活用品として値付けを行った。

開場時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。
月曜休館。
1月30日まで。


金沢経済新聞より

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2011年01月06日

婚活ツアーで地産地消

横浜市は2月5日に地産地消をテーマにした「婚活ツアー」を初めて実施する。

男女が一緒にイチゴを同市都築区の農園で収穫したり、地元産の野菜「はま菜ちゃん」を使った料理を食べたりする。

婚活を通じて、市内で取れる野菜の知名度向上につなげる。


地産地消de愛ツアー」と名付けた。

参加者を20~30歳に限定し、男女それぞれ16人募集する。

ツアーでは男女が4人1組に分かれて、イチゴ狩を1時間ほど体験。
収穫したイチゴを使うスイーツ作りにも挑戦してもらう。
夕食では地元の野菜を使った料理や地ビールなどを提供する。

地産地消のツアーを実施することで、20~30歳代に対し地元で取れる野菜や果物に愛着を持ってもらう。

市は今後、農園などを観光資源として活用して市内農産物などをアピールする考えだ。

ツアーの参加料は9,000円。
参加者は21日まで受け付け、応募者が多数の場合は抽選とする。
問い合わせはJTB横浜支店。

日本経済新聞より

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2010年12月30日

「クリーンエネルギー展」

つくばエキスポセンター前の中央公園レストハウス(つくば市吾妻2)で1月5日から、「知る・学ぶ・触れるクリーンエネルギー展」が開催される。

同展では、クリーンエネルギーの今すぐ使える技術・製品から、未来型のエネルギーまでを紹介する。

会場は、太陽光発電と水素を利用した未来型エネルギーシステムを実証する展示コーナー、藻類エネルギーや手作りソーラーカーなど、今すぐ使える技術・製品を紹介するコーナー、市民一人当たりの二酸化炭素(CO2)排出量50%削減を目指して活動する「つくば環境スタイル」の取り組みを紹介するコーナー、クリーンエネルギーから作られた電気を体験できるコーナーで構成する。


体験コーナーでは、クリーンエネルギーを利用したセグウェイや電動アシスト自転車に試乗できるほか、燃料電池の熱を利用した足湯も体験できる。

つくば市環境都市推進室の石川玄壱さんは「地球温暖化対策に大きく貢献できるクリーンエネルギーの活用とあり方などを楽しく学び、将来のエネルギーを考えていただく機会になれば。是非お越しください」と話す。


つくば経済新聞より

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2010年12月29日

ディープ近江八幡

歴史や風景など近江八幡市の魅力を再発見する「おうみはちまん・あづち環文化コミュニティロードマップ」の製作に、市民団体・三方よしの環境まちづくりを考える会が取り組んでいる。

メンバーが7年かけて市内を歩いて調べた。

散策して良し、サイクリングして良しの地図にする予定で、来年の印刷・配布を目指す。


マップでは市内を縦横に巡るコースを設定する。
江戸時代に一時、同市域に居住した陽明学者・熊沢蕃山(ばんざん)の石碑(中小森町)、ヴォーリズ建築を 巡るコースなどを設ける。

琵琶湖岸の夕日(沖島町)や西の湖のヨシ群落など美しい景色が見られるビューポイント30カ所のほか、田園を彩る桜並木やコスモ ス畑の位置も詳しく記す。

マップ作りは2004年に始めた。
市民に参加してもらう史跡・自然散策イベントをほぼ毎年開き、市内全地域を調査した。

桐原小校区では明治期に煙害が深刻化した別子銅山の自然回復に尽力した実業家・伊庭貞剛の屋敷跡(西宿町)などを訪ね、業績を学んだ。

今後は調査結果をマップに反映させる作業をする。
マップは観光客や市民に配る予定で、有料にするかどうや配布場所はこれから検討する。
考える会の川端悦子会長(78)は「エコツーリズムに使ってほしい。八幡堀だけではない近江八幡の歴史や自然の奥深さに親しんでもらえれば」と話している。


京都新聞より

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2010年12月27日

「ツール・ド・三重」

自転車ロードレース「ツール・ド・三重(TOUR DE MIE)」が来春早々からスタートする。

通年でレースを開催し、年間獲得ポイント数によって総合チャンピオンを決定する。

第1戦会場は「合歓の郷(ねむのさと)」(志摩市浜島町)で、現在参加者・観戦者を12月31日まで募集している。

地域振興、サイクルスポーツの普及促進を目指し「三重県をサイクリング王国にしよう」と同実行委員会が主催。

実行委員会会長には三重県を元気にしたいと活動する「三重を元気にしよう会」(阿児町)理事長の山崎豊成さん、実行委員長には県内でサイクルイベントなどを開催する「サイクリングクラブ三重」(志摩町)代表の大山毅さんが就いた。

大山さんは「三重は自然豊かで、景色や食べ物など魅力あふれる県。真冬でも雪がほとんど降らない地域があるため、1年中サイクリングが楽しめる。『ツール・ド・三重』は来春合歓の郷を皮切りに全6戦を予定。各レースは多種多様なコースを設定しているため絶好の腕試しになるはず。家族や友人など仲間と参加し楽しんでもらえるよう、音楽あり食ありの楽しいイベントも予定している。世界的に有名な自転車レースイベント『ツール・ド・フランス』を目指したい」と話す。


自転車競技には、街中などに設定した周回コースを走る「クリテリウム」、通常では走ることができない競輪場を走る「バンク」、峠や山を登る「ヒルクライム」、150~200キロの長距離を走る「グランフォンド」があり、個人戦と団体戦などで競い合う。

レース会場は、

第1戦=「合歓の郷」(1月16日)、
第2戦=「蓮(はちす)ダム」(3月13日)、
第3戦=「松阪競輪場」(5月)、
第4戦=「三重県営サンアリーナ」(7月17日・18日)、
第5戦=「四日市競輪場(予定)」(9月)、
第6戦=「大台町」(11月)

を計画している。

クリテリウムになる第1戦は個人戦が、36.3キロ「エリート」、17.4キロ「スポーツ」、8.7キロ「ビギナー」、1時間にどれだけ走れるかを競う「エンデューロ」(各参加費6,000円)と、2時間にどれだけ走れるかを競う「エンデューロ」の団体戦、2人チーム(参加費=1万円)、3人チーム(同=1万2,000円)、4人チーム(同=1万4,000円)の参加種目を用意した。

観戦チケット(2,000円)もある。
各「ご当地グルメ弁当」付き。
前日の1月15日には、地元を走るサイクリングイベント「志摩市を満喫しよう!」も開く(同=2,000円)。

「この地域ではこれまでも『サイクルトレイン』や『サイクルマラソン鳥羽志摩線(とばしません)』などの自転車イベントが開催されてきた実績がある。レースの開催を通して、自転車を身近に感じて『サイクリング』としてもっと楽しんでもらえるような環境整備をしていきたい。まずは参加していただければ」と大山さん。

伊勢志摩経済新聞より

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2010年12月21日

「アクア・ツリー」

新江ノ島水族館に現在、ペットボトルを再利用したオーナメントを飾った「アクア・ツリー」が展示されている。

クリスマスツリーの設置は、昨年を除き開館当初から毎年実施している。

高さ7メートルのツリーは、海の中を思わせるブルーとホワイトでライトアップされている。

水族館の入場口前に設置しており、誰でも見ることができる。


再利用されたペットボトルは約500本。
毎月第3日曜日に開催している「えのすいECOデー」と、夏に実施していた「えのすいビーチクリーン&ビーチコーミング」で市民らと一緒に集めたもの。

リサイクルアートを制作しているアーティスト・本間ますみさんが、「ミズクラゲ」「クマノミ」「ミノカサゴ」などの海の生き物の「オーナメント」に作り変えた。

これらはアクア・ツリーの周りに設置され、ブルー、ホワイト、イエロー、オレンジ、グリーンなどのLEDライトで照らしている。

「みんなで集めたペットボトルを再利用し、すてきなオーナメントができた。館内では、ミズクラゲのグラスツリー、デンキウナギのクリスマスツリー点灯など、水族館ならではのツリーも展示中。本館ならではのクリスマスを楽しんでほしい」と同館の井上さん。

ライトアップ時間は10時~20時(最終日は17時まで)。
12月25日まで。


湘南経済新聞より

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2010年12月19日

クニマス

約70年前に田沢湖に玉川の酸性水を導き入れたことで絶滅したとみられていた同湖固有種の淡水魚「クニマス」が山梨県富士河口湖町の西湖で生息していることが確認され、地元の仙北市では担当課や観光協会がクニマスの「帰郷」に向けて動き出した。

ただ田沢湖の水は依然として酸性が強く現在クニマスが生存できる環境にない。
帰郷への道は険しいままだ。

思いもしなかった吉報を受け、秋田県は仙北市や田沢湖観光協会などとクニマス帰郷の共同プロジェクトを始めることになった。


21日に県と仙北市の担当課長らが初会合を開き、今後の方針について意見交換する。

また仙北市は門脇光浩市長らが25日から富士河口湖町や西湖漁協などを訪問することを決定。市企画振興課は「何とかして田沢湖にクニマスが戻れるようにしたい」と力を込める。

田沢湖畔で茶屋を営む三浦久さん(61)は、クニマス漁に使われた丸木舟の復元活動に取り組んできた。
2006年に85歳で亡くなった父久兵衛さんはかつてクニマス漁をしており、湖の再生運動に尽力。
西湖や本栖湖でクニマスを捜索したこともあった。

三浦さんは「世紀の発見。ほとんどあきらめていた。発見してくれた(京都大の)中坊徹次教授らに会って感謝したい」と喜びをかみしめる。

一方で、田沢湖の水は酸性のままだ。中和作業は続いているが、現在も酸性に強いウグイが湖畔で繁殖できるのみ。
三浦さんは「以前に放流したイワナやコイは、湖水に耐えられず生きていないと思う」といい、クニマスを戻すのは容易ではない。

県地域活力創造課は「まずは養殖のような形で県内でクニマスを増やせないか検討したい」と説明。
県と市などの会議や山梨県による生息地域調査の結果を受けて、今後の対応を決める方針だ。

三浦さんは「国策で湖をこんな環境にしてしまったのだから、国策で湖の再生をしてほしい」と強調。
こうつけ加えた。
「私が生きているうちに、クニマスが田沢湖に戻る日が来ればいいのですが」
【野原寛史】

毎日新聞より

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2010年12月16日

「大変なお宝」

環境省のレッドリストで「絶滅」種に指定されている日本固有の淡水魚「クニマス」(サケ科)が富士河口湖町の西湖で生息していることが15日明らかになり、地元の西湖漁協は報道陣からの問い合わせに追われた。

三浦保明組合長(61)は「昔から黒っぽいヒメマスがいて、クロマスと呼んでいた。まさかクニマスとは、誰一人思っていなかった。大変なお宝をいただいた」と満面の笑みを浮かべていた。

京都大の中坊徹次教授(魚類学)らが今春、調査に訪れ、同漁協が網にかかった黒っぽいマスを渡した。


中坊教授らは、えらや消化器官の構造などを分析し、クニマスと確認した。
三浦組合長によると、西湖北岸数カ所に生息し、1回の刺し網の漁獲量の3分の1を占めることもあるという。

クニマスの成魚は約30㌢。
秋田県の田沢湖にだけ生息する固有種。
1940年ごろ、田沢湖に強酸性の水が入り、死滅したとされていた。
同漁協には1935年、田沢湖からクニマスの卵が10万粒送られた記録が残っている。


三浦組合長は「クニマスが綿々と生きていたとは知らなかった。西湖を誇りに思う。今後は乱獲対策などをきちんとしたい」と話した。
今月末まで解禁のヒメマス釣りは予定通り行う。
【福沢光一】

毎日新聞より

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2010年12月11日

「今年の漢字」

熱中症、野菜価格の高騰、餌不足によるクマの人里への出没――。

16回目を迎えた「今年の漢字」に10日、これらの原因となった今夏の猛暑を端的に表す「暑」が選ばれた。

発表会場の清水寺(京都市東山区)に集まった関係者や参拝者は、感慨を込めてこの1年を振り返った。

清水の舞台(本堂)を見渡せる奥の院舞台は、日中なのに厳しい冷え込みだった。
森清範(せいはん)・貫主(かんす)は縦150㌢、横130㌢の巨大な越前和紙に向き合い「暑」と一筆で書いた。

揮毫(きごう)後、森貫主は「『地球環境はこれでいいのか』とみんな思ったのでは。政治・経済では、なかなか理想に到達しないジレンマが人々を『熱く』させた」と振り返った。和紙の奉納法要では、熱中症で死亡した人もいたことを観音様に報告したという。
 主催者である日本漢字能力検定協会の池坊保子理事長も「(猛暑で)精神的につらい思いの数カ月だった」と話した。

実は、森貫主の予想は「地」。
尖閣諸島を巡る領地の問題や、証拠改ざんで揺れた大阪地検、地上デジタル放送などが理由だ。

しかし20位までにランクインしなかった。
「いろいろな出来事があり、1字にまとめるのは至難の業。それを超えるのが『暑』だった」と話した。

「来年の漢字」を問われ、森貫主は「地球に育まれている私たちが、みんな結ばれているとの思いから『結』が選ばれ、世界中が平和であってほしい」と結んだ。

友人と参拝に来た神戸市西区の高校生、小林正明さん(18)は「中国との摩擦や、政権内部での小沢一郎氏を巡る政治抗争があり、『争』だと予想していた。ただ、確かに暑かった」と話した。

漢検を巡っては2009年4月、不透明な運営が問題視され、元理事長親子が辞任。
「新生漢検」の下で2回目となるセレモニーの会場に親子の姿はなかった。
【熊谷豪】

毎日新聞より

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2010年12月10日

仙台ミツバチプロジェクト

ミツバチをビルの屋上で飼育し、自然環境と共生する街作りを目指す「仙台ミツバチプロジェクト」が今月1日から仙台市中心部で始まった。

巣箱はまだ1カ所だが、将来的に多くの屋上でミツバチを飼い、ハチミツなどを商品化して商店街を活性化させようという狙いだ。

同プロジェクトの阿部高大理事長(75)は「街中で採取したハチミツでお菓子や飲み物が作れるようにしたい」と夢を膨らませる。

別グループの試みは生育環境が整わず断念しただけに、今後のミツバチの働きぶりが注目される。


巣箱を設置したのは、同市青葉区一番町のアーケード街に面した「一番町中央ビル」(6階建て)の屋上。

今月1日からニホンミツバチ8,000匹とセイヨウミツバチ1万匹の飼育を始めた。

巣箱近くの壁には、画像を識別するといわれるミツバチが、巣箱を見つける目印になるよう太陽と星の絵を描いた。

このビルのオーナーの阿部さんは2009年11月、「銀座ミツバチプロジェクト」を成功させた盛岡市の養蜂家、藤原誠太さんと出会い、ビル屋上でのミツバチ飼育に興味を持った。

今年4月には都内のビル屋上で飼育しているミツバチに触れてみた。
瞬く間に無数のミツバチで覆われた手の感触は「温かいのでびっくりした」。


ミツバチの魅力を知った阿部さんは妻と養蜂の本場であるイタリア・トリノまで足を運び、養蜂場を見学。
その後も仙台でのプロジェクト開始に向けて勉強を続けてきた。

環境に敏感なミツバチは「居心地が悪いと思うとすぐいなくなる」(阿部さん)。
巣箱は南向きの強い日差しを避け、風通しの良い所に設置。
さらに清潔な場所を好むため清掃も欠かせない。
夏になると、ミツバチが羽をぬらさない水飲み場の確保も重要だ。
手間はかかるが阿部さんは「手探りでやっていく楽しみがある」と笑顔を見せる。

一番町では今春、別のグループが屋上での養蜂に挑戦。
しかし、水飲み場がうまく確保できず一部のミツバチが逃げてしまったことなどから断念した。
阿部さんはそのグループの経験を無駄にしないように助言を得ながら取り組んでいる。

気温が11度以下になると、ミツバチは巣箱の中で身を寄せ合って寒さをしのぐ。
ハチミツの初採取はミツバチが活発に動き出す来春になる見通しだ。
阿部さんは「とにかく冬を越して、春になるまで見守ってあげたい」と優しい目で巣箱を見つめた。
【須藤唯哉】


毎日新聞より

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2010年12月08日

2010年の「感字」

品川グランドセントラルタワー(港区港南2)「THE GRAND HALL」で12月7日、「Word of the Year 2010~あなたが選ぶ、2010年の“感字”~」の発表会が行われた。

主催はニフティ(品川区)。
2008年から実施しており、今年で3回目に当たる。

特設サイトを設け、「自分自身を振り返って感じた1文字の漢字=感字」と「エピソード」を募集。
投稿数と共感数を基に決定した。
応募総数は2,661件。


2010年の「感字」に輝いたのは「暑」。
30代以上の各年代で1位となり、「人生77年、記憶の中では1番の暑さ!(香川県・60代以上の男性)」など、特に年長者に、これまでの夏と比較して暑かったという声が多かったという。

2位は「2010年は坂本龍馬と中日ドラゴンズ優勝の1年だった!(愛知県・20代女性)」という「龍」。
3位=「恋」、
4位=「麺」、
5位=「変」
が続き、
「ラーメン屋が急に増えた気がする(東京都・20代男性)」、
「今年は転居、家族の卒業、入学などいろいろと変化がありました(千葉県・30代女性)」などのエピソードが寄せられた。

ゲストとして、タレントの優木まおみさんと精神科医の名越康文さんが登場。
自身の「感字」について「体」(優木さん)、「重」(名越さん)を挙げた。

「今年30歳を迎え、初めて自分の体を意識した1年だった。これまで何も考えなくても大丈夫だったが、最近はそうもいかなくなった。トレーニングを始めたら思った以上に成果があり、自分に自信を持てるようになった」と優木さん。
名越さんは「調子に乗って走り過ぎると倒れて重なり合う。しかし、倒れることで周りの表情が見えて人とのつながりが実感できる。2つの面がある『重』を実感した1年だった」と振り返る。

来年の「感字」については、優木さんが「熟」、名越さんは「光」を発表。
優木さんは「仕事も女性としても、成熟していきたい」と意気込み、名越さんは「明るい光景を思い浮かべるだけでも人は元気になれる。来年はそういう光があってほしい」と願いを込めた。

同社コーポレートコミュニケーション室の八重樫芳美さんは「インターネットのサービスを提供する中で、大切にしたいのは人々のコミュニケーションを助けること。それぞれの『感字』の裏側にはエピソードがあり人生がある。その一つひとつを大事にしながら盛り上げていきたい」と話す。


品川経済新聞より

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2010年12月04日

“ロケット”に興味津々

宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙教育センターと倉敷市教委の協定による連携授業が3日、市立乙島東小学校(正清省三校長、児童数182人)で始まった。

この日はJAXA宇宙科学研究所のロケット打ち上げ担当の助教、竹前俊昭さん(41)が、体育館で子供らにロケットの飛ぶ仕組みなどを説明。

今後、ペットボトルを利用した水ロケット作りと打ち上げや、高さ1㍍程度のモデルロケット組み立てと発射などに取り組む。


6年生の総合的学習「わたしたちのロケットを高く打ち上げよう」の一環で、「宇宙や地球環境といった広い視野を持ってもらう」のが目的。

最初に全児童対象に竹前さんが「最新の宇宙科学」の題で金星探査計画などを説明。
続いて6年生31人だけを対象に「ロケットはなぜ飛ぶか」を解説した。

竹前さんが、密封したフィルムケースの中で入浴剤を水に溶かし泡だって圧力が増す原理で飛ばす実験を実演すると、子供たちから「わあっ」と驚きの声が上がった。

竹前さんは「下に地面がなくても飛びます」と反動や反作用という言葉の意味を分かりやすく説明した。

6年生の小川瑞貴さん(11)は「実験が面白かった。自分で水ロケットなどを飛ばすのが楽しみ」と話していた。
【小林一彦】


毎日新聞より

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2010年11月30日

2010年の仕事観を表す漢字は?

今年も残り1カ月ほどになったが、ビジネスパーソンにとってはどのような1年だったのだろうか。

22~39歳のビジネスパーソンに「2010年の仕事観を表す漢字」を聞いたところ、昨年と同じ「楽」がトップであることが、DODA(デューダ)の調査で分かった

「楽」を選んだ理由を見ると、昨年は「今の仕事が楽しい」と答えた人が5割以上だったが、今年は「仕事を楽しみたい」という願望を表す人が最も多かった。


2位以下は「忍」「苦」「耐」「生」と厳しさを感じさせる漢字が並んだ。
「2010年は景気低迷が続き耐え忍ぶ状況の中でも、『仕事を楽しみたい』という前向きな想いをもって仕事と向き合った1年だったようだ」(DODA)


2010年の仕事観を表す漢字を職種別に見ると、モノづくりエンジニアと販売サービス職では、昨年の「耐」「忍」に代わり、「楽」が1位に。

投票理由には「仕事を楽しみたい」という前向きな意見が目立った。

その背景として「エコカー補助金、エコポイント制度等の政策効果により、自動車や家電製品の生産・消費活動が活発になるなど、明るい兆しが見え始めた。昨年の『不況に耐え忍ぶ』ばかりの状況から、『仕事を楽しむ』ことに意識が向けられるようになったのでは」(DODA)と見ている。

営業職と企画事務職の1位は、昨年の「楽」ではなく「忍」「耐」が選ばれた。

選んだ理由を見ると「とにかく今は耐え忍ぶ時期」といった不況の影響を感じさせる意見が多かった。

また、案件受注の減少が続くITエンジニアは、2年連続で「忍」がトップに。

1年以内に転職した人は、どのような仕事観を持っているのだろうか。

漢字に例えると「楽」が最も多かった。
その理由として「転職して仕事を楽しんでいるから」といったコメントが目立った。
一方、転職をしていない人は「忍」が1位で、「今は耐え忍ぶ時期なので」という意見が多かった。

次いで「新」「無」「充」「安」と続いた。
「転職市場は依然、楽観視できない状況ではあるものの、思いきって転身を試み、満足のいく仕事や職場環境を手にした人も多いようだ」


インターネットによる調査で、22~39歳のビジネスパーソン1,000人が回答した。
調査期間は9月16日から9月18日まで。
【土肥義則】


Business Media 誠より

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2010年11月27日

キミは閉める派?閉めない派?

実家にいた時、親から「トイレのフタは閉めろ!」とうるさく言われ続けました。
でも本当に閉めないといけないの?

サイト「nJOY」内の情報によると、閉める派が49.3%、ほとんど閉めない派が50.7%。

うーん、拮抗してます。
ルールがあるのか解決したい!
そこで衛生陶器の国内最大手、TOTO・レストルーム開発第一部の寺本美絵子さんに聞いてみました。


「トイレのフタを閉めるかどうかにルールはありません。公衆トイレではフタに触りたくないという方も多いですし。ただ、自宅や友人宅では閉めておくと次の方への配慮にはなると思います。フタが閉まっていれば、トイレに物を落とすこともないですし、見た目もすっきりして美しい。ただ、そうした感性は必ずしも世界共通ではなく、出したものはきちんとしまうべきという、日本的な感性によるのかもしれません」

もうひとつ気になるのは、このフタがそもそも何のために付いているかという点。
洋式トイレが西洋から輸入された明治の初頭の時点ですでに付いていたという。

「西洋では、トイレやバスが一つになった部屋で化粧や着替えをする習慣があり、昔はフタをイスや足かけの代わりとしても利用していました。日本は個室のためその習慣がなく、座るための強度もありません」

フタを閉めずに出てきたら、女性から嫌な顔をされたことがあります。
女性はフタを閉めてほしいと思っているのですか?

「同じ女性として、個人的にはそう思いますね。こまやかな気配りのできる、ジェントルマンっていう印象を抱くかも。男性にとってはプラスポイントになると思います」

ちなみに寺本さんによると、便座を温める温水洗浄便座の最新機種では、フタ自体が断熱構造になっているという。使用後にフタを閉めることで熱が逃げず、消費電力が年間約30%カットできるそうだ。地球環境への配慮につながるなら、僕もジェントルマンを目指して、フタを閉めることにします!
【藤原央登/清談社】

web R25より

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2010年11月26日

近江兄弟社小が移転

学校法人近江兄弟社学園は、近江兄弟社小(滋賀県近江八幡市市井町)を1.6㌔東の県立八幡養護学校跡地(同市浅小井町)に移転させる方針を固めた。

跡地を滋賀県から2億9,600万円で購入し、自然豊かな新天地で環境教育に力を注ぐ。

12月の説明会で保護者の賛同を得た上で数年後をめどに移転する。


八幡養護学校は敷地面積2万8,714平方メートル。
学校再編で野洲養護学校となって移転し、2008年3月に閉校したままになっている。

新小学校は、養護学校の旧の校舎、体育館、寄宿舎、運動場を改修して活用する。
テニスコートなど体育施設は新設する。

近江兄弟社小は現在児童数175人。
同じ敷地内の中学、高校とグラウンドを共有し、手狭になっていた。
移転は2022年の創立100周年に向けた学園改革の中核事業。
土地購入は、9月に県と仮契約を結び、今月の理事会で承認した。

新しい敷地の周辺には、蛇砂川が近くを流れ、キツネや貴重な野鳥も生息する。
校舎は平屋でトイレなどほぼ全施設がバリアフリー化されている。

池田健夫理事長は「恵まれた環境と旧施設を生かし、環境教育や感性を伸ばす授業、歴史・人権・福祉の学習などに力を入れたい」としている。


京都新聞より

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2010年11月22日

「エコ疲れに関する意識調査」

アイシェアは19日、「エコ疲れに関する意識調査」の結果を発表した。

対象者は20~50代で、東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・京都・神戸在住の男女1,509名。

まず79.0%と約8割の回答者が、日々の生活で環境に「配慮している」(「常に配慮している」+「たまに配慮している」)と回答した。

具体的内容としては、「ペットボトルなどをリサイクルに出す」(74.7%)がトップだった。


また環境に「配慮している」と回答し、車を所有している543名のうち65.4%が、自動車に関して配慮していることが「ある」と回答。

内容としては、「アクセルをあまり吹かさないように注意する」(74.4%)、「近所に行くのには車を使わない」(50.4%)、「エアコンを強くしない」(47.0%)となった(複数回答)。


さらに全回答者の62.2%がエコ(環境や節約)を奨励するメッセージに疲れや飽きを「感じる」と回答。

さらに環境に「配慮している」と答えた79.0%の回答者に、日々のエコ活動に疲れや飽きを感じることがあるかと質問したところ、55.6%が「ある」(「よくある」+「たまにある」)と回答した。

疲れや飽きを感じるエコ活動としては、「ゴミの分別を徹底する」(52.3%)が最も多かった(複数回答)。

さらに「日々の生活で何かしらの刺激が欲しいと感じることがあるか」という質問に対して、73.6%が「ある」(「よくある」+「たまにある」)と回答。

また日々のエコ活動に疲れや飽きを感じることが「ある」と答えた人に限っては、85.4%だった。

これらの人々に、日々の生活で刺激を得ようと思ったときにすることを複数回答で聞くと「旅行に行く」(40.1%)「買い物」(32.2%)「仕事以外の友人・知人と会う」(29.8%)などがあげられた。

このような結果からアイシェアは、「エコ」でありながら派手な刺激を求める「エコハデ」な気分が広がっているのではとしている。


RBB TODAYより

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2010年11月20日

クラゲで砂漠緑化

クラゲで砂漠を緑にしたい――。

大分県立海洋科学高(臼杵市)の海洋生産科がそんな珍しい研究に取り組んでいる。

校舎屋上に設けた「模擬砂漠」には今夏、ツタがしっかり根付いた。

研究を主導する3年の吉田綾汰さん(18)は「クラゲが将来の地球を救う存在になってほしい」と願う。


学校近くの海辺には、夏場になると大量のミズクラゲが押し寄せる。
発電所の冷却水取水口を詰まらせたり、漁業の支障になるなど、厄介者扱いされるクラゲだが、浜に打ち上げられても乾燥することなく、長期間ブヨブヨのままだ。

姿を見た吉田さんと川野太郎さん、丸山晃司さん(いずれも3年)は「この保水力の高さを生かせるのではないか」と砂漠緑化への活用を思い立った。

クラゲをつぶして粘液状にし、砂漠に見立てたプランター内で砂と混ぜ合わせた。
クラゲ粘液と砂の割合を変えながら試したところ、粘液を砂の3割にし1週間たった砂が植物の生育に最適の土壌湿度になることが分かった。
屋上の日照りの下でも2週間程度は維持できた。

土壌の酸性化を防ぐため、消石灰を混ぜたため、ツタは枯れることなく、現在も青々としている。
3人は「クラゲの肥料としての効果も生育状況から突き止めたい」と意欲満々で語る。

クラゲ研究を指導した佐藤誠教諭は「生徒の豊かな発想で始まった。粘液には塩分も含まれているが、ガジュマル、アロエ、ソテツなど塩害に強い植物を選べば、自然に優しく、有効な保水材や肥料としてめどが立つ。後輩も研究を引き継いでほしい」と話す。

吉田さんらは12月3日に東京である「全国水産・海洋系高校生徒研究発表大会」で九州代表として成果を披露する。
【梅山崇】


毎日新聞より

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クラゲで砂漠緑化

クラゲで砂漠を緑にしたい――。

大分県立海洋科学高(臼杵市)の海洋生産科がそんな珍しい研究に取り組んでいる。

校舎屋上に設けた「模擬砂漠」には今夏、ツタがしっかり根付いた。

研究を主導する3年の吉田綾汰さん(18)は「クラゲが将来の地球を救う存在になってほしい」と願う。


学校近くの海辺には、夏場になると大量のミズクラゲが押し寄せる。
発電所の冷却水取水口を詰まらせたり、漁業の支障になるなど、厄介者扱いされるクラゲだが、浜に打ち上げられても乾燥することなく、長期間ブヨブヨのままだ。

姿を見た吉田さんと川野太郎さん、丸山晃司さん(いずれも3年)は「この保水力の高さを生かせるのではないか」と砂漠緑化への活用を思い立った。

クラゲをつぶして粘液状にし、砂漠に見立てたプランター内で砂と混ぜ合わせた。
クラゲ粘液と砂の割合を変えながら試したところ、粘液を砂の3割にし1週間たった砂が植物の生育に最適の土壌湿度になることが分かった。
屋上の日照りの下でも2週間程度は維持できた。

土壌の酸性化を防ぐため、消石灰を混ぜたため、ツタは枯れることなく、現在も青々としている。
3人は「クラゲの肥料としての効果も生育状況から突き止めたい」と意欲満々で語る。

クラゲ研究を指導した佐藤誠教諭は「生徒の豊かな発想で始まった。粘液には塩分も含まれているが、ガジュマル、アロエ、ソテツなど塩害に強い植物を選べば、自然に優しく、有効な保水材や肥料としてめどが立つ。後輩も研究を引き継いでほしい」と話す。

吉田さんらは12月3日に東京である「全国水産・海洋系高校生徒研究発表大会」で九州代表として成果を披露する。
【梅山崇】


毎日新聞より

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2010年11月19日

「デザインのリサイクル」

金沢21世紀美術館(金沢市広坂)のデザインギャラリーで現在、「D&DEPARTMENT PROJECT Only honest design can be recyclable.本当のデザインだけがリサイクルできる」が開催されている。

時代の変遷とともに次々と生み出されながらも、物同様に消費されていくデザインについて考え、既に生み出されたデザインや商品の中でも長寿命のものがあることに注目し、ロングライフなデザインのリサイクルを提案し実践する同プロジェクト。

デザインとは、機能や性能がよく美しく独創的な「物」を指すだけではなく、社会における課題や問題に対して一つの解を与えることのできる「技術」であることを呈示する。

同プロジェクトを手がけるのは、「D&DEPARTMENT PROJECT」。

デザイナーのナガオカケンメイさんが、デザインとリサイクルを融合した新事業として2000年、東京(世田谷)で活動を始めた。

2002年には大阪に2号店をオープン、日本のものづくりの原点となる商品や企業が集まる異業種合同プロジェクト「60VISION」も立ち上げた。

地場の若い作り手とともに、日本のデザインを正しく購入できるストアインフラをイメージした「NIPPON PROJECT」も全国で展開するなど、精力的に活動を続けている。


「デザインをリサイクルする」という一連の活動を、3つの期間に分けて展示する同プロジェクト。

11月14日まで行われた第1期では、まだ使えるにも関わらず廃棄されてしまったものをそのままの状態で展覧し、現代の消費サイクルの問題点を提起。

第2期では、ロングライフデザインとして保持すべき物をセレクト、手を加えないままに陳列し来場者に「もう一度使うか」と問いかける。

第3期では、手を加え「もう一度欲しいと思うものに戻す」ことでロングライフデザインを選択するマーケット層を開拓し、現状の消費サイクルでは瞬時に流行遅れとなってしまう商品をしっかりと売り続ける仕組みそのものを展覧し総括する。


期間中、ナガオカケンメイさんと同館の秋元雄史館長によるトークイベント「ニッポンのロングライフデザイン」(12月11日、15時~16時30分)を開くほか、同館のミュージアムショップで期間限定のスペシャルショップ「D&DEPARTMENT PROJECT KANAZAWA」も開く(1月30日まで)。

開催期間は、第2期=11月16日~12月12日、第3期=12月14日~1月30日。
開場時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。
月曜休館。

金沢経済新聞

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2010年11月16日

はやぶさ 人類初の快挙

7年間に及ぶ探査機「はやぶさ」の旅は、通信途絶やエンジン故障など数々のトラブルの連続だった。

そのたびに研究者や技術者が知恵を絞って打開策を編み出した。

今回の成果は、月より遠い天体を往復する技術に加え、さらなる人類初の快挙となった。


はやぶさの分析チームは今年6月、特設の密閉実験室でカプセルを慎重に開封したが、中の試料容器には光学顕微鏡で見えるものがほとんどなく、見える粒子の大半は容器から出たアルミ片と判明。
関係者には一時「何も入っていなかったか」と失望が広がった。

チームは特注のヘラで容器の内壁をこすり、ヘラごと電子顕微鏡で観察する新手法を開発。
極めて小さい微粒子が多数あることを確認できた。

今回入手した試料は、地球環境の影響を受けておらず、米アポロ計画の「月の石」に匹敵する貴重なものだ。
詳しい分析によって、太陽系の歴史を塗り替える科学上の発見が期待される。
微粒子の一部は国内外の研究者に公募で提供される予定で、日本の成果が世界の科学研究に貢献するかたちとなる。

文部科学省とJAXAは後継機「はやぶさ2」を計画中だ。
生命の存在を示す有機物があると予想される小惑星に向け、2014年度の打ち上げを目指す。
今回実証された技術をどう「次」に生かすか。
政治の判断が試される。
【山田大輔】


毎日新聞より

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2010年11月15日

「鉄道×萌え×地域活性」

「NPO法人秋葉原で社会貢献を行う市民の会リコリタ(以下リコリタ)」は11月16日、UDXマルチスペース(秋葉原UDX4階)で「グリーンドリンクスアキバ October 鉄道×萌え×地域活性」を開催する。

「グリーンドリンクスアキバ」は今年4月から毎月第3火曜日、オープンキッチン型レストランスペース「UDXマルチスペース」で行っているエコと「アキバ」を掛け合わせたパーティー。

これまで、「怪獣作品と環境問題」、「森を守るアキバ」、「ゲームと生物多様性」などを主題に開催してきた。


今回は鉄道を活用した地域活性化が注目を集めていることと「秋葉原的なものと地域活性を考えたときに、はずせないテーマは鉄道」との考えから「鉄道×萌え×地域活性」をテーマに実施。

「鉄道居酒屋 LittleTGV」(外神田3)スタッフなどをゲストに迎え、鉄道の「萌え」を活用した地域活性の取り組みを紹介する。

開催時間は19時30分~21時30分。
入場無料。


アキバ経済新聞より

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2010年11月08日

救え若草山の芝

奈良市の若草山山頂にある国史跡「鶯(うぐいす)塚古墳」の芝の復元に、桂高農業専門科(京都市西京区)の生徒たちが挑んでいる。

人が踏んだり雨で土壌が流れて傷んだ古墳を、独自開発の芝の栽培技術で救う試みだ。

若草山を含む一帯は天然記念物のシカが増え過ぎて世界遺産の春日山原始林の存続を脅かしており、生徒たちは「芝の研究は森を救う鍵にもなる」と夢を描いている。


2、3年生でつくる「地球を守る新技術の開発研究班」。
3年前から授業で芝を研究し、本年度は1年生6人を加えた計21人が活動している。

屋上緑化を研究する過程で若草山に出合った。
日本固有の芝「ノシバ」が近畿で唯一自生する若草山から種子を採取、課題だった種子の発芽率向上に取り組んだところ、竹の繊維などで編んだ特殊なマット上で効率の良い栽培に成功した。

昨年初めて、この芝マットを古墳に移植
。若草山を管理する奈良公園管理事務所などの協力も得て、今年も10月中旬に100枚を植え付けた。3年青谷早希さん(17)は「種からしっかり芝が育ってくれてうれしい」と話し、定着状況の観察を続けている。

若草山の南東、御蓋(みかさ)山を含む春日山原始林(300万平方メートル)ではシカが入り込んで樹皮はぎや角研ぎを行い、深刻な被害が出ている。

大阪産業大の前迫ゆり教授(植物生態学)は「平成以降はシカが千頭を超え、エサの芝地面積から考えると多すぎる状態。

シカは昔から休むために森に入っていたが、今はエサ場となり、森の許容を超えてしまった」と関係の崩壊を指摘。

奈良県もシカの適正頭数や新たな共存を考える協議を始めた。


生徒を指導する片山一平教諭は「シカと森林の問題は全国で起きている。芝、特に地域固有のノシバを増やす技術は、シカが本来のエサの芝地で生きることを可能にし、シカと森林の共生にもつながるのではないか」と話している。


京都新聞より

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2010年11月06日

エコ大学ランキング

NGO団体「全国青年環境連盟」が実施した第2回エコ大学ランキングで、三重大(津市)が総合第1位に選ばれ、同大で5日、受賞の報告会が行われた。

学生が中心となった3R(リデュース、リユース、リサイクル)活動や、環境教育の推進などの取り組みが評価されたという。

調査は6~7月に実施された。
全国の国公立・私立大計744校のうち、回答があった151校の中で、「二酸化炭素(CO2)排出量・エネルギー使用量・廃棄物」「実施している温暖化対策」「学生への教育」「学生との活動連携・協働」の四つの視点で採点した。


その結果、三重大が「カーボンフリー大学」を目指し、2020年までに1990年比でCO2排出量を30.7%削減する目標を掲げたことや、構内でのエコバッグ配布や古紙を回収しトイレットペーパーに再利用したこと、全学生の4割が環境に関する講座を受講したなどの取り組みが評価され、国公立大、中規模大の両部門で1位となり、総合第1位を獲得した。

内田淳正学長は「学生と教職員が一体となって取り組んだことが評価され、非常にうれしい」と述べた。
環境ISO学生委員会委員長の平野穂波さん(19)=生物資源学部2年=は「これからも世界一の『環境先進大学』を目指して積極的に活動していきたい」と話した。
【福泉亮】


毎日新聞より

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2010年10月28日

お土産は「絵入りリンゴ」

27日にあった国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の夕食会で、各国首脳へのお土産に、青森県弘前市のリンゴ袋製造販売会社「佐藤袋店」が作った「絵入りリンゴ」が選ばれた。

同社製の特殊なシールを市内産「むつ」に張って日光で色付きを調整し、英語かフランス語で「2010 国際生物多様性年」の文字と会議のロゴを表面に浮かび上がらせた。
計500個を用意した。


夏の猛暑で赤い色付けに苦労したという同社の佐藤義博社長は「リンゴは自然の恵みそのもの。首脳たちに地球環境についてさらに考えてもらえれば」。
大詰めを迎えた会議を合意に導くか。
【山本佳孝】


毎日新聞より

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2010年10月24日

「江の島シーキャンドル」

藤沢市の江の島にある展望灯台の愛称が「江の島シーキャンドル」に決まった。

今後はすべての表記に愛称を使用するという。

管理・運営する江ノ電が、全線開通100周年と藤沢市制70周年を記念して募集した。

全国から1,000通を超す応募の中から、独特の形状を表し、「環境に優しいコンセプトにぴったり」として決定した。


灯台は2003年に完成し、海抜約100㍍。

昨年1月、アジアで初の高出力LED投光器を導入以来、1,670万通りの色を瞬時に変えられる上、6割のエネルギーがカットできるという。

既にある太陽光パネルで灯台に使われる電力は、ほぼ賄え、余剰電力が生まれる「究極のエコ灯台」と江ノ電はPRしている。
【永尾洋史】


毎日新聞より

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2010年10月23日

川崎支える企業技術や取り組み紹介

工業都市・川崎を支えている企業の独自技術や取り組みを紹介し、地域の未来を探る生涯学習講座が22日、川崎市中原区今井南町の市生涯学習プラザで始まった。

NPO法人かわさき市民アカデミーの主催。

講座は「地域社会に貢献している川崎の会社と人々」と題し、来年1月までの全10回。

市内に拠点を置く大企業や中小企業の関係者らが講師を務め、自社の独自技術などを紹介する。


キヤノンの開発担当者がデジタルカメラの仕組みについて紹介するほか、聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター発のベンチャー企業「ナノエッグ」による化粧品開発のエピソードなどが披露される。

東京電力と市が共同計画している川崎臨海部の太陽光発電所の建設現場や、味の素ライフサイエンス研究所(川崎区)での現地見学も行われる。

初回の22日は、市の伊藤和良産業政策部長が「工都100年を支えた基礎技術と先端技術の将来展望」と題して講演。
かつて公害の街といわれた川崎が産業観光や環境技術の分野で国内外から注目を集めるようになった経緯などを紹介した。

同講座は定員72人で、若干の空きがあるという。
受講料は5,000円。
問い合わせ・申し込みは、同アカデミー電話044(733)5590。


神奈川新聞より

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2010年10月20日

廃ガラスからウサギぴょん

愛知県岡崎市高隆寺町のごみ処理施設・市中央クリーンセンター内の岡崎ガラス工房「葵」で、廃瓶からリサイクルした来年のえと、ウサギの置物づくりが進められている。

女性スタッフ4人が同センターに持ち込まれたウイスキーの廃瓶を約1,300度で溶かし、愛くるしい表情のウサギに仕上げている。

ウサギは体長10㌢(1,365円)と6センチ(1,155円)がある。

透明で腹部が炭酸水の気泡で白っぽく、目と口の赤が印象的だ。

約500個を製作する予定で、市美術博物館内のミュージアムショップで販売している。


工房は、家庭から排出される廃棄ガラスをコップやオブジェにリサイクルし、家庭に飾ってもらおうと、廃ガラスが集まるごみ処理施設に95年に設けられた。
【佐野裕】


毎日新聞より

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2010年10月19日

SATOYAMA(里山)

自然の恩恵を受け、人と自然が共生する里山。

日本政府は「生物多様性」を守る手法として19日午後、自然と人が共生できる里山の考え方を世界にアピールする「SATOYAMAイニシアティブ」の国際パートナーシップを立ち上げる。

そのモデル的な里山として、日本政府が“認定”した兵庫県川西市の黒川地区を歩いた。


大阪北部から兵庫県にまたがる能勢妙見山(約660㍍)。

小さな山小屋に、里山再生に取り組む「川西里山クラブ」のメンバー約25人が集まった。
平均年齢65歳だが、作業着姿でチェーンソーを手に、間伐や草刈りなどを黙々とこなす。

日本の原風景といっていい里山だが、高齢化や過疎化の波には抗(あらが)えず、林業が衰退し荒れていった。
高級炭の産地だった黒川地区も人の手がほとんど入らなくなり、活動を始めた5年前は荒れ放題だったという。

案内してくれた事務局長の小寺慶彦さん(76)は「間伐して草を刈れば木漏れ日が差し込む。この光が未来の林を育てます」と話す。
最近はシカの被害も深刻になり、若木などが食べられないようネットを張るのも大切な作業の一つだ。

遊歩道の途中に、県の絶滅危惧(きぐ)種であるエドヒガンの大木があった。
根の周りを草に覆われ枯れかけていたところを、草を取り払って2年前に種を採取。
200本の苗木を育て、来年には山に植える予定だ。

環境省は「回復可能な範囲で自然を利用し、国や自治体、市民らが協力、地域の社会、経済の活性化に貢献する」を理想的な里山として定義、黒川地区は全条件を満たし、専門家が選ぶ「里山」に含まれた。

守るばかりではなく、切った木でシイタケを育てるなどメンバーは楽しむことも忘れない。
小寺さんは「支えたり、支えられたり。それが里山の魅力」と話している。
【杉村奈々子】

産経新聞より

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2010年10月09日

「草屋根」の魅力

屋根を芝生や草花などで覆う「草屋根」。

美しい外観はもとより、夏でもエアコンなしで過ごせる快適さも魅力で、自宅にとりいれる人が増えている。

草屋根をもっと広げていこうと、今月には「草屋根の会」もスタート。
注目がますます高まりそうだ。

先月20日、神戸市灘区の住宅街の一画で、新築住宅の見学会が開かれた。
自然素材を使った木造2階建ての住宅は、屋根の上に一面、芝生を敷き詰めた「草屋根」。

訪れた人は、屋根を見上げて、「わあ」と歓声を上げたり、はしごをのぼって草屋根を間近で見て、「ふさふさやねえ」「めっちゃ、いい」と目を輝か せたり、トンボが屋根の上に飛んでくる姿に驚いたり…。
すっかりその魅力にとりつかれていた。

草屋根住宅を設計したのは、1級建築士事務所「YURI DESIGN」(神戸市東灘区)。
代表の前田由利さんは、これまで30軒以上の草屋根建築を手がけてきた。
きっかけは、12年前、前田さんが自宅を新築したときのこと。
子供部屋がちょうど屋根裏の部分にあたり、相当暑くなりそうだったので、「草屋根」にして熱を逃がそうと考えた。


実際、住んでみると、想像以上に涼しいことに驚いた。
「屋根が熱を持たないと、こんなに快適なのかと思います」と前田さん。
「草屋根」は、口コミなどで広がり、住宅、喫茶店や保育園などにもとりいれられた。

特にこの2、3年、草屋根住宅の注文が続いている。
住宅が完成した際に開く見学会にも、参加者が大勢訪れるようになった。

草屋根熱の高まりに、前田さんたちは、「草屋根の会」の立ちあげを決意。
草屋根の家に住んでいる人、研究者や学生、設計や施行、緑化の関係者など、草屋 根に思いを寄せる人々が集い、年に三回程度、草屋根に関する情報交換や勉強を行う。
第1回「草屋根の研究会」は16日に、西宮市内で開催。
研究者による講演や、尼崎市内で実際に草屋根の家に住む家族による“草屋根レポート”も予定している。


「環境にやさしい草屋根は、これからもっと浸透して、家を建てるときの選択肢のひとつになっていくかもしれませんね」と前田さんは話している。
【岸本佳子】

産経新聞より

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2010年09月24日

地方アイドル活性化


東京の流行を追い掛けるのでなく、地方独自の発信を――と各方面で叫ばれている昨今。

アイドル業界でもそんな気運が高まっている。
北海道から沖縄まで、地元を拠点に活動する地方アイドルたちの活況に大きな注目が集まる。

大都市圏以外の地域でアイドルグループが増えてきたのは、2000年代始めから。
先駆けとなったのは、
りんごを始め青森の特産品PRのために結成された「りんご娘」、
山形県酒田市で商店街の活性化に向けて活動した「SHIP」、
新潟名産のやわ肌ねぎPRキャンペーンから生まれた「Negicco(ねぎっこ)」など。

どのグループも地元産業の宣伝や町おこしといったビジネスと直結する側面を持っていた。


Negiccoをマネジメントする越後屋本舗クリエーターズの熊倉維仁氏は「商店街のイベントに出演すれば、かなりの集客がありますし、新潟市の中心街である“古町”にかけて「星の“降る町”」というフレーズを入れた曲がメディアに取り上げられたこともありました」と、地域活性化に寄与した成果を挙げる。

シーンに転機を生んだのは、広島の地方アイドルだった「ぱふゅ~む」。
2003年にPerfumeとして東京に進出し、後に大ブレイクする彼女たちは、単なるローカルタレントでなく純粋なアイドル予備軍としての地方アイドルのポテンシャルを証明した。

最近の例で言えば、今年の8月に、東京・品川で「TOKYO IDOL FESTIVAL2010」が開催。
メジャーグループから地方を拠点に活動するグループまで、30組以上が出演したことで注目された。
従来型の地域振興のためのアイドルスタイルの活用から、地方発のアイドル活動そのものが、新たな“地域ビジネスモデル”として目を向けられ始めたのだ。


そんなシーンに、いち早く注目したのがテレビ業界だろう。
キー局すら不況のあおりで広告収入が激減し、映画制作やイベント、不動産業に至るまで放送外収入に力を入れているが、ローカル局に至っては、その現状は一層厳しさを帯びている。
そんな中、テレビ新広島では、前出のPerfumeや現在の地方アイドル界で有数の人気を持つ「まなみのりさ」を生んだアクターズスクール広島を全面バックアップし、放送外収入としてのアイドル育成に積極的に取り組んでいる。

このような状況を、まなみのりさが所属するポニーキャニオン ミュージック 取締役 河野素彦氏は、以下のように語る。

「地方局が放送外収入を強化するために、地元密着のローカルアイドルを育成していこうという流れはあると思います。はじめから全国展開させるには、ある程度の資本が必要ですし、関係者の範囲も広くなる。そうなるとトライアルの数は限られます。でも、地方の活動からスタートすれば身軽に活動できます」


イベントなら100人集客できれば、物販などと合わせてビジネスとして成立できてしまうという地方アイドルの活動。
その点で「シンガー・ソングライターなどより、アイドルの方が成功させやすい」(河野氏)とも。
加えて、熊倉氏は「地方だと広告宣伝費が東京より安く済む」とメリットも挙げる。

ネット環境のインフラが広く普及したことも、地方アイドルの活動に多くの恩恵をもたらした。
「楽曲の発注からアートワークに至るまで、パソコンでデータをやり取りして進めるので、東京でも地方でも同じクオリティの作品ができます」と河野氏が言うように、変わらない環境で制作をすすめることができる。


またネット環境の普及は、プロモーションにおいても効果を発揮。
Perfumeも独特のダンスが動画サイトに大量投稿されたのがブレイクの一因となったが、地方アイドルも地元にいながら、ネットから他エリアにファンを広げることが可能に。
実際、まなみのりさのイベントには福岡などから駆け付けるファンもおり、2009年9月発売のシングル「Possibility」は広島での発売にも関わらず、オリコン週間インディーズランキングで8位を記録している(09/10/5 付)。

AKB48などをはじめとする女性アイドルの人気に加え、「地方文化」への注目で、一躍盛り上がる地方アイドルシーン。地方局を救う新たなビジネスモデルとしての役割にかかる期待は大きく、今後もさらなる拡大を見せるに違いない。

ORICON BiZより

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2010年09月23日

「横浜カーフリーデー」


横浜市中区・日本大通りを中心に9月23日、車のない都市空間を体験するイベント「横浜カーフリーデー2010&モビリティウィーク」が開催される。

カーフリーデーは1997年にフランスで始まった、車に頼らない日常生活を体験する社会実験。

地球温暖化や都市交通問題などの改善のきっかけをつくるイベントとして、毎年2,000を超える都市で行われている。


横浜カーフリーデー」は2004年にスタート。
日本大通りと横浜公園で日本初のマイカー乗り入れ禁止実験を開始し、「歩けば街が見えてくる。クルマをおいて街に出よう。」を毎年のテーマに都市交通から環境問題を見つめ直し、文化や伝統を大切にする社会をつくろうと取り組んでいる。
主催は横浜カーフリーデー実行委員会。


7回目を迎える今年のテーマは「バス再発見!」。
日本大通りに横浜を走る路線バス10台が集合し、バスの魅力を再発見できるさまざまなイベントを実施する。
会場は日本大通り(10時より車両通行止め)、みなとみらい線の日本大通り駅・三塔広場。


バス展示事業者は江ノ島電鉄、小田急バス、神奈川中央交通、川崎鶴見臨港バス、京浜急行バス、相鉄ホールディングス、大新東、東急バス、フジエクスプレス、横浜市交通局。

当日は13時から歩行者によるパレードを行うほか、展示バスや出展ブースを回るスタンプラリー、バス車内で制服着用による写真撮影(一部の車両のみ)、「みらいのバス」の絵画コンテストなどを実施。

また、ミュージックライブ(ハマこい踊り、アラメヤ音頭、大道芸ほか)やフリーマーケット、世界の路面電車・LRT(新交通システム)のパネル展示、参加団体による展示・販売など多彩な催しを行う。
日枝神社(横浜市南区山王町5)を出発し、横浜の開港前・開港時の歴史をたどるまち歩き「お三の宮・関内・関外歴史ウォーク」も。

開催時間は11時~16時。
大雨中止。
会場の様子は横浜市民放送局が生中継する。


1903年9月20日に日本で最初のバスが京都市で運行されたことを記念し、日本バス協会は1987年、9月20日を「バスの日」に制定。
10月3日には、バスの安全な普及を目的にしたイベント「バスフェスタ2010」がパシフィコ横浜(西区みなとみらい1)で開催される。

ヨコハマ経済新聞

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2010年09月11日

『シブすぎ技術に男泣き!』

東京の下町などで高い技術を持って日本のものづくりを支える技術者を描いた異色のコミックエッセー。

今年1月に発売され、9月1日現在で13万7千部を売り上げた。

日本のものづくりを支える町工場といっても、実際どんなことをやっているのかは、関(かか)わっている人でないとほとんどわからない。
本著は中小企業や町工場で働くエンジニアや職人の理想や意地が描かれている。


「六角レンチの回し方でそいつが何年目かわかる」
「設計はおもいやりだ」
「掃除や片付けができねぇ奴は必ずケガをする」

その分野のプロが発する言葉がなんとも味がある。

著者は約10年間、エンジニアとして半導体製造装置やゲーム機などの設計開発に携わってきた。
平成12年に漫画家としてデビューしたものの、売れなかったため、関東近県の町工場でアルバイトや派遣として働いた経験も持つ。
その体験が漫画に生かされたわけだ。


日の目をみないで倉庫行きになってしまう機械。
それでも情熱をもって働く職人たち。
著者は「技術者の仕事とは見えないトコロにあり、男たちの魂…私はそれを伝えたいのです」と、自己紹介で語っている。

編集を担当した中経出版編集部の大田原恵美さん(32)は、予想外の売れ行きに驚きを隠せない。
「売れ行きには正直びっくりしています。渋くないくらいの数字になってしまいました」と笑う。

購読者の6、7割は男性というが、編集部には「中小企業で働く人のことがよくわかった」などと、女性からのメールも数多く届いているという。
おもしろいことに、町工場が多い川崎市内の書店で断トツに売れているそうだ。
近々続編も発売するという。


産経新聞より

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2010年09月02日

政投銀 給食PFIに融資

日本政策投資銀行は1日、静岡県御殿場市で同日開業した新しい給食センターの建設や運営管理を手がけるPFI事業に、数億円規模の融資を行う方針を明らかにした。

時期は10月。
同じく数億円を負担する静岡銀行と共同融資となる。
政投銀は今後も地方企業への融資を強化し、地域の発展に貢献する。

政投銀と静岡銀が融資するのは、老朽化した給食センター2施設を統合して1日に開業した「御殿場市立南学校給食センター」のPFI事業。


同市の発注でPFI事業を担うSPC(特定目的会社)が建設業者に支払う工事代金約10億円の大半を、返済期間16年で融資する。

融資契約は8月31日に締結。
政投銀と静岡銀が同額を負担する。

新しい給食センターは、御殿場市内の小中学校8校に対し、1日に約5,000食を配食する。
太陽光発電や高効率熱源機のヒートポンプ給湯器を導入して温暖化対策をとるほか、廃油を給食配送車のバイオ燃料に活用してリサイクル体制を確立。
国際的な衛生管理規格HACCP(ハサップ)にも対応している。

経済低迷に苦しむ地方の現状について、政投銀は、「人口減少などの課題に直面しており、強みや優位性をいかした発展が求められている」と課題を指摘。
今後も地方企業に対する資金面や情報面での後押しを進める考えだ。

実際、今年5月には、地域金融機関との協調で低利融資などを行う枠組み「地域元気プログラム」を設定。
リサイクル技術を活用した食品トレーなどを販売する広島県の業界大手企業に融資を実施したほか、兵庫県で有料道路を運営する地域企業の株式を西日本高速道路会社と共同で買い取り、経営改革に乗り出している。
【山口暢彦】


フジサンケイ ビジネスアイより

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2010年09月01日

メダカのすむ水田作り

メダカがすめる安全な水田で作った米を消費者に―

福知山市岩間で、地元営農組合長の吉良さんが「メダカと共生する米作り」を実践している。
まず自身で取り組み、成果を紹介しながら「地域全体に広げていきたい」と意欲を燃やす。

自宅の水槽でメダカを飼育していた営農組合員が、昨年7月に近くの水田へメダカを放したところ、秋には大量に増えていた。

「これはおもしろい」とひらめいた、吉良さん。
自身でも自宅で飼育して今年6月に水田へ放した。


田んぼは20㌃と30㌃の2枚。
農道を挟んで並んでいて、コンクリート製の農業用水路とは別に、田の周囲に溝を切って水路を作った。
山からきれいな水が流れてくることもあって、メダカは今年も大量に増え、何匹いるかは見当も付かない。
田に人が近づくと、驚いたメダカの群れの動きで水路が波打つほどになっている。

ほかにタニシやイモリ、タガメなどいろんな水生生物がいて、豊かな土壌ときれいな水、安心できる栽培方法が多様な生き物のゆりかごになっていることを示している。

農業指導機関に問い合わせたところ、府内ではまだメダカ米に取り組んでいる地域は無く、吉良さんは「岩間をメダカ米の里にできたら」と夢を膨らませている。

あと4、5日で田の水を落として稲刈りをするが、周囲の水路は残してメダカたちの生育環境を維持。
10月にはメダカをすくってもらうイベントも考えている。


両丹日日新聞より

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2010年08月25日

えっちゃん飛来

福井県 西川一誠知事が県内でのコウノトリ放鳥に意欲を示したことについて、兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷公園から飛来したコウノトリ「えっちゃん」が107日滞在した実績のある越前市では、歓迎の声が上がった。

コウノトリが生息できる豊かな生態系づくりが前提となるため、実現には住民を巻き込んだ幅広い取り組みが必要となりそうだ。

コウノトリは特別天然記念物で、豊岡市から幼鳥などを運んできて育てて放鳥するにも、文化庁への現状変更許可申請が必要だ。

文化庁記念物課は「豊岡市の例をみても、コウノトリが生息できる環境整備には相当な年月がかかる。予算措置など福井県から具体的に聞いてみたい」としている。

豊岡市で集中して飼育している現状については、「危険を避けるためにも、飼育場所は分散させた方がいい」という考えという。

越前市農政課の担当者は「生態系の頂点にいるコウノトリが空を舞うのは、自然豊かな環境の象徴で、それは人間にとっても良い環境のはず。昔ながらの生き物がいる地域であることを喜び合えるよう、環境整備を進めたい」と話した。

同市で環境問題の啓発活動をしている市エコビレッジ交流センター指導員、野村みゆきさん(51)は「豊岡市のようにコウノトリを育てて放鳥できたらいいねという声は、以前からあった」と、声を弾ませた。

多くの生物が暮らし、コウノトリが舞い降りてこられる水田作りの重要性を子どもたちに伝えてきただけに、「ドジョウ、カエルなど生き物が暮らせる環境を取り戻したい」と話した。
【安藤大介、高橋隆輔】


毎日新聞より

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2010年08月22日

吉川小で庭園造り

農芸高(京都府南丹市園部町)で造園技術を学ぶ環境緑地科の3年生6人が、亀岡市の吉川小に緑の庭園「ふれあいのこみち」を整備している。

児童の意見も取り入れた庭園は今秋にも完成する予定で、夏休み中も汗だくになって作業を進めている。

庭園整備は、コンビニエンスストアチェーン・ローソンの「緑の募金」を活用した学校環境緑化モデル事業の一環。

事業の実施校に決まった吉川小が、校庭を実習の場にしてもらおうと農芸高生に作業を依頼した。


依頼を受けた場所は、校舎正面にある長さ30㍍、幅5㍍のスペースで、児童が登下校時の通路に利用している。

雨が降ると足元がぬかるんでいたことを児童から聞いた6人は、花壇の花を楽しみながら快適に利用できよう、石敷きの遊歩道を備えた庭園を造ることにした。

5月から始めた工事では、遊歩道の整備がほぼ終わり、2学期からは地元の保津川をイメージして舟形の花壇づくりに取りかかる予定。

測量を担当した有村勇哉さん(18)は「大きなけがを防ぐために大きな石は使わないなど、小学生が使いやすい庭園を考えた。地域の人たちにずっと愛してもらえる広場にしたい」と話している。


京都新聞より

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2010年08月21日

閉園施設を植物工場で再利用へ

農作物の安定供給などの観点から、野菜などを計画的に生産できる「植物工場」が注目を浴びる中、京都府立大と府立医科大を運営する京都府公立大学法人が、経営難で昨年閉園した植物公園「花空間けいはんな」(同府精華町)を再利用し、研究用の植物工場を造るプロジェクトに乗り出す。

府の土地と建物を生かし、企業を招致してプラントを整備する産官学連携の取り組み。

自然栽培の作物よりも豊富に栄養素を含む作物の栽培システムなどを研究する予定で、来春のオープンを目指す。


「花空間けいはんな」は平成17年に開園したが、入園者の減少などで昨年3月、約5,400万円の赤字を抱えて閉園。

約7万平方㍍の敷地のうち、広場や展望台などは今も公開されているが、建物などは使われないままになっている。

京都府立大は、同園の隣接地に農場を持っており、その縁もあって再利用に名乗りをあげた。


計画によると、植物工場には鉄筋コンクリート建ての旧イベント会場(約1,200平方㍍)を利用。

空調設備会社や電子機器会社などと協力し、自動で空気中の酸素や一酸化炭素の比率を調節する機器や発光ダイオード(LED)ライト、栄養素を豊富に含んだ培養溶液などの設備を整える。

京都、大阪、奈良にまたがる関西文化学術研究都市にあることから、3府県の企業を対象に招致する予定で、すでに数社と調整中。

企業側にも、より高性能な機器の研究・開発ができるメリットがある。

予算は約3億円で、国や京都府の補助金などで賄う予定。
府立大農学生命科学科などの職員と企業側の研究者が共同で使う研究室なども整備する。
今年秋ごろに着工し、来年4月のオープンを目指す。

府立大は、低コストで栄養価の高い野菜の栽培システムの確立を図る方針で、具体的にどんな野菜を作るかは今後検討する。
竹葉剛学長は「産官学が一致団結して研究し、さまざまな問題点の改善を目指す。
2~3年をめどに研究結果をあげ、けいはんなの企業や農家の人々に利益を還元したい」と話している。

【植物工場】
人工的に光や温度、空気中の酸素濃度などを調節し、計画的に作物を育てる施設。
太陽光を利用する「太陽光利用型」と利用しない「完全人工光型」に大別される。
複数のLEDライトを組み合わせて光を当てることで、通常よりも栄養価の高い野菜の栽培例も報告されている一方、採算性などに課題も残る。
大阪府立大学(堺市)や食品メーカー「カゴメ」(名古屋市)が運営する工場など、国内に数十カ所あるという。

産経新聞より

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2010年08月15日

メダカが泳ぎ、スイカも栽培


名古屋市内のビルや工場で、屋上緑化の取り組みが広がっている。

メダカが泳ぐ小川を再現したり、ジャガイモなどが収穫できる菜園が登場するなど、ユニークな試みも目立つ。

10月に希少生物の保護をテーマにした国際会議「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」が名古屋で開催されることもあり、企業イメージの向上にも一役買っている。


今年2月、中区錦2丁目に完成した名古屋丸紅ビル。地上80メートルの屋上スペース(約650平方メートル)に、里山をイメージしたビオトープ(生物生息空間)がある。

雨水を循環させた小川の周囲にはヤマモミジなどの高木、サツキやツツジといった30種以上の低木、野草が生い茂る。

小川に約30匹をメダカを放流し、5月には産卵が確認されたという。
また、どこから飛来したのかは分からないが、テントウムシやアカトンボなどの昆虫が徐々に集まっている。

「循環水の殺菌以外はなるべく人の手をかけず、できるだけ自然の力で生物の空間を再現させたい」と屋上のビオトープを管理する丸紅名古屋支社住宅開発第2部の西出智部長代理は話す。


キヤノンのショールームなどが入る興和不動産の高層ビル「名古屋インターシティ」(中区錦1丁目)の最上階18階にも屋上庭園がある。

シマトネリコなど6本の高木は高さ11㍍のガラスに囲われており、夜間にはライトアップされる。

地上から見上げると、上空に常緑樹が浮かんでいるように見える。

このほか、4月に完成した名鉄不動産の「メイフィス名駅ビル」(中村区名駅4丁目)も屋上には芝生を張るなど、ここ1、2年に完成したオフィスビルには屋上緑化を施したものが多い。


一方、屋上緑化にとどまらず、屋上菜園として、野菜づくりに励むケースも増えている。
ブラザー工業の瑞穂工場(瑞穂区河岸1丁目)の屋上では今春からジャガイモやサツマイモ、イチゴ、スイカの栽培を始めている。

6年前から屋上緑化に取り組んできたが、「せっかくなら社員みんなで楽しめるものを」(広報・総務部)と考えた。

6月上旬には昼休みの時間を利用して、十数人の社員が屋上で芋掘り。
収穫量は約50㌔で、7月に行われた社内イベントで、このジャガイモがパイなどに調理され、参加者に振る舞われた。

屋上菜園を管理するブラザー工業の子会社ブラザーリビングサービスの北島佳樹・環境部課長代行は「周囲に高層マンションなどがあり、安全上、背の高い植物は植えられない。また農薬の散布もできない」と屋上菜園ならではの管理の難しさを話す。

それでも「最上階は空調の設定温度を1度上げることができるようになり、二酸化炭素の排出量を年間400㌔減らせる削減効果が出ている」という。

このほか、NTT都市開発のアーバンネット上名古屋ビル(西区上名古屋3丁目)の屋上でも、5月下旬に入居企業の従業員らがサツマイモとカボチャの苗を植えた。

名鉄百貨店本店(中村区名駅1丁目)の本館屋上にある屋上庭園「マイフェアガーデン」でもミニトマトやナスなどが無農薬で栽培されている。

なぜ、名古屋で屋上緑化ブームなのか。

中部経済に詳しい共立総合研究所の江口忍主任研究員は「東京と比べ、名古屋には中心部に大規模な緑地が少ないこと、そして名古屋駅前をのぞけば超高層ビルもなく、オフィス街でも日当たりが良い」と指摘する。
その上で「大阪や広島など、一定規模の都市なら、屋上緑化ブームとなる可能性が高い」と話している。

産経新聞より

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2010年08月14日

田んぼアート

近江八幡市内の農家や住民らでつくる「水茎夢(すいけいゆめ)の郷委員会」が、通常の稲とは穂の色が違う古代米の稲を使って絵や文字を描く“エコ広告”の実用化を目指している。

収穫時期を迎えるまでの期間限定広告で、二酸化炭素を排出しない環境配慮型の広告として注目を集めそうだ。

委員会は、地域おこしの一環として平成19年から毎年、近江八幡市内で古代米を使って絵などを描く「田んぼアート」を実施。

これまでに、干支にちなんだネズミやウシの絵などを制作した。

アートは6月から10月ごろまでが見ごろで、委員会が近くに設置した高さ約3.6㍍の展望台からの光景が、周辺住民らに好評という。

委員会によると、アートは、穂の色の違う3種類の古代米を使用。
地域住民らが春に古代米を田植えし、苗が成長すると絵や文字が浮かび上がる。
アートを始めた当初は、実際に見た絵がイメージよりも間延びする課題もあったが、遠近法を取り入れることで、緻密(ちみつ)な絵を描けるようになった

この技法を応用し、委員会は田んぼアートを使ったエコ広告を考案。
実用化に向け、特許を申請するとともに、企業や農業者団体などに説明を重ねている。
委員会によると、県内外の複数の企業が関心を示しているという。


委員会の山西治作事務局長は「田んぼアートで収穫したコメは食べることもでき、究極のエコ広告だ。
全国に広めていきたい」と意気込んでいる。


産経新聞より

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2010年08月13日

「みなしご」から「みつばち」へ

タツノコプロの代表作「昆虫物語みなしごハッチ」(昭和45年)が、映画「昆虫物語みつばちハッチ~勇気のメロディ」(アミノテツロ監督)に生まれ変わり、現在公開されている。

主要設定はオリジナルの精神を生かして引き継ぎつつ、キャラクターデザインなどは時代に合わせて一新。

「紆余(うよ)曲折もあった」という新生ハッチ誕生の舞台裏をスタッフが語った。

フジテレビ系で放送されたオリジナルのハッチは、タツノコプロが「マッハGoGoGo」「ハクション大魔王」などのヒーロー・ギャグ路線に続き、メルヘン路線の新分野を開拓した作品だった。

人気に押されて全91話が制作され、昭和49年には続編も登場。
平成元年には日本テレビ系でリメークもされた。


主人公のハッチが生き別れた女王バチの母親を捜して旅し、その道中で成長していく姿を描く基本コンセプトは映画版も同じだ。

これを縦軸にして、横軸には旧作になかった人間の少女、アミィとの交流などのエピソードを配置した。

環境問題が重要テーマとされているのも旧作との違いで、ミツバチが世界的に減少していることが映画化の理由の一つだったという。

映画版ではタイトルの「みなしご」が「みつばち」に変わった。
この件についてプロデューサーの栃平(とちひら)吉和さんは「最後までかなりもめた」と明かす。

「まず、『みなしご』(両親や保護者がいない子供)は死語になった。
それに旧作は親がいないハッチがいじめられたり、陰湿な描写も多かった。
今回は希望や夢、友情をテーマに、家族で映画を楽しんでほしいという思いがあった」

ハッチのパッチリとした目にも、その思いが表れた。
旧作は「けろっこデメタン」「樫(かし)の木モック」といった当時のタツノコ作品とも共通する、涙目のようなとろんとした目。
今の子供たちに受け入れられる明るく元気なハッチにしようと、当初は体の色を本物のハチと同じにしたり、体形まで変える案があった。

「私が守らないと、ハッチじゃなくなってしまう怖さがあった」と語るのは、キャラクターデザインを手がけた河井ノアさん。
美術学校卒業後の昭和47年に竜の子プロ(当時)に入社し、ハッチの生みの親でもある創業者、故吉田竜夫社長に師事。
その実績を買われ、映画版のメーンスタッフに選ばれた。

河井さんは「吉田さんと心の中で“どこまで変えていい?”と会話しながら、色やフォルムといった乗り越えてはいけない幾つかの垣根を作った」という。

完成した映画を見て、「私のルーツはやっぱりタツノコだとしみじみと思った」という河井さん。
「ハッチは小さくてか弱いハチの子だけど、大きな勇気や 愛、友情で周囲を巻き込んでいくヒーロー。いじめに対しても一人で『ダメだ!』といえるヒーローが現れてほしいという願いは、旧作にも、この映画にも込められている」と語った。

映画版では、人間の女の子、アミィが主要キャラクターとして初登場する。
昆虫との“共演”では大きさが違い過ぎるため、ハッチの体長を3㌢と大きめに設定。
手前にハッチを置いて遠近法で対等に見せたり、逆に小さくて見えないさまをギャグにしたりと苦心したという。

産経新聞より

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2010年08月11日

友情のマーチ

学校統合で廃校になった茨城県利根町の小学校に眠ったままになっていた楽器を、元取手市議が仲介して北海道の小さな小学校に贈り、児童たちに喜ばれている。

少子化で県内でも学校の統廃合が進む中、余ってしまう教材も多いはず。

今回のケースは余った教材の再利用に一石を投じる形になった。


楽器が残されていたのは旧利根町立布川小の校舎。
平成20年、町立太子堂小と統合した新しい布川小は旧太子堂小校舎を使用し、旧校舎は使われていない。

昨年夏、元取手市議、城之内景子さん(64)が役員を務める「取手アートプロジェクト」が、旧布川小の校舎跡で作品展を開くことになり、城之内さんらが会場の清掃をしたとき、教室内に余った楽器が置いてあるのを発見。
城之内さんは「もったいないと思った」という。

今年5月、嫁ぎ先の北海道東川町で、児童数わずか23人の同町立東川三小のPTA役員をしている長女の神林泰子さん(36)が里帰り。

楽器が余っていることを話したところ、神林さんは「うちの学校には音楽の先生はいるが、楽器がない。譲ってもらえないか」と、城之内さんに要望したという。


城之内さんはさっそく、利根町議を介して同町教育委員会に伝えたところ、同教委は快諾した。
城之内さんらが、教室内にある楽器を引っ張り出して、使える楽器を探すとともに、同教委も楽器のリストを東川三小に送り、希望の楽器を確認。
トランペットやテナーサックス、マラカスなど二十数点の楽器を選び、北海道に送った。

楽器が到着すると、東川三小の菅原敏光校長から「本校の子供たちに、人のつながりや心の温かさを届けていただきました。今回いただいた温かい真心を大切に伝えてまいります」という礼状が届いた。

城之内さんは「ほんとうによかった」と喜ぶとともに、「統合で、ほかにも教材が余っている学校があると思う。そういう教材を学校の片隅に置かないで有効に活用してほしい」と話している。
【石田努】


産経新聞より

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2010年08月10日

「ソーラーラジコンカー」コンテスト

工業系学科で学ぶ高校生が技能を競う「全国ソーラーラジコンカーコンテスト2010 in 白山」が8月6日・7日、白山の白山一里野RCコースで行われ、福井県立春江工業高校の「不死鳥SRC」が優勝した。</span>

コンテストは、太陽エネルギーの利用を通じて、高校生らに地球環境問題や資源エネルギー問題への関心を持ってもらうことが狙い。

白山市や石川県などで構成する実行委員会が主催し、毎年開催している。

今年は16府県41校107チームが出場。

出場者はすべて高校生で、クラスや部活動の仲間同士でチームを組み、試行錯誤を繰り返して完成させた自信作をエントリーした。


ソーラーラジコンカーは、大きさと、あらかじめ指定されたソーラーパネル3枚を使い、太陽光エネルギーを動力とすることなどが決められているが、車体の材質や形などは自由。

フェラーリの「テスタロッサ」をモデルにしたスタイリッシュな車もあれば、軽量化のため厚さ1㍉の木で作った枠組みにフィルムを張っただけのものも登場した。

競技は、制限時間内に1周約300㍍のコースを何周できるかを競う。

スタート位置についた車は合図とともに一斉に走り出し、カーブを曲がり、坂道を上り下りして周回した。
敗者復活戦と、3回戦から決勝戦までが行われた7日は雲が広がったため、十分な太陽光を得られずに途中でスピードダウンする様子も見られた。

石川県内からは6校15チームが出場したが、金沢市立工業高校の「Athlete2010」のベスト8入りが最高だった。

3回戦で敗退した石川県立工業高校3年、丸谷匠君は「この後、県工から出場した3チームが反省点を生かし、力を合わせてソーラーラジコンカーをもう1台作ることになっている。後輩たちに来年の参考にしてもらいたい」と話した。

「テスタロッサ」を制作した新潟県立柏崎工業高校2年、佐藤裕太君は「曇ってきたので、スピードが落ちてだめだった。来年はさらに工夫して、もっと速さを追及しながら、デザインも斬新な車で出場したい」と次回に意欲をみなぎらせた。

会場では、元ラジコン世界チャンピオンの広坂正美さんのデモンストレーションも行われ、出場者が時速100㌔㍍での高速走行や、足を使ったリモコン操縦の技などに見入った。


金沢経済新聞より

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2010年08月02日

マラソン大会「定員の壁」


首都圏を中心にランニングブームが過熱している。

参加の申し込みが殺到し、数時間で募集を締め切るというマラソン大会が続出。

「ランナーの聖地」と言われる皇居では真夏でも多くの人が走り込んでいる。

ブームの火付け役となった東京マラソンは1日、来年2月27日の大会の募集をスタートさせたが、さて今回は何万人がエントリーするか。

定員12,000人(フル)のつくばマラソン(11月28日)は、参加者の募集を開始から13時間で締め切った。

昨年の3日間から大幅な短縮だ。
人気の高い長野マラソン(4月18日)は昨年同様、8,000人の定員がわずか5時間半でいっぱいになった。

ハーフの手賀沼エコマラソン(10月31日)は8時間20分で定員7,000人が埋まった。
こちらも昨年の2日間から大幅な短縮だ。

ほかの大会も募集の締め切りが軒並み早まる傾向にあり、受け付け開始と同時に申し込みが殺到し、インターネットがつながりにくくなるといったトラブルも起きている。

月刊誌「ランナーズ」を出版するアールビーズの大信正紀さんは「5年前までこんなことはなかった」と話す。
以前は定員を設定せず、申し込みをした全員が参加できる大会がほとんどだったという。
ところが数年前から、少しずつ参加者が増え、飲料や仮設トイレが不足する大会が出てきて、定員を設けた。
2007年に東京マラソンがスタートすると、各大会で参加者が急増、短期間で定員が埋まるようになった。
今後は、東京マラソンのように抽選で参加者を決める大会が増えるのではないかという。

大信さんは「東京マラソンがメディアで大きく取り上げられ、それまで走っていなかった人が走り始めた。ある大会でいったん締め切りが早まると、ランナーの方も危機感が高まり、去年より今年と、どんどんエスカレートしてしまう」と分析する。

ランナーズの調査によると、全国でフルマラソンを年に1回以上走った人は、2004年が78,776人。
それが2009年には166,794人と実に2倍以上になっている。
ただし、同じ年の東京マラソンには、それをはるかに上回る226,378人が申し込んでいる。

東京マラソン財団によると、今年のフルマラソンの部は8.5倍の高倍率になったが、応募した人の約4割がマラソン未経験者だったという。
東京マラソンが、いかにマラソンランナーの層を広げ、ブームの牽引(けんいん)役になっているか分かる。

来年の大会の募集は1日から31日まで、インターネットなどで行われる。
応募者は過去4回順調に伸びており、今回は倍率が10倍を超えるかどうか注目される。
【小石川弘幸】


読売新聞より

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2010年08月01日

秋葉原でメイドが打ち水

イベント「うち水っ娘大集合!2010」(主催・秋葉原で社会貢献を行う市民の会リコリタ)が1日、東京・JR秋葉原駅西口であり、秋葉原のメイド店員や映画「スター・ウォーズ」の帝国兵コスプレ軍団ら計100人が「涼しくなあれ!」と掛け声をかけながら一斉に「打ち水」をした。


同イベントはヒートアイランドを抑え、地球温暖化対策を訴えようと2004年から毎年夏に開催しており、今年はメイド喫茶「ぴなふぉあ」や「喫茶全力」など秋葉原で営業する21店舗のメイド店員が集まった。

風呂の残り水や雨水などの再利用水を使い、エコに配慮したのがポイント。

メイド店員のほかに帝国軍のコ スプレ軍団も飛び入り参加し、水鉄砲を使ってメイド店員とともに「打ち水」をするシーンもあり、多くの人たちがカメラを向けていた。


1日の秋葉原はイベント開始前に気温が33度に達し、「打ち水」をした後には会場が涼しげになったが、あまりの人の多さに用意された温度計は36度に上昇するハプニングも。
メイド店員としてイベントに参加した「ぴなふぉあ」のクララさんは「今年は、再利用水をまくのが新鮮でした」と振り返っていた。


まんたんウェブより

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2010年07月26日

海藻がバイオ燃料の原料に

東北大学と東北電力は共同で海藻から効率よくエタノールを生産する技術を開発した。

化石燃料の代替として開発されたが、食糧由来のバイオマス燃料化「バイオエタノール」とは基本的な考えが違う。

バイオ燃料は当初、米国でトウモロコシや大豆など農業資源が利用され食料価格が急激に高まり、途上国の食糧高騰を生じさせた。

アフリカなどで食糧が入手困難になり国際問題にもなった。

海藻(褐藻)は世界の沿岸海域に生息し、その生産量は熱帯雨林の生産量に匹敵するといわれる。

食糧と競合する可能性が低いバイオマスだ。

海藻からのバイオエタノール生産は、構成成分が陸上植物と大きく異なり、これまでも研究も実用化もされていなかった。


海洋でもっとも生産量の多い大型海藻を利用してバイオ燃料化することができ、発電所に流入する海藻類なども有効利用ができるようになった。

しかも海藻全般を対象にしたことから、日本国だけでなく海に面したさまざまな国のエネルギー問題に貢献する可能性を持つ。

まさに「海藻」の価値を高め「ごみを宝」にした技術だ。


循環経済新聞より

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2010年07月22日

熱中症相次ぐ

本格的な夏の到来で厳しい暑さが続き、熱中症とみられる症状を訴える人が相次ぎ、各地で死者も出ている。

熱中症は炎天下での激しい運動時だけでなく、屋内でも発症することがある。

特に暑さに対する感覚が鈍いお年寄りは注意が必要だ。

暑さへの認識を高める工夫をしたり、こまめに水分補給するなど普段からの予防が求められている。

総務省消防庁の熱中症による救急搬送状況(合計速報値)によると、今年5月31日から7月11日までに3,764人が熱中症のために救急搬送された。
このうち7人が死亡し、108人が重症と診断された。


週ごとの推移を見ると、
▽5月31日~6月6日が256人
▽6月7~13日が363人
▽6月14~20日が552人
▽6月21~27日が568人
―と徐々に増え、6月28日~7月4日の週には1,185人と急増。
翌週は840人と微減したものの、暑さが本格化するにつれ、搬送人数が増えている。

熱中症に詳しい研究者でつくる「熱中症予防研究会」も暑い日は特に注意するよう呼びかけている。
熱中症というと炎天下で激しい運動をして起こると考えがちだが、室内でもなることがあるため、暑い日は無理をしないようにするのが大事だという。

予防するためには服装や水分補給に気を配りたい。
汗をよく吸収したり、通気性の良い素材を使った衣服を着用するほか、屋外では帽子を着用する。
脱水状態にならないためには、スポーツドリンクや0.1~0.2%の食塩を含む飲料が望ましいとされる。

熱中症は二日酔いや睡眠不足、風邪気味など体調の悪いときになりやすい。

特に注意を心がけたいのが、お年寄りだ。
その理由として、同研究会のメンバーの一人、京都女子大学家政学部の中井誠一教授(運動生理学)は「のどが渇いた感覚など、暑さに対する感覚が鈍いから」と説明する。

お年寄りが気をつけるポイントについて、中井教授は「身近に温度計を設置して暑さに対する認識を高めたり、暑さに慣れるために散歩など1日の生活パターンを決めたりしておくのがよい」と、日常生活での工夫を提案する。

また、お年寄りは水分摂取量が少ないため、飲んだ量が一目で分かるよう、ペットボトルなどを個人専用にすることを薦める。
お年寄り自身だけでなく、家族がお年寄りの着衣に気を配るなど周囲のサポートも必要という。

軽症と思っても急変して重症につながりかねない熱中症。
高体温(40度以上)と、名前を呼んでも答えない、言動がおかしいなど意識障害が見られる際には病院に行くのが望ましい。
東京消防庁では、救急車を呼んだほうがよいのかなどに迷った際の相談窓口「東京消防庁救急相談センター」(♯7119)を設けている。
こうした公的相談機関を使うのも一つの手だ。


【用語解説】熱中症

気温や湿度の高い環境で体温の調節がうまくできずに起こる暑熱(しょねつ)障害の総称。
熱けいれん、熱疲労、熱失神、熱射病などに分かれ、症状が重いと命にかかわることもある。

気温が高い日や湿度の高い日に起きやすいとされているが、熱中症を起こしやすい目安の一つとして、気温や湿度、輻射(ふくしゃ)熱の3つを取り入れた指標「暑さ指数(WBGT)」がある。
環境省の「熱中症予防情報サイト」では全国各地の当日と翌日の暑さ指数などを紹介している。
【森本昌彦、道丸摩耶】


産経新聞より

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2010年07月20日

都市部で熱中症患者が増加中

夏は夏バテ・熱中症が懸念される季節。

近年、多くの都市で、熱中症患者が増加傾向にあるようで、特に働き盛りの男性に多いという。
その理由とは?

2000年以降のデータを調べたところ、毎年、熱中症患者は増加傾向にあり、特に都市部で働く男性が危険にさらされていることが明らかに。

暑い夏と涼しい夏とで増減があるものの、同データの救急搬送記録を見てみると、熱中症患者数の推移は徐々に上昇しており、2007年夏には、東京都及び17政令指定都市で5,000名を超える熱中症患者が搬送されていたことが分かった。

特に、東京のような都市部で多く搬送されており、また、全患者の3分の2以上は男性との記録が。
その原因としては、働き盛りの男性は屋外で過ごす時間が多く、同じ温度下でも女性よりキツイ仕事や激しい作業が多いから、ということが考えられている(参考:国立環境研究所HP)。
さらに、外出の多い営業マンなどは、汗をかいて水分不足に陥りがちなので、注意しなくてはならない。

仕事の効率を上げるため、熱中症を予防するために必要なのは、やはり“こまめな水分補給”。
医師によると、水分補給が十分でないと、全身の血液循環が悪くなり、脳の働きが悪くなるばかりか、疲労やダルさが慢性的になることもあるという。
「のどが渇いた」と感じた時点で、すでに身体は脱水症状を訴えている状態で、その時点で水分補給したとしても失った水分は補えないのだとか。
そこから身体は慢性的な水分不足状態に突入してしまうそう。

予防対策としては、
外出の1~2時間前には、できれば身体に必要な“ミネラル入り”の水を補給しておくこと、
胃腸に優しい常温の水を飲むこと、
ゆっくりこまめに水分補給し、
乾燥したオフィス内でも2時間おきくらいに摂取して、体内の水分を一定に保つこと
が重要なのだ。

この季節、炎天下や冷房の効いたオフィスでのハードワークは大変だが、意識してこまめに水分補給することで“夏のダルさ”や熱中症を防いで、仕事の効率をアップさせることができる。

のどが渇く前に上述の対策を行うことで、体をいたわりながら、暑い夏を乗り切りたいものだ。


東京ウォーカーより

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2010年07月15日

「真珠貝の殻」入り有機肥料


NPO法人志摩ネットサポート(志摩市志摩町片田)が取り組む環境リサイクル事業「海から産する廃棄物の堆肥化」が軌道に乗り出した。

主な原材料は、伊勢志摩の地場産業でもある真珠養殖業から出るアコヤ貝の殻、魚の加工工場から出る魚のアラ、台風や高波で浜辺に打ち寄せる海藻。

これまで廃棄・焼却処分されていた志摩の海であがったゴミや「やっかいもの」扱いされていたものばかりを利用し、肥料「海の彩(いろどり)」が製品として完成した。

2007年の秋から試作を繰り返し、2008年4月から製品として販売に乗り出した。


アコヤ貝の貝殻は高温で焼き焼成カルシウムにし粉末化、魚のアラは細かく砕いた後22時間乾燥、海藻も天日で干し乾燥させたものを粉砕する。

それぞれを攪拌(かくはん)しEM(有用微生物群)ぼかしを混ぜ約2カ月熟成させてからパッケージングする。

肥料成分は窒素3.25%、リン3.87%、カリ1.14%、カルシウム10.20%、マグネシウム1.03%、水分3.11%、塩分0.51%。
月産80袋。

同NPOの山本さんは「当初、魚のにおいがきついのでどうにかしてほしい――猫やカラスが肥料の袋を開けて食べてしまう――などの意見があったが改良を重ね、臭いをなくした。ここまでたどり着くまでにいろいろと苦労もあったが、みんなで試行錯誤を繰り返して納得のいく製品になった」と自信をみせる。

「製品にするまでに約2カ月かけ、どの材料もゴミとは思わず丁寧に加工している。特に魚のアラや海藻が発酵しアミノ酸化していることが野菜の味をおいしくしていると思う。肥料成分のバランスがいいのでほかの肥料を使わなくてもこの肥料だけで十分。野菜作りの初心者にも簡単」(山本さん)とPRする。

価格は5キロ袋1,000円。
同NPOで直接注文を受け付けるほか、インターネットでも販売する。


伊勢志摩経済新聞より

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2010年07月08日

環境破壊の元凶風刺

カートゥーン(ひとこま漫画)を通して地球環境問題を表現した「第9回京都国際マンガ展」(京都精華大、京都国際マンガ家会議、コンパスデイリー、京都新聞社主催)の入賞作品が8日、発表された。

今回のテーマは「地球にやさしい開発法」。共同開催のインドネシアなど56カ国からプロ267人の応募があり、95人の計187点が入選した。

金賞には、朽ちて緑に覆われた戦車と兵士に鳥が巣を作り、ひなを育てる様子を描いたインドネシアのジテット・コエスタナさんの作品が選ばれた。


銀賞は、ひび割れた大地の上で、指揮者が環境問題解決へのタクトを振るポーランドのパウェル・クチンスキーさんの作品。

選考委員のチョン・インキョン京都国際マンガ家会議事務局長は「環境破壊の元凶である人間を強烈に風刺した作品が多かった」と話していた。

入選作品は、7月20~25日に京都市左京区の市美術館で展示される。
入場料一般800円。


京都新聞より

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2010年07月05日

100㌧達成まであとわずか

調布市の割りばしリサイクルグループ「くるりん」が集める割りばしリサイクルの本数が、7月1日に98㌧になり、100㌧の達成まであとわずかとなった。

同団体は1999年、市民が市内飲食店に協力を依頼しリサイクル活動を開始。

年々回収量も増え、現在では市内の祭りやイベント、同市の市民活動支援センター(調布市国領2)や地域福祉センター(8カ所)などの公共施設でも回収を行っている。

昨年2月にはフランスのテレビ局からの取材で海外に紹介された。

同団体は月1回、市内の菊野台地域福祉センター(調布市菊野台1)で段ボール箱に約4,000本の割りばしを封入し、50箱前後を小名浜合板(福島県いわき市)に発送している。

7月1日の発送で53箱(約21万本相当)の800㌔㌘を発送し、100㌧(2,700万本相当)までわずかになったことから、関係者はさらなる回収へと意気込んでいる。

設立当初からのメンバーである馬部美佐夫さんは「11年間続けてきて100㌧という量は感慨深い。
これからも『回収すれば資源。捨てればただのゴミ。』を合言葉に活動を続けていきたい」と話す。

回収対象は割りばしのほか、竹ばしも可能。
軽く水で流すだけで回収可能。
回収や箱詰めのボランティアも随時募集している。


調布経済新聞より

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2010年07月03日

「タナバタナイト」

伊勢佐木町商店街4丁目路上(横浜市中区伊勢佐木町4)で7月4日、七夕イベント「ISEZAKI bright lights IV ~タナバタナイト~」が開催される。

タナバタナイトは、環境NGOらによるキャンドルナイト実行委員会の「でんきを消して、スローな夜を」を合言葉に全国的に展開される環境イベント「100万人のキャンドルナイト」の一環。

ABY(伊勢佐木・若葉地区連合若葉会)と中区地球温暖化対策推進協議会が主催で行う。


当日は、イセザキ・モール4丁目周辺の道の街路灯を消灯し、約1,300個のキャンドルで七夕の 「天の川」を演出。
来場者は、天の川に見立てたキャンドルイルミネーションの間を通り、願い事をしたためた短冊を笹の葉に飾り付けることが出来る。

キャンドルのうち100個は、来場者参加型の、廃油をリサイクルしたエコキャンドルを使用。
廃油を用いたエコキャンドルの作成を通して、資源の再利用に対する理解を深めるのが狙いだという。
エコキャンドル作成は先着100個(無料)。

会場は、キャンドル設置=伊勢佐木町4丁目「横濱文明堂」前ブロック。
エコキャンドル作成/短冊ブース=伊勢佐木町4丁目「伊勢佐木町ブルース歌碑」横。

伊勢佐木町商店街事務局の永井実さんは「キャンドルナイトには、近隣の幼稚園児に作成してもらったものやエコキャンドルなどを使用します。『天の川』に見立てたキャンドルロードを通り、皆さんの願いを込めた短冊を笹に飾り付けてください」と話す。

点灯時間は18時~21時。
エコキャンドル作成=14時~、短冊に願い事=16時~。
雨天中止。
問い合わせは協同組合伊勢佐木町商店街事務局(TEL 045-261-2835)まで。


ヨコハマ経済新聞より

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2010年06月01日

「ナナちゃん」エコをテーマに衣替え

名古屋市中村区名駅の名鉄百貨店ヤング館前の待ち合わせスポットになっている巨大マネキン「ナナちゃん」(高さ6.1㍍)が5~17日まで「エコ」をテーマに衣替えする。

10月に名古屋市で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に向けて名古屋鉄道グループが企画した。

緑の帽子とベルトには、バナナの葉から作った天然素材を活用。
ミニスカートは、2008年春に着用したワンピースをリサイクルした。

愛知県や名古屋市はCOP10を盛り上げようとPRに躍起だが、市民の関心はいま一つ。

地元のために一肌脱いだナナちゃん効果はさていかに?


毎日新聞より

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2010年05月21日

「名古屋駅新ビル」概要発表

JR東海は5月19日、JRセントラルタワーズの隣接地に計画している「名古屋駅新ビル」(名古屋市中村区名駅1)の概要を発表した。

新ビルは地上46階、地下6階で、延べ床面積は約26万平方メートル、高さ約220メートル。

1階~14階は商業施設で、ジェイアール名古屋タカシマヤが増床するほか、大型家電量販店などを誘致する計画。

大型家電量販店については「交渉にも入っていない」(同社広報担当)状況だという。
「駅という可能性を考える中で集客力、専門性の高いものを考えた結果、家電量販店に決定した。
家族連れや若者にも多く来店してもらいたい」と同社担当者。

JRセントラルタワーズのレストラン街「タワーズプラザ」よりカジュアルで専門性・話題性のある飲食店も配置する。
15階にはホテルのエントランスとレストランを配置し、客室は19階~25階で約350室。
29階~44階はオフィス(エントランスは15階)になる。
1階レベルにバスターミナルを置くほか、保育施設や医療施設、金融機関が入る。
JRセントラルタワーズ15階のスカイストリートをはじめ複数階でJRセントラルタワーズと新ビルと接続する予定。

また、中庭(15階)やドライミストを設けるほか、ビル周辺の歩道を緑化しヒートアイランド現象の抑制を図る。

今年12月初めに名古屋ターミナルビル解体に着手し、仮設バス停の供用を開始。
2012年夏ごろに新ビル建設に着手する。
竣工は2016年度を予定し、2017年度にかけて順次開業していく。


名駅経済新聞より

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2010年05月18日

エコびいきマップ

割りばしを使わず、地産地消を心がけるなど、環境に良い取り組みをしている盛岡市の店を紹介する「エコびいきマップ」を盛岡市の有志団体「BONBON カーボンオフ?!」が作った。

「マイはし」を持っていくと割引が受けられるなどの特典もあり、無料で5,000部を市内の掲載店などで配布している。

マップはパスポート大の14ページの小冊子。
飲食店8店と自転車店の計9店を掲載した。

冒頭に各店の位置を示す地図を載せ、後ろのページでそれぞれの取り組み、割引サービスなどを紹介している。

盛岡市で有機野菜の通信販売を手がける渡辺里沙さん(31)が発案した。
東京都で配布されている同様の冊子「カーボンオフパスポート」を見習い「岩手版を作ろう」と友人らに呼び掛け、30代~50代の約10人で取り組んだ。

今まで環境に関心がなかった人にも広めようと「エコして得」をコンセプトに、1店ずつ直接訪問して割引サービスの提供を依頼した。

店側も「広告になる」と快諾してくれたという。
今後も掲載店を県内全域に拡大するなど改良していく。
渡辺さんは「身近にできるエコ活動に気づくきっかけになればいい」と話している。
【山中章子】


毎日新聞より

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2010年05月06日

緑のまちづくり事例を募集

財団法人都市緑化基金は5月6日、緑あふれる施設づくりやまちづくりに向けて、成果をあげている市民団体や企業、公共団体による取り組みを表彰する「緑の都市賞」の募集を開始した。

都市の緑化推進や緑の保全による快適で地球環境に優しい生活環境創出の推進が目的。

6月30日まで募集し、10月に審査結果を発表する。


問い合わせや応募は、財団法人都市緑化基金「緑の都市賞」事務局、電話03(3235)8065まで。
また、同財団ホームページ上で応募要項などを公開している。


住宅新報より

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2010年04月30日

「100万人のゴミ拾い」

札幌に拠点を置く環境ボランティア団体「嬉楽(きらく)」は「ゴミの日」の5月3日、札幌市内でゴミ拾いイベント「mi-go×100万人のゴミ拾い」を実施する。

同イベントは、2005年に札幌・大通で開催したのをきっかけに全国に規模を拡大。

6回目を迎える今年は全国版「100万人のゴミ拾い」と連動し、北海道全土で1万人の参加を目指す。

従来のゴミ拾いイベントとは異なり、
「道内各地にあるゴミ拾い会場に参加する」
「自らがゴミ拾い会場を立ち上げる」
「自分の近所でゴミを拾う」
という3通りの自由参加で、場所も時間も問わない。


「北海道をきれいにすることはもちろん、初めの一歩を踏み出すことの大切さを知ってもらい、一緒にゴミを拾うことで家族や友人、同僚とのきずなを深めてもらうこと」を目的に実施する。

「最近は自分に自信がない人が多い。1つのゴミを拾えば、1つ街がきれいになる。『ゴミ拾い』という活動を通じて、参加者に『自分にもできることがある』と思ってもらえれば、この企画は成功」と同団体代表の石田さん。

札幌のゴミ拾い会場は大通公園3丁目から中島公園までで、イベント後には参加者同士のランチ交流会も予定する。

開催時間は10時~11時45分。
ランチ交流会は12時30分~13時45分。
集合場所は大通公園3丁目。


札幌経済新聞より

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2010年04月28日

「農業は刺激的」

農業を習いたい。
そう考える都会暮らしの若い人が増えつつある。

近郊の農家や畑で土づくりや植え付け方を習うことが非日常的な体験として楽しまれている。

ベランダで花や野菜を育てる「ベランダー」が増え、より深く農業を知りたいというニーズもあるようだ。
ひと昔前の家庭菜園から趣を変え、「農」の楽しみが進化している。

ベビーリーフ、春菊、ルッコラ、トマト…。
タレントの英玲奈(えれな)さん(27)はベランダのプランターで約15種類の野菜などを育てる「ベランダー」だ。

料理好きで、いつでも使えるようにハーブを育て始めたのがきっかけ。
毎日水をやり、虫が付けば割りばしで取り除く。
「手間をかければ、それに応えてくれるのがうれしい」。
もっと野菜づくりを知りたいと、昨年9月には「ファームマエストロ協会」(東京都渋谷区)の講座を受けた。

同協会は昨年8月、料理研究家の鈴木あさみさんが設立。
埼玉県の農園で月1回、土おこしや種のまき方、苗の植え付けなど体験学習ができる講座を開く。
1日講座で料金は63,000円だが、これまでに若い女性や親子を中心に約85人が受講した。

「不況や環境問題に関心が集まり、お金の使い道が物欲を満たすより、将来の自分や健康へと変わった。土や農村の空気に触れ、都会の疲れを癒やしたいという人もいるようだ」と鈴木さんは話す。

近年、「グリーンツーリズム」など自然とふれあうレジャーが人気を集め、農業体験の機会も増えた。
マンションで手軽に野菜を育(はぐく)む「ベランダー」も目立ち、サントリーフラワーズ(千代田区)は今年、野菜苗の販売計画を2年前の3倍に増やした。
そんななか、より深く野菜づくりを学びたいと、自主的に農業を学ぼうとする動きも出てきた。

社会貢献活動を支援するNPO法人「ソーシャルコンシェルジュ」(港区)は月に1度、八ケ岳山麓の休耕地を借り、農作業をしながら専門家に四季折々の作物の育て方や環境負荷の少ない暮らし方などを学ぶ教室を今月開講。

開講前の今月中旬に東京・南青山で開かれた説明会にはドレッドヘアの若い男性やファッション誌の編集者、クリエーターなど10人近くが集まった。

「アスファルトに囲まれて暮らす中、休日に庭のエンドウ豆の苗に触ると大地とつながっていると感じる」と東京都東久留米市の鈴木雄次さん(27)。
「草むしりもメディテーション(瞑想)になるかも」と、説明終了後も話を弾ませた。


なぜ都会の若者らが「農」に引きつけられるのか。

ソーシャルコンシェルジュ主宰の林民子さんは「百姓は百のことができると言われるように、想像力を要するとてもクリエーティブな仕事。感度の高い人やルーティーンの仕事に追われる都会暮らしの人にとって、農業は刺激的な魅力がある」と指摘する。
【津川綾子】


ベランダ野菜の成功の秘訣(ひけつ)は?
恵泉女学園大学の藤田智教授(野菜園芸学)に聞いた。


――プランターに苗は何株?

「大型で横長のプランターならトマト、キュウリは40~50㌢間隔で2株、ナスは丸型プランターで1株が理想。ホウレンソウなどは1㌢間隔で種をまき、間引いて3㌢間隔程度」


――日当たりが悪い場合は?

「半日でも当たるなら小松菜、ホウレンソウ、春菊、サトイモ。あまり日が当たらない場所でも三ツ葉やミョウガなら育つ」


――水やりのタイミングは?

「できれば午前中。夜も土が乾いたら水を」


――初心者向けの作物は?

「レタスとサンチュは簡単。ワケギもおすすめ」


産経新聞より

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2010年04月22日

「みどりのカーテン」技を競おう


地球温暖化防止を目指して、京都府福知山市内の学校や家庭、商店につる状の植物を育てる「みどりのカーテン」運動を進めている福知山環境会議が、栽培した植物のユニークな形状や事例を表彰するコンテストを初開催する。

楽しみながら街並みに緑を増やす試みで、参加者を募っている。

カーテン運動はゴーヤーやヘチマなどつる状の植物を窓際に植えてカーテン状に育て、日差し防止や蒸散作用による夏場の室温低下を目指す。

行政や事業所、市民らでつくる環境会議が2007年から普及を進めている。


今回の「みどりのカーテン自慢コンテスト」と題した試みは、参加者が植物のカーテンを育てて写真を撮影し、環境会議に応募する。

店舗一面に張り巡らせたり、トンネル状に育てたりと、自由な発想の「作品」を募る。優秀作には記念品が贈られ、広報用の写真として活用される。

参加者は氏名、住所、電話番号、栽培の工夫やエピソードを記入し、9月11日までに郵送は福知山市牧神谷285、福知山環境会議事務局、電子メールはinfo@fukuchiyama-kankyokaigi.jpへ。問い合わせは同会議事務局TEL0773(22)1827。


京都新聞より

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2010年04月20日

ペットボトルキャップ収集

環境保護や途上国の子どもたちの支援を目的に、作新学院(宇都宮市一の沢1)が進めているペットボトルキャップの収集運動の目標達成報告会が16日、同学院で行われた。

作新学院の創立125周年を記念した情操教育事業、「作新力」プロジェクトの第1弾として2008年5月からスタート。

創立年数にちなみ、キャップ125万個の収集を目標に、同学院の幼稚園~高等部の生徒や教職員、保護者らが地道に運動を続けてきた。

同学院によると、キャップ800個をごみとして焼却すると、約6.3㌔㌘の二酸化炭素が発生するが同数のキャップをリサイクル業者に売却した場合、20円で引き取ってもらえるという。

同学院では二酸化炭素の発生抑制と同時に売却益をポリオワクチン(1本20円)の購入費に充て、発展途上国の子どもたちの命を救うことを目指している。

目標の125万個は8日に達成。
16日現在、集めたキャップの数は計約135万個になり、10,618㌔㌘の二酸化炭素の削減につながり、ポリオワクチンも1,685人に届けることが可能になった。

報告会で運動発案者の船田恵院長代理は「ここまで達成できたという自信を大切にしてほしい」と話した。
中等部生徒会長の中野友寛さん(14)は「1㌢ほどのキャップに大きな力を発揮してもらえるよう力を合わせたい」と今後に意欲を見せた。
【岩壁峻】


毎日新聞より

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2010年04月17日

「芝生踏み元気な子に」

福岡県糸島市南風(みなかぜ)台の南風小(谷口慎二校長)の5、6年生25人が15日、JA糸島や校区老人会などの協力で校庭に芝生を植えた。

踏んでも再生が早く雑草に強い品種で、苗を育てたJA糸島の古藤俊二・アグリ店長は「子供たちも強い芝生を踏んで元気に育ってほしい」と話している。

校庭の芝生化は鳥取県などでの取り組みが知られるが、福岡県での広がりは少ないといわれる。

同校の芝生化は遊具エリア800平方㍍。
昨年秋から、谷口校長と古藤さんらが「転んでも痛くない、けがも少ない、砂ぼこりも飛ばない」芝生化の検討を始めたという。

植えた芝生は今年2月、古藤さんがアグリ店のハウスで種から育てた苗や、甲子園球場で使われている品種など約3,000株。

シートにした芝生だと経費がかかるため、ポット苗を47㌢四方に1個ずつ植えた。

肥料は糸島でとれたカキ殻石灰、JA糸島で考案した生ごみ肥料、米ぬか、竹チップなどのリサイクル肥料を使う。

来月30日は校区挙げての運動会があり、谷口校長は「ぜひ地域の人たちに見てほしい。将来、運動場全部が芝生になるのが夢」と話し、6年の仲西練君は「みんなのために芝生が植えられてうれしい」と喜んだ。

古藤さんは「今回は試験としての取り組みだが、今後データなどを記録し、将来、子供たちが思いっ切り裸足で走り回る環境作りが目標です」と話している。
【竹田定倫】


毎日新聞より

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2010年04月11日

会議で出るCO2


10月に日本で初めて開催される生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で、国や開催地の愛知県などは、会議で排出される二酸化炭素(CO2)を「排出権」の購入で相殺し、実質的にCO2の排出ゼロを目指す方針を決めた。

約190カ国から約8,000人が会議のために利用する飛行機の排出量など関係するすべてのCO2が対象。

生物多様性をアピールするため、佐渡島のトキの生息域保護をうたう排出権も活用する。


CO2排出削減事業などで生じた排出権を購入し、排出分を相殺する「カーボンオフセット」と呼ばれる手法。
会議は半年後に迫り、国などが総排出量を急ピッチで算定中だ。

国は、参加者の使う飛行機や会議の主会場となる名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)で消費される電力などを担当。
県と名古屋市は、関連イベントや参加者が中部地域を視察する際の車の排出分などをカバーする。

外務省COP10日本準備事務局によると、国が扱う大部分は飛行機のCO2

参加者の来日ルートや人数を基に排出量を計算する「膨大な作業」になる。
同事務局は「会議開催で環境に負荷をかけるが、単にお金で排出権を買うのでは意味がない。会議でのCO2排出を徹底的に削減した上で、残った分を国内外の排出権でまかなう」としている。


県と名古屋市などでつくるCOP10支援実行委員会が受け持つCO2は約70㌧。

住民が家庭用太陽光発電で生み出した電力を購入し、CO2換算で県と市が10㌧ずつを確保。
残る50㌧は国内の排出権で確保する方針だ。

その一つとして検討されているのが新潟県農林公社の「トキの森クレジット」。
トキ生息地の佐渡島の森林を間伐して活性化し、CO2吸収量が増えた分を排出権として1㌧当たり2万~3万円で販売しており、この排出権を購入する。

カーボンオフセットは、2006年のサッカーワールドカップ・ドイツ大会や2008年の北海道洞爺湖サミットなどでも実施された。【丸山進】

◇ことば・COP10◇

生物多様性条約締約国による10回目の会議
名古屋市で今年10月11~29日に開催される。
2002年の第6回会議で「10年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」とした「2010年目標」を設定。
目標年となる今回は、その達成度を検証し、新たな目標を設定するのが最大の目的。
生物多様性を測る具体的な指標はなく、客観的な指標が確立できるか注目される。


毎日新聞より

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2010年04月08日

Fヨコがエコ情報WEBサイト

FMヨコハマ(横浜市西区みなとみらい2)は、県内のエコ関連情報や音声コンテンツなどを公開するウェブサイト「Keep Green & Blue Web」をオープンした。

「Keep Green & Blue」は、今年12月に開局25周年を迎えるFMヨコハマが昨年10月から展開しているエコロジープランの名称。

エコメッセージを載せたジングルやエコライフをテーマとしたコーナー番組のオンエア、リスナーを招待する自然教室の開催など、環境問題について考えてもらうきっかけ作りに取り組んでいる。

新しく立ち上げたウェブサイトでは、神奈川県内のエコ関連ニュースや特集記事、県内のエコ関連イベント情報などを毎日更新。

また、FMヨコハマでオンエアしているエコ情報番組の音声コンテンツも公開されており、iPodでのポッドキャスティングにも対応している。

さらに、Twitterやブログのコメント機能を拡張するソーシャル・メディア・ツールを導入し、読者参加の仕組みも取り入れている。

今後は写真レポーターなどの読者参加制度の充実や、県内外で環境に関する活動を行っている団体のデータベース構築なども図り、「県内エコ情報の総合ポータルサイト」を目指すという。

FMヨコハマ営業本部副本部長の中村馨さんは「FMヨコハマでは、これまでも番組やイベントなどを通じて環境問題を取り上げてきましたが、25周年を迎えるにあたり、今まで支えられた皆様への恩返しという思いも込め、改めて環境問題に積極的に取り組んでいます。このウェブサイトもその一環で、今後もさまざまな要素を追加して充実したコンテンツをお届けしていく予定です。ぜひご購読ください」と話す。


ヨコハマ経済新聞より

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2010年04月07日

農商工連携 成功例を紹介

農林水産、経済産業両省は農商工連携を地域活性化に結びつけるための事例集をまとめた

地域の農林水産業と食品メーカー・卸・小売り、飲食店などが結びつき、成果を上げている30の成功例を紹介。

課題が発生した点や解決方法などを披露し、他の事業者や生産者、地方自治体などに”参考書”として使ってもらい、販路拡大や輸出促進、地域の雇用拡大につなげる。

事例集「農商工連携で地域を活性化するポイント」は、
「連携基盤の整備」
「商品・サービス開発」
「販路開拓」
「情報発信(プロモーション)」
の4点に焦点を当てて編集した。

成果がでるまでの課題と克服方法を各事業者の事例を通じて分かりやすく紹介した。


例えば、ジュースやジャムなどの加工品を製造販売する生産者連合デコポン(千葉県)は、
課題は「販売」にあると判断。

千葉県内11市町村にまたがる生産者のネットワークを作り、販売協力や農機の共同利用などの協力体制を構築。
旅行会社やホテルなどと連携し、体験農業できる「農業の観光事業化」を推進。

香港やシンガポール在住の邦人世帯への野菜詰め合わせパックを宅配する事業なども展開し、売上高は4年間で1.5倍の9億5千万円になった。

農水、経産両省は2007年から農商工連携を進めており、2008年7月には農商工連携促進法も施行した。


日経流通新聞より

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2010年04月01日

医療観光の推進

観光庁は、3月30日に開かれた「観光連携コンソーシアム」(座長=辻元清美国土交通副大臣)で、厚生労働省や経済産業省と連絡会を設け、連携して医療観光の施策を推進していく考えを示した。

この日示した「医療観光・医療の国際化に関する関係省庁連携について」と題する資料の中に連携案を盛り込んでいる。

資料では、今後の日本の医療の国際化の進展などから、治療や健診などを受けるために訪日する外国人が増えていくと予想。

医療観光への需要が高まることが期待されるとしている。
このため、関係省庁が緊密に連携・協力し、施策を総合的かつ戦略的に推進するとした。

資料の中で示された連携案では、観光庁が海外プロモーションや外国人患者等の渡航・受入環境などの業務を、経産省が翻訳や通訳を行う「医療言語人材」の育成などの業務を、厚労省が患者を受け入れる医療機関の質向上などの業務を分担し、関係省庁による連絡会で調整するイメージを描いている。

またこのほか、「健診」「治療」「美容・健康増進」の分野ごとの将来の医療観光のイメージと、その実現を目指す上での課題を盛り込んでいる。

健診に関しては、日本独自のホスピタリティや観光ノウハウの活用により高付加価値化し、新たな観光需要の喚起などから地域活性化を目指す。

一方、治療に関しては、海外からの患者の呼び込みによる医療の振興と、国際競争力のさらなる向上を掲げる一方、医療事故などのリスク分担や治療費の支払いの方法の明確化を課題に挙げている。


医療介護CBニュースより

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2010年03月23日

市民環境フォーラム「生物多様性の保全とは」

毎日新聞社の植樹キャンペーンを指導する宮脇昭・横浜国大名誉教授が代表を務める地球環境戦略研究機関国際生態学センターの市民環境フォーラム(毎日新聞社共催)が22日、横浜市のパシフィコ横浜で「生物多様性の保全とは」をテーマに開かれた。

青森県弘前市で、無農薬無肥料の自然栽培に取り組むリンゴ農家の木村秋則さん(60)が約500人の聴衆を前に講演し、草が密生した自身のリンゴ畑の写真や日本の農薬使用量のグラフなどをスライドで紹介し「木を植えることで水がきれいになり、農家が農薬を少なくすることで、食べ物も安全になっていく」と強調。

宮脇氏も「子供の未来のために、いのちの森をつくりましょう」と呼びかけた。

両氏らパネリスト5人による討論も行われた。【山本悟、写真も】


毎日新聞より

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2010年03月16日

菜の花エコプロジェクト


あわじ菜の花エコプロジェクト推進会議などは16日、資源循環型社会の構築を目指して島内で取り組む「菜の花エコプロジェクト」を子どもたちに知ってもらおうと、南あわじ市立北阿万小(亀井良子校長)で同プロジェクトフェアを開いた。

プロジェクトは、休耕田などで菜の花を栽培し菜種油を製造。

家庭で料理に使用した廃食用油を回収してBDF(バイオディーゼル燃料)に精製し、自動車用燃料として再利用する。

同推進会議は環境に優しい取り組みを学んでもらおうとフェアを開催している。

この日の学習会では、同推進会議の岡田清隆会長が3年生33人にプロジェクトの仕組みなどを説明し、学校近くの畑で菜の花の摘み取りを体験。

児童たちはBDFで走るカートに試乗し、パンに菜種油をつけて試食。
「あっさりとしておいしい」と笑顔を見せた。
同小3年、椿坂菜月さん(9)は「料理に使用した廃食用油が自動車燃料に再利用されることを初めて知った。

自然や環境に優しい取り組みがよく分かった」と感心した様子だった。【登口修】


毎日新聞より

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2010年03月15日

「ガラスのまち、かわさき」プロジェクト


「ガラスのまち かわさき」へ―。
横浜国立大学の学生と川崎市内の工房が連携し、ガラスを活用したまちづくりを考える「ガラスシティ・プロジェクト」が、発足から2年を迎える。

ワークショップなどを通じ、廃品を再利用するなどの「かわさきガラス」のコンセプトやデザインを提案。

多くの工房と工業地帯、住宅地を抱える川崎で、音楽や映像に続く文化による魅力発信を目指す。

川崎とガラス工芸との接点は1981年、市内に日本初となる総合教育機関「東京ガラス工芸研究所」が設立されたことにさかのぼる。

研究所は以後約千人の卒業生を輩出。
市内を中心に工房を営んでいる。
市内には、臨海部を中心に加工業の工場も多い。
この地域資源を魅力発信につなげようと、市と工房が連携を開始。
2004年から市内外の作品を集めた展示を行ってきた。

さまざまな専門を持つ学生の視点を生かそうと、「プロジェクト」が発足したのは2008年。
横浜国立大講師の志村真紀さん(デザイン学)と学生が、作家らとのワークショップや工房見学などを通じ、「川崎らしいガラスとは」「どのようにアピールするか」といったテーマで議論を重ねた。

浮かび上がったのは、工業都市でありベッドタウンでもある川崎の姿。
「市内の工場や家庭から出た廃品を活用できないか」というアイデアから、リサイクルを重視したコンセプトを提案。
都会的で洗練されたデザインを目指し、空き瓶の破片と板ガラスを重ねて溶かしたマーブル模様のものや、破片を利用したフットランプなどを工房間の連携で試作した。
トンネルを明るく安全にしようと、内部にステンドグラスを用いる提案もした。

地元の工場で作られ、家庭で使われたものを川崎らしいデザインで再利用するからこそ、愛着を持って使ってもらえるものになるのでは―。
志村さんはそれを「大事なのは、街のコンテクスト(文脈)を凝縮したものへの愛着。ガラスは工業と文化をつなぐ」と表現する。

長年、同研究所での教育に携わってきた松尾敬子所長。
学生との連携に「トンネルに活用するアイデアなど、作家たちと違う立場での学生の提案には目を開かされた思い。この試みは、パズルで言えばまだ2ピース目」と今後の展望に期待する。

「来年もプロジェクトに参加したい」と話す同大学3年の北村泰さん(21)は「工房などと連携し、できることを一歩ずつやっていきたい。『川崎っ子はガラスに詳しい』と言われるほど、身近になればいい」と目を輝かせた。


神奈川新聞より

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2010年03月10日

400円均一「エコ弁」

日本橋高島屋は3月10日(水)より、岩手県の美味を集めた「大いわて展」を8階催会場で開催する。

40回目となる同展には、三陸海宝漬、サケの寒風干し、寒締めほうれん草、五穀納豆、前沢牛、焼き豚(館ヶ森アーク牧場)、チーズケーキ(小岩井農場)などの農産品や畜産品、海産品に加え、伝統菓子、乳製品、ワイン、調味料など77店舗(そのうち食品は約50店舗)が出展する。

同展に合わせ特別企画品を用意するほか、「エコロジー」をテーマにした初の弁当企画や県内の高校生たちを応援する企画も特集。

イートインでは「わんこそばの食べ放題」を実施するなど、岩手県観光PRと県産品の販路拡大を狙う。


目玉は、岩手の名品を作る際にできてしまうブランド食材や高品質の食材の切れ端や規格外の素材など、通常では破棄処分してしまう部分を使った初企画「エコ弁当」。

岩手ならではの特産品を使った高品質な弁当を、40回を記念し「400円均一」の「お買得価格」で提供する。


ラインアップは、
◆余ったブランド牛「短角牛」の細切れ肉を特製タレで仕上げた「まかないめし 短角牛丼」(肉のふがね)をはじめ、
◆規格外の三陸沖毛ガニのほぐし身を使った「まかないめし かにチャーハン」(中村家)、
◆秋に捕れ過ぎたため新鮮なまま保存したサンマを使い漁師のまかない飯風に仕上げた「まかないめし 秋刀魚弁当」(ピーコック トレテール)、
◆サイズが大きく骨が気になる三陸のアナゴ(=ハモと呼ぶ)を細かく刻んだ「まかないめし ハモ丼」(すし・割烹 若大将)、
◆余ったイカゲソを使った「まかないめし げそビビンバ」(磯料理 喜利屋)
の5種類。


岩手県内の高校生たちが地元の食材を使って開発し、校内の工場で製造した商品を生徒自身が販売する「高校生ブランド」にも注目。
消費者の声や反応を実際に感じ取ることで販売や商品開発に役立て、次世代の生産者として学んでもらおうと同店が企画したもの。
登場するのはいずれも地元でのコンテストや発表会で最優秀賞や入賞したもの。
期間・数量限定販売する。

10日・11日=宮古水産高校食品家政科3年生の3人が、春に採れる海藻「スジメ」を細かく刻み、冷凍パックして食べやすくした「三陸宮古のシャキシャ キすじめ」の試食品を宮古の新名物として用意する(商品販売はなし)。

13日・14日=高田高校水産技術科食品コースの3年生6人が開発した、サバの頭を使った「サバあたまっこ入りさんまつみれ缶詰」(1缶210円)を販売。
花巻農業高校は、ブランド豚「白金豚」を原料に開発した安心・安全な手作りソー セージ「華の白金とんとんソーセージ」(420円)のほか、手作りハム・ベーコン、ブルーベリーやリンゴのジャム、みそを販売する。

40回を記念した特別企画品では、開催初回から変わらず展開する味や特別価格の商品が期間・数量限定で登場。
「道奥・金婚亭」は、岩手・花巻の伝統的な漬物であめ色をしたウリの中にニンジンや昆布巻きを詰めた「金婚漬(つといり)」(200グラム=525円、限定50点)を、昔ながらのイグサで包んだパッケージに入れて40年前の価格で特別販売する。
造り酒屋「あさ開」は「現代の名工」に選ばれた杜氏(とうじ)が育てた岩手を代表する名酒「阿佐開 復刻無濾過純米原酒」(720ミリリットル=1,050円、同16日まで)を、発売当時の復刻ラベルで用意する。

会期は同22日(月・振)まで(同16日と最終日は18時閉場)。


デパチカドットコムより

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2010年03月01日

「四万十川新聞バッグ」

よみうり文化センター自由が丘は3月5日、特別講座「楽しくエコ実践!四万十川新聞バッグを作りませんか?」を開講する。

四万十川新聞バッグ
は、古新聞だけで作るリサイクルバッグ。

地元特産品の販売などを手がける高知県の第三セクター「四万十ドラマ」が2003年、今まで古新聞で包んでいた商品包装を地元主婦考案の同バッグに変えたところ評判となり、デザイン性の高いリサイクルバッグとして海外の美術館やファンションブランドから注目を集めるまでになった。


材料は新聞紙4~5枚、はさみを使わずに新聞を折ってのりで留めるだけのシンプルな作り方が特徴。
同講座では、公認の四万十川バッグインストラクター常徳すみさんの指導で、底マチがついたタイプのバッグ「小サイズ」(高さ16×幅19×マチ7㌢)、「中サイズ」(19×23×7㌢)の2種類を作る。

高知出身の常徳さんは、以前は故郷を離れていたが四万十川流域の自然保護の取り組みを学ぶために帰郷。
公認インストラクター取得後は、各地のエコイベントやワークショップで同バッグの普及活動に取り組んでいる。

「常徳さんほどの上級者になると、ものの数分でさまざまなデザインやサイズの新聞バッグが出来上がる。楽しいバックづくりを通して、『手わざ×もったいない』の四万十川新聞バッグの精神に触れ、環境を考えるきっかけにしてもらえたら」と同センター講座担当の松井尚美さん。

開講時間は13時~15時。
受講料は2,415円(施設維持費157円は別)。
受講予約は電話で受け付ける。
今月30日にも講座を予定。


自由が丘経済新聞より

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2010年02月28日

松が枝公園芝生化へ


サッカーJFLのV・ファーレン長崎のサポーターが、欧米で普及している公園や校庭の芝生化を目指す市民団体「グリーンスマイル」を設立した。

27日には長崎市の事業で市内にある松が枝公園に住民らと芝を植えた

サポーター団体「ウルトラナガサキ」代表の会社員、植木修平さん(33)が昨夏から市の事業で芝生化の手法を学んだ。

鳥取県から普及した「鳥取方式」と呼ばれる手法で、丈夫な芝の苗を点在させるように植え、費用的にも安価に緑化できるという。

松が枝公園の芝生化は市や自治会に働き掛けて実現。
地元住民や子供たちにV・ファーレンの選手3人も加わり、約70人が180平方㍍に約800株を植えた。

市みどりの課によると数十万円で済み、夏には生えそろう。

大浦小4年の白浜凛さん(10)は「転がって遊べるので楽しみ」。
V・ファーレンの有光亮太選手(28)は「きれいだし、けがもしにくい。芝生のグラウンドが当たり前になれば」。
植木さんは「住民が気軽に集える場所を増やしたい」と話し、今後も普及活動に取り組む。
【錦織祐一】


毎日新聞より

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2010年02月27日

「鉄炭団子」で海水浄化

愛媛県宇和島市の遊子漁協(廣瀬佐代治組合長)は、使用済みの使い捨てカイロの中身を使って、海水の浄化作用があるとされる「鉄炭団子」をつくる作業を、地元の遊子小学校で児童らとともに行った。

団子は乾燥させた後、同小前の海に投入し水質改善に役立てる。

鉄炭団子は、使い捨てカイロの鉄粉などにクエン酸を加えノリで固める。

海水に入れると、海水に反応して発生した鉄イオンが海藻の生育を促進し、魚介類も生息できる環境に戻す効果があるという。


児童らは、同市水産課や公民館が集めた総量約150㌔の使用済みカイロから鉄粉などを取り出し、1時間ほどで野球ボール大の団子を約400個つくった。


同市は真珠やハマチ、タイなどを養殖する全国有数の産地として知られ、廣瀬組合長は「50年間の養殖で海水の成分バランスが崩れ海の森がなくなっている。鉄炭団子の効果でかつての資源豊かな海に戻したい」と話した。


産経新聞より

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2010年02月26日

「ノギャル」と開発

ジーンズメーカーのエドウィン(東京・荒川)は実用性とデザイン性を兼ね備えた農業用のオーバーオール「イケてる作業着」(13,650円)を発売した。

若い女性が農業に取り組む「ノギャルプロジェクト」を進めている藤田志穂さんと共同開発した。

全国のジーンズ専門店など約150点で販売する。

藤田さんらのギャルメンバーから意見を集め、オーバーオールを改良。

伸縮性のあるデニムを組み合わせて動作性を良くしたり、小物が外に飛び出しにくいポケットを付けたりした。
動きやすさはもちろん、「作業中に携帯電話を田んぼに落とした」といった現代女性の悩みにも対応した。

一方、女性物は古着風に加工したうえで、左モモ部分の生地は星型にデニムの色を落として模様にするなどファッション性向上にも気を配った。

大手ジーンズメーカーが農業向け商品開発を手掛けるのは非常に珍しい。


日経産業新聞より

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2010年02月24日

【エコシティー】 宇都宮市

宇都宮大は太陽光発電やヒートポンプを使い、野菜や果物などの栽培技術を研究・実証できる農業教育拠点「サステーナブルビレッジ」を開設した。

自然エネルギーや省エネ設備を実習室やビニールハウスなどに導入。

学生の教育だけでなく、地域の企業や生産者、住民らとの交流拠点としても活用する方針だ。

環境への負荷が少なく、無理なく食料生産を続けられるモデル作りを目指す。

新拠点は宇都宮市の峰キャンパス内に位置し、広さは約800平方㍍。

敷地内には太陽電池パネル(発電能力10㌔㍗)を備え、農業に不可欠な気象観測やデータ収集などもできる実習棟が完成。

実習棟の太陽光発電でできた電力を使う植物工場棟、ヒートポンプで冷暖房や除湿するイチゴ栽培の実験ハウスも設けた。

設計施工は藤田エンジニアリングが手掛けた。

植物工場では発光ダイオード(LED)照明を導入し、照射する光の色の変化で栽培植物の成分がどう変わるかなどを研究できる。

農村を意識した木造の実習棟では発電量などを随時把握でき、余剰電力は学内の他の施設に回す。
広場や実験農場などを今後整え、電気トラクターなども導入したい考えだ。


日経産業新聞より

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2010年02月13日

史上最多82カ国・地域が参加

カナダで22年ぶりとなる雪と氷の祭典、第21回冬季五輪バンクーバー大会は12日(日本時間13日)、バンクーバー市内のドーム競技場、BCプレースで史上初となる屋内での開会式を行い、開幕。

大会には史上最多の82カ国・地域から選手約2,600人が参加し、7競技、史上最多の86種目で熱戦が繰り広げられる。

他民族国家カナダでの五輪は1976年モントリオール夏季大会、88年カルガリー冬季大会に続いて3度目。


開会式では、4つの先住民グループの代表が登 場し、舞踏など独自の文化を紹介、多様性をアピールする。
入場行進は五輪発祥国のギリシャを先頭に、日本はアルファベット順で43番目。
5度目の五輪出場となるスピードスケート女子の38歳、岡崎朋美(富士急)が旗手を務め、先導。
韓国、北朝鮮による合同行進は2年前の北京五輪に続き実現しなかった。
最後に登場するカナダは、自国開催で初となる悲願の金メダル獲得に挑む。

大会組織委員会のジョン・ファーロング最高経営責任者(CEO)、国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長がスピーチし、カナダのミカエル・ジャン総督が開会宣言。
「環境に配慮した五輪」を掲げ、五輪開催で排出される約30万トンの温室効果ガスを相殺して「カーボンニュートラル(排出量実質ゼロ)」を目指す。

12日午前には開会式に先立ってノルディックスキー・ジャンプのノーマルヒル予選を行い、日本勢は伊東大貴、栃本翔平(以上雪印)、葛西紀明(土屋ホーム)、竹内択(北野建設)の4人全員が13日の本戦に進んだ。【バンクーバー 金子昌世】


産経新聞より

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バンクーバー五輪、肥大化

バンクーバー五輪は「環境」を主要テーマに掲げ、12日(日本時間13日)に開幕する。

だが4年に1度の雪と氷の祭典は、地球温暖化の影響にあえぎ、省エネ大会という目標に逆行するかのように肥大化の一途をたどる。

今回で21回目を迎える冬季五輪は、大きな曲がり角を迎えている。


山肌にそこだけ張り付けたように雪の斜面が伸びる。
フリースタイルスキー・モーグルなどの会場となるバンクーバー市近郊のサイプレスマウンテンだ。
開幕を控え、人工的に造られたコースで練習に励む選手たち。
その上空を、ヘリコプターが飛び、大型ダンプカーが行き交う。
記録的な暖冬の影響で、不足する雪を運んでいるのだ。

「環境に配慮した五輪」―。
バンクーバー大会が掲げる主要テーマからみれば、皮肉とも言える光景は、曲がり角に立つ冬季五輪の現状を象徴している。
五輪に限らず、今季も雪不足などで国際大会が数試合、中止された。
地球温暖化の影響は、冬季競技に襲いかかっている。
一方で、競技のため、集まってくる人々のための施設づくりは環境への影響が避けられない。
とりわけ冬季競技は自然の中に入り込んでいく。

振り返れば、この対立する構図を緩和しようと初めて臨んだのが1994年のリレハンメル大会だった。
自然との共生をテーマに掲げた大会。
以来、環境は五輪の大きな柱となり、今大会にも受け継がれている。

さらにリレハンメルは、それまで同一年に開催されていた夏と冬の五輪が初めて分かれて実施された大会にもなった。
夏と冬の分離で冬の注目度は上昇。
スポンサーメリットが生まれ、五輪マーケティングに活用された。
ただ肥大化という副作用も内包されていた。

リレハンメルの6競技61種目から、バンクーバーは7競技、史上最多の86種目に増大。
参加国・地域も67から82になった。
そして肥大化した大会に見合うように開催都市も膨らむ。
リレハンメルは人口約2万3千人(当時)の北欧の谷あいの町だった。
それが1998年の長野で約38万人、前回開催都市のトリノは人口約90万人、バンクーバーは約58万人で、周辺都市を含めれば約213万人にものぼる。
東京が立候補した2016年夏季五輪招致活動の際にも「もはや大都市でしか五輪は開催できない」との声が聞かれたが、冬もまた同じ傾向にあるようにみえる。

冬季五輪が見舞われている雪不足について、国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長は「すでに開催地決定に際しては気候、雪の状態のデータ提出を求めている」と語り、開催地選定に影響があるとの見解を示した。
だが、根本的な解決策は見えない。
分岐点となった大会から16年。
バンクーバーでは次へとつながるメッセージが見いだせるだろうか―。【バンクーバー 金子昌世】


産経新聞より

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2010年02月10日

初代「しらせ」

老朽化のため退役した南極観測船「しらせ」が10日、神奈川県横須賀市の海上自衛隊横須賀基地で、民間の気象情報会社「ウェザーニューズ」に引き渡された。

「宗谷」「ふじ」に続く3代目の観測船として、1983年から観測隊の活動を支えてきたが、2008年7月に退役。

くず鉄相場の暴落で解体処分もままならなかったが、再度の引受先募集で同社に決まった。

今後は、千葉県船橋市の船橋港に係留され、気象観測や地球環境の情報発信などを行う「SHIRASE」として「第二の人生」を送る。


読売新聞より

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2010年02月07日

石岡の里山や棚田でアート

茨城県石岡市上青柳の里山や棚田を舞台に、「しなやかな竹の空間」をテーマにした野外美術展「アートサイト八郷2010」が6日始まった。

展示21作品は、武 蔵野美術大(東京都小平市)の学生が竹と間伐材で制作。

終了後は解体して焼却し、土に返す「環境型アート」を目指している。

里おこしの活動を通じ、同市観光協会の鈴木俊勝理事と同大の長尾重武教授が知り合い、実現。
強風で作品が飛ばされるアクシデントもあったが、固定作業を行い、無事開幕にこぎつけたという。

最も大規模な作品は建築学科4年生2人が制作の「視転」。
高さ6メートルのドーム状のオブジェを竹だけで築きドームから見渡した周囲の山の稜線(りょうせん)に合わせ、間伐材の柱を18本立てた。
他にも風に揺れた竹同士がぶつかって音を出す「風鈴」などユニークな作品が並ぶ。

指導した長尾教授は「今回、素材として竹を初めて使用したが、伸びやかな造形となった。成長の早い竹は里山を侵食する厄介者のように言われているが、地 元の竹を使って土に戻せば、環境にも役立つのでは」と笑顔で語った。
展示は14日午後2時まで。
7日正午と午後3時には尺八や篠笛(しのぶえ)などによる演奏も行う。【橋口正】


毎日新聞より

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2010年01月31日

ゾウの糞肥料に

大阪市天王寺区の天王寺動物園内で30日、なにわの伝統野菜「天王寺蕪(かぶら)」の収穫祭があった。

同園のアジアゾウの糞(ふん)を使った有機堆肥(たいひ)で育てた「根っからの地元産」。

地元のイメージ向上を狙い、近鉄グループなどが主催。
天王寺蕪を校章にする市立天王寺小学校の児童13人が参加し、約50本を「うんとこしょ」と力いっぱい笑顔で収穫した。


蕪は、近くの商業施設「Hoop」で31日開かれるイベントで試食され、葉の部分は同動物園のアジアゾウの餌に。

関係者は「子どもらはリサイクルも学べた」と鼻高々。【土本匡孝】


毎日新聞より

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2010年01月20日

ネプコン開幕

インターネプコンジャパン」が20日、東京・有明の東京ビッグサイトで開幕した。

同展はエレクトロニクス製造に関する展示会で、39回目の今回は1,450社が出展。
アジア最大規模を誇る。

会場には実装技術や検査技術、プリント基板、電子部品、半導体後工程技術、産業用レーザーなど、技術者が抱える課題解決のために必要な最新技術や製品が数多く並んでいる。
文字通り、エレクトロニクス専門家のための展示会といえる。


また、同展の大きな特徴は“商談展”でもあること。
「出展者にとってはビジネスチャンスをつかむ場、来場者にとっては製品を導入する場という認識をいただいている」(事務局)という。
そのため、ブース内では来場者と出展者が熱心に商談する光景も見られた。

技術者でないと、説明員の話を聞いても理解しづらい面もあるが、見ているだけでも日本のモノづくりの強さが感じられる展示会といえる。
ビジネスで壁にぶつかっている人はのぞいてみるだけでもいいかもしれない。
何か打開のヒントを得られる可能性が高い。

同展は22日まで開催され、主催はリード エグジビジョン ジャパン。
8万8,000人の来場者を見込んでいる。【山田清志】


レスポンスより

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2010年01月16日

江戸時代のリサイクルは?

江戸時代から現代まで、時代と共に変化してきたごみの種類と対応から循環型社会を考える企画展「ごみ今昔物語」が、京都市伏見区の京エコロジーセンターで開かれている。

家財の修理やリサイクルが当たり前だった江戸時代の様子や京のごみ収集の移り変わり、処理の歴史などを多彩な資料で紹介している。

江戸時代のさまざまな職業を描いた「月次風俗諸職図屏風(つきなみふうぞくしょしょくずびょうぶ)」(堺市博物館蔵)のパネルには、おけを直す「箍(たが)屋」や鋳物を修繕する「鋳掛(いかけ)屋」の様子が描かれ、ものを大切に使い続けた様子をしのばせる。

また古傘の骨や溶け流れたろうそくを買い集める職商人も紹介。
京都の7カ所に存在した「塵捨場(ちりすてば)」も地図で示した。
近代の家庭ごみについても、収集法の変遷や市の焼却・処分場の歴史を解説。

また明治時代、数年間だけ祇園にあった分別・リサイクル場「化芥所(かがいしょ)」の展示もある。現在減少傾向にある市内家庭ごみの量や、内容物の変化もまとめている。

午前9時~午後5時。無料。2月20日まで。


京都新聞より

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2010年01月08日

「植物工場」で“未来型野菜”

農業ブームの中、「植物工場」生まれの野菜に熱い視線が注がれている。

自然環境に関係なく、通年にわたって食卓に並ぶ。

食料自給率(約41%)の低い日本向き“未来型野菜”と期待する声もあり、「土や虫がつかない」植物工場が野菜の概念を変えるかもしれない。


「1つの品種を作るのにほぼ10年。野菜のシェアは品種の力で決まる」

種苗メーカー「サカタのタネ」君津育種場(千葉県袖ケ浦市)の宮崎省次場長は、寒さや病気に強く、おいしい野菜の開発に汗を流してきた。
あらゆる環境に一品種でまかなえるタネの開発は研究者にとって壮大な夢。
だが、現実には季節や寒暖の差、土壌の種類によってまかれるタネは千差万別で、露地野菜はまさに生産者泣かせだ。

東京・四谷のレストラン。
首都圏のシェフや食通ら8人が集まった。
まるで「植物工場vs露地栽培の野菜対決」だ。
参加者はレタスやバジル、ルッコラなど4種類の野菜を試食。
「言われないと分からない」「シャキシャキ感がある」「香りが適度。葉も柔らかい」。
植物工場産を抵抗なく受け入れたシェフも多く、ルッコラについては正しく識別できた参加者は2人だけだった。

主催したのは日本最大のグルメサイトを運営する「ぐるなび」(東京都千代田区)。
「食材」を中心としたネットワークを模索し、植物工場は新事業の一つという。
同社のシニアプロモーションマネジャー、京極政宏さんは近い将来、客がオーダーメードで野菜を注文する飲食店の登場を予測する。

「植物工場の野菜は洗わずに済む。飲食店にとっては手間が省け、品質が均一という点でもシェフの選択肢の一つになりやすい。店内に冷蔵庫大の植物工場を置けば、客の注文に応じて野菜を提供できる」


太陽光がなくても栄養面で引けを取らない。
植物工場の製造・販売を手がける「エスペックミック」(愛知県大口町)の調査では、カロテンやビタミンCは露地栽培より上回った。
同社事業部の鐘ケ江修司さんは「植物工場の野菜は形がそろい、苦みやアクが少ないので料理人だけでなく、野菜嫌いの消費者にも抵抗が少ない。食糧難の時代の切り札になるのでは」。


LEDによる植物生育装置は国際宇宙ステーションの実験棟「きぼう」でも搭載された。
将来、宇宙での滞在が長くなれば、地球から食料を持ち込むよりも宇宙空間で植物を栽培・収穫したほうが効率的だ。


矢野経済研究所によると、2020年度における植物工場の市場規模は現在のほぼ3倍に当たる129億円。
商社、ゼネコン、医療メーカーなどの新規参入が相次ぐとみられる。


東京農大の高辻正基(まさもと)客員教授は「植物工場の野菜を露地野菜と価格競争させるのでなく、まったく新しい食材として取り扱う発想が大切」と指摘。
そのうえで、「米国ではニューヨークの摩天楼で農業ができるかどうか実験が始まろうとしている。地球を癒(い)やしながら利用する点で、土を使わず、水をリサイクルする植物工場は未来型のエコ農業」と占う。(日出間和貴)


産経新聞より

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2010年01月06日

エコ小鉢

滋賀県甲賀市信楽町の知的障害児支援施設「県立信楽学園」の園生たちが、真宗大谷派本山・東本願寺(京都市)で来年営まれる宗祖親鸞の750回御遠忌(ごえんき)で参拝者に振る舞われる弁当の小鉢作りに取り組んでいる。

「焼き物作りを通じた社会貢献」という学園の理念に共感した寺側が生産を依頼。

御影堂の修復工事で出た瓦のふき土を再利用したエコ仕様で、1年がかりで7万個の生産を目指す。


同学園は15~18歳を対象に3年間、職業訓練などを実施。
信楽焼が有名な町だけに活動の中心は焼き物作りで、生産品の販売を通じて社会との交流を図っている。
2008年秋からは、かつて駅弁と一緒に売られていたお茶の陶製容器「汽車土瓶」の復刻販売を始め、人気を呼んでいる。

今回生産している小鉢は、同寺で2011年3~5月に営まれる御遠忌に全国から訪れる参拝者への特製弁当で使われる。

同寺は2008年まで御影堂の修復工事を行い、瓦の下にしかれていた土1,100㌧をリサイクルできないかと学園側に相談。

学園は信楽の粘土に混ぜて焼くことにし、先月上旬から生産を始めた。

40人いる園生のうち約15人で取り組み、成型▽素焼き▽釉薬(ゆうやく)塗り▽窯詰め――などの作業を丁寧に行っている。

指導員の古谷吉伸さん(53)は「作業中にミスがあれば、なぜ起きたのかを子どもたちに考えさせている。1個に対するこだわりを持って作っている」と話す。

壮大なプロジェクトに、園生の沖末祐樹さん(16)は「数が多くて大変だけど、やりがいがある。自分たちが作った器が使われるのはうれしい」と張り切っている。【金志尚】


毎日新聞より

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2009年12月29日

3つの「R」で賢く倹約

景気後退で一段と消費が冷え込んだ2009年。

リペア(Repair=修理)、
リユース(Reuse=再利用)、
レンタル(Rental)、

の3つの「R」を駆使して上手に節約する消費者が目立った。

調子の悪くなった携帯電話は買い換えずにきっちり修理に出す。
長く使わない家具は借りれば十分。
賢くなる一方の消費者への対応に来年も企業は頭を悩ませそうだ。


今月、東京・品川のクリーニング店「白洋舎」を訪れた近所の30代の女性会社員。
目的はクリーニングではなく、ブーツの汚れ落としとすり減ったかかとの張り替えだ。
「長く使いたかったので頼みました。ブーツは高いですから」

白洋舎は靴のリフォームや、衣類のサイズ直し、ファスナーの取り替えなどのサービスが好調だ。
11月の利用は19,000件と前年同月比1割増。

中堅の喜久屋(東京・足立)でも5~10月の衣類の修理点数が前年と比べて5%増えた。


携帯電話も今年は修理に出す人が多かった。
NTTドコモは7月から「ドコモショップ」全店で携帯の点検サービスを始めたところ、4カ月間で利用は138万件に。
無料で携帯電話の汚れを落としてくれるうえ、問題点があればすぐに修理に回せる点が加入者に人気だ。
2年前に販売方式が変わり、「端末代が高くなったため、長く使う人が増えている」。


意外な人気を集めたのは、ボールペンの再利用。
三菱鉛筆の「ジェットストリーム」の替え芯の11月の売り上げは前年比3倍も伸びた。
不況で職場の備品購入費が減り、会社員が文房具店で替え芯を購入する需要が売上高を押し上げたという。


シャンプーは詰め替えが主流に。
シャンプー・リンスの販売額に占める詰め替え商品の割合は9~11月に65%となり、前年に比べて6ポイント上昇。
横浜市内に住む会社員の男性(28)は「今までいろんなヘアケアの本体を試し買いしていた」が、最近は詰め替え用だけを購入するという。


長期使わないようならレンタルで済ませよう――。
家具・インテリア用品販売のフォー・ディー・コーポレーション(東京・新宿)では、新品家具のレンタルサービスが順調だ。
結婚などで家具をそろえるときに費用を抑えたい夫婦らが利用している。
ソファは月々3,000円程度から。
3年4カ月以内なら購入するより安くなるよう価格設定してある。


11月にオープンした高級ブランド品レンタルの銀蔵新宿西口店(東京・新宿)。
ブランド品レンタルはネットで申し込むなど手続きに時間がかかる例が多いが、同店は申し込んだその場で借りられる利便性が売り。
約12万円のシャネルのバッグは1泊2日で5,000円。
「結婚式前に立ち寄る若い女性が多い」。

ブランド品のレンタルの大手のCariru(東京・港)は、12月までの4カ月間で会員数が3,100人と倍増した。
1カ月間借りて通勤に使うOLも目立つという。


日本経済新聞より

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2009年12月25日

秋田大が「環境」新産業創出へ

秋田大は2010年度、秋田市の手形キャンパスに、県や県立大、県商工会議所連合会などと共同で取り組む拠点施設を整備し、環境分野を中心とした新産業の創出を目指す事業に乗り出す。

施設は、2010年3月完成予定の研究施設「ベンチャーインキュベーションセンター」のフロアを活用する。
独立行政法人「科学技術振興機構」(JST)の事業の一環で、施設の工事費と実験機器の設備費は計7億7,000万円。

事業の狙いは
(1)資源、環境、リサイクル技術の研究
(2)企業の技術者の育成
(3)情報交換を密にできる産学官のネットワークづくり
―の3点。
これまでに、秋田大の研究者らから10件以上の事業提案が寄せられている。

当初、国の事業として3階建ての研究施設を造る予定だったが、政権交代で計画がストップ。
再度計画を練り直し、JSTの事業として12月4日付で採択された。

秋田大の吉村昇学長は「県内企業は環境や電子、自動車部品といった分野が強い。
企業の体質や技術力を強化し、世界に打って出られる企業を育てたい」と話した。


河北新報より

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2009年12月19日

「スカベンジ大作戦」

「ヨコハマにクリスマスプレゼントを」をコンセプトに、サンタクロースやトナカイの衣装でごみを拾う「ヨコハマ☆スカベンジ大作戦」が19日、横浜市西区の横浜駅周辺で行われた。

関東学院大学環境サークル「HEP」とG30学生ネットの主催で、計約26㌔のごみを集めた。

「スカベンジ」は英語で「ごみ拾い」の意味。
市内在住・在勤・在学の学生や社会人が通勤や通学で利用する「横浜」に感謝の意を表そうと2003年に始めたもので、今年で7回目になる。

サンタやトナカイの衣装に身を包んだ小学生や大学生、社会人など計119人が参加。
5チームに分かれ、駅周辺の繁華街や川沿いの歩道のごみなどを拾って歩いた。


「HEP」代表(21)は「過去最高の人数になった。知らない人と一緒にごみを拾うことで新しいつながりが生まれればうれしい」と満足した様子で、同大学2年の学生(19)は「植え込みやフェンスの奥などにもごみが多く捨てられていた。もっともっと活動の輪を広げていきたい」と話していた。


神奈川新聞より

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2009年12月15日

「地球へのクリスマスプレゼント」

松山市の大街道商店街で12月19日、エコイベント「地球へのクリスマスプレゼント」が開催される。

同イベントは、各家庭で不要になった衣類を回収し、リユース・リサイクルをして衣類を燃やさないことでCO2の発生を防ぐことを目的に活動をしている「衣サイクル研究会」(辰巳町)が中心となり、「地球環境防止月間」である12月に合わせて行うもの。

「古着」「本」「ペットボトルのふた」「紙袋・レジ袋」の4つに大別し、家庭に眠る資源を回収し、CO2の発生を防ぐことで「地球へのクリスマスプレゼント」にしようというもの。
当日は商店街内にブースを設け回収を呼びかける。


「大掃除など、12月は家庭の整理整頓を行う時期。
不要になったものとして家庭から排出されるごみの中には資源として活用できるものも多く含まれている。
このタイミングに合わせ、回収の機会を設けることで、多くの人に知ってもらうことができ、効果的にCO2削減につなげることができると考えている。
気軽に持ち込んでもらえれば」と同団体代表の小池あゆみさん。

「今まで当団体としては衣類の回収をメーンに行ってきたが、ほかにも家庭に眠る資源があり、その可能性にアプローチする最初の取り組みでもある。今後の事業の広がりに期待している」とも。

回収された
「古着」は業者を通じて再利用へ回し、
「本」は漫画・雑誌以外を対象に「ブッククロッシング新居浜」を通じてカフェなどで本を無料提供する取り組みへつなげ、
「ペットボトルのふた」はNPO法人「Muse」を通じてポリオワクチンに還元する取り組みへ、
「紙袋・レジ袋」は同団体が1月に参加する環境イベント「メッセまつやま」でのバザーで使うなど、それぞれ環境に役立てられる予定。


当日は、活動に参加した人に葉っぱの形をしたオーナメントを渡し、メッセージを書いてもらったうえで「エコなクリスマスツリー」を完成させる。

開催時間は12時~16時。
翌20日から25日までは「アートステーションおいでんか」(松山市大街道1)へ場所を移し、回収を継続する。


松山経済新聞より

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2009年11月29日

伐採木であずまや

都宮市桑島町の鬼怒川河川敷にある「きよはら水辺の楽校」で28日、真岡工業高校の生徒12人が、河川敷の伐採木を使ったあずまや造りに取り組んだ

29日には4~6人が座れるベンチを備えたあずまやが完成する予定だ。

あずまやは、鬼怒川を管理する国土交通省下館河川事務所が設置。
伐採木はあずまやの柱とはりに利用。
屋根には河川敷から伐採した竹を使う。

この日は、真岡工の建築科と建設科の生徒12人が実習教育で参加し、専門家の指導を受けながら作業にあたった。

河川敷の樹木は、増水時に水の流れを妨げるほか、ゴミの不法投棄の温床になることから、同事務所が定期的に伐採。
これまでは業者に委託して処分していたが、環境への配慮や処分費用を軽減するため、昨年度から活用を始めた。

昨年度はベンチを作り、堤防に設置したところ、住民から「日よけがほしい」との要望があがっていたという。


産経新聞より

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2009年11月26日

「花ずきんちゃん」も復活

国際花と緑の博覧会記念協会(大阪市鶴見区)は11月25日、リーガロイヤルホテル大阪(北区中之島)で「花の万博20周年記念事業」の概要を発表した。

「国際花と緑の博覧会(略称=花の万博、EXPO’90)」は、大阪・鶴見緑地(鶴見区)で、1990年4月1日から9月30日まで183日間にわたり開催された東洋初の大国際園芸博覧会。

「自然と人間との共生」をテーマに開催され、83カ国・55の国際機関が参加。
総入場者数は2,300万人を超えた。

同協会ではこれまでも節目には周年事業を展開してきたが、地球温暖化防止など環境問題への関心が高まる中、「花博を知らない世代」へもテーマ「自然と人間との共生」を継承したいとの思いから、市民や企業・団体との連携をより深めた多彩な事業を展開する。

来年20周年を迎えるにあたり新たにシンボルマークを制定したほか、開催当時に制作されたマスコット「花ずきんちゃん」の着ぐるみ5体のうち、唯一残る1体の傷やほころびなどを修復し復活させ、今後各事業の場で活用していく。

来年4月29日から開催される「花・緑フェスタ」(鶴見緑地内)では、33万本のチューリップの花びらを使い地上に花絵を描く「フラワーカーペッ ト」(長さ=約130㍍、幅=約5㍍)を実施。
花絵のデザイン(10種類)や制作ボランティア(約600人)は一般から募集する。

そのほか「花の万博日本画展」(4月14日~26日、大丸心斎橋ギャラリー)や、当時の会場風景や花の写真、コンパニオンのユニホームなどを展示する「花の万博20周年メモリアル展示&写真展」(4月29日~5月5日、花博記念公園内)、若い世代へ環境メッセージを伝えることを目的にしたFM802との共催のロックコンサート(開催時期未定、大阪城ホール)などを予定している。

フラワーカーペットのデザイン画募集は12月1日~来年1月20日。

梅田経済新聞より

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2009年11月21日

カキ殻リサイクル


冬の味覚として人気の「焼きカキ」を販売する小屋から出るカ